産業界との協力授業
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大阪府富田林市立向陽台小学校
実践事例
大阪府富田林市立藤陽中学校
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実践事例
わたしたちのくらしと住まい
実施した教育機関・生徒数・実施日
■大阪府富田林市立藤陽中学校
学年 クラス 生徒数 実施日 合計授業時間
第1学年 6クラス 217名 平成14年
11月7日、14日、21日
12月5日、9日、12日、19日

1クラスにつき
50分×6回

全クラスでの
総授業時間
300分
(5時間)


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実施した教科・単元
学年 教科名 単元
中学校
第1学年
家庭科 「わたしたちの生活と住まい」
〜わたしたちの生活と住まいを考えよう!〜

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主催した教育機関
大阪府富田林市教育委員会
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授業概要

中学校家庭科の学習指導要領にある「室内環境の整備と住まい方について」の指導内容は、
・家族が住まう空間としての住居の機能を知ること
・安全で快適な室内環境の整え方を知り、よりよい住まい方の工夫ができること
となっている。
そこで今回の授業プランでは、上記の内容の指導を以下のような授業の流れで行った。
まず、住まいのリーディングメーカーである積水ハウス株式会社総合住宅研究所の講師により、住まいの構造や機能、快適にくらすための工夫を、住まいの安全性、快適性、耐久性などのテーマに分け体験活動を通じて学ぶ。また、積水ハウス株式会社環境推進部からの講師による、企業の家造りと自然環境との関わりに関する講義を受けたり、企業の環境問題への取り組みを知ることにより、環境の視点からも住まいに対する興味関心を引き出すと共に、企業の多角的な活動についても学ぶ。
最後に活動を通して学んだことや感じたことを、コーディネーターである株式会社キャリアリンクの講師によりWebアンケートという手法を用い、クラス全員の意見を共有しながら、よりよくくらしていくためには、一人一人が工夫していくことが必要であるということを再確認する。

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授業のねらい

今回の各授業の中での学習目標は、以下である

●住まいの働きを考えることができる(第1次)
●自分の家でくらし方の工夫について考えることができる(第1次)
●住まいにとっての安全・耐久・快適について理解できる(第2次)
●バリアフリー・ユニバーサルデザインについて考えることができる(第3次)
●体験的な活動を通してユニバーサルデザインを理解できる(第3次)
●住まいの中のユニバーサルデザインを考えることができる(第3次)
●住まいの中の「環境(自然・環境問題)」を考えることができる(第4次)
●住宅メーカー(産業界)の住まいに対する様々な工夫を理解できる(第4次)
●家庭の人が働く企業や家庭での「環境に対する実践」や「住まい方の工夫」に対する実践を理解できる(第4次)

この授業の最終目標は、住まいに関する基礎的な知識と技術の習得とともに、家庭の機能についての理解を深め、生活をよりよくしようとする能力と態度を育てることである。

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授業内容
実施単位 テーマ
第1次 「自分と住まい・家族と住まい」

実施場所 富田林市立藤陽中学校各教室 実施時間 50分
講師 富田林市立藤陽中学校家庭科教師 使用教材 ・自分と住まい・家族と住まい
・1次ワークシート

授業の進行・内容 授業の様子

■進行
授業の前半部分では、パワーポイント教材を使用し世界の家を説明。後半はグループに分かれ自分たちの生活を振り返り、話し合いを行う。

■内容
模造紙サイズに拡大した世界地図と世界の伝統的な家を提示しながら、生徒に世界の家の特徴を説明する。生徒は地理の時間に学習した世界の気候・風土などを思い出し、家がその地域の環境と非常に密接に関係しており、さまざまな工夫がなされていることを学習する。
次に自分の家や生活を振り返り、自分たちはどのような「くらしの工夫」をしているかをグループで話し合う。


教師がパワーポイントデータを使用し生徒に世界の家の特徴を説明している様子
 教師がパワーポイントデータ
を使用し生徒に世界の家の
特徴を説明している様子

実施単位 テーマ
第2次 「住宅の機能を知ろう!」

実施場所 富田林市立藤陽中学校家庭科教室
実施時間 50分
講師 積水ハウス株式会社
総合住宅研究所
大羽 伸和
野阪 圭司
星川 邦彦
使用教材 ・住宅の機能を知ろう!
・体験コーナー用パネル
・2次ワークシート
・2次体験コーナー用実物教材(一式)

