E-Square ProjectEスクエア・プロジェクトホームページへ 平成13年度 成果報告書
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学校企画の総括

3. 実践研究の方法
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3.1 企画の公募

 公募基準を明確にし,より着実に実践していただけるテーマの提案を募集した。

3.1.1 公募内容

 「Eスクエア(e2)・プロジェクト」の取組みのひとつとして,小・中・高等学校,特殊教育諸学校および教育関係機関(以下「学校等」)を対象に「学校企画」を実施することとした。
 学校企画では,学校等が主体となって情報化に対応した教育活動テーマを実践を支援し,その成果を「インターネットを活用した教育実践事例」として,全国の教員・教育関係者に紹介することをねらいとしている。

3.1.2 応募状況

 募集地域は北海道から沖縄まで,47都道府県に対して行った。
 応募総数103テーマ,90機関からの応募があり,新規に応募した機関は44機関で約半数を占めた。校種別内訳は下記の通りである。

a. 校種別件数
 小学校:38件,中学校:21件,中高等学校:1件,高等学校:17件,特殊教育諸学校:5件
 その他:21件(ジャカルタ日本人学校からの応募を含む)

b. 県別の応募
 下記を除く32都道府県とジャカルタ日本人学校からの応募があった応募のない県は下記の15県であった。
 青森,岩手,群馬,富山,静岡,鳥取,島根,徳島,香川,高知,佐賀,長崎,熊本,大分,沖縄

c. 教科/分野/領域別
 授業の教科/分野/領域別では,情報24,地域20,国際10,環境9,その他教科等に分散している。
 教育の情報化が目の前に迫っている現状から,教員の関心は高い。
 他校の事例とか地域・学校間の交流が教員の活動の大きな支えになっている。単科の科目と言うよりも複数の科目にわたり応用する事例も見られた。

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3.2 企画の選定

大学,教員等の有識者9名の選定委員会を設置し,3.2.1の選定基準の沿って,選定を実施した。

3.2.1 選定基準

 選定委員による地域,校種,教科,のバランスを勘案して,選定を行う。
 その際,提案内容を下記の6つの観点から審査する。
 なお,今年度は新規の応募校を優先することとした。

(1) 必要性・・教育現場において,早急に実践事例を示す必要性があるテーマか
(2) 新規性・・新しいアイディアや取組みが含まれているか
(3) 汎用性・・他の学校がすぐにでも導入し易いように,手法や内容に工夫がなされているか
(4) 波及効果・・成果を普及することにより,広く他の学校等の教育活動への波及が期待できるものか
(5) 実施体制・環境・・当該テーマを円滑に遂行できる体制と環境が整っているか
(6) 継続発展性・・今回の取組みを足がかりとし,将来,別の実践にも役立つ可能性を持っているか

3.2.2 選定結果

 応募総数103テーマの選定に当たっては,事務局による1次審査(形式審査)を行い,90テーマを選定対象とした。
 選定委員による地域,校種,教科,のバランスを勘案して,選定を行った。
 その際,提案内容を3.2.1の選定基準の観点から審査し,50件のテーマを選定とした。

 事務局,選定委員による選定の結果,50件のテーマを選定とした。
  「平成13年度成果報告」の学校企画の「実践状況」で一覧できる
 なお,新規に参加した学校等の選定数は27件であった。

a. 校種別選定結果
 小学校:21件,中学校:10件,中高等学校:1件,高等学校:10件,特殊教育諸学校:4件
 その他:5件(ジャカルタ日本人学校を含む)
b. 県別の選定数
 28の都道府県と海外(1件)の学校機関が選定された。
c. 教科/分野/領域別
 授業の教科/分野/領域別では,情報10,地域12,国際10,環境3,その他教科等に分散している。

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3.3 企画支援内容

3.3.1 委嘱状

 選定校に対して,委嘱状(楯)を発行し,Eスクエア・プロジェクト啓蒙活動の一助として配布した。

3.3.2 Webによる企画紹介,学校紹介およびメーリングリスト

(1) Webによる企画紹介,学校紹介
 公募の段階から企画の実践状況をWebで公開することを義務付けた。
 全参加校が企画紹介のサイトを作成しEスクエアのWebサイトからリンクした。
 さらに,可能な限り学校のホームページも学校紹介としてリンクした。
 「平成13年度成果報告」の学校企画の「実践状況」を参照
 http://www.cec.or.jp/es/E-square/gakko/jissen.html
 また,企画紹介のサイトにEスクエアのバナーを貼り付けてもらうことにより,Eスクエア・プロジェクトの広める仕組み作りの一助とした。

(2) メーリングリスト
 参加校に対する連絡等の便宜を図るため,全参加校の企画実践担当者および選定委員,関係者,事務局員から構成されるメーリングリストを開設し,コミュニケーション向上の一助とした。
 学校企画ML:gakko13-ml@cec.or.jp

 このMLの利用内容は次のものである。
 1)Q&A 2)事務連絡,案内 3)自校の行事PR 4)行事の感想etc
 情報の共有という観点からはMLの特徴を生かした効果があった。
 各参加校同士の情報交流にも利用を促したが,それぞれの企画内容が異なっており,共通の話題が見いだせず,1)Q&A 2)事務連絡,案内 が主な内容となってしまった。

3.3.3 情報交流会

 学校企画参加校相互の情報交換により,先生同志の連帯感を高めるとともに,企画実施上で直面している問題の解決を図り,よりよい実践結果を得られるようにすることを目的に学校企画情報交流会を実施した。

(1) 日時
平成13年11月10日(土)(13:00〜18:00)
(a)13:00〜17:00 状況報告,全体意見交換
状況報告(2h,5分(3分報告,2分質疑)/校)
全体意見交換(2h)
(b)17:00〜18:00 フリー交流(1h)
(2) 場所
虎ノ門パストラル 本館8偕 [けやきの間]
(3) 参加者
45名(希望参加制)
企画実施担当者:24校,30名
教育関係者および事務局:15名
(4) 交流状況
 教育現場の具体的な状況が報告された。
 顔の見えないメールでの交流とは違い迫力のある交流になり,今後の交流を約束している姿も散見できた。また,技術的なアドバイスがアドバイザーからも行われた。
 話題になった内容の主なものは以下の通り。

  • テレビ会議の接続に関して
  • ネットワークや機器の保守
  • ネットワークやコンピュータの予算
  • ボランティアに関して(校種を越えた学校連携,地域との連携等)
  • 職員間の取り組みに対する温度差
  • 委員会,管理職のスキルアップと意識向上の必要性
  • 職員間のスキルの差
  • 時間がない(忙しすぎる)
  • 情報モラルに関して
  • 教科の中での活用
  • 財政当局の実績評価(プロジェクトを維持するため)
  • 特殊教育への支援
  • 交流の反応等(返事が返ってこない)

3.3.4 成果発表会

 平成13年度成果発表会には学校企画から30校が参加した。
 各実践状況を25分程度で,4つの分科会にわかれて発表した。
 詳細については成果発表会の報告書で報告する。

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