本授業では、2回の体験授業と1回の教室授業の計3回を実施した。各授業の内容は以下の通り。
■進行
授業は関西テレビ社内で実施し、以下のコースで社内見学を行った。見学の際、各副調整室とスタジオ間では相互にやり取りを行ったため、両者は並列に記述する。
■内容
A)第6会議室(6F)
生徒たちは、まず第6会議室に集合し、隣にある報道スタジオの放送ON/OFF表示が変化する様子やテレビ画面内のスタジオセットなどを観察した。その後、講師が関西テレビ作成の見学者用パンフレットを生徒たちに配布しした。
(B)第2副調整室・第2スタジオ(6F)
第2副調整室では、講師が普段の仕事内容や第2副調整室の役割を説明した後、生徒たちは第2副調整室内に複数並んで設置されたモニターを見学した。また、講師の助けを借りながら中央のモニター映像の切り替えを体験した。
第2スタジオでは、講師が普段の仕事内容(歌番組の収録の様子)や第2スタジオの役割を説明した後、生徒たちは講師の助けを借りながらスタジオカメラ、クレーンカメラを操作した。また、インカムという中継用機材を用いて、第2副調整室からの指示に従ってカメラを操作する体験を行った。
(C)報道副調整室・報道スタジオ(7F)
報道副調整室では、講師が普段の仕事内容や報道副調整室の役割について説明した後、生徒たちは第2副調整室と同様に、講師の助けを借りながらモニター映像の切り替え、音声の調整などを体験した。
報道スタジオでは、講師が普段の仕事内容や報道スタジオの役割について説明し、第2スタジオでスタジオカメラに触れなかった生徒たちに、スタジオカメラの操作を体験させた。また、生徒たちは天気予報に用いるモニタセットを使い、天気キャスターの仕事を再現したり、常設のスタジオセットの観察などを行った。
(D)主調整室(9F)
講師が、生徒たちにCMの挿入や番組プログラムの変更といった主調整室の役割について説明した。また、放送用の電波が一旦生駒山(中継ポイント)に送られてから各家庭に番組が放送されることを説明した。主調整室では装置を実際に体験することはできず、講師による解説が中心であった。
(E)CM部(9F)
講師が生徒たちに普段の仕事内容やCM部の役割について説明した後、CMバンクに存在するCMの数(約5000本以上が常設)、1枚のメディアに収録されているCMの数(10本程度)などを説明した。主調整室と同様に、装置を実際に体験することはできず、講師による解説が中心であった。
(F)第6会議室(6F)
講師が今回の授業のまとめを行い、ヒアリングできなかった質問などがないか、生徒に確認した。最後に、生徒たちがこれまでに撮影・編集したビデオクリップを関西テレビスタッフに手渡した。
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