(a)事前調整
交流窓口は、プラチャニウェット小中学校日本人教諭家成千鶴氏で、南観音小の担当者とメールや電話で打ち合わせを実施した。詳細は教頭先生のプリダワン氏とも英文メールで打ち合わせを実施した。技術的な打ち合わせとテストはタイ工科大学(AIT)のスタッフと広島市立大学の前田助教授が中心となって行った。また、帯域の都合上、今回の交流のテレビ会議システムはPolycom社のViewStationを使用することとなった。
(b)事前テスト
事前テストでは、Polycomの接続性、設定できる様々な帯域と画質、カメラの視認、使用できるポートの確認を行った。その後、南観音小とAIT間によるテストを行った。帯域は日本→タイは1.5Mbps、タイ→日本は512kbpsで、256kbpsで設定し事前テストを行った。南観音小とAIT間に衛星回線があり、そのパケットロスがひどい状態で画像がほとんど静止画になってしまった。そのパケットロスの要因として、衛星回線の利用をAITの教員、生徒がインターネットを使用していたためと、タイのスコールの影響が考えられた。1つ目の要因については、AITの好意により、本番交流の2日前(10/9)から、AITのインターネット利用を今回の実験のみの経路に向けていただけることになった。しかしスコールについては回避できることではないので、交流内容に踊り等の動きを予定してたが、会話中心の交流内容に再度検討することとした。
授業風景は別紙【添付資料8】を参照のこと。
日時 | 平成14年10月11日(金)12:30〜13:30(日本時間) 10:30〜11:30(タイ時間) | |
授業名 | 国際交流 国際遠隔授業・交流 IIタイプラチャニウェット小中学校との国際遠隔交流 | |
実施場所及び参加者 | 南観音小学校3階第2音楽室 | 南観音小学校 教諭4名、5年生102名プラチャニウェット小中学校 教諭8名、児童20名 |
Asian Institute ofTechnology(AIT) | プラチャニウェット小中学校 教諭9名、児童17名 | |
授業実施内容 | ||
南観音小学校 | プラチャニウェット小中学校 | |
12:30 | 南観音小の教諭が挨拶を行った。 また、お互いの国の「食べ物」をテーマに交流を行うことを確認した。 次に、南観音の代表の児童が挨拶行った。 最後にプラチャニウェット小中学校の教諭が挨拶を行った。 |
教諭が挨拶を行った。 次に、代表者の児童が挨拶を行った。 |
12:35 | 南観音小の教諭が、これからお互いの国の米を使った料理を食べ、その感想を発表することを説明した。 | |
12:36 | 南観音小の代表者の児童2人が、タイの米料理を食べ、その感想を発表した。 | |
12:37 | 次はプラチャニウェット小中学校の代表者の児童が、おにぎり、ちらしずし、だんごを食べて感想を発表することを、南観音小の教諭が説明した。 | |
12:37 | プラチャニウェット小中学校の代表者の児童が、それぞれ感想を発表した。 □おにぎりを食べた感想⇒おいしいです。 □ちらしずしを食べた感想⇒とってもおいしいです。 □だんごを食べた感想⇒とてもいい味です。 味は甘くておいしいです。 |
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12:42 | 南観音小の教諭が、これから日本のおにぎりの作り方を解説することを説明した。 | |
12:43 | 南観音小の代表者の児童が、まず水で手をぬらすこと、梅などの具を入れることなどを説明しながらおにぎりを作った。 | |
12:45 | 南観音にいるプラチャニウェット小中学校の児童、教諭が、日本との交流について、日本にきて楽しく過ごしていることや国境がない交流ができて良かったこと、すでに4回交流しているため親戚のような親しみがあること等の感想を発表した。 また、日本の友だちの家に泊まって、一緒にテレビを観たこと等、日本でのホームステイの様子を紹介した。 |
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12:54 | 南観音小にいるプラチャニウェット小中学校の児童の保護者が、南観音小に挨拶を行った。 | |
12:55 | 南観音小の教諭が、これからお互いの国の食文化について、質疑応答を行うことを確認した。 | |
12:55-13:09 | 南観音小の児童の質問・タイ米はどうやって作るのですか。 | |
プラチャニウェット小中学校の児童の回答・栽培している風景写真をいくつかまとめた紙を使いながら説明した。 | ||
南観音小の児童の質問・タイにはどんな魚がいますか。 | ||
プラチャニウェット小中学校の児童の回答・パークーなど数種類の魚の名前を答えた。 | ||
南観音小の児童の質問・お正月にはどんなものを食べますか。 | ||
プラチャニウェット小中学校の児童の回答・お菓子を作って食べます。 また朝はお寺に行きます。 |
