E-Square ProjectEスクエア・プロジェクトホームページへ 平成13年度 成果報告書
目次へ戻る総目次へ戻る

全国発芽マップ企画実施マニュアル

2.参加校マニュアル

 全国発芽マップでは決められた報告や義務はほとんどないと言ってよい。あくまでも参加者の主体性にまかせているのである。言い換えれば,参加者が観察などの活動を自由に提案することで,全国発芽マップ全体の活動を左右したり,つくったりすることができるのである。
 ここでは基本的な参加校のマニュアルを述べることとする。

目次へ戻る

2.1 参加申し込み

2.1.1 全国発芽マップの趣旨,これまでの活動の様子等を把握する。

 参加にあたっては全国発芽マップの趣旨を理解していただくことが大切である。ただ,参加していく中で,その趣旨や文化を実感していくこともある。
 また,これまでの全国発芽マップの活動の様子を把握していただくことで,これからの活動の参考になる。

これまでの全国発芽マップのページの項目

○ 平成7年度かぼちゃマップ
○ 平成8年度わたマップ
○ 平成9年度ケナフマップ
○ 平成10年度ケナフマップ
○ 平成11年度ケナフマップ
○ 平成12年度ケナフマップ

2.1.2 学校長の承認を得て申し込みを行う。

 参加校名は全国発芽マップ公式ホームページに参加校一覧としてweb上に掲載される。そのため指導者のみの判断ではなく,学校長の許可を得た上で参加していただく必要がある。

※ 申し込みの際の必要事項については,「1.2.3」を参照

目次へ戻る

2.2 観察活動の推進

2.2.1 全国の参加校の活動の様子を把握する。

2.2.1.1 全国発芽マップメーリングリストを通して

 現在全国発芽マップの教師専用のメーリングリストが設置されている。参加校は申し込みの際にこのメーリングリストに登録される。このメーリングリストでは主に幹事校からの連絡事項,参加校のそれぞれの活動の様子などが流される。このメーリングリストを通して,全国の参加校の活動の様子を把握し,自校の活動の参考にしたり,子どもの学びへの助言をしたりする。

2.2.1.2 全国の参加校のホームページを通して

 全国発芽マップの教師専用のメーリングリストのみならず,全国の参加校のホームページを活用することで成長の様子を画像で確認でき,メールより具体的な成長の様子を把握することができる。

2.2.2 植物の成長の様子や子どもの学びの姿の報告

2.2.2.1 全国発芽マップメーリングリストを通して

 植物の観察等を通して植物の成長の様子や子どもの学びの姿をメーリングリストを通して報告することで,全国の参加校とのやりとりが生まれる。そこで,教師自身も学びが拡がり,それを子どもに返したり,観察活動への助言にも生かすことができる。

2.2.2.2 自校のwebページの作成を通して

 植物の成長の様子や子どもの活動の様子を自校のwebページの作成を通して報告することにより,参加校同士の交流のきっかけになる。また,自校のwebページの作成することで,これまでの成長の様子や活動の様子をふりかえる資料ともなる。
 子どもたちの学びを支えていく観点からも大切な支援である。

2.2.3 子どもたちへの情報の伝達

 現在のところ,全国発芽マップでは教師を中心にメーリングリストを通して情報の交換が図られている。教師はメーリングリストから得た情報を子どもたちに伝えたり,疑問などを子どもと共に考えたりする必要がある。全国発芽マップでは,教師が教えるという立場ではなく,子どもと一緒に考えたり,解決のヒントになるようなものを提案したりする等,共に学習していくという立場で支援にあたるのが望ましいと考える。

目次へ戻る

2.3 観察を通した児童・生徒同士の交流の実施

 学習の内容,児童・生徒の実態等を考慮し,交流相手校を募りインターネットをはじめ,その他の手段で交流を実施する。交流の相手校を選定する場合の視点を以下に述べる。

a 地域性

 全国発芽マップの参加校は北海道から鹿児島まで全国162校に及ぶ。それぞれの地域の特性があり,交流を進めていく中でその地域の学習に発展する可能性がある。学習内容との関連も深いが,重要な観点である。

b 教科,領域などの学習内容

 指導する教科の目標,内容などを考慮し,相手校を選定する。特に5年生の社会では日本全国の工業,産業などについて学習する。全国発芽マップでの交流を通して,相手校の地域の実際の様子をやりとりすることも可能になる。

c 学校種別,学年

 参加校は小学校,中学校,高等学校,養護学校と多岐に渡る。指導のねらい等も含めて相手校の学校種別を考慮し選定する必要がある。

d 偶発的なきっかけ

 全国発芽マップでは様々な活動を進めていく中で,興味,疑問などが生み出されてくる。子どもや教師はその興味や疑問を調べるために様々な手段を模索していく。その中で偶発的に交流する相手が見つかることがある。
 あらかじめ決められたことではないことが,子どもたちの興味関心を継続させて行く上でも有効であると考える。

目次へ戻る

前のページへ次のページへ このページの先頭へ戻る


CEC