7.システム評価




7.1 児童・学部生からのシステム評価


7.1.1 評価の方法

 上記6で述べた授業実践に基づき、システムの評価としてアンケート調査による考察を行う。考察の視点は以下の3点である。

(1)DKMシステムを授業場面で活用することの適正について

    1. DKMシステムの操作性に対する子どもたちの所感(Q2)
    2. DKMシステムの操作性と印象(Q3、4、10、11)

(2)準備室開設での学芸員とのコラボレーションについての有効性
                          (Q5、6、7、8、9)

(3)展示室に公開することによる教育効果(次回)

7.1.2 評価の結果と考察


(1)DKMシステムを授業場面で活用することの適正について

    1. DKMシステムの操作性に対する子どもたちの所感


    1. DKMシステムの操作性と印象

 Q10、DKMを使ってこまったことはどんなことですか?

(第四)
・ ローマ字うちがむずかしかった。
・ よくやり方がわからなくなったりしていた。
・ 作っているときデータの保存の仕方がわからなくてデータがきえていたから、とてもがっかりした。
・ まっすぐな線をひこうと思ってもひけない。
・ 幅がなくてこまった。
・ へんなボタンをおしてこわれたみたいになってどきどきした。
・ ローマ字を打っていたら2回も同じ字がでてきた。
・ ダブルクリックがうまくできなくて、へんなページになってしまったことがあったので、ダブルクリックがむつかしかったです。
・ キーボードのやり方がまったくわからない。
・ ローマ字がわからなかったのでこまった。
・ バグッた時
・ ちゃ・ちゅ・ちょとかがわかりづらかった。
・ 絵が白っぽくなってこまった
・ ときどきローマ字がわからない。
・ 最初はもじをうつのに時間がかかってこまったときがありました。
・ 文字のうち方が分からなかったり、コンピュータが思うように動いてくれないことがこまりました。
・ なかなか思ったように動かせれなかった。
・ ローマ字で打つとき、最初は分からないからゆっくりおして、指をすぐにはなさないと字がいっぱい画面にでてきてこまった。
・ うつのが時間かかって進み具合がそんなにスムーズではない。
・ ボードの切りかえ方。
・ キーボードを打っているといつの間にか変な言葉をうっていたり、マウスを動かすのが大変だったりして、苦労しました。
・ 表がいきなり消えたこと。
・ たいへんだった。
・ 使い方をまちがえるとややこしくなる。
・ 句読点を直すのがたいへんでした。
・ 消えたりした。
・ 書くことがどれくらいあるかによってわくの大きさを変えるのがむずかしかった。写真や絵の大きさを変えるのもむずかしかった。
・ たしかなことを書かなくてはいけないこと
(大津)
・ パソコンが2台しかないので使えない人が出ること。
・ 時間がないときがあったので、仕上げるまでに時間がなかった。
(旭東)
・ 初めてやることなので操作のしかたなどが分からなく全体的に困りました。
・ 分からないことが多かった。
(明倫)
・サーバーにつなげないことがよくあった。
・画像が少し出しにくかったです。
・はじめの頃は使い方に少し戸惑い、困りましたが、今では難なく初歩的なものはこなせるようになりました。

 Q11、DKMでもっとやってみたいことはなんですか?

