E-Square ProjectEスクエア・プロジェクトホームページへ 平成13年度 成果報告書
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教育用ソフトウェア情報の提供に関する調査研究

4. 教育用ソフトウェア情報の提供方法に関する要件
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4.1 市販の教育用ソフトウェア情報の登録における要件

(1)ヒアリングによる指摘項目
  ヒアリング結果から,教育用ソフトウェア情報の登録においては,以下の項目が指摘された。
 (1)ボタンがバナーに見えてしまうので,ボタンらしいデザインの方が良い。
 (2)文字が多すぎる。
 (3)色彩が淡く全体的にはっきりしない。
 (4)OKボタンを押した後,登録完了の通知が欲しい。 
 (5)価格の入力欄を拡大して欲しい。
 (6)教科,ソフトウェアの種類のカテゴリを追加して欲しい。
 (7)「送り」「戻り」等のボタン類は常に画面に表示された方が良い。

(2)登録における要件
  上記の指摘項目を分類すると登録に関しては次の2つの要件が挙げられる。
 (1)デザインに関する要件
  デザインに関しては,全体的な色彩のバランス,イラストの利用や表示配置の改善,ボタンの表示方法の改善により,見易さを高めることが要件として挙げられる。

 (2)機能に関する要件
  機能に関しては,登録後の確認メッセージの表示,入力欄の拡大,選択肢の設定方法など,登録方法の更なる改善が要件として挙げられる。

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4.2 市販の教育用ソフトウェア情報の検索における要件
(1)ヒアリングによる指摘項目
  情報利用者へのヒアリング結果から,教育用ソフトウェア情報の検索においては,以下の項目が指摘された。
 (1)検索システムの画面に絵などを挿入して欲しい。
 (2)検索項目としてOSを選ぶ必要性はあるのだろうか。
 (3)検索項目のカテゴリが複雑過ぎる。
 (4)検索項目の「共通」「全て」の区別が分かりにくかった。
 (5)教育用ソフトウェアの特徴的な部分を実際に動かしてみたい。
 (6)アクセスランキングは分野別に表示して欲しい。
(2)検索における要件
  上記の指摘項目から,教育用ソフトウェア情報の検索に関しては次の2つの要件が挙げられる。
 (1)デザインに関する要件
  デザインに関しては,文字ばかりでなく,イラストの利用等の改善により,見易さを高めることが要件として挙げられる。
 (2)機能に関する要件
  機能に関しては,検索システムの動作の改善,カテゴリの整備,集計データ表示内容の改善,登録データの改善等,登録方法と合わせた検索方法の改善が要件として挙げられる。
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4.3 利用者からの評価情報提供による,情報登録者と利用者との意見交流に関する要件
(1)ヒアリングによる指摘項目
  ヒアリング結果から,情報登録者と利用者との意見交流に関しては,以下の項目が指摘された。
 (1)掲示板は,情報が少なくあまり参考にならない。
 (2)掲示板は意見が活発に行われると効果は大きいだろう。
 (3)ソフトウェアを使用した先生や生徒の意見を採り入れて欲しい。
 (4)授業運用例を詳しく掲載して欲しい。
 (5)検索システムの認知度が低い。
(2)意見交流に関する要件
  上記の指摘項目から,情報登録者と利用者との意見交流に関しては,次の3つの要件が上げられる。
 (1)交流方法に関する要件
  掲示板へのアクセス数に比べ書き込みが少ない要因としては,発言内容による影響を心配したり,発言の少ない事そのものが書き込みを敬遠させているものとみられ,活性化に向けた交流方法(書き込み方法)の検討が要件として挙げられる。
 (2)情報内容に関する要件
  実際に利用した意見を採り入れて欲しい,あるいは教育関係者にソフトの意見を挙げて欲しい,との意見もあり,実際の教育現場での利用に際して有益な情報提供が要件として挙げられる。
 (3)知名度に関する要件
  検索システムのホームページが分かりづらいことや,知名度が低いためアクセスが少ない結果となっていることからも,いかに知名度を上げるかが要件として挙げられる。
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4.4 利用者からの評価情報提供による,情報検索者の利用変化
(1)ヒアリングによる指摘項目
  ヒアリング結果から,情報検索者の利用変化に関しては,以下の項目が指摘された。
 (1)ユーザアクセス数は,教育用ソフトのアクセス数が少ないため参考にならない。
 (2)アクセスランキングは,アクセス数が少ないので余り役にたたない。
 (3)アクセスランキングは分野別が欲しい。
 (4)Eスクェアプロジェクトのサイトにおける教育用ソフトウェア情報の検索システムへのリンクが目立たな過ぎる。少なくともトップページから直接選択できるようにしないと,利用者の増加は期待できない。
 (5)検索システムの知名度が低い。 
 (6)データ量が不足している。
(2)情報検索者の利用変化
  上記の指摘項目から,情報利用者の利用変化に関しては,次の3つの要件が上げられる。
 (1)情報量に関する要件
  アクセス数の少なさや掲示板への書き込みの少なさが指摘されているが,これらの要因としては情報量の不足によるものであり,活性化に向けては情報量の増加が要件として挙げられる。
 (2)情報内容に関する要件
  実際に利用した意見を採り入れて欲しい,あるいは教育関係者にソフトの意見を挙げて欲しいとの意見もあり,実際の教育現場での利用に際して有益な情報提供が要件として挙げられる。
 (3)知名度に関する要件
  検索システムのホームページが分かりづらいことや知名度が低いためアクセスが少ない結果となっていることからも,いかに知名度を上げるかが要件として挙げられる。
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4.5 登録者の情報提供方法に関する要件
(1)ヒアリングによる指摘項目
  ヒアリング結果から,情報提供方法に関しては,以下の項目が指摘されている。
 (1)カテゴリ,データの陳腐化をどう考えるか? 情報を常に最新の状態に保ち,情報の信頼性を高めることが大切である。
 (2)製品の特徴等は述べられているが,ソフトの「売り」の部分をアピールして欲しい。
 (3)OSが多彩で,また短期でのバージョンアップ,新製品等がある。それらがコンピュータでの教育利用を拡大させない要因となっている。長期間使用できる教育ソフトを考えていく必要がある。
 (4)教科書に沿った内容の教育ソフトを提供して欲しい。
 (5)授業運用例を詳しく掲載して欲しい。
 (6)このような教育ソフトの検索システムが複数箇所に存在するため,登録に手間がかかる。
(2)情報提供方法に関する要件
  上記の指摘項目から,情報提供方法に関しては,次の2つの要件が上げられる。
 (1)提供情報の有効性に関する要件
  効果的な情報提供のためには,登録者の保有する最新の情報を迅速に提供する必要があり,そのための方法検討が要件として挙げられる。
 また,登録に手間がかかるとの指摘もあり,いかに登録者の負担を少なくするかも今後の課題といえる。
 (2)提供情報の内容に関する要件
  登録する教育用ソフトウェアについては,教育現場で知りたいとされる情報を適切に提供していく必要があり,そのための方法検討が要件として挙げられる。
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