8.プロジェクトの普及方法と今後の課題




8.1 プロジェクトの普及方法について


8.1.1 マスコミへの紹介活動

下記メディアにおいて、本プロジェクトの活動が取り上げられた。


8.1.2 学会、研究会等による普及


8.1.3 今後の取り組み

 本プロジェクトの普及活動の一環として、以下の 3点に基づき、取り組んでいく。

(1)研究終了後も、兵庫県立教育研修所内に立ち上げた専用Webサイトを継続運営し、下記方策にて研究成果の普及を行っていく(平成17年3月末まで)。

    1. 専用 Webサイトを通じて、研究内容・研究成果を紹介すると共に、実際に自分の授業においてユビキタス学習を実践したい教師・学校をWeb経由で申込みを受付ける。
    2. USB学習帳に格納するeラーニングソフトを、専用Webサイトより、会員登録した教育関係者に限り無償ダウンロード提供する(申込み制)。
    3. ユビキタス学習の実践を希望する教師・学校に対して、必要となる PC以外のIT教具一式を一定期間無償貸与する(教具搬送費は実費負担)。 専用Webサイトに開設したFAQコーナーを通じて、技術面等でのサポートや活用事例の紹介を行う。サポートについては、電子メールによる対応のみとする。

(2)兵庫県立教育研修所内に、ユビキタス学習のデモ環境を構築し、県内外の教育関係者に対して普及活動を行う。

(3)成果に関する学会等での発表を行う。


8.2 今後の課題

(1)技術的な課題について

 技術的には、次の 2点からの評価が必要である。

 コストについては、 USBメモリ自体は数千円前後のものであり、全校子ども達(数百人)に配布したとしても数十万円のレベルである。サーバ一台の導入コストと同等レベルであり、コスト的には十分実用レベルであると考える。(ただし、PC環境の整備は前提となる。)無線LAN環境についても、軽量、安全、可搬であり、設置工事なども不要なため、実用性に優れると考える。

 運営面では、子ども達の学習状況を教師が一目で確認したり、成績を即座に集計処理したりする機能が有用であった。通信により、教師と子ども達の間のコミュニケーションがより豊かになるため、それを活用した授業実践事例のデータベース化が今後必要になる。

(2)普及にむけた課題について

 最大の課題はコンテンツの充実である。標準的な教材に加え、子ども達一人一人に最適な教材を簡単に低コスト で制作し提供する必要がある。これらについては、次の 3点を考慮する必要がある。

 また、授業結果情報やカスタマイズされた教材などを教師間で共有し、そのことにより、さらに教材のバライエティを豊かにできるような「教材アーカイブ」構築にむけた、人的、システム的な体制、ツールの整備が必要になると思われる。



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