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南観音小の児童の質問・登下校は何時ですか。 | ||
プラチャニウェット小中学校の児童の回答・始業時刻は午前8時、終業時刻は午後3時30分です。 | ||
13:10-13:21 | プラチャニウェット小中学校の児童の質問・お米は輸入していますか | |
南観音小の児童の回答・輸入していません。 ただし、タイからは鳥肉などを輸入しています。 |
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プラチャニウェット小中学校の児童の質問・日本では、朝、昼、晩にご飯を食べますが、それ以外にお腹がすいたときは何を食べますか。 | ||
南観音小の児童の回答・スパゲティーやパン、ラーメンなどを食べます。 | ||
プラチャニウェット小の児童の質問・日本のお米でお菓子は作りますか。 | ||
南観音小の児童の回答・せんべいなどのお菓子を作ります。 (スクリーンでせんべいを映しながら回答) |
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プラチャニウェット小中学校の児童の回答・せんべいはタイにもあります。 日本のお菓子メーカーがタイで生産しているからです。 プラチャニウェット小中学校の児童の質問・すし以外に魚をどういうふうに食べますか。 |
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南観音小の児童の回答・焼いたり煮込んだり揚げたり、種類によっては干すこともあります。 | ||
プラチャニウェット小中学校の児童の質問・タイのプラチャニウェット小中学校に来てみたいですか。 いつでも歓迎します。 |
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南観音小の児童の回答・5年生のみんなも先生も、みんな行ってみたいと思ってみます。 | ||
13:22 | 南観音小の教諭が御礼を述べた。 | |
13:23 | プラチャニウェット小中学校の代表者の児童が挨拶を行った。 | |
13:24 | 南観音小の代表者の児童が、交流授業について感想、御礼を述べた。 | |
13:30 | 授業終了 |
ネットワーク構成図は別紙【添付資料17】を参照のこと。
レイアウト図は別紙【添付資料26】を参照のこと。
南観音小学校 | テレビ会議システムとして、Polycomを使用した。 ビデオカメラ、マイクは付属されていたが、送信用映像について操作がしやすいデジタルビデオカメラを使用した。 また、タイからの音声出力はCDラジカセを使用した。 |
プラチャニウェット小中学校 | テレビ会議システムとして、Polycomを使用した。 大学の講堂ということもあり、会場が広いためマイクは有線マイクを、映像送信用にデジタルビデオカメラを使用した。 |
事前テスト | |
南観音小学校 | 森保尚美(南観音小学校:担当教員) 西村浩二(広島大学:技術支援) 河野英太郎(広島市立大学:技術支援) 岸田崇志(広島市立大学:技術支援) 川上貴宏(広島市立大学:技術支援) 藤田貴大(広島大学:広島大学にて遠隔技術支援) |
プラチャニウェット小中学校 | 前田香織(広島市立大学:技術支援) 相原玲二(広島大学:技術支援) Dr. Oliver Nicole(AIT:技術支援) Ms. Pacharee(AIT:技術支援) 家成千鶴(プラチャニウェット小中学校:日本人教員) |
リハーサル | |
南観音小学校 | 森保尚美(南観音小学校:担当教員) 前田香織(広島市立大学:技術支援) 河野英太郎(広島市立大学:技術支援) 川上貴宏(広島市立大学:技術支援) 松浦友彦(広島市立大学:広島市立大学にて遠隔技術支援) 藤田貴大(広島大学:広島市立大学にて遠隔技術支援) |
プラチャニウェット小中学校 | Dr. Oliver Nicole(AIT:技術支援) Ms. Pacharee(AIT:技術支援) 家成千鶴(プラチャニウェット小中学校:日本人教員) |
交流本番 | |
南観音小学校 | 森保尚美(南観音小学校:担当教員) 前田香織(広島市立大学:技術支援) 相原玲二(広島大学:交流記録) 河野英太郎(広島市立大学:技術支援) 西村浩二(広島大学:交流記録) 川上貴宏(広島市立大学:技術支援) 藤田貴大(広島大学:技術支援) 月山智子(広島大学:交流記録) 岸田崇志(広島市立大学:広島市立大学にて遠隔技術支援) 新谷和司(広島市立大学:広島市立大学にて遠隔技術支援) 柴田賢史(内田洋行:交流記録) |
プラチャニウェット小中学校 | Dr. Oliver Nicole(AIT:技術支援) Ms. Pacharee(AIT:技術支援) 家成千鶴(プラチャニウェット小中学校:日本人教員) 伊藤博康(内田洋行:交流記録) 市村信昭(内田洋行:交流記録) |