6.成果とその普及方法について




6.1 プロジェクトの成果について(モバイルの有効性と問題点)

 昨年度については、総合的な学習で行われる校外での環境調査に重点を置いて行った。その際、 PDAの有効性として情報をリアルタイムに発信、受信できる機能を博物館、学芸員、地域のボランティアの方と利用した。
成果として、子供たちが生き生きと活動し、その場で疑問が解決できることで意欲的に学習に取り組んでいたとの報告が多くあった。
  また、操作性と機能面のアンケート調査を教師、児童生徒で行った結果、全体のサイズ、重量、画面サイズは持ち運びに適当であり手のひらに載せて利用できることが必要条件であることが判明した。
機能面で、ペンでの手書き入力、デジタルカメラ機能、内蔵辞書、ホームページ検索、通信機能なども校外学習において負担となっていないとの結果が得られた。
  ただし、教師、児童生徒とも PDAの扱いに慣れるまで多少の時間を要したとの声も一部から出ており、継続して利用することも重要な要素である。
  以上の昨年の課題をもとに、本年度は環境調査以外の利用で有効性と問題点について授業実践を通して要件調査を行った。
  場所については校外、校内で入力端末としての活用を重点的に行い昨年とは全く違う場面での活用がされた。
教科として、体育、家庭科、国語などがあり修学旅行、体験学習などにも活用された。中学ではリアルタイムでビオトープの観察共同学習が行われ、同時期、同条件下の情報交換で比較効果が実感を伴い理解が進んだとの報告があった。グループウェア、掲示板などと合わせて使用することで、さらに PDAの有効性も発揮されている。2年間の取組みが、教師側でPDAの有効性の理解を深め特徴ある授業案につながった。


6.2 普及方法について

 授業実践報告書とその動画、データについて、つくば市、牛久市の教育委員会ホームページに公開し情報の提供をはかる。
茨城県全体の共同学習「スクールネット」にも一部公開され 16年度の取組みも具体的に計画がされている。
  また、 2月23日つくば市公開授業、6月つくば市成果発表会などで広く紹介を行う予定である。



前のページへ 次のページへ