(第四)
・上町のことが多かったので、東石立町のいいところをホームページにしたい!!
・もっといろいろ調べてDKMにまとめたい。
・もっといろんなことを調べて、もっとホームページを大きくしたい。
・クイズをのせたり、みんながへぇーということ。
・もっといろいろ入れたい
・動物は何種類いるのか調べてみたい。
・もっと近藤長治郎の資料を調べてホームページに入れたいです。
・自分の知っていること(自分のしゅみ)をホームページにのせたい。
・酒はだれが最初に飲んだか。
・野中兼山
・もっと資料をつけたい。
・もっと別の人のことを調べてホームページにのせたい。
・遊びとか(国中の)ゲームとか(国中の)そういうのを見て実さいにやってみたい。
・上町の昔、他の店のことなどの伝えたい。
・ほかの県ともやれたらやってみたい。
・特にないけど、やっぱり私たちの県の特徴をいろんな人に知ってもらえるようなページを作ってみたいです。
・もっともっと自分たちのホームページをよくしたい!!
・もっと調べてもっとくわしくしたい。
・昔かじ屋があったところに今はなにがあるか?
・もっと調べたい。
・もっと調べて龍馬以外の人とかのことをホームページに載せたいです。
・タブレットをつかって絵とかかきたかった。
・むずかしいのをやってみたい。
・高知のことをもっと載せたい。たとえば高知の伊野町は紙の町だとか、高知県産で無農薬のゆずで作ったごっくん馬路村が全国的にも有名なことなどをのせたいです。
・もっとタブレットをつかって絵などをかいてみたい。
・ローマ字を覚えたい。
・次は未来の町をやってみたい。
・一人で自由研究をしてみたい。
・ほかの学校の人たちの作ったのを見てみたい。
・(大津)
・好きなホームページを作りたい。
・自分が調べたことをのせる。
(旭東)
・他の学校のことを調べてみたい。
・音をのせたりしてみたい。
・自分でホームページを作ってみたいです。
・これからも自分達がしてきた活動を書いたり、まとめられたりしたいです。
(明倫)
・ほかの学校ともアドバイスを出し合う。
・お客さんがすごいといえるような工夫をする。
・他の学校(龍馬のところ)とネット上で交流したい。
・今やっている総合をビデオにとって、パソコンでホームページにのせて皆様にみてもらいたい


(2)準備室開設での学芸員とのコラボレーションについての有効性



  変えたこと

・ 写真の大きさ、内容に合わせた写真
・ 表の作り方、位置、グラフの表示のしかた、地図や絵をいれた
・ 文字の間違い、大きさ、間隔、縦書きか横書き、文末をそろえた
・ 文と文のつながり、必要のないものを削除した
・ 敬語、表現の仕方をかえた
・ レイアウト、色をかえた、
・ 説明のしかたを分かりやすくした、エピソードを入れた    等

 Q7、DKMでははなれたところにいる学芸員さんにアドバイスをしてもらいました。
     自分達だけでまとめるときとくらべて、今回はどんなちがいを感じましたか?

