8.プロジェクトの成果と課題




8.5 教育ソフト開発における本プロジェクトの成果と課題

(村川)今回教育ソフト開発を企業と一緒に行ってきましたが,開発側としてどのように見えていたのかについてお話ください。
(H)ソフト開発における課題,成果からいうと,教育用のソフトなので,教師か,子どもが使うというのが基本です。今回は作りかけの状態で使ってもらい試すといういい手法がとれたように思います。ネットワークを活用するソフトを作る会社である以上,やはり使ってみないとわからないというのが本当です。会社で40台の環境を実現したとしても,学校現場と同じ環境にはできません。そういう意味からも今回の実践は大変よいスタイルだったといえます。
(村川)DKMが完成したというよりは,これからの開発のヒントとしては,会社としてそれ以上の学びがあったといえますね。開発研究がうまく進んだ場合,「予定していた具体的なモノができること」だけでなく,「ものづくりにおける予想外のヒントやアイデアが見えてくること」が期待できますよね。開発のプロジェクトに参画したメンバーがそれぞれの立場において副産物的な多くの学びがあったということでしょうか。また,日本が世界に誇る自動車や電化製品は具体的な試行や試験を何度もくぐり抜けて世に出る。教育ソフトも,開発段階で,学校現場において教師や子どもに試行してもらって,その使い勝手をどんどんよくしていくだけでなく,「このソフトをこのように使っていただけるとこんな力がつくんですよ」と処方箋や鑑定書をつけて世に出すべきでしょうね。今回の共同開発を通して改めてそのことを強く感が増したね。
(H)学びという視点は,なかなかソフトメーカーから出すことはむずかしいですよね。
(村川)わが国はものづくりで戦後の復興をなし遂げ,経済発展を行ってきた。そのモノづくりが今危なくなっている。むしろ,教育フソト産業の分野において,「注文の多い」国民性を活かしたよいものづくりを進めていくことが求められているんではないでしょうか。このEスクエア・アドバンスも実はそのあたりをねらっているんじゃないのかな。そういう意味では「いい仕事ができた」というのが実感ですね。
(F)そうですよ,きっと。今,ものづくりは,どんどん外へ向かっているが,ソフトウエアで日本の生きる道をめざしているのでしょう。
(F)産官学は,昔からいわれていたが,今その意味がますます強くなってきたといえるでしょう。特に大学は企業連携がやりやすくなってきたが,教員は仕様決定者ということで企業との連携がやりにくくなってきていることも事実です。本来いいものを作ろうとしているのに,難しい面もあるということです。よいものを作るためには,現場とコラボレーションしながら作ることが必要ですね。


8.6 学習ツールとしてのDKMの特徴と課題

(村川)今回教育用ツールから見たDKMの位置づけみたいなものはどうでしょうか。
(F)学習ツールは,ツール系,コンテンツ系に分かれるのかなと思いますが,相手がいるということを前提にしているということで,あえてコラボ系ツールという位置づけになるかと思います。博物館をめざしていたけど,実は,そこに至るまでにすばらしい効果が見られたということですね。たとえば,添削の話が前にありましたが,今,学校現場では他人の所見を共有しあって,お互いに学びあおうという仕組みを作っている学校があります。まさにこれは同じ発想であって,教師自身が学ぶ機会を増やすことで,子どもたちへのよりよい指導ができることになります。他人の支援の仕方を見て学ぶという新しい視点のツールだと言えますね。実は,今回のDKMのような支援の仕方は,Eメールを利用したり,TV会議や掲示板などを利用してすでにたくさん行われてきました。そこで,それらとの違いが何なのかを明らかにする必要があると思います。ひとつは,手書きであるということです。手書き添削というのは,教師文化の中ではもっとも低いハードルだと思います。ですから,本当にシステムとしてうまく稼働すれば,いい仕組みだと思います。ぜひポートなどの心配のない状態でもう一度きちんと試してみたいと思いますね。
(E)我々のチームでは,子どもたちの意欲を引き上げる方法として,手書きの良さを生かしています。ただ単に活字で書くよりも,手書きだからこそ伝わるものがあると実感しました。リアルタイムであることと,手書きであることが,「バーチャル学芸員」の人としての気持ちが伝わるのだと思います。


