2.システムについて



2.2 基本方針

 子ども知恵図鑑のプログラムはすべてPHPスクリプトで作成する。書き込まれたテキスト・コンテンツ(記事)やアップロードされたマルチメディア・コンテンツ(当面は写真)は,データベース(MySQL)で管理する。データベースにはコンテンツを管理するためのテーブル,コンテンツの属性やそれらの関係を表すテーブルを作り,内部IDの付与や属性の管理を行う。
 コンテンツ管理の他に,ユーザー管理,グループ管理なども,データベースによって行う。これらのデータベース設定をカスタマイズする機能(UserAdmin)もPHPスクリプトで作成し,管理者の資格を持った利用者がブラウザからのアクセスで変更可能とする。

 記事や写真の実データは,それぞれのデータ・ディレクトリに格納する。データベースにより登録時に付与された連番のid(テーブル内のユニークキー)をファイル名とすることで,データベースのテーブルと実体ファイルとの関連付けを行う。記事の実データは,タイトル,報告者,報告日時,要約など,記事構成要素ごとにタグ付けされたテキストファイル(独自形式のXML)として保存する。

 記事の検索機能には,カテゴリー検索と全文検索とがある。カテゴリー検索は,データベースへの問い合わせで実現する。全文検索は,全文検索システム(Sufary)により実現する。全文検索用インデックスの作成は,記事を登録する都度ではなく,一定間隔(一時間おき)で自動的に行うこととする。記事構成要素のどれを全文検索の対象とするかは,データベース管理の対象とする。

 利用者が入力する写真はJPEGでアップロードされるものとし,アップロードされたタイミングでシステムは自動的に縮小サイズ画像とサムネール画像を生成し,記事表示画面や記事一覧表示に使用できるようにする。

 トップ画面から記事一覧画面へのリンク,記事一覧画面から記事表示画面へのリンクなど,各画面間のリンクは,クエリー変数をリンク内に埋め込むことで実現する。子ども知恵図鑑は日英2ヶ国語をサポートするが,この画面切り替えにも,クエリー変数を使う。

 ログインからログアウトまでの一連のアクセスがどのユーザーからのものかをトラッキングするため,PHPセッション機能を使用する。これにより,そのユーザーの設定に合わせての画面と機能を提供する。



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