(第四)
・ 私は大人のアドバイスをもらってなおすのに時間がかかった。アドバイスの多さに違いを感じた。
・ やっぱり自分たちが「よし、これでOK」と思っても大人の人にアドバイスをもらっていると言うことは、子ども(私たち)にはあまいと感じた。
・ 子どもでは気づきにくいところなどは大人がよく気づくんだと思う。
・ 大人の人がすっごくたよりになると思いました。
・ これでいいと思ったら直すところがけっこうあった。
・ ぼくたちは気ずかなかったけど、パソコンでもらったアドバイスはきずいていたからすごいと感じました。
・ わたしたちは色のことなどを言っていたけど、大人の人たちの方は内容についていっぱい書いていた。
・ ぼくたちは知らないところだから「へー」と感心した。
・ いろいろのことを言っていたからすごいなと思った。
・ すごい差だった。
・ 子どもとちがって文章のずれなどの全体的を見てくれてアドバイスがきた。
・ ぼくたちで直すときは大ざっぱだったけど、大人は細かいところも見てくれていた。
・ 子どもの方はどうするかまよっていたところをアドバイスしてくれて大人はぼくたちでも気づかなかったことをアドバイスしてくれた。
・ すごくなると大学の人がよく見ている
・ 学芸員さんたちはもっと細かいところまで気づくけど、ぼくたちはよくわかるようなアドバイスだった。
・ ぼくたちだけでまとめたときにはかんたんにかいているみたいで大人の人たちにアドバイスをもらってまとめたらすごくくわしくなったなあと感じました。
・ 私たちは自分たちだけでまとめたら、子どもの考えでやっているから、結果的に初めて見た人には分からないトンチンカンプンなページができてしまうけど、大人の人はどこが悪いのか大人も子どもも初めてみてもすぐ分かるページにまとめているところがちがうと思います。
・ 自分たちは字の色などだけど、大人の人はちゃんと細かいところまで見てくれているところ
・ 大人と子どもの考えはぜんぜんちがいました。それは、文章はもう少し大人が思うような文章にしないといけなかった。もうちょっと大人のことを考えた方が良かった。
・ 最初は何かものたりなかったけどアドバイスをもらってよくなった。
・ 子どもとちがって言うことや思ったことがちがうし、大人からのアドバイスがうれしいです。
・ 自分たちでまとめるときは色のことをすごい気をつけていたんだけど、鳴門教育大学の人のアドバイスは内容のことを考えてということだったから「見やすく色を変えるのも大事だけど、一番内容が大事なんだなあ」と思いました。それで自分たちが作った文を読んでみたら、ところどころに変な言葉があったりしていました。よく考えて文を作ろうと思いました。
・ なかなか気がつかない所を気づいてもらって、やっぱりよく見てるんだなあと気づくところがちがうと思いました。
・ アドバイスくれて完成までつながった。
・ 自分たちと比べて考え方がちがう。
・ スペースとかどうでもいいと思っていたけどアドバイスをくれた。
・ 自分たちだけでやるときは先生がアドバイスをしていたけれど、学芸員さんのアドバイスは先生以上に直すところをアドバイスしてくれました。
・ 自分たちがわかっているとこも、初めて見た人からはわかりにくいんだということが分かった。
・ 自分たちだけでまとめるときは初めて見る人のことをあまり考えていなかったけどアドバイスには初めて見る人のことを考えているアドバイスがあった。
・ 気がつかないところに気がついた。
・ 自分たちと学芸員さんのちがい。
・ 分からないところまで書いてくれていたのでよかった。
・ 私たちはあまり気にならなかった所にも、こうしたらいいよという感じのアドバイスやこうすればもっと見てもらえるというものをたくさん知っていた。
・ 内容がわかりやすくなった。
・ 初めて見た人と分かって書いた人と、感じたことがとてもちがい参考になった。
・ ほかの人が考えることと自分たちが考えることのちがいを感じた。
・ ぼくたちとやることが全くちがっていて、すごくくわしくて、けたちがいにわかりやすかったです。
(大津)
・ どんなアドバイスが来るか楽しみ
・ 気づかないところを教えてもらった
・ 自分たちだけでは気づかない問題点をていねいに教えてもらったので、大変助かった。
・ まとめ方が分からなかったときにアドバイスがあったので分かりやすかった。
・ アドバイスをしてもらうことで、こんなやり方の方がいいなーとか考えれた。
(旭東)
・ 自分たちだけでまとめるよりも、文章を教えてくれてやりやすかった。
・ わかりやすかった。
・ やっぱり小学生の浅知恵よりも学芸員さんなどの大人の知恵を借り進めるのがスムーズにいくようになりました。自分たちだけでやっていたらとても苦戦していたと思います。
・ 最初から自分で考えたりするより、他の人とやる方が楽しかったです。
・ 他の人からの意見を知ることができたので、自分だけでまとめる時とは簡単ではありませんでした。
(明倫)
・ アドバイスがなかったときと比べると、ちがった気づきもたくさんありました。こっちが意見を聞くこともでき、分からないことも分かりやすかったです。
・ 違う視点、お客さんの立場、アドバイザー的な役割をして頂き感謝しています。AのものがA゜になるような(よくなっていく)影響がする。
・ DKMを使っているうちにパソコンにもなれたし、自分たちのホームページを作れるなんて、最初やっている頃はぜんぜん夢にも思いませんでした。

 Q8、学芸員さんにアドバイスを書いてもらったことを、どのように感じましたか?

