産業界との協力授業
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実践事例
-きれいな水・よごれた水‐水を考えよう!
実施した教育機関・生徒数・実施日
■東京都世田谷区立城山小学校
学年 クラス 生徒数 実施日 合計授業時間
小学4年 1クラス 38名 平成15年10月9日 30日
11月22日 26日 27日 28日
16時間

■東京都八王子市立稲荷山小学校
学年 クラス 生徒数 実施日 合計授業時間
小学4年 1クラス 18名 平成15年10月10日 27日
11月4日 17日 18日 25日
16時間

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実施した教科・単元
学年 教科名 単元
第4学年
社会科 総合的な学習の時間 社会科「住みよいくらしをささえる『水はどこから』」
総合的な学習の時間「自然・環境」

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主催した教育機関
東京都世田谷区教育委員会
東京都八王子市教育委員会
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授業概要
「小学校4年社会科の目標」において、「人々の健康な生活や安全を守るための諸活動について理解できるようにし、地域社会の一員としての自覚をもつようにする。」とある。内容として、『地域の人々の生活にとって必要な飲料水(電気、ガスなど)廃棄物の処理と自分たちの生活や産業とのかかわり、これらの対策や事業は計画的、協力的にすすめられていること』としている。本授業では「水」を取り上げ、飲料水―上水道、廃棄物―下水道、そして更に社会における企業が取り組む水の再利用についてを軸として据え、本テーマに対する意識の喚起、理解向上をねらいとしてパワーポイントを使用し、「水」の授業への導入としてアニメキャラクターを登場させ、実写による静止画、動画(ビデオ)、イラスト解説との相乗効果をはかっている。また、産業界講師による授業では講義に加え毎回実験を行い、体験を通しての認知をはかる。さらに1日を費やす校外学習を実施、楽しみながらの学習する視点も重視する。インタラクティブ性を持った授業を事前授業、産業界の授業2回、調べ授業、校外学習、まとめ発表授業の合計6回にわたり実施する。
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授業のねらい
「水」は無くてはならない大切なもの…誰もが言葉で理解していても、空気と同様にあって当たり前の存在である。だからこそ、「水」を学び、考え、行動することは、我々社会に生きる大人たちが手本となり、導いていく重要課題である。以上のことを念頭に目標を設定し授業を実施した。学習指導要領から「社会科」−人々の健康な生活や安全を守るための諸活動から『飲料水−水』の学習。「総合的な学習の時間」−社会体験、観察・実験、見学や調査、発表といった体験的な学習に配慮し『環境』についての学習。これらを考慮し社会における水資源の実情、環境との関係、身近な"水"が"人"にとって、そして"地球"にとって"大切なもの"という認識を愛情とともに持たせる内容を構築し、ITを活用した授業を実施し、情報処理技術の理解、能力の向上なども併せてはかっていく。日常的な「水」から普段見ることのできない「水」まで、観察や実験、見学や調査などを映像を交えて、まとめ・発表へと展開していく。「見る・触れる・感じる」という五感に訴える内容を心がけ、「水」を通して地域社会の一員としての参加を考え、誇りや愛情を持たせ「思い出」に残るような楽しい授業とする。
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授業内容
実施単位 テーマ
1回目 たんけん!くらしの中の水

実施場所 城山小学校 図書室
稲荷山小学校 視聴覚室
実施時間 45分
講師 担任 使用教材 Microsoft(R)PowerPoint(R)ファイルドキュメント
及び配布資料

授業の進行・内容 授業の様子

■進行
・ 担任教師による、これから5回にわたる「水」の授業の紹介。
・ 1学期に学習した「水」についての復習およびこれから学習する「水」のこと産業界−栗田工業鰍ノついて、パワーポイントを使用し講義。
・ 身近な水を採取、クリタ分析センターへ送り次回授業までに調べてもらう。

■内容
*生活の中の水についての復習。教師による質問。答えをパワーポイント画面にて実写静止画で見せる。
・ 水はどこからやってくる?
  「緑のダム」「森が水をたくわえるしくみ」「わきだす水」「ダム」「取水せき」「浄水場」「給水所」から「蛇口」まで実写動画と静止画、アニメ、イラストにて解説。
・ 水の使用量 イラストにより解説。
・ 昔の水事情 静止画写真にて紹介。
*予習として、使用した水についてアニメ、イラストにより紹介。
・ 水をきれいにしないと…Q&A
・ 栗田工業と講師について 実写静止画
*屋外へ出て様々な水採取。
  クリタ分析センター指定容器使用。


城山小学校
上 城山小学校  下 稲荷山小学校

稲荷山小学校


水採取容器
水採取容器



実施単位 テーマ
2回目 水は地球のたからもの その1

実施場所 城山小学校 家庭科室
稲荷山小学校 視聴覚室 理科室
実施時間 90分
講師 栗田工業株式会社 1名 使用教材 ・Microsoft(R)PowerPoint(R)ファイルドキュメント及び配布資料
・ビデオ
・実験道具
●汚れた水をきれいにする実験
@ 処理原水(汚れた水)
A 無機凝集剤
B 高分子凝集剤
C ビーカー、薬さじ、注射器
●色水を透明にする実験
@ 活性炭
A 試験カラム
B 染料(メチレンブルー)