授業の進行・内容 授業の様子

■進行
パワーポイント教材を使用し、生徒全員に対して15分間程度で住宅の「安全」・「耐久」に関する講義を行う。その後、住まいの「快適」に関して、以下の4つのコーナーに分かれ体験活動を通して考える。
音コーナー 10分
空気コーナー 10分
光コーナー 5分
温度・湿度のコーナー 10分

■内容
講師より、住まいの「安全」や「耐久」など、構造に関することをクイズを交えた講義形式にて学ぶ。
次に住まいの「快適」に関しては、4つの体験活動コーナーを設け考える。

●音コーナーでは、人によって心地よい音、耳障りな音が違うことを体感し、快適に暮らすための音の大きさを知ってもらうことを目的とする。

●空気コーナーでは、現代の生活は非常に空気を汚しやすいこと、人間自身も化学物質を発していることを知ってもらい、快適で健康に暮らすためには換気が必要であると納得してもらうことを目的とする。

●光コーナーでは、光には自然光と人工光があり、どちらも生活をする上では必要なものであることを知ってもらい、また、人工光にはさまざまな種類があり、上手に利用することで生活をより快適にできるということを知ってもらうことを目的とする。

●温度・湿度のコーナーでは、家はみんなが快適に過ごすために、暑さ寒さをしのぐために断熱材を利用したり、湿気を防ぐために換気をしやすいような構造をしていることを知ってもらうことを目的とする。

※光コーナーに関しては時間上、生徒の体験活動は行わず、講師からの説明のみとした。

住まいの「安全」に関して、パワーポイントを用いた講義の様子
住まいの「安全」に関して、
パワーポイントを用いた講義
の様子

光コーナーにて講師より説明を受ける様子
光コーナーにて講師より
説明を受ける様子


実施単位 テーマ
第3次 「人にやさしい住まいを考えよう!」

実施場所 富田林市立藤陽中学校家庭科教室
実施時間 45分(短縮授業のため)
講師 積水ハウス株式会社
総合住宅研究所
大羽 伸和
野阪 圭司
星川 邦彦
使用教材 ・人にやさしい住まいを考えよう!
・3次ワークシート
・3次体験コーナー用実物教材(一式)

授業の進行・内容
授業の様子

■進行
パワーポイント教材を使用し、生徒全員に対して10分間程度でバリアフリーとユニバーサルデザインに関する講義を行う。その後、約40分間を体験タイムとして4つのコーナーに分かれ、よりよくくらすための工夫を体験活動を通して考える。
車いすコーナー 13分
高齢者(手・足編)コーナー 13分
高齢者(目・耳編)コーナー 6分
妊婦コーナー 7分

■内容
今回の活動では、人にやさしい住まいを考えることを目的とし、主にバリアリーとユニバーサルデザインについて生徒に考えてもらう。

体験コーナーでは以下の4つのコーナーを、4グループに分かれてそれぞれ体験する。

 

 

●車いすコーナーでは、数センチの段差や廊下の幅や、ドアの開け閉めなどが、どのように車いすで生活している人に影響するかを体験し、考えてもらうことを目的とする。また同時にユニバーサルデザインの商品を実際に見て、ユニバーサルデザインに関して理解する。

●高齢者(目・耳編)コーナーでは、お年寄りにはどのように見えたり聞こえたりするかを、積水ハウスのWeb納得工房にある老化体験コンテンツを使用し、生徒に体感してもらうことを目的とする。

●高齢者(手・足編)コーナーでは、高齢化、リウマチ、片まひの3種類の装具をつけ、5センチ〜30センチの4種類の段差の上り下りで、どのように感じるかを体感してもらうことを目的とする。

●妊婦コーナーでは、積水ハウス株式会社が開発した8キロと10キロの妊婦装具を装着してもらい、座ったり立ったり、床に落ちている物を取ったりして、妊婦の動きがいかに制限されるかを体験してもらうことを目的とする。

車いすコーナーにてドアの開閉や段差を体験する生徒の様子
車いすコーナーにてドアの
開閉や段差を体験する
生徒の様子

高齢者(手・足編)コーナーにて数センチの段差の違いでいかに動きづらいかを体験する生徒の様子
高齢者(手・足編)コーナーにて
数センチの段差の違いで
いかに動きづらいかを体験
する生徒の様子