(第四)
・ こんなにもアドバイスをもらって、自分たちでも「前よりよくなる!」みたいによくなっていって、もううれしくて、うれしくてかんどう!!アドバイスをもらってよかった!!
・ 私たちが見つけてなくてもこんなに直したらいいところがあるんだと思った。
・ 「あ、こんなところがまちがったのか」と思った。
・ 気づいてなかったことに気づいたし、すごくいっぱいあってびっくりもしました。
・ なんか「うそー」というところに直しがあった。
・ 細かいところにもきずいていたからすごいと感じました。
・ いっぱいアドバイスをもらってうれしかったです。理由はいっぱいアドバイスを書いていると言うことは、何回も読んでくれていっぱいアドバイスをもらったことになるのでうれしいです。
・ ここもやっているのかなあというような感じでいっぱいあってびっくりした。
・ いっぱいアドバイスをもらったなと思った。
・ ぼくらの気がつかない所を見つけてくれて、すごいなと思った。アドバイスはないと思ったけれど、たくさんあった。うれしかった。
・ まだこんなところを直さないけないんだなと感心した。
・ こんな所にアドバイスがあるんだなあと感心した。
・ パソコンのことがだいたいわかった。
・ 自分たちで思っていた「いかん」と思う所があんのじょう
・ 初めて見る人からのアドバイスだから大事だからすごくいいものだと思った。
・ インターネットにのせるので、学芸員さんのアドバイスを見て「こんな所も直さないといけな
・ いっぱいアドバイスを書いていてまさかこんなにアドバイスがあるとは思っていませんでした。
・ ちょっとした文字のまちがいや、文の順序や、分や絵の場所など細かいところまで見てくれていてすごいなあと思いました。それと自分たちの方がいいと思ったこともあったけど、先生に見せたらやっぱり分からないと言っていたので、学芸員さんはやっぱり目がこえちょる!と思いました。
・ 細かいところまでちゃんと見てくれていたので、うれしかった。
・ 自分たちのホームページが前より良くなると思って見るのが楽しみで、見るとこれからもがんばろうと思う。
・ 最初は多いと思いながら見ていたら、「これはこれでいいがで」と思って、「なんでー」って思いながらずーと考えたらどういうことか分かって「なるほど」と思った。
・ 考えることがちがうなと思った。
・友だちや同じ年令の人からもらうのは、だいたい考えがいっしょだから、もっとすごい考えかたができる大人に教えてもらってうれしい。
・ 私たちが作っていたときに気がつかなかったことなどをアドバイスしてくれたので「ああ、ここを直したらいいんだ!!」と思いました。あと、アドバイスをするのではなく、ほめてくれたところもあって「ここはとてもいいことを書いているから、もっとこうすればいいよ」と教えてくれたのがうれしかったです。
・ 内容がわかりやすくすぐ直せた。
・ うれしく感じた。
アドバイスがなかったらもしかして完成まで行ってなかったかもしれません
・ ラッキーだった。
・ 自分たちは何とも思っていないところを学芸員さんは見てアドバイスをしていてすごいと思いました。
・ いろんなとこも見てくれていてうれしかった。直すのはたいへんだったけど。
・ 自分たちが気づいていないアドバイスがたくさんあって、細かいところまで気づいてアドバイスしてくれていたのですごいと思ったしよかった。
・ 自分たちじゃ考えつかないようなアドバイスを書いてもらったからよかった。
・ アドバイスを見る前は完ぺきだと思ったけど完ぺきじゃないということを感じました。
・ さいしょはちょっといやな感じだったけど、アドバイスをたくさんもらったらその分すてきになるんじゃないかと思った。
・ すごく見やすくなって、アドバイスをもらってほんとうに良かったです。
・ はじめはけっこう自信があったんだけど、まだまだだったので「上には上がいるんだなあ」と思いました。
・ 「多すぎだ」と思った。そして大大大ショックだった。
・ 夜おそくまでアドバイスを書いてもらって、自分たちがまとめて書いたときにくらべてみたら、アドバイスももらって新しくまた書いたら、何倍も前よりできていたので、学芸員のみなさんに感謝しています。
・ 学芸員さんにアドバイスをもらう前はぜったいにこれでいいと思っていたんだけど、アドバイスを見てみたら、私たちがぜんぜん気づかなかったことをアドバイスしてくれていて、とても役立ちました。
(大津)
・ これから作るときに気を付けよう!
・ 細かいところまでアドバイスを書いて頂けたのでよかった。
・ 教え方がとてもわかりやすかったです。
・ すごく参考になった。
(旭東)
・ すごいことを教えてもらっているような気がした。
・ 僕が聞いたことに対してアドバイスがもらえてよかった。
・ 制作に活用したいと感じた。
・ 自分たちのやろうとしていることを、どこをどうしたら、よりいいものになるなど、そう言うところがわかってうれしかったです。
・ どんなふうにしたらいいとか、アドバイスを書いてもらったので勉強になりました。自分達の考えについてアドバイスを書いてくれたのでうれしかったです。
(明倫)
・アドバイスも何もなかったらお客さんが満足できず自分たちも満足できないと思いました。学芸員さんたちのアドバイスが分かりやすい言葉だなあと思いました。学芸員さんの人たちともふれあうんだと感じました。
・人生の先輩として、いろいろな知識を教えてくださいますので、重く受け止めています。丁寧に詳しくアドバイスしてくださるので、どこをどう具体的に改善すればいいのか分かるので助かります。
・まだアドバイスをしてもらっていないので、これからアドバイスをしてもらいます。

