産業界との協力授業
HOME 掲載情報一覧 産業分野別 学校種別 実施地域  
授業情報
実践事例
向陽台小学校
実践事例
藤陽中学校
教材紹介
   
実施した教育機関・
  生徒数・実施日
  実施した教科・単元  
  主催した教育機関  
  授業概要  
  授業のねらい  
  授業内容  
  授業の成果  
  実施環境  
  使用教材  
  授業協力メンバー  
  授業の感想  
 
実践事例
わたしたちのくらしと住まい
実施した教育機関・生徒数・実施日
■大阪府富田林市立向陽台小学校
学年 クラス 生徒数 実施日 合計授業時間
第6学年 4クラス 141名 平成14年
11月5日、6日、8日
11月13日
11月15日
11月21日
11月26日、27日、28日
12月3日、5日

1クラスにつき
45分×3回
90分×3回

全クラスでの
総授業時間
405分
(6時間45分)


  ▲ページトップ
実施した教科・単元
学年 教科名 単元
第6学年 家庭科 「わたしたちにできることは」
「快適な住まい方の工夫」
〜わたしたちの生活と住まいを考えよう!〜

  ▲ページトップ
主催した教育機関
大阪府富田林市教育委員会
  ▲ページトップ
授業概要
小学校6年生の家庭科の単元目標は、「生活の自立を目指し、家庭生活をよりよく豊かに創造しようとする能力と態度を育成する」とある。しかし普段、児童は「家」や「よりよいくらし」に着目することがなく、「当たり前のもの」として生活していることが多い。
そこで今回の授業では、住まいのリーディングメーカーである積水ハウス株式会社総合住宅研究所の講師による、住まいの構造や快適にくらすための工夫などを学ぶ体験活動を通じて、児童によりよいくらしに関して考えるきっかけを与える。
また、積水ハウス株式会社環境推進部からの講師による、企業の庭造りや自然環境に関する取り組みの話を聞いたり、校内フィールドワークにて身近な自然を再発見したりすることにより、よりよいくらし方の工夫を、環境の視点からも捉え、更に家や住まいに対する興味関心を引き出す。
活動を通して学んだことや感じたことを、コーディネーターである株式会社キャリアリンク講師がWebアンケートという手法を用い、クラス全員の意見を共有しながら、一人一人が工夫して生活することが必要であるということを伝える。
  ▲ページトップ
授業のねらい

今回の各授業の中での学習目標は、以下である。

●住まいの働きを考えることができる(第1次)
●自分の家でくらし方の工夫について考えることができる(第1次)
●住まいにとっての安全・耐久・快適について理解できる(第2次)
●バリアフリー・ユニバーサルデザインについて考えることができる(第3次)
●体験的な活動を通してユニバーサルデザインを理解できる(第3次)
●住まいの中のユニバーサルデザインを考えることができる(第3次)
●住まいの中の「環境(自然・環境問題)」を考えることができる(第4次)
●住宅メーカー(産業界)の住まいに対する様々な工夫を理解できる(第4次)

各授業での体験的な活動を通して、住まいや日常生活における実践への意欲を持つことができるようにすることが今回の授業の最終目標である。

  ▲ページトップ
授業内容
実施単位 テーマ
第1次 「自分と住まい・家族と住まい」

実施場所 富田林市立向陽台小学校家庭科教室 実施時間 45分
講師 富田林市立向陽台小学校家庭科教師 使用教材 ・自分と住まい・家族と住まい
・1次ワークシート

授業の進行・内容 授業の様子

■進行
授業の前半部分では、パワーポイント教材を使用し世界の家を説明。後半はグループに分かれ自分たちの生活を振り返り、話し合いを行う。

■内容
児童にとっては「家」は当たり前のものであり、そこに様々な工夫が隠れているということに気づいていない児童も多い。
そこでパワーポイント教材を使用し、世界の家の特徴、例えば、ベトナムの伝統的な船の家などを取り上げ、「なぜ船なのか」を考えることにより、家や住まいに対する興味関心を高める。それと共に、家はその地域の環境や風土によって非常に工夫して造られているということを学習する。