8.7 授業実践者からみた成果と課題

(村川)今回のプロジェクトでは,その期間内に,博物館までたどり着いていないものもあるが,一つの可能性として,博物館教育に与える影響はどうでしょうか。

(G)一般に博物館と学校の距離をいかに縮めるかが問題といわれていますね。物理的な距離,心理的な距離を縮めるものの両方があると思います。それは,博物館に行ってコンテンツに触れさせるというのが目的とされています。しかしこれでは,距離は近づかないので,ネットでというスタイルです。敷居を低くするためには,スクールパックを用意していますが,それがあれば,子どもが学べるようになっています。いくつかのこれらの取り組みでも,結局はネットを使って,距離を縮めることで止まっています。しかし新たな博物館と子どもたちの関係を考え直すことも必要でしょう。たとえば,学校の中に博物館を作る,しかも子どもたちがということです。通常,博物館の学芸員は,何か展示しているものを持って来ても,博物館としてのノウハウを持ってくることはないですね。DKMは,これらをカバーしているといえるでしょう。博物館員の専門家が登場する場面はなかったが,博物館を一緒に作るという行為,学校の中に博物館を作るという行為がDKMで行われていました。つまりそれは,人間にとって,博物館がどういう意味を持つのか,ということを子どもが気づくことにつながっていったと思います。


博物館の存在意義や博物館の仕組みなどを,自分たちが博物館を作ることで,考えることができたのだと言えます。それがわかった子どもは,博物館を見る視点がまた変わってきますよね。それは単なる博物館ごっこではなく,リアルな責任がでてきます。特に,子どもだけで博物館を作るという企画もあるが,外からどのように見えているのか,子どもたちのふり返りをする過程がないと,リアル感がでてこないと思います。
(村川)準備室は機能したが,プロジェクト終了時点(平成16年2月末)で,博物館が完成しなかったのが少し残念だったが,成果として,期待した以上の別の効果があったといえますね。DKMと出会って,本当の専門家と出会ったときの子どもたちの意識が違うはずです。ぜひ,プロの人の目からの評価がほしいですね。現在,別のデジタル博物館の仕事に携わっているJさん,全体的に見て,このでじたるキッズミュージアムについて,どんな感想をお持ちですか。
(J)そうですね。博物館では,よく本物をみろと言われます。本物の持つ魅力を深めるために知識や見る力が必要とされます。子どもたちが,DKMで博物館づくりをする中で,自分たちで実際に調べまとめていく過程において,ネット上の博物館でありますが,自分たちの日常生活のまわりにいかに本物があるかを気付くことが出来,またそれを深めることが出来たと感じています。
  博物館での教育普及活動は,博物館から学習者への知識の伝達にとどまることが多く,循環する仕組みづくりが,難しいと感じています。近年,博物館では,体験学習や講演会が盛んになっていますが,楽しかった,満足したというところからもう一歩踏み出すためには,人に伝えること・共有することが必要だと感じます。ボランティア活動としてミュージアムの解説を行う人々も増えてきたこともその表れだと思います。人に伝えることで,自分の中で再構成し,表現する。DKMの活動は,知の循環をうまくデジタルでつなげていったと感心しています。
  博物館では,資料や研究内容を子どもたちのわかりやすく伝えるために工夫しているところは多いのですが,博物館の展示のやり方や見せ方にも子どもたちの学びの要素がたくさんあることを上手に活用できている館は少ないと思います。科学館だって,国語の授業は十分できます。そう考えれば,分野が違っても子どもたちの学習にもっと積極的になれますね。DKMの活動は,博物館側にとっても先駆的で,おもしろい事例です。
  今回のDKMの活動は学校の中だけて閉じて行うものでなく,バーチャル学芸員のアドバイスにより評価を受け,子どもたち自身も客観的に自分の博物館を見つめることが出来たと思います。子どもたちの学習の過程と成果が,きちんと記録・保存され今後も継続されれば,博物館の機能として「研究・収集・保存・展示」がますます充実してくると思います。

(村川)今後デジタル博物館が根付くにはどんなことが必要でしょうか。
(J)デジタル博物館がしっかりと根付くには,学校や地域の人への知の還元が必要でしょう。まちづくりの取り組みに参加したり,調査方法のノウハウを伝授するなど,人のネットワークをいっそう太くすることも必要ですね。
(村川)では,次に,ロンドン大学の博士課程で博物館学を先行されているOさん,Oさんは専門的な立場から,このDKMでの子どもたちの取り組みを見られての感想を聞かせてもらえますか。
(O)私は直接見ていないのですが,鳴門教育大学の学部生さんのプレゼンを見てのコメントを一つしたいと思います。本プロジェクトでは,小学生はインターネットを通じてアドバイスしてくれた大学生のみを「学芸員」と呼んでいたようです。しかし,小学生の行った活動もまた,「学芸員」の活動と言えるのではないでしょうか。なぜなら,小学生は例えば「防災」について調査した上で,その結果を学校外の人々にも理解してもらうよう,発表形式について何度も検討を重ねていたからです。この小学生の活動内容は,博物館の学芸員が展示を企画し完成させていく過程と共通するものです。本プロジェクトの活動を通して小学生はおそらく,知識のレベルや経験がまちまちである来場者を対象に,わかりやすく展示することの難しさと面白さを学んだと推察できますね。この点は,高く評価されてよいでしょう。
(村川)なるほど。その点については気づきませんでした。とてもいい指摘をありがとうございました。