授業の進行・内容 授業の様子

■進行
・ 産業界講師による「水」の授業 その1
・ クリタ分析センターから採取した水の分析結果発表ビデオ
・ 「水」の再利用や下水処理についてなどをパワーポイントを使用し講義
・ 水の実験 2種類

■内容
●講義
*地球上の使える水について
・ 使える水の量、割合
*「水」の再利用、下水処理場について
・ 水をリサイクルする工場、処理場のしくみ
・ 水をきれいにするために必要な水
  牛乳を流すと?油では?
*究極の水「超純水」
・ 超純水の利用、作り方
 →アニメ、CGイラスト、実写静止画、動画
●実験
*汚れた水をきれいにする実験(凝集沈殿)目に見える汚れを除去する方法。水中に微細な粒子として浮遊している汚れの成分を凝集することによって大きくし、水と分離する。
*色水を透明にする実験(活性炭による吸着)活性炭は、石炭や椰子殻を原料として作られる粒上または粉体の炭で、表面・内部に微細な孔を持ち、この部分にさまざまなものを吸着する性質を持つ。排水処理においては、主に有機物や化学物資の吸着除去に用いられるが、色の成分もよく吸着する。本実験では色水を使って活性炭の吸着による浄化を行う。


稲荷山小学校
稲荷山小学校

城山小学校
城山小学校 上下とも

城山小学校


実施単位 テーマ
3回目 水は地球のたからもの その2

実施場所 城山小学校教室 家庭科室
稲荷山小学校教室 視聴覚室 理科室
実施時間 90分
講師 栗田工業株式会社 1名
クリタ分析センター株式会社 1名
使用教材 Microsoft(R)PowerPoint(R)ファイルドキュメント及び配布資料
実験道具
●水の味比べ

授業の進行・内容 授業の様子

■進行
・ 産業界講師による「水」の授業 その2
・ 世界の「水」事情や海水を淡水にする取り組み、おいしい水についてなどをパワーポイントを使用し講義。
・ 水の実験 2種類

■内容
●講義
*「水の惑星」−地球
・ 水にめぐまれた日本
・ アフリカ砂漠地方の水 井戸
・ 世界の国々の水使用量
*水不足に対する取り組み
・ 海水を淡水にする装置、仕組み
*栗田工業の「うまい水」うまい理由
・ 生活の中での水、食料と水の関係
・ 水―食料を輸入する日本
*循環する水、水を大切にすること
 →アニメ、CGイラスト、実写静止画、動画

●実験
*水の味比べ 数字は全硬度
→全硬度はカルシウム、マグネシウムの濃度を示す。
 @山の湧水0(海水淡水化装置で作った水)
 A水道水70
 Bうまい水100
 Cうまい水200
 Dコントレックス1410
城山小学校―ブラインドテスト
稲荷山小学校―名前オープンにてテスト
*全硬度測定
・工業用水試験方法に基づき、試験を行う。
塩化アンモニウム―アンモニア緩衝液(ph10)
→小学生に臭いを嗅がせてみる。
エリオクロムブラックT溶液→やや赤い色の溶液
10mmol/リットルEDTA液
→溶液の赤みが消えて青になるまで滴定
全硬度≒EDTAの滴定量×(1000/試料量)

講義風景
講義風景 城山小学校

実験風景
実験風景 城山小学校

保護者授業参観風景
保護者授業参観風景 城山小学校


実施単位 テーマ
4回目 『水を調べる』郊外学習に行こう! ちょっと予習を使用

実施場所 城山小学校 図書室
稲荷山小学校 視聴覚室 教室
実施時間 45分
講師 担任 使用教材 Microsoft(R)PowerPoint(R)ファイルドキュメント及び配布資料
郊外学習用プリント

授業の進行・内容 授業の様子

■進行
・ 担任教師による、次回の「水」を調べる校外学習に対する予習。
・ 施設の下調べ。
・ グループ分け。バス席順決め。

■内容
*行き先についてパワーポイントにて予習。
 実写静止画、イラストにて解説。
・ 有明給水所、有明処理場
・ 水の循環の復習。
・ 「水の科学館」「虹の下水道館」について
→アニメ、CGイラスト、実写静止画、動画
*グループ分け、バス席順決め。
・ 生徒からのアイデア、多数決にて。
・ プリントの書き方。

稲荷山小学校バス
稲荷山小学校 バスの席順を決める

プリント説明
プリント説明 城山小学校


実施単位 テーマ
5回目 『水を調べる』郊外学習

実施場所 水の科学館「有明給水所」
虹の下水道館「有明処理場」
実施時間 終日
講師 担任 産業界講師
使用教材 各校オリジナルプリント
城山小学校―リサイクルカメラ
稲荷山小学校―デジカメ