次に自分の家や生活を振り返り、自分たちはどのような「くらしの工夫」をしているかを、
「安全にくらす工夫」
「快適にくらす工夫」
「清潔にくらす工夫」
「家族で楽しくくらす工夫」
などのテーマをもとに、グループで話し合う。

教師がパワーポイントデータを使用し児童に世界の家の特徴を説明している様子
 教師がパワーポイントデータを
使用し児童に世界の家の特徴を
説明している様子

各グループで自分の家や生活を振り返り、くらしの工夫についての話し合う様子
各グループで自分の家や
生活を振り返り、くらしの工夫
について話し合う様子


実施単位 テーマ
第2次 「住宅の機能を知ろう!」

実施場所 富田林市立向陽台小学校多目的ホール
実施時間 90分
講師 積水ハウス株式会社
総合住宅研究所
大羽伸和
野阪圭司
星川邦彦
使用教材 ・住宅の機能を知ろう!
・体験コーナー用パネル
・2次ワークシート
・2次体験コーナー用実物教材(一式)

授業の進行・内容
授業の様子

■進行
パワーポイント教材を使用し、児童全員に対して20分程度で住宅の「安全」・「耐久」に関する講義を行う。その後、住まいの「快適」に関して、以下の4つのコーナーに分かれ、体験活動を通して考える。
 音コーナー     15分
 空気コーナー    15分
 光コーナー     15分
 温度・湿度コーナー 15分

■内容
住まいの「安全」に関しては、パワーポイント教材を使用し、講師が
「今までで一番強い台風が来た時の風の強さは、どの乗り物のスピードと同じくらいだと思う?」
などのクイズを取り入れながら、児童に自然の力が家に与える影響を伝えた。
また、住まいの「耐久」に関しては、パワーポイント教材を使用し、住まいを傷める要因の説明を行った。

住まいの「快適」に関して考える体験コーナーではグループに分かれ以下の内容で体験活動を行った。各コーナーには、それぞれ産業界の講師がつき、パネルを利用し説明したり、体験活動を実施した。

●音コーナーでは、人によって快適な音、耳障りな音が違うということを体感してもらう目的で実施。騒音計を使用しピアノやみんなの歓声などを計り、普段自分たちが生活している時に出る音の大きさを調べながら、快適に過ごすための音について考える。

 

●空気コーナーでは、現代の生活は、非常に空気を汚しやすいということを気づいてもらう目的で実施。どのような汚れが多いかパネルで理解する。また、体験として、二酸化炭素検知管を使用し、人間の呼吸の二酸化炭素量を測った。人間自身も化学物質を発し、空気の汚れの原因になっているということに気づき、日常生活での換気の必要性を知る。

●光コーナーでは、自然光と人口光があり、必要に応じて明かりを取り入れる必要性があることをパネルで理解する。また、グルメランプという食事をよりおいしく見せるランプと一般的な蛍光灯を用い、クイズ形式でりんごやごはんの色を比べ、少しの工夫でより快適に過ごせるということを理解する。

●温度・湿度コーナーでは、快適にくらすための温度と湿度について理解を深めることを目的で実施。日射熱から家を守るための工夫をパネルで理解し、家を建てる際に使用している断熱材について理解し、実際に触って体感することにより、温度湿度の調整をしながら家が建てられていることを理解する。

空気コーナーにて講師よりパネルを用い現代の生活に関して説明を受ける児童の様子
空気コーナーにて講師より
パネルを用い現代の生活に関して
説明を受ける児童の様子

実施単位 テーマ
第3次 「人にやさしい住まいを考えよう!」

実施場所 富田林市立向陽台小学校多目的ホール
実施時間 90分
講師 積水ハウス株式会社
総合住宅研究所
大羽伸和
野阪圭司
星川邦彦
使用教材 ・人にやさしい住まいを考えよう!
・3次ワークシート
・3次体験コーナー用実物
教材(一式)