8.8 授業実践者からみた本プロジェクトの有効性と課題

(村川)実際に現場に行って,担任の教師として,どのような学びがあったのかなどはどうですか。また,自分が担任であればどうですか。
(E)広がりがあって,いい実践ができそうですね。子どもたちの学びがしっかりしていた学校なら,いいものができるが,教師側にこれを使って学びを広げようかという意識がないと,大変でしょうね。
(村川)ツールは,使ってなんぼですからね。
(D)自分なら,連携に使えるし,協同性,他者評価,など創造性が生まれるでしょうね。
(E)それに,教師がこういう機器や仕組みに慣れていない,掲示板やメールなどで,相互の連絡などができにくかったので,自分が実際の現場にいると,どうなんだろうと思っていまいますね。

(G)結局教師のコーディネーションの力が問われると思います。今回は少し特殊なケースだったと思いますが,いつでも使える状態になったとき,コーディネートが大切になるでしょう。教師が把握できないのに,子どもたちが外部とやっているということもあり得る。これは,すごいことであると思う。教師がいないときにGTとの個別な学びができにくい。教師は,それらをきちんとコーディネートできないと怖じ気づいてしまうでしょう。
(村川)今回の4つの博物館も,お互いに見合うことで,教師同士のよりよい問題解決の場として機能していたかもしれませんね。しかし,ツールだけで見ると,見栄えだけになってしまうかもしれないという危険性もあることも自覚しなくてはいけませんね。それと,可塑性が高いツールであるといえますね。それが,部屋の大きさなどに,各博物館の個性を発揮する柔軟性を保証しています。
(F)ただ,その可塑性が高いために,授業者のコンセプトがしっかりしている必要がありますね。
(村川)そうですね。教師がどんな授業をするかについてのしっかりしたカリキュラムデザインにDKMを載せていくことでいろいろな立場での学びが拡がるツールだと言えるでしょう。
(村川)今回実際に現場で子どもたちを指導された先生方は,どんな感想をお持ちでしょうか。
(L)旭東小では,今まで児童がwebページを作成したり,コンピュータを使って調べたことをまとめたりする活動を行ってきましたが,その際児童に指導する内容として,1.伝えたい内容がしっかり入っているか,2.紙面の構成を考え,見た人に分かりやすいか,3.事実であるか,など相手意識をもって情報を発信することを中心にしてきました。そして自分たちの作った作品を他のグループから評価をもらい内容の吟味を行っていました。しかし児童同士の評価では,内容に対しての指摘やよりよい作品にしていくための評価という点においては十分とはいえなかったように思います。

  それに対して,今回外部の学部生(バーチャル学芸員)からの評価は的確であったように思います。また,本校ではリアルタイムに評価を入れる活動を実施したので,児童が書き込むとしばらくすればコメントが入り,それにびっくりしながらもそのコメントに対して写真の取り直しや書き込む内容を聞き取りに行ったりする姿が見られました。そしてその都度表現を吟味することができたようです。その結果,最終に展示室を作成するときには,どのような展示室にしていくのか,また,写真やその説明の入れ方,内容にいたるまでずいぶん子どもたちが自分で考えながら作業が行えたように思いますね。やはり,準備室を作成するときの学部生のコメントが生きていました。ですから,このような活動を繰り返すことで,児童が情報発信していく時,相手意識をもった情報発信能力を身につけさせることができるのだなと思いました。
(M)大津小学校では,3年前から6年生が「災害に強いまちづくりプロジェクト」に取り組んでいました。プロジェクト学習では,活動の過程を元ポートフォリオに記録していき,プレゼンテーション後に「凝縮ポートフォリオ」として成果物を残しています。本年度はこの成果物として「デジタル・キッズ・ミュージアム(DKM)」に「防災のコーナー」を制作しました。11月15日の「子ども防災訓練」終了後,ホームページ作成担当の6年生児童が中心に活動をスタートさせた。初めのうちはソフトやペンタブレットの操作に少し手間取っていたようですが,1ページ目を仕上げるころには十分使いこなせるようになっていました。今回の活動では自分たちの作成した内容に対してすぐに鳴門教育大学3年生がアドバイスをしてくださることで,手直しをしていくことができました。そして,より見やすいページになっていくことで,子どもたちのモチベーションが上がり,最後まで意欲的に取り組めていたように思います。
  「防災コーナー」がほぼ仕上がり,来年度活動を引き継ぐ5年生に先日DKMで作成したページをプレゼンテーションしました。その授業には鳴門教育大学からアドバイスをしてくださった大学生本人が参加し,評価をくださったし,参加できなかった大学生からはあたたかいビデオレターが届けられました。これらの外部評価をいただくことで,子どもたちは照れながらも自分たちの作成したページに自信を持つことができたようです。
(村川)それを見た5年生はどんな反応でしたか。
(M)そのページを見た5年生からは「すごいなあ」という声があがりました。そして6年生の活動を来年度引き継ぐことに対しても意欲的な感想を持つことができていました。来年度さらに充実したみんなに役立つ「防災コーナー」が更新できるよう子どもたちと継続して取り組んでいきたいと思っています。
(村川)龍馬についての博物館を作ったN先生の学校では,どうでしたか。
(N)第四小では,子どもたち全員が「DKMのバーチャル学芸員」からアドバイスをもらいました。具体的にいいますと,「バーチャル学芸員」のアドバイスは,表記上の問題だけでなく,見る側の視点(「展示室」を何の情報ももたずに初めて見る人の立場)に立つことの大切さや情報発信への責任の重さに気づきを生むようなものでした。鳴門教育大の学部生や院生のアドバイスが単に「こうすればいいよ」と即答するのではなく,子どもたちの思考を促すようにアドバイスの書き込みを行っていいた努力が非常に指導者側に伝わってきましたね。