実施単位 テーマ
第4次 「よりよい住まい方の工夫〜環境の視点から〜」

実施場所 富田林市立藤陽中学校家庭科教室
実施時間 50分
講師 積水ハウス株式会社環境推進部
富永斉史
使用教材 ・よりよい住まい方の工夫〜環境の視点から〜

授業の進行・内容 授業の様子

■進行
パワーポイント教材を使用し「住まいと環境」、「企業の多角的な活動」に関する講義を行う。

■内容
パワーポイント教材を使用し、講義やクイズを交えながら、「住まい」には「自然環境」の視点を欠かすことができないという気づきを生徒に促す。
自然クイズを実施し、その答えあわせを行いながら、庭に鳥を呼んだり、自然を守っていくためには、ただ緑の木を植えて増やすことだけではなく、その地域に昔からあった木を植えることが一番大切であり、それがエコロジカルネットワークという生態系を守りながら自然を大切にしていく考え方であることを伝える。

その後、パワーポイント教材を使用した講義形式にて、積水ハウス株式会社で行っているリサイクルによる工場での廃材をなくす活動(ゼロエミッション)などを知ることにより、企業の多角的な活動への気づきを促し、同時に保護者の方の働いている企業での多角的な取り組みに対する興味関心を高めた。
また講師より、環境問題に関しては企業の取り組みだけではなく、一人一人の生活上での心がけが非常に大切であることを伝えた。

自然クイズに取り組む生徒の様子
自然クイズに取り組む
生徒の様子


実施単位 テーマ
第5次 「今までの活動をふりかえろう」

実施場所 富田林市立藤陽中学校各教室
実施時間 50分
講師 富田林市立藤陽中学校家庭科教師
使用教材 ・今までの活動をふりかえろう
・5次ワークシート

授業の進行・内容 授業の様子

■進行
小テスト形式のワークシートを10分間で行う。その後、答え合わせも兼ね、第1次〜第4次に使用したパワーポイントデータをもとに活動を振り返る。後半はグループに分かれ自分たちの生活を振り返り、話し合いを行う。

■内容
ワークシートを実施し、その後、第1次〜第4次で使用したパワーポイントのデータを用い、答え合わせを行うことによってこれまでの授業の振り返りを行う。
次に第1次の授業で実施した、自分の家や生活を振り返り、どのような「くらしの工夫」をしているかをグループで再度話し合い、これからの生活で、学習した内容をどのように活かしていけるか考える。

各グループで自分の家や生活を振り返り、くらしの工夫についての話し合う様子
 各グループで自分の家や
生活を振り返り、くらしの
工夫についての話し合う様子


実施単位 テーマ
第6次 「次に活かそう!」

実施場所 富田林市立藤陽中学校パソコン教室
実施時間 50分
講師 株式会社キャリアリンク
奥野麻弥
使用教材 ・次に活かそう!
・学習したことをどのように
活かせるか
・アンケート入力用Webフォーマット

授業の進行・内容 授業の様子

■進行
前次の授業でグループで話し合った内容を発表する。その後講師よりインターネット上でできるアンケートについての話を聞き、実際にWebアンケートを行う。その後、今回の授業の総括を行う。

■内容
前次の授業でグループで話し合った内容を、パワーポイント教材を使用しながら発表する。
その後、Webアンケートのメリット等を知り、実際にアンケートを実施する。アンケート項目に答えながら、今回の授業を通して最も自分が活かしていきたいことは何かを再度考える。その後、アンケートの集計結果をクラス全員で共有し、他の生徒の考えを知る。
最後に、講師より、「最も重要なことは、みんなが当たり前だと思って気づかなかった家や自然のことに気づき、関心を持ち始めたことであり、これから気づいたことを他の人に伝えて言ってほしい」と伝え、今回の授業の総括を行った。


Webアンケートに取り組む生徒の様子
 Webアンケートに取り組む
生徒の様子


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授業の成果
今回の授業の最終目標である「住まいに関する基礎的な知識と技術の習得とともに、家庭の機能についての理解を深め、生活をよりよくしようとする能力と態度を育てる」ことに関しては生徒に実施した授業後のアンケート結果や、ワークシートなどから概ね成果があったと思われる。その要因としては、産業界の講師のノウハウを活かした体験活動を通じて、生徒自らが住まいや生活の工夫を発見し、考えることのできる授業構成にしたことにより、「住まい」に関して非常に高い興味・関心を引き出せたことによると思われる。

やはり生徒にとって体験活動、特に第3次の各体験活動が一番印象に残ったようである。第4次に行われた環境の視点から「住まい」を考えた授業は、講義形式の授業であったが、生徒にとって「他生物との関わり・共生」の重要性を学び、企業活動の多様な活動(エコロジカル・ネットワーク、ゼロエミッション等)を知り、企業の環境に対する活動以上に個人の生活が環境に影響している大きさを実感したことで得たものは大きいものであったようである。小学校と違い、中学校では「知」から得た印象も体験と同様に大きいものであったことがうかがえる。