授業の進行・内容
授業の様子

■進行
パワーポイント教材を使用し、児童全員に対して20分程度でバリアフリーとユニバーサルデザインに関する講義を行う。その後、約1時間を体験タイムとして4つのコーナーに分かれ、よりよくくらすための工夫を体験活動を通して考える。
 車いすコーナー       15分
 高齢者(目・耳編)コーナー 15分
 高齢者(手・足編)コーナー 15分
 妊婦コーナー 15分

■内容
今回の活動では、人にやさしい住まいを考えることを目的とし、主にバリアフリーとユニバーサルデザインについて児童に考えてもらう。
体験コーナーでは以下の4つのコーナーを、4グループに分かれてそれぞれ回ってもらった。

 

●車いすコーナーでは、車いすで生活している人にとって、数センチの段差や廊下の幅やスロープなどが、どのように車いすに影響するかを体験し、考える。

●高齢者(目・耳編)コーナーでは、高齢者にはどのように見えたり聞こえたりするかを体験してもらうために、積水ハウスのWeb納得工房にある老化体験コンテンツを使用する。また、同場所にユニバーサルデザインの商品を置き、ユニバーサルデザインに関して理解する。

●高齢者(手・足編)コーナーでは、高齢化、リウマチ、片まひの3種類の装具をつけ、5センチ〜30センチの4種類の段差の上り下りを行い、高齢者は関節が硬く、動きが制限されることや、直立することさえも難しいことを理解する。

●妊婦コーナーでは、積水ハウス株式会社が開発した8キロと10キロの妊婦装具を装着し、座ったり立ったり、床に落ちている物を取ったりして、妊婦の動きがいかに制限されるかを体験する。

車いすコーナーにて数センチの幅でどれほどの違いがあるのかを体験し、講師より説明を受ける児童の様子
車いすコーナーにて数センチ
の幅でどれほどの違いがあるのか
を体験し、講師より説明を受ける
児童の様子

高齢者(手・足編)コーナーにて、数センチの段差の違いでいかに動きづらいかを体験する児童の様子
高齢者(手・足編)コーナー
にて、数センチの段差の違いで
いかに動きづらいかを体験する
児童の様子


実施単位 テーマ
第4次 「よりよい住まい方の工夫〜環境の視点から〜」

実施場所 富田林市立向陽台小学校多目的ホール・校庭
実施時間 90分
講師 積水ハウス株式会社環境推進部
富永斉史
使用教材 ・よりよい住まい方の工夫〜環境の視点から〜
・4次ワークシート
・4次学校見取り図

授業の進行・内容 授業の様子

■進行
パワーポイント教材を使用し、児童全員に対して20分程度で「住まいと環境」に関する講義を行う。
その後、約45分で、学校内の木や草花を調べるフィールドワークを行い、収集した草花などをマップ化した。
その後、約20分で、作成したマップをもとに講師との対話形式で身近な自然を確認し、よりよい住まい方の工夫を考える。

■内容
第4次の授業では、「住まい」に関しては、家の構造など「建物」そのものに興味・関心が向かうことが多いので、環境の視点からも快適にくらす工夫ができることへの理解と、身近な自然を再発見することを目的に実施した。

講師より、児童への自然に対する興味を持ってもらうために、
・シジュウカラが一年で食べる虫の量は?
・虫が多く集まる樹はどれかな?
などのクイズを行った。その答えあわせを行いながら、鳥や虫や樹の関係に気づかせることにより、生態系に関して伝えた。
その後、快適で住み続けたくなるような住まいの工夫として、積水ハウス株式会社では鳥や蝶を呼ぶ庭造りを行っており、それには生態系を守り、その土地に昔からある樹木を植えることの大切さを伝えた。

