<アンケート帳票:参考資料2 . 5> 回答数:3
(1)「WEBで宿題」の利用について
「WEBで宿題」の利用経験
利用したことのある保護者への質問 → (3)へ
利用したことのない保護者への質問 → (4)へ
(2)家庭での利用状況等
直接話しづらいときに「WEBで宿題」を利用することは有効か
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心配事を話す相手
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適応指導教室に望まれる支援
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希望するサポート
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その他、気づいた点
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(3)「WEBで宿題」を利用したことがある保護者
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(4)「WEBで宿題システム」を利用したことのない保護者
利用できなかった理由
<アンケート帳票:参考資料2.6> 回答数:4 有効回答数:4
(1)「 webで宿題」の利用経験
利用したことのあるメンタルフレンドへの質問 |
(2)中間教室での活動について
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サポートするときに気をつけていること
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コミュニケーションについて
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希望するサポート
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その他、気づいた点
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(3)「WEBで宿題」を利用したことがあるメンタルフレンド
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利用して面白かったか
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今後も利用したいか
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(4)「WEBで宿題」を利用したことがないメンタルフレンド
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実際に見てみたいので、今後は子ども達とのやりとりなどに利用したいと思う。
(1)IT利用による学習スタイルのイメージがわからない。 | 関わる人々のITスキル等を考慮し、利用できるツールは、できる限り用意するが、担任通信欄(メール)を中心に研究の充実を図ることとした。 |
(2)不登校のきっかけの違いによる対応は考えているか? | まず、コミュニケーションの充実を図ることを目的に、各適応指導室の諸事情を分析し、取り組むこととした。 しかし、不登校のきっかっけによるITの活用の提供方法は変えず、提供できるすべてのITツールを適応指導室に一応に配備した。ITによるコミュニケーションの支援を研究するため、不登校傾向児の心理状態を常に把握している適応指導員の判断を優先し、不登校傾向児に見合うコミュニケーション相手を選択することとした。 |
(3)治療学習的な要素が強いと思うが、どのケースにどのメディアを利用するかなどの、メディアの利用目的は明確か? | 「WEBで宿題」システム(主力研究システム)以外に、テレビ会議システムや原級で試用するアプリケーションやツールもサブ的に利用することとした。 しかし、「WEBで宿題」を中心に、コミュニケーションツールとしての機能を生かした研究であったことにより、適応指導教室という環境で、不登校傾向児の集団適応力の強化、すなわち「生きる力」を育てることに主眼をおいた利用方法を模索することとなった。不登校傾向児にとって、個人的な利用に止まるのではなく、他の適用指導教室の児童生徒との交流等を通して、集団に適応する力育てることができたと考える。 すなわち、不登校傾向児にとって、治療学的な要素としては、ITの活用方に力点を置いた。 |
(4)大学で同様のことを試行したことがある。長期的には学校に子どもを戻すのが目的である。掲示板等に没頭してしまい、face to faceに復活できないと困る。ITの支援で、どのように子どもを学校に戻そうとしているのか? | 必ずしも、原級復帰を適応指導教室に共通の目標と考えてはいない。原級復帰することは、不登校傾向児が自分の傷つきを和らげまた、他人との関係を認識し集団の生活に溶け込めるようになれば、不登校は解消されると考えている。 適応指導教室においては、face to faceが基本であり、ITは、不登校傾向児を適応指導員がサポートする点において、複雑で多様なコミュニケーションパスが存在し、従来のコミュニケーション手段ではサポートしきれない部分で有効であったと考える。 |
(5)不登校児童生徒ならではのIT活用はないか。特性に応じたツールとカウンセラーが必要なのではないか? | 今回初めて、適応指導教室にITによるコミュニケーションツールが導入された。1.適応指導員にシステムをよく理解していただくこと 2.このコミュニケーションツールの活用法を検討していただくことが課題となった。従って、研究チームは、サポートを充実し、適応指導員や適応指導教室での児童生徒の歩みに歩調を合わせながら、活動を進めてきた。 不登校傾向児ならではIT活用は、実践例に示したとおりである。 |
(6)子どもたちの特性を見て、大人たちの効果的な連携を考えることができるようなアドバイザーが必要であり、連携をどう機能
させるか重要である。 顧問からアドバイスをいただくように。 |
会合時に、堀内教授、東原教授にご示唆をいただくとともに、藤田直子カウンセラーにアドバイスをいただくこととした。 不登校傾向児をサポートしている関係者は、複雑多様になっており、本研究においては、適応指導員を中心に連携の輪を考えてきた。 |
(7)ボランティア、メンターなどがどの程度、どのような関わりをしたのかを明らかにして欲しい。 | 本研究は、適応指導教室という環境で行われた。 その中で、メンタルフレンドの役割は大きいが、常に不登校傾向児をサポートしてくれるかどうかという点については、議論のあるところである。従って、メンタルフレンドの現状等をよく知る適応指導員にそのサポートのあり方について示唆を仰ぎ実施することとなった。 |
(8)コミュニケーションツールの効果を整理するというよりは、きめ細かい子どもとのコミュニケーションを実現するために必要な機能を明確にして欲しい。 | 今回の研究では、どの適応指導教室でも容易に利用可能にするため、ASPを利用した商用の既存システムを利用した。従って、必ずしも適応指導教室にもっとも適した形で提供されたとはいいがたい。しかし、現状においては、先生が不登校傾向児のコミュニケーションの内容を把握できたことは、適応指導教室においては必要であった。また、既読と未読が把握できることから、情報伝達の確実性の面から安心感をもって利用できた。 |
(9)ツール(掲示板、メールなど)をすべて使えば不登校が解消するというものではない。それぞれのケースについて、どのような傾向の子どもに、どのようなアプローチ、どのようなツール使ったかという分析が必要であろう。 子どもが不登校になった背景を分析した上で、機能を使い分けるようにしていく必要がある。 教員が原因で不登校になっていることもあり、原因の分析は重要である。留意してもらいたい。 |
(2)(3)の回答に同じ。 不登校のきっかけによるITの活用の提供方法は変えず、提供できるすべてのITツールを適応指導室に一応に配備した。「WEBで宿題」システム(主力研究システム)以外に、テレビ会議システムや原級で試用するアプリケーションやツールもサブ的に利用することとした。 しかし、「WEBで宿題」を中心に、コミュニケーションツールとしての機能を生かした研究であったことにより、適応指導教室という環境で、不登校傾向児の集団適応力の強化、すなわち「生きる力」を育てることに主眼をおいた利用方法を模索することとなった。不登校傾向児にとって、個人的な利用に止まるのではなく、他の適用指導教室の児童生徒との交流等を通して、集団に適応する力を育てることができたと考える。 |
(10)不登校という現象に深く関わるツールを検討して欲しい。 コンピュータが介在したコミュニケーションとface to faceコミュニケーションをどうブレンドすれば効果的であるのかという点も検討して欲しい。 インタフェースが違うだけで子どもの感情に変化が見られたという研究結果もある。 |
本研究は、適応指導教室を中心に行われた。 適応指導教室においては、face to faceが基本であり、ITは、不登校傾向児を適応指導員がサポートする点において、複雑で多様なコミュニケーションパスが存在し、従来のコミュニケーション手段ではサポートしきれない部分で有効であったと考える。 また、不登校傾向児のIT活用においても、適応指導員の存在が重要なポイントとなった。 |