しかし、教師や産業界の講師より、授業そのものの価値は非常に高いが、やはり1時間で盛り込んだ内容が多いという意見が多かった。中学校の場合、1時限50分授業(場合によっては45分授業)ということもあり非常に過密な状態であった。第2次は、住まいに関するさまざまなポイント(「安全」「耐久」「快適」など)を盛り込み、それにプラスして複数の体験活動を行う授業構成であったため、体験活動のところのみに目が注がれ、他のポイントが薄くなってしまった感は否めない。また第3次も同様に、体験活動(「妊婦」「車いす」「高齢者(手・足)」「高齢者(目・耳)」)に非常に目が行きがちであったため、結果的に生徒に学習の「ねらい」が伝わっていないのではないかという懸念もあった。

しかし生徒の授業に関するアンケート結果を確認したところ、家の中での段差や、高齢者や障害者、妊婦の方への配慮の方法に気づいた生徒や、自然や環境問題に対する関心が高まった生徒が多くおり、これまで無意識に生活していたことに対して、意識し、考えることができるようになったと思われる。これらから、学習の目標に対しては前述した通り成果があったと思われるが、もっとねらいを絞った活動・内容にすることにより、更に深い活動ができた可能性はあると考えている。
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実施環境
実施場所 藤陽中学校 家庭科教室/各教室/パソコン教室
使用した機器 ノートパソコン、デスクトップパソコン、プロジェクター、スクリーン、ワイヤレスマイク
その他

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使用教材
教材タイトル 自分と住まい・家族と住まい
教材仕様 Microsoft(R)PowerPoint(R) 23画面
教材概要 「住まい」がどういう役割を果たしているものなのか、世界の人々はどのような「住まい」で暮らしを営んでいるのかを生徒に紹介し、「住まい」に対する気づきを与える。

教材タイトル 1次ワークシート
教材仕様 Adobe(R)Illustrator(R)  A4サイズ1ページ
教材概要 自分たちが日ごろどのような点に考慮してくらしているかを各班に分かれて話し合いを行い、まとめて記入する。

教材タイトル 住宅の機能を知ろう!
教材仕様 Microsoft(R)PowerPoint(R)  15画面
教材概要 「住まい」の役割や快適にくらす工夫、住宅の劣化の外的要因をクイズや具体的事例を通してわかりやすく紹介し、住まいにおける「安全・快適・耐久」の理解を促し、体験活動へつなげていく。

教材タイトル 体験コーナー用パネル
教材仕様 Adobe(R)Illustrator(R) 15画面
(A2サイズ−14画面、A1サイズ−1画面)
教材概要 「空気(A2サイズ3画面)」「音(A2サイズ2画面、A1サイズ1画面)」「光(A2サイズ3画面)」「温度・湿度(A2サイズ5画面)」の各体験コーナーに展示する説明用パネル。

教材タイトル 2次ワークシート
教材仕様 Microsoft(R)PpowerPoint(R) B4サイズ1ページ
教材概要 各コーナーにて講師から受けた説明と体験の中で生徒が知りえた知識・経験・感想をまとめて記入する。

教材タイトル 2次体験コーナー用実物教材(一式)
教材仕様

空気コーナー:二酸化炭素検知管(2ヶ)、ビニール袋 

光コーナー:クリップライト(5ヶ)、展示台(1台)、蛍光灯白熱球(5ヶ)、イミテーション料理(一式)

音コーナー:騒音計(2ヶ)、ノートパソコン(1台)、音素材CD(1枚)、楽器(一式)

温度・湿度コーナー:断熱材(5種類)

教材概要

空気コーナー:生徒が吐いた息と外気の二酸化炭素濃度の違いを実際に検知管で測定。結果が出るまでの間に講師が二酸化炭素が人体に与える影響などをわかりやすく説明。

光コーナー:自然光と人工光の違いと人に与える影響についてわかりやすく説明。人工光に関しては現在発売されている蛍光灯を実際に照らし、色の違いを説明。同時にイミテーション料理を使用して「おいしく見える光」など、暮らしの中でできる光の工夫を紹介。

音コーナー:音が人に与える影響と音の単位についてわかりやすく説明。実際に楽器やノートパソコン内にある音素材を鳴らし、騒音計で数値を測定し、その音が人にどれくらい影響を与えているかを表(パネル)で確認し、「快適な音」がどのようなものかを体験。