その後フィールドワークにて学校内の草木を収集し、マップ化することで、普段何気なく生活している学校内に多くの自然があることを再発見し、生態系の視点も含めて、これからも自然を大切にしたいという意欲を喚起した。

フィールドワークにて収集した草木のマップ化する児童の様子
フィールドワークにて収集した
草木をマップ化する児童の様子

マップをもとに学校内にどのような草木があるか、講師とともに再確認している様子
 マップをもとに
学校内にどのような草木があるか、
講師とともに再確認している様子


実施単位 テーマ
第5次 「今までの活動をふりかえろう」

実施場所 富田林市立向陽台小学校家庭科教室 実施時間 45分
講師 富田林市立向陽台小学校家庭科教師 使用教材 ・今までの活動を整理しよう

授業の進行・内容 授業の様子

■進行
第1次〜第4次で使用したパワーポイントのデータをもとに、対話形式にて、これまでの授業の振り返りを行う。

■内容
体験活動を通して「住まい」に関して学習したことを思い出し、活動を整理する。

パワーポイント教材を使用しながら教師より今までの学習内容の説明を聞く児童の様子
パワーポイント教材を使用しながら
教師より今までの学習内容の説明を
聞く児童の様子


実施単位 テーマ
第6次 「次に活かそう!」

実施場所 富田林市立向陽台小学校家庭科教室・パソコン教室
実施時間 45分
講師 株式会社キャリアリンク
水田淳子
奥野麻弥
使用教材 ・次に活かそう!
・アンケート入力用Web フォーマット

授業の進行・内容 授業の様子

■進行
講師よりインターネット上でできるアンケートについての話を聞き、実際にWebアンケートを行う。その後、今回の授業の総括を行う。

■内容
Webアンケートのメリット等を知り、実際にアンケートを実施する。アンケート項目に答えながら、今回の授業を通して最も自分が活かしていきたいことは何かを考える。
その後、アンケートの集計結果をクラス全員で共有し、他の児童の考えを知る。
最後に、講師より、「最も重要なことは、みんなが当たり前だと思って気づかなかった家や自然のことに気づき、関心を持ち始めたことであり、これから気づいたことを他の人に伝えて言ってほしい」と伝え、今回の授業の総括を行った。


パワーポイント教材を使用する講師の様子
パワーポイント教材を使用する
講師の様子


  ▲ページトップ
授業の成果

授業の最終目標である、「住まいや日常生活における実践への意欲を持つことができるようにする」ことに関しては授業後の児童の発言やワークシートなどから、概ね成果があったと思われる。要因としては、産業界の講師のノウハウを活かした体験活動を通じて、児童自らが住まいや生活の工夫を発見し、考える授業構成にしたことにより、「住まい」に関して非常に高い興味・関心を引き出せたことによると思われる。

詳細としては、特に第3次に行われた妊婦体験、車いす体験、手足装具体験、高齢者体験は、今まで全く想像できなかったことを、身を持って体験したことにより、「人にやさしい」とはどういうことか、「暮らしの工夫」とはどういうことかと改めて考えるきっかけになったようであった。

また、第4次に行われた環境の視点から「住まい」を考えた授業も、児童にとって身近な「自然」に着手することにより、印象に残ったようだ。これらから、今回の授業を通して児童は、自分自身の生活を振り返り、今まで気がつかなかった「住まい」や「家庭での工夫」に興味・関心を持てたといえよう。

しかし、担任や産業界の講師より、授業そのものの価値は非常に高いが、やはり1時間で盛り込んだ内容が多いという意見が多かった。第2次は、住まいに関するさまざまなポイント(「安全」「耐久」「快適」など)を盛り込み、それにプラスして複数の体験活動を行う授業構成であったため、体験活動のところのみに目が注がれ、他のポイントが薄くなってしまった感は否めない。また第3次、第4次も同様に、体験活動(フィールドワーク)に非常に目が行きがちであったため、結果的に児童に学習の「ねらい」が伝わっていないのではないかという懸念もあった。

