E-Square ProjectEスクエア・プロジェクトホームページへ 平成13年度 成果報告書
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「酸性雨/窒素酸化物調査プロジェクト」実践マニュアル

8. まとめにかえて

 本プロジェクトが開始した1995年8月以来,プロジェクト運営体制など,年によって様々であった。資金面での援助を得られず,有志のみで細々と活動していた時期もある。厳しい状況下でも何とか継続したことで,ここまでプロジェクトが育ってきた。本実践マニュアルでは,従来からのプロジェクトの運営方法に加え,「プロジェクトを通じた取り組み」「観測されたデータの活用」に関して記載している。これらの記述は,こうした活動の蓄積によりようやくまとめることができるようになったものである。
  「プロジェクトを通じた取り組み」では,実際に自分達が観測した結果があること/単に頭で考えただけではなく実体験があること,などによる活動の広がりが随所に見て取れる。データの活用だけでなく,自分達の手による測定をしてもらおうと,資金繰りに苦労しながらも測定機器を配布してきたことがこうした成果につながり嬉しく思う。
  また,こうした苦労して集められた貴重なデータであればこそ,「観測されたデータの活用」のまとめにも力が入り,専門家の献身的なサポートのもと,わかりやすく,しかも内容的に深みのあるものに仕上がったと思う。データ登録後その活用が試行錯誤で中々うまくいかないという報告がこれまでもあったが,そうした学校には非常に意味のある情報となろう。この分析は,あくまでも一例,一見解であり,鵜呑みにするのではなく,議論/交流など,教育的活動に活用されていくべきものである。こうした議論/交流,さらなるデータの蓄積を通して,より深いデータ活用の方法をまとめていくことができるだろう。
  本実践マニュアルを新たな出発点として,発展的に様々な活動を展開していけるよう,今後も努力しプロジェクトを継続させていきたい。

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