■授業実施者
(産業界講師) |
・生徒たちに環境のイメージを聞くと自然や公害など漠然としたイメージはあった。そのような状況の中、事前学習用に作成した環境問題の概要を紹介したビデオは、生徒たちが環境問題を体系的なイメージとして捉えるのに役だったと思う。さらに、自分たちの身近な問題として認識できたので、エネルギーと環境問題に一層興味をもらえ、実践的な行動を育ませることができたと思う。しかしこの問題をさらにより深く理解し、行動にうつすためには、実験などによる体感が重要な課題となるだろう。
・生徒に環境問題を教えることの難しさを実感した。授業時間の短い中、豊富な内容を説明しなければならないことが、生徒とのコミュニケーション不足を生じさせてしまったのが残念だった。
|
■担任の先生 |
その道のプロならではの知識、視点が貴重で、生徒にもよい刺激になる。
教師自身の研修にもつながる。
講師がいろいろと工夫して資料を見せてくれ、中でも生活に結びついたことが多かったので生徒の意識はねらいに向かったと思う。家庭それぞれに振り返らせる宿題は効果的であると思う。実際の体験が増えるともっと良い。自分の家での省エネについて考えさせることをしたが時間の関係もあり不十分であった。継続的に取り組み科学的に分析すればもっと良くなったであろう。
このように単元全てを通して行えるのは本当に理想的であったが、ポイントを押さえたゲストティーチャーでも効果は高いと思う。
企業の方は非常に熱心で打合せ等も十分出来共通理解のもと授業が進められた。ただ年度途中の企画だったために年間の計画を大きく変更するなど負担も大きかった。前年度または年度始めでの計画が、円滑に進めるためには重要と感じた。
|
■生 徒 |
・地球の事、CO2など地球について考えられるようになった。
・温暖化で世界が大変なことになっていることがわかった。
・国によってエネルギー事情がいろいろ異なることがわかった。
・自分たちのことでたくさんの人が苦労しているので自分たちはしっかり考えなければいけないと思った。
・地球の環境を悪くしないようにいろいろな新エネルギーを生み出していることがわかった。
・知らないことがいっぱいあったけどだんだんわかってきてそれからが面白かった。
・環境と自分たちが行なっていることがとても関係していて驚いた。
・先生の説明がわかりやすくて全て楽しかった。
・ビデオとパソコンで調べるのが楽しかった。
・インターネットの使い方がよくわかった。
・人間は「環境は大切だ」とか言いながら実際は人間がほとんど環境を壊している。
・CO2が関わっていることを初めて知り怖くなった。
・CO2はみんなが協力すれば少しずつ減らせることがわかった。
・いろんな体験が出来てよかった。
|
■教育関係の立場から |
・1つの目的の為にぴったりの教材や資料をつくることは非常に大変なことであるが教育効果もそれに比例するものだと痛感させられた。教育にはお金がかかるものなのでこのような形で連携ができることは何とすばらしいことかというのが素直な感想。生徒にとって講師は親切で何の抵抗もなく溶け込めたことも短い期間でこれだけ実りあるものにできたと思う。
・技術的には文句なしインターネットを使ってよくできたと思う。講師をはじめ、協力者、参加者が楽しい良い雰囲気の授業を作り上げるのによく努力していたと思う。学校内ではできない事、時には他からの働きかけが必要なのだということもよくわかった。
・準備が大変だったと思うが生徒との雰囲気も良く生徒も大切なことはしっかり身につけられ次の課題へ進むことができるようになっていると思う。さすがに資料等はすばらしく一教師ではとても用意できるものではない。この生徒たちは幸せです。
・百聞は一見にしかずという言葉の通り今回の経験は生徒たちにこの学習が目的にしているところに容易に触れさせることが出来たと思う。興味・関心を引き出すといった点では大変大きな成果をあげたと思う。
・実際に目で見たり触ったりと経験が出来たので生徒にとっても身近に感じられよく理解できたと思われる。これらの体験や調べ学習を通して生徒自身が何が出来るのか何を皆に提案すべきか考えやすくなったと思われる。実際に発電所からの環境への努力の姿を見せてもらえたことは大きい。
・発表内容をまとめるまでにさまざまな資料を用意することができた。わかりやすく伝える方法をグループ内で話し合い、予行練習も各グループで自主的に行なった。これらの過程を観察していると、まとめ方、書き方、話し方、器械の使い方等、前学期より大きく向上している。
・発表は大変がんばったと思うしいろいろ発表の仕方を考えるなど成長した面もあったと思う。しかし時間が足りないせいもありやはり何人かの者が中心となりやってしまい残りの子達は最後まであまりよくわからない子もいたのではないか。
|