しかし児童から、「自分の家でユニバーサルデザインを見つけた」、「おうちの人に家の工夫を教えてあげた」などの声が多く聞かれたことからも、児童の住まいに対する興味関心を引き出すことができたと考えられ、先にも述べたとおり学習の目標は概ね達成できたといえよう。

  ▲ページトップ
実施環境
実施場所 ・向陽台小学校 家庭科教室/多目的ホール/パソコン教室/学校内施設(校庭など)
使用した機器 ・ノートパソコン、デスクトップパソコン、プロジェクター、スクリーン、ワイヤレスマイク
その他

  ▲ページトップ
使用教材
教材タイトル 自分と住まい・家族と住まい
教材仕様 Microsoft(R) PowerPoint(R) 23画面
教材概要 「住まい」がどういう役割を果たしているものなのか、世界の人々はどのような「住まい」で暮らしを営んでいるのかを児童に紹介し、「住まい」に対する気づきを与える。

教材タイトル 1次ワークシート
教材仕様 Adobe(R)Illustrator(R) A4サイズ1ページ
教材概要 自分たちが日ごろどのような点に考慮してくらしているかを各班に分かれて話し合いを行い、まとめて記入する。

教材タイトル 住宅の機能を知ろう!
教材仕様 Microsoft(R)PowerPoint(R)  18画面
教材概要 「住まい」の役割や快適にくらす工夫、住宅の劣化の外的要因をクイズや具体的事例を通してわかりやすく紹介し、住まいにおける「安全・快適・耐久」の理解を促し、体験活動へつなげていく。

教材タイトル 体験コーナー用パネル
教材仕様 Adobe(R)Illustrator(R)  15画面
(A2サイズ−14画面、A1サイズ−1画面)
教材概要 「空気(A2サイズ3画面)」「音(A2サイズ2画面、A1サイズ1画面)」「光(A2サイズ3画面)」「温度・湿度(A2サイズ5画面)」の各体験コーナーに展示する説明用パネル。

教材タイトル 2次ワークシート
教材仕様 Microsoft(R) PowerPoint(R) 1画面
教材概要 各コーナーにて講師から受けた説明と体験の中で児童が知りえた知識・経験・感想をまとめて記入する。

教材タイトル 2次体験コーナー用実物教材(一式)
教材仕様 空気コーナー:二酸化炭素検知管(2ヶ)、ビニール袋 

光コーナー:クリップライト(5ヶ)、展示台(1台)、蛍光灯白熱球(5ヶ)、イミテーション料理(一式)

音コーナー:騒音計(2ヶ)、ノートパソコン(1台)、音素材CD(1枚)、楽器(一式)

温度・湿度コーナー:断熱材(5種類)

教材概要

空気コーナー:児童が吐いた息と外気の二酸化炭素濃度の違いを実際に検知管で測定。結果が出るまでの間に講師が二酸化炭素が 人体に与える影響などをわかりやすく説明。

光コーナー:自然光と人工光の違いと人に与える影響についてわかりやすく説明。人工光に関しては現在発売されている蛍光灯を実際に照らし、色の違いを説明。同時にイミテーション料理を使用して「おいしく見える光」など、暮らしの中でできる光の工夫を紹介。

音コーナー:音が人に与える影響と音の単位についてわかりやすく説明。実際に楽器やノートパソコン内にある音素材を鳴らし、騒音計で数値を測定し、その音が人にどれくらい影響を与えているかを表(パネル)で確認し、「快適な音」がどのようなものかを体験。

温度・湿度コーナー:気温や湿度が暮らしにどのような影響を与えているのかをわかりやすく説明。住まいを守り、快適に暮らすために使用する断熱材の現物に触れさせると同時にどのような特性をもつのかを紹介。