 Q9、DKMを使ってみてよかったことはどんなことですか?

(第四)
・ 龍馬の友だちのことをいっぱい調べることにより、自分たちも学んだからよかった。
・ いろんなことがわかってそれをDKMにまとめられた。
・ 自分たちが作ったものが世界中の人に見てもらえるのがうれしい。
・ 色も変えれるし文字の太さも大きくできるところ。
・ 世界中に知ってもらえる。
・ 写真とかをかんたんにとりこめること
・ 情報がいっぱいあってよかった。私たちもその中に入ると思うのでがんばりたいです。
・ アレンジができる。
・ 手書きじゃない!
・ かんたん!
・ いろいろわかったからよかった。
・ 友だちと協力しあえてよかった。
・ 毎時間の総合が楽しみだった。
・ 上町のよさをみんなに知ってもらえる。
・ パソコンのことがだいたいわかった。
・ 聞くときこまった。
・ もっと多くの人に上町のよさを知ってもらえると思ってよかった。
・ いろんなことが知れたし、調べに図書館とか行ってわかったことがいっぱいあってよかったです。
・ いろいろなことを知れたことがすごくよかったです。
・ パソコンの使い方がよく分かったし、ローマ字を覚えられた。
・ ローマ字を覚えれてよかったし、ホームページはどんなことを書くかということも分かった。いろいろなことを学べたからよかった。
・ 全国の人に昔の上町を知ってもらえる。
・ ややこしくない。
・ 龍馬のかくれた情報を見つけて、それをホームページに書いて、日本中いや世界中に伝えることができるのでとてもよいと思いました。あと将来のために、キーボードを打つ練習にもなったと思いました。
・ 世界中のいろんな人に見てもらえること。
・ みんなに見てもらうこと
・ 自分たちが気がついていないところをアドバイスしてくれてよかった。
・ パソコンの使い方がよく分かった。
・ ローマ字が前よりうてるようになった。
・ 使い方が分かった。DKMを通していろいろなことを調べることができた。
・ たくさんパソコンを使えてよかった。
・ いろいろなことを調べられてよかった。
・ いろんな歴史が学べた。
・ 地域の人たちと協力しいっしょになってこのホームページを作れたこと。
・ まだできていないところを学芸員さんのおかげでくふうしてカバーしてくれた。
(大津)
・ ホームページの作り方が分かった。
・ もうこのような機会はないと思うのでいい経験になった。
(旭東)
・ コンピュータが楽しく使えた。
・ 他の学校の人たちの作った作品を見ることができてよかったです。知らないことを知ることができました。
・ コンピュータの知識が増えたことがよかったです。
・ 自由なところに文字を配置できること
・ これからも役立てられること
(明倫)
・はなれていてもアドバイスや意見を聞いてくださること、たくさんの機能があってたくさんの工夫ができました。
・発表の仕方が工夫されますので、意欲が湧き、飽きずに取り組む事ができます。非常にありがたいもので、ずっともってやりたいくらいです。
・ホームページに写真がのったこと