温度・湿度コーナー:気温や湿度が暮らしにどのような影響を与えているのかをわかりやすく説明。住まいを守り、快適に暮らすために使用する断熱材の現物に触れさせると同時にどのような特性をもつのかを紹介。


教材タイトル 人にやさしい住まいを考えよう!
教材仕様 Microsoft(R)PowerPoint(R)  15画面
教材概要 「バリアフリー」と「ユニバーサルデザイン」の考え方や違いをわかりやすく説明。人が一生を通じて変化する肉体的な変化と同年齢でも異なる身体的特徴の差もわかりやすく説明し、体験活動へつなげる。体験活動後、住まいの中に潜む危険個所を具体的事例を通して生徒にわかりやすく説明。

教材タイトル 3次ワークシート
教材仕様 Microsoft(R)PowerPoint(R) B4サイズ1ページ
教材概要 各コーナーにて講師から受けた説明と体験の中で生徒が知り得た知識・経験・感想をまとめて記入する。

教材タイトル 3次体験コーナー用実物教材(一式)
教材仕様

妊婦コーナー:妊婦体験装具(2体)、イス 

高齢者(手・足編)コーナー:高齢者化体験器具(4体)、段差(3種)

高齢者(目・耳編)コーナー:高齢化体験Webシステム、ノートパソコン(3台)

車いすコーナー:車いす(2台)、段差板(4枚)、稼動壁(2枚)

ユニバーサルデザイン商品展示:ユニバーサルデザイン商品(5種)

教材概要

妊婦コーナー:出産直前の妊婦疑似体験のできる装具を実際に装着し、イスに座るなど日常の動作を行うことで、どのような動きができにくいかなどを実際に体験。

高齢者(手・足編)コーナー:高齢者疑似体験装具を実際に装着し、日常的に存在する段差を通過してみることで、高齢者にとって段差が大きな負担になっていることを体験。

高齢者(目・耳編)コーナー:積水ハウス株式会社公式ホームページにある「Web納得工房」より、通常に見える風景や音が高齢者にとってどのように見えたり聞こえたりするのかを体験。

車いすコーナー:実際に車いすに乗り、日常的に存在する段差を越えたり、住宅の平均的な廊下幅を通過することで、車いすを利用する人々が日常的に経験している苦労を体験。

ユニバーサルデザイン商品展示:市販されているユニバーサルデザイン商品を展示し、実際に手にとりながらどのような点がユニバーサルデザインとして考えられた設計になっているのかを考える。


教材タイトル よりよい住まい方の工夫〜環境の視点から〜
教材仕様 Microsoft(R)PowerPoint(R) 31画面
教材概要 企業の多面的活動として、積水ハウス株式会社が行っている「環境」についての考え方やその活動(五本の樹計画・エコロジカルネットワーク)、自然と密接につながる「住まい」「暮らし」について、クイズや具体的事例を通して生徒にわかりやすく説明。企業の環境問題に対しての取り組みとして「ゼロエミッション」や「廃棄物再生利用素材の開発」など具体的事例の紹介。また、人の生活における二酸化炭素排出割合を示したグラフを紹介し、企業と個人が環境負荷低減の努力を行うことがいかに大切かを生徒に伝え、各自の生活を見直す大切さをわかりやすく伝える。

教材タイトル 今までの活動をふりかえろう
教材仕様 Microsoft(R)PowerPoint(R) 10画面
教材概要 第1次〜第4次までの授業や体験活動を通して得たことの思い出しをはかる。ワークシートと内容を連動させ、クイズ形式で各次のキーワードやその意味・役割等をわかりやすく説明し、より深い理解へとつなげていく。

教材タイトル 5次ワークシート
教材仕様 Microsoft(R)Word A4サイズ1ページ
教材概要 1次〜4次までの授業や体験活動を通して得たことを生徒にわかりやすく思い出させるために使用したワークシート。教材スライドデータと併用。

教材タイトル 次に活かそう!
教材仕様 Microsoft(R)PowerPoint(R) 3画面
教材概要 Webアンケートを行うにあたって「アンケート」の意味をわかりやすく説明し、Webアンケートの特徴もあわせてわかりやすく説明した。

教材タイトル 学習したことをどのように活かせるか
教材仕様 Microsoft(R)PowerPoint(R) 1クラス7班分×6クラス(計42画面)
教材概要 第5次で振り返った一連の学習内容をもとに、各自の生活の中で改めて実行していきたいことや、新たに得た知識や経験をもとに実行していきたいことを各組7班にわかれて発表するときに使用した。