教材タイトル 人にやさしい住まいを考えよう!
教材仕様 Microsoft(R) PowerPoint(R) 15画面
教材概要 「バリアフリー」と「ユニバーサルデザイン」の考え方や違いをわかりやすく説明。人が一生を通じて変化する肉体的な変化と同年齢でも異なる身体的特徴の差もわかりやすく説明し、体験活動へつなげる。体験活動後、住まいの中に潜む危険個所を具体的事例を通して児童にわかりやすく説明。

教材タイトル 3次ワークシート
教材仕様 Microsoft(R) PowerPoint(R)   B4画面1ページ
教材概要 各コーナーにて講師から受けた説明と体験の中で児童が知り得た知識・経験・感想をまとめて記入する。

教材タイトル 3次体験コーナー用実物教材(一式)
教材仕様 妊婦コーナー:妊婦体験装具(2体)、イス 

高齢者(手・足編)コーナー:高齢者化体験器具(4体)、段差(3種)

高齢者(目・耳編)コーナー:高齢化体験Webシステム、ノートパソコン(3台)

車いすコーナー:車いす(2台)、段差板(4枚)、稼動壁(2枚)

ユニバーサルデザイン商品展示:ユニバーサルデザイン商品(5種)

教材概要

妊婦コーナー:出産直前の妊婦疑似体験のできる装具を実際に装着し、イスに座るなど日常の動作を行うことで、どのような動きができにくいかなどを実際に体験。

高齢者(手・足編)コーナー:高齢者疑似体験装具を実際に装着し、日常的に存在する段差を通過してみることで、高齢者にとって段差が大きな負担になっていることを体験。

高齢者(目・耳編)コーナー:積水ハウス株式会社公式ホームページにある「Web納得工房」より、通常に見える風景や音が高齢者にとってどのように見えたり聞こえたりするのかを 体験。
車いすコーナー:実際に車いすに乗り、日常的に存在する段差を越えたり、住宅の平均的な廊下幅を通過することで、車いすを利用する人々が日常的に経験している苦労を体験。

ユニバーサルデザイン商品展示:市販されているユニバーサルデザイン商品を展示し、実際に手にとりながらどのような点がユニバーサルデザインとして考えられた設計になっているのかを考える。


教材タイトル よりよい住まい方の工夫〜環境の視点から〜
教材仕様 Microsoft(R) PowerPoint(R) 24画面
教材概要 企業の多面的活動として、積水ハウス株式会社が行っている「環境」についての考え方やその活動(五本の樹計画・グリーンネットワーク)、自然と密接につながる「住まい」「くらし」についてクイズや具体的事例を通して児童にわかりやすく説明。

教材タイトル 4次ワークシート
教材仕様 Adobe(R) Illustrator(R) B4サイズ1ページ
教材概要 体験ワークショップの中で児童が知り得た情報・感想をまとめて記入する。

教材タイトル 4次学校見取り図
教材仕様 Adobe(R) Illustrator(R) 1画面
教材概要 体験ワークショップの中で児童たちが各班に分かれそれぞれ収集した校内にある木の葉や実、生物の糞などを収集ポイントにマッピングし全員で結果を共有するために使用。

教材タイトル 今までの活動を整理しよう
教材仕様 Microsoft(R) PowerPoint(R)  46画面
教材概要 第1次〜第4次までの授業や体験活動を通して得たことを児童にわかりやすく思い出させるために使用。

教材タイトル 次に活かそう!
教材仕様 Microsoft(R) PowerPoint(R)  4画面
教材概要 振り返りを兼ねた第1次〜第5次までの内容を講師の顔写真を見せることで思い出させつつ、学習した内容(キーワードやその意味)を確認しながら児童にわかりやすく説明。
Webアンケートを行うにあたって「アンケート」の意味や、Webアンケートの特徴もわかりやすく説明。