7.2 教師からのシステム評価

(1) システム導入について

 導入においては,各学校の設置パソコンのクライアント上から外部の DKM サーバへアクセスすることが必要であるが,ただ単にインターネット接続ができていれば,完了するというものではなく, DKM システムの利用には,いくつかのポートを開ける必要がある。通常の教育用ネットワークシステムではセキュリティのため閉じられていることが多く,このシステムの利用のために開けてもらうという手順が必要である。この手順はネットワークの管理ポリシーによりずいぶん違いがあり,一筋縄ではいかない。中にはいくらセキュリティについての話をしても,開けられないという回答を返してくるセンターも多いのが実情である。
  つまり,これらのやりとりを通して,教員がこのシステムを「使ってみたい」ということで利用しようとしても,外部サーバへのアクセスのためのシステム変更が容易に実現しないと利用できないということになる。一般のプロバイダについては,これらの作業は必要ないが(通常開いているため),地域や都道府県の教育センターが用意しているネットワークでは,こういう問題が起こる。
  もし,こういうやりとりを重ねないと DKM システムが利用できないとなれば,その手間や時間,労力を考えると,いいツールだけど,利用に至るまでが大変なので,やめようということになりかねない。しかし,離れた学校と情報のやりとりをする以上,外部サーバへのアクセスは必要であり,仮に自分のセンターに DKM サーバをおいたとしても,インターネット上からの必要なポートは開ける必要があるので,同様の問題に直面する。
  これらについては,各学校のインターネット環境や,運用ポリシーと密接に関係しているので,これらツールの利用と地域ネットワークセンターなどのあり方が問われると思われる。もちろん,このようなことを考えなくてもいいようなDKMシステムであることが求められているということでもあるのだろう。

(2)操作について

 初期設定をきちんとしておけば,これらのツールの利用法についてのイメージはつかみやすいと思われる。まさに,これらは,共有されたホワイトボードであり,手書き添削を共有するためのものであるということは,すぐにイメージできる。ただ,博物館をつくるための準備室,展示室については,一つのボードを表す言葉であり,システムの利用に関して必要なイメージではない。今回は,先にバーチャル博物館があり,その設定をすでに行った上での実践であったため,ボードの設置や設定については教師側であまり意識する必要はなかったが,博物館のイメージをどのように教師側が理解するかにより,むずかしく感じることもあるだろう。
  また,今回は通常子どもたちが利用しているツールで作成した画像を,博物館の準備室に置き,それらについてコメントをもらうという形をとったケースもあった。この場合,子どもが作成したデータを画面キャプチャし,貼り付けるという方法をとった。

(3) 子どもへの指導について

 子どもたちは,直接タブレットを使って操作をすることは想定していないが,少人数での取り組みにおいては,直接リアルタイムにバーチャル学芸員とやりとりをした場面があった。指定されたボードを開け,鉛筆を持つように書き込めるという点では,より低いインターフェースとしての価値が見いだせる。それゆえ,教師が子どもたちへ指導する内容はほとんどないといって良い。また,バーチャル学芸員からの添削コメントは,タブレットがあるなしにかかわらず,自分の目で見ることができるので,操作に関する指導はほとんど発生しない。
  むしろ子ども一人一人の文字入力スキルや,レイアウトなどの学習など,コンピュータを利用して伝えたいことを学ぶことに慣れているかどうかが大切なキーワードであったように思う。また,今回のケースでは,こちら側で用意できる端末の数が非常に少なく,一斉に子どもたちが利用しながら学ぶというシーンが用意できなかったことが残念である。

(4) 各ケースにおける使用例

 今回の DKM システムでは,各活動に応じた準備室を下記のように利用した。準備室は,各博物館の展示のためにバーチャル学芸員や管理人,子どもたち,教師が利用するボードである。今回の実践では,主にこの準備室で多くのやりとりが行われた。やりとりに関しては,現場の教師とバーチャル管理人,バーチャル学芸員らとの連絡用にボードを用意し,マニュアルなども共有できるようにした。

  準備
室数
連絡用ボード 展示データの形式 通信方法 DKM端末数
防災博物館(大津) 8 1 わいわいDKM ADSL8M 2
防災博物館(精道) 4 1 わいわいDKM FOMA 3
龍馬博物館(第四) 16 1 子ども用統合ソフト ADSL8M 4
森林博物館(大津) 5 1 わいわいDKM ADSL8M 2
萩博物館(明倫) 8 1 わいわいDKM ADSL8M 2



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