7.プロジェクトの評価について




7.1 評価の方法について

 つくば市、牛久市教育委員会ホームページに授業実践を掲載しモバイルの有効性について検討する。
  また、機能面についても授業実践の関係者からヒアリングを行い必要な要件について取り纏める。


7.2 評価の結果について

 児童生徒においては、昨年度使用した学校が大半であることから昨年調査した結果より大幅な変化はなかった。
  ただし、事前の指導は時間をかけて必要との意見もありメール送信などは特に慣れる必要があるとの意見もあった。
有効性については、ヒアリングの結果、携帯性、操作性、通信性の三点について多くの意見がでた。
  携帯性については、デジカメなどに比べて軽く、薄いことでどこでも使用が可能な点で利用場面が拡大した。低学年では軽さは特に有効である。
3.5インチのカラー液晶画面は携帯電話などと比較しても大型であり有効であるとの意見もでた。
  操作性については、昨年同様に手書き入力、メール送受信で事前の練習が必要との意見があり、普段から使い慣れることが必要である。これはどの機器についても同様であろう。
  通信性については、通信カードの圏外になる場所があり一時的に双方向のやり取りが不可能となる場面があった為、時間のロスが発生した。
しかし、無線LANなどの他の方法に比べれば使用できるエリアは格段に広く校内、校外にかかわらず使用できる点は評価された。
PDA同士のリアルタイム通信は今年初めて行われ大変好評であった。
  耐久性について、手書き入力用のペンが折れるケースがあり固すぎるので格納する時に折れるとの指摘があった。ソフトであれば曲がるので折れることはないと予測される。改善が必要かもしれない。
  問題点については、市販のモデルを使用している点で大きな問題は指摘されなかった。
  ただし改善が可能との前提があればデジカメの拡大やバッテリー使用時間の延長など出たと思われる。
本年は、あらかじめ無理のない利用範囲で授業案が組まれたことが不具合がない原因である。



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