教材タイトル アンケート入力用Webフォーマット
教材仕様 HTML形式 1画面
教材概要 今回学習した内容を振り返りながら、Web上で評価・入力するためのアンケートフォームと集計画面

  ▲ページトップ
授業協力メンバー
所属 氏名 授業での役割
向陽台小学校  家庭科教師 家庭科教諭として教育的視点のアドバイス
積水ハウス株式会社 大羽 伸和 第2次授業、第3次授業担当講師
企業ノウハウの提案と授業コンテンツアドバイス
積水ハウス株式会社 野阪 圭司 第2次授業、第3次授業担当講師
企業ノウハウの提案と授業コンテンツアドバイス
積水ハウス株式会社 星川 邦彦 第2次授業、第3次授業担当講師
企業ノウハウの提案と授業コンテンツアドバイス
積水ハウス株式会社 富永 斉史 第4次授業担当講師
企業ノウハウの提案と授業コンテンツアドバイス
株式会社アクセプト 若江 眞紀 企業選定・全体コーディネート担当
株式会社アクセプト 垣内 亜佐子 コーディネーター
株式会社アクセプト 加藤 由美 教材制作担当
株式会社アクセプト 中田 忍 デザインアシスタントとして教材制作担当
株式会社キャリアリンク 水田 淳子 第6次授業担当講師
情報教育分野での企業ノウハウの提案及び学校コーディネーターとして授業コンテンツを作成
株式会社キャリアリンク 奥野 麻弥 第6次授業担当講師
情報教育分野での企業ノウハウの提案及び学校コーディネートアシスタント
富田林教育委員会 芝本 哲也 今回の事業全般に関する運営・内容についてのアドバイス

  ▲ページトップ
授業の感想
■主催した教育機関

■授業実施者
(産業界講師)

初めての試みであったが、非常に有意義な経験ができた。
子どもたちに体験活動を通じて「家の機能・構造」「企業が行っている工夫」「自分でできる工夫」「人にやさしい住まい」などを考えてもらえ、家について興味を持ってもらえたと思う。
時間に余裕があれば、もっと充実した内容となったと、少し残念である。

■担任の先生

産業界の方が授業を実施することにより、より専門的で最新の情報や、学校では準備できない器具を使用した授業実施が可能となり、児童の更なる興味関心を引き出すことができる。しかし、言葉などが専門的すぎて、児童には理解しづらい場面が少しあったため、事前の調整の大切さを感じた。
また、授業の価値は高かったが、内容を盛り込みすぎてしまったため、本当に伝えたかったことがぼやけた感もあった。内容を児童に教えるポイントは1時限に1つか2つが限度と思われる。産業界の数多いノウハウを学校現場で活かしていくには、できるだけポイントを絞込むことが重要。

■児 童

・家はいろいろな工夫でできていて、自然から守ってくれるんだということがわかった。
・車いすに乗ると、少しの段差とかろうかの幅で通れないことがわかった。これから車いすの人が困っていたら手伝おうと思う。
・家に鳥をよんだりすることができると、楽しくくらせるし、自然を守ることができるので、いいと思う。

■教育関係の立場から

・話だけではなく実際に装具をつけて体験したことで子どもたちの口から「こんなに大変なのかー」という声がたくさん聞かれた。相手の立場に立つことの大切さを各コーナーの体験から学ぶスタイルは非常に効果的であった。
・児童が積極的に体験学習に参加していた。講師や担任、オブザーバーも含めて、授業のねらいを児童に理解してもらえるような言葉がけを、適時行っていけるように事前の調整が必要であると感じた。
・外部講師と教科担当(家庭科)の授業であったとしても、クラス担任の積極的な参加は児童に非常にプラスに影響することがわかった。


  ▲ページトップ

授業情報 実践事例
向陽台小学校
実践事例
藤陽中学校
教材紹介

All Rights Copyrights(C) Center for Education Computing.