  そして今回,博物館でありながら子どもたちの展示しているものの「みせ方」という点では,まだ練られていないのではないかという点が気になると思っていたところ,鳴門教育大と本校教員たちの意識が一致し,やりとりしている中で,本物の「龍馬の生まれた町記念館」の展示責任者の方々に博物館の「みせ方」をどのように工夫しているのか話してもらう計画ができました。バーチャルなものが,ここでリアルに変わった瞬間でした。その際,鳴門教育大側から,画面の並べ方などを工夫した(スクロールを使った)展示室を提示してもらうという支援をいただき,子どもたちがもっともっと自分たちのホームページをよくしたいという意欲を次の活動に生かすことにつながりました。このことは,3月20日の「龍馬の生まれた町記念館」のオープニングセレモニーまでの活動へとつなげていく契機となることまちがいなしと思っています。子どもだけでなく,大人の側の視点をもち込むことで子どもの気づきが生まれたり,学びが充実したりする実感を子どもたちはもつことができたと確信しています。
(村川)バーチャルで練り上げたものが,リアルになっていくというすばらしい実践になりましたね。DKMで博物館という視点を子どもたちに与えたことが,子ども自身の興味関心を高め,さらにそれが地元の本物の博物館へとつなげたということですね。
(N)本物の「龍馬の生まれた町記念館」では,子どもたちが今回まとめたデジタルデータを展示するコーナーを作ってくれるんです。そのため,子どもたちもさらによいものになるようがんばっていますよ。今回第四小が従来からもっていた,子どもの学びを支えるネットワーク(「龍馬の生まれた町記念館」建築に関わる専門家や「龍馬記念館」学芸員・行政など)とバーチャル学芸員とが連携した実践ができたことが何よりうれしいですね。


8.9 運用上のインターネット環境の課題

(村川)もともとは実施体制で馬路小の協力や専門家としての学芸員の参入を考えていたが,実現しなかった。それは,今回のツールがブロードバンド環境であることが前提となっているからであり,日本のインフラの問題が見え隠れしているのではと思います。あるいは,ネット環境はそろっているが,ポートの関係で実施にたどり着くまで交渉も含め,思わぬ時間がたくさんかかりました。その辺はどうですか。
(F)そもそも日本国中どこででも同じ環境であり,やりたい学校が,すぐにつなげるという仕組みであれば,問題ないのでしょうけど。

(村川)それは,2005年のことですかね。
(F)そうですが,それよりも各地でまちまちにそれを整えていっていることが問題でしょう。極端にいえば,町村レベルでまるで仕組みが違うということです。厳しい条例で管理され,何もできないというところもあり,ブラウザのみ使えればいいという方針で設計されているところもありますね。やはりそこは,共通の仕様というか,教育用ネットワークは,こういう要件をそろえることというリストがないことが原因ですね。だから毎回このような問題は各地で起こっています。本気でe-japan戦略で,最先端の国家をめざすのであれば,トップダウンできちんと決めるべきことを統一させるということも必要でしょうね。
(村川)結局他国に後れをとっているということですね。
(F)そうです。バラバラに整備するから,無駄なお金もたくさん生まれ,使えないネットワークがあちらこちらに残っているというのが,現状ですね。
(H)少なくとも住基ネットと同じ回線では困るでしょう。教育用と行政用ネットが同じ感覚であるというのが,日本のやり方なのかなと,悲しくなりますね。これらのツールを見せられたとき,やはり,遠隔でやりたいという思いが現場の教師にわき上がります。しかし,いざやろうとすると,ポートの開け閉めのやりとりに何日もかかったあげく,やる気がなくなるというパターンが多いように思います。

※なお,座談会当日に参加できなかった方々からは,インタビュー,メールを元に本文中に会話として挿入しています。



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