教材タイトル アンケート入力用Webフォーマット
教材仕様 HTML形式 1画面
教材概要 今回学習した内容を振り返りながら、Web上で評価・入力するためのアンケートフォームと集計画面

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授業協力メンバー
所属 氏名 授業での役割
藤陽中学校  家庭科教師 家庭科教諭として教育的視点のアドバイス
積水ハウス株式会社 大羽 伸和 第2次授業、第3次授業担当講師
企業ノウハウの提案と授業コンテンツアドバイス
積水ハウス株式会社 野阪 圭司 第2次授業、第3次授業担当講師
企業ノウハウの提案と授業コンテンツアドバイス
積水ハウス株式会社 星川 邦彦 第2次授業、第3次授業担当講師
企業ノウハウの提案と授業コンテンツアドバイス
積水ハウス株式会社 富永 斉史 第4次授業担当講師
企業ノウハウの提案と授業コンテンツアドバイス
株式会社アクセプト 若江 眞紀 企業選定・全体コーディネート担当
株式会社アクセプト 垣内 亜佐子 コーディネーター
株式会社アクセプト 加藤 由美 教材制作担当
株式会社アクセプト 中田 忍 デザインアシスタントとして教材制作担当
株式会社キャリアリンク 水田 淳子 第6次授業担当講師
情報教育分野での企業ノウハウの提案及び学校コーディネーターとして授業コンテンツを作成
株式会社キャリアリンク 奥野 麻弥 第6次授業担当講師
情報教育分野での企業ノウハウの提案及び学校コーディネートアシスタント
富田林教育委員会 芝本 哲也 今回の事業全般に関する運営・内容についてのアドバイス

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授業の感想
■主催した教育機関

■授業実施者
(産業界講師)

具体的な道具や装置を通して関心を高めることができた。今回の特別授業が学校内においてどのように評価されるかで成否が決まってくるように思える。事前に学校と企業、それぞれの実情を知るための事前見学および意見交換の時間をとることが重要。時間配分を事前に明確にしておいたことで、時間が非常に足りない状況での授業実施でも、全て執り行うことができた。

■担任の先生

産業界講師は当然のことながら学校現場の生徒に対する経験がないので、日ごろの生徒の様子、性格を把握している教師との連携による授業展開が重要。そのための綿密な事前調整が必要。
教科のテーマにない新しい視点を講師によって学ぶことは生徒も教師も重要なことだが、生徒にとっては教科との整合性のないものを学ぶことに抵抗感があるようなので、最終的にはテーマに沿わせていくことが大切だが、難しいことであると感じた。
短い時間の中で教師の考える以上に生徒たちがいろいろな体験をし、考えるきっかけになっていることがよかった。

■生 徒

・全部おもしろかった!知らないことばっかりだったのと、どんな質問にも答えてくれてうれしかった。どの先生も最高でした。
・物を持ってきてくれたのですごくよくわかったし、いろんな体験ができて楽しかった。
・車いすの人の段差のこわさや階段の段差の工夫を知った。
・車イスに乗っている人が、ドアなどの前で困っている時に、手伝ってあげようと思った。
・家がどんなことを考えてつくられているかわかった。
・ただ話を聞くだけじゃなくて自分で体験したから楽しかった。
・妊婦さんの体験にビックリした。車いすの体験をして、人のちょっとの助けがどれだけ大事なことかわかった。
・アンケートにはいろいろな種類があることを知った。

■教育関係の立場から

・体験することで重要性・必要性を実感できていたようで、それが表情に現れていた。
・年齢的に「はずかしい」と感じる年頃でもあるが、身近な問題を考える体験としてとらえることのできる言葉がけ、体験のさせ方が重要。
・中学生という年代のむずかしさを考えた興味の持たせ方、工夫が必要なのと同時に明確なテーマの提示も大切。
・「話を聞く姿勢」への注意は教師からではなく、講師からあることで効果が明らかに違った。第三者より受ける注意は成長中の生徒たちにとって必要。基本的な取り組み姿勢についても喚起させる必要がある。
・教育コーディネーターが学校の教育現場の現状・企業のノウハウをそれぞれに伝え、授業実施につなげることの重要性を実感した。
・自分の家庭では何ができるかを考えさせる言葉がけ、時間が必要。
・説明段階での講師と生徒の活発なコミュニケーションの必要性。


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