2.開発した学習用表示システムの機能




 学習用表示システムの利用メニューは、大きく教師モードと生徒モードに分かれている。教師モードでは、システム導入時にあらかじめ登録された先生IDでログインし、課題の登録や、課題への携帯端末の登録、生徒IDの登録や設定、指令の発信、画像の閲覧や選択・並べ替えの操作ができる。生徒モードでは、教師モードで登録した生徒IDで、課題ごとにログインをし、その課題に対してアップした画像の閲覧や、課題の設定によっては、選択・並べ替えの操作ができる。
 教師モードには、以下のような機能が実装されている。


2.1 課題の登録

 「課題名」は、プロジェクトを運用する教師が『コンビニ調べ』とか『くだものの産地調べ』といったようなプロジェクトの課題ごとに登録を行える。「課題の開始日」「課題の締め切り」は、第1回目の指令を発信する日(初期値は、課題の登録日)、指令に対する返信を受け取る最終日と時間を指定する。それ以後の返信は、データベースに登録されないようになっている。

2.2 生徒のログインID登録

 課題に対する返信の画像の選択や並べ替えを、児童・生徒自身に行わせる場合のために、生徒用のIDを設定できる。ここでは、「生徒ログインID」「生徒password」「その有効期限」が入力できるようになっている。また、生徒がログインできる「規制モード」には、教師側で以下の4通りが選択できるようになっている。 

2.3 課題別発信端末の登録

 「課題の登録」が終わったら、必ず、課題ごとに通信できる電話を、端末番号と班または個人名で登録する。この登録も、課題別に、教師個人が登録・管理するようになっている。課題名のプルダウンメニューには、これまで登録した課題名が表示されるようになっており、ここから、端末登録したい課題を選択し、選択・編集ボタンをクリックする。

2.4 指令の発信

 課題の登録と課題の発信端末の登録ができたら、いつでも携帯電話に対して、指令の発信ができる。「3.画像の選択・並べ替え」の画面の最上段には、【指令の発信】ボタンがあり、これを押すと、「3−1.指令の送信」画面が現れる。指令文の入力フィールドに、メッセージを入力し、送信ボタンを押すと、チェックボックスを有効にしている端末に指令が送られるようになっている。

2.5 画面の選択と表示機能

 指令の発信対象になっている携帯端末には、指令のメールが瞬時に届く。ここで、生徒が、指令のメールに写真やメッセージを返信添付すると、インターネットを介してデータベースに送信され、写真やメッセージが自動登録されるようになっている。
 データベースに登録された画像をみるには、「画像の選択・並べ替え」をクリックし、課題の一覧から、表示したい課題をクリックする。
「画像の選択・並べ替え」の画面では、画像は、指令番号毎に発信時間の若い方からソートされ表示される。この表示に対して、表示の順番を並び替えたり、一部の画像を非表示にしたり、コメントを入力・編集することができるようになっている。並べ替えは、各画像の上のNo.の欄に並べたい順に数字(半角で、1〜999)を入れ、順序の適応をクリックする。No.の欄は、デフォルトで999が入力されている。また、画像を非表示にしたり、コメントの入力や編集をするには、編集したい写真の画像をクリックし、表示・非表示の切り替えや、コメントの入力をする。

2.6 プレゼン表示の機能

 プレゼン表示は、一覧から選択したグループの画像が、一枚づつ表示される機能であり、携帯で撮った写真を使ってすぐに簡単なプレゼンをすることができる便利な機能である。グループの一覧から、グループ名をクリックすると、グループごとのプレゼンモード表示を見ることができる。


【プレゼン表示の画面例】


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