授業の進行・内容 授業の様子

■進行
・貸切バスにて、終日校外学習
 水の科学館→有明給水所見学
 虹の科学館→有明処理場説明(講義)→
 処理場見学

■内容
*水の科学館 午前
・ 地下にある有明給水所見学(アクアツアー)
・ 施設内見学及び体験
  海水淡水化装置とその仕組みなど
 水の力の様々な実験
 生活の中の水、様々な模型 他
→授業で学習したことについて復習と体験
*前庭にて昼食(お弁当)
*虹の下水道館 午後
・ 施設見学、アニメ鑑賞、下水道体感 など
*有明処理場
・ ビデオと講義による処理場解説
・ 処理場見学
→授業で学習したことについて復習と体験

水の科学館にて
水の科学館にて 城山小学校

有明処理場施設見学
有明処理場施設見学 城山小学校

水の科学館にて
水の科学館にて 稲荷山小学校

有明処理場講義
有明処理場講義 稲荷山小学校


実施単位 テーマ
6回目 「水」の授業 まとめと発表

実施場所 城山小学校 教室 図書室
稲荷山小学校 PC教室
実施時間 まとめ 135分
発表 45分
講師 担任
使用教材 各校オリジナル 教材
城山小学校 模造紙→デジカメで撮影 パワーポイントで発表
稲荷山小学校 一太郎スマイル

授業の進行・内容 授業の様子

■進行
城山小学校→生徒により模造紙に記入
(模造紙をデジカメ撮影、パワーポイント・プロジェクターを使用し発表)
・ グループごとに各自のプリントをまとめ、発表する。

稲荷山小学校
→各自一太郎スマイルにて発表用シート作成、プロジェクターを使用し発表
・ 生徒全員(18名)による発表

■内容
*まとめ作業
・ 城山小学校
 グループごとに模造紙に作成。
 写真(プリント)を貼り、イラストを描き全員の感想をまとめる。
 (コーディネート企業によりデジタル撮影、パワーポイント作成、提供)
・ 稲荷山小学校
 担任指導により、PCルームにて学習中の「一太郎スマイル」に各グループでデジカメ撮影した写真、イラストデータをはめ込み感想を入れて作成。

*発表作業
・ 城山小学校
 8グループによる発表。
 パワーポイントをプロジェクターで映写し各班全員前に出て、感想を述べながら発表を行う。
・ 稲荷山小学校
 全員による発表。各自のデータをプロジェクターで映写し説明、感想を述べる。

グループごとに発表
グループごとに発表 城山小学校

一人ずつ感想
一人ずつ感想を述べる 城山小学校

一人ずつ発表
一人ずつ発表 稲荷山小学校


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授業の成果
 本授業における目標、まず【「社会科」−人々の健康な生活や安全を守るための諸活動から『飲料水−水』の学習。】があげられる。1学期に教科書に沿って学んだことの復習でもあった。これを映像と校外学習の中からさらに自分のものとし次のステップへ、つまり各自がどう感じ、どう行動していくか。をねらいとし授業をすすめていった。これに関しては、アンケートの感想、先生の観察から普段の言動、行動などに「水」に対しての意識、自覚がかなりが芽生えたようである。日常の中の水は、意識が目覚めると目につく様である。手を洗う時、食事の時、ふと思い出して会話を交わしている。成果としてはまずまずであると考えている。
 さらに【「総合的な学習の時間」−社会体験、観察・実験、見学や調査、発表といった体験的な学習に配慮し『環境』についての学習。】そして【これらを考慮し社会における水資源の実情、環境との関係、身近な"水"が"人"にとって、そして"地球"にとって"大切なもの"という認識を愛情とともに持たせる】また【情報処理技術の理解、能力の向上なども併せてはかっていく。】を目標として設定した。これが主に産業界の講師の授業と校外学習の狙いの授業である。講師の授業は2回4時間しかないので、映像、Q&Aと実験を駆使し、生徒達とのコミュニケーションをはかった。稲荷山小学校では一緒に給食を食べた。親しくなると私語も増えるようであるが、楽しさも増すようである。講師やサポーターとも会話が増え今回の「水」の授業全体が印象深いものとなったようだ。実験にしても校外学習にしても生徒たちの興味をひくものは共通しており、グループごとに特徴があるように思われる。同じグループの中の生徒は比較的同じものを興味の対象としてあげている。全体には、「水を再利用する」「水が大切な資源である」「日本や世界の水事情」などについて概ね理解したようである。「蛇口をひねれば出るもの」から「蛇口の向こうにある水の世界」の認知度はかなり高くなったと思う。4年生の授業―「水」へのプロローグ授業としての成果は得られたと思う。稲荷山小学校では最後の発表のためにパソコンを使い各自工夫したレポートを作成した。城山小学校では時間的・人数的なこともあり各自でデジタルデータを作成することは出来なかったが、初めての試みとしてサポートグループと一緒にデジタル作業を行った。それぞれの学校での成果であると思っている。
 アンケートを見て興味深いことは、「勉強が好き」「活発である」と答えている生徒は「授業がよくわかった」「とても楽しかった」「また受けたい」と答え、「勉強きらい」「発表しない」という生徒は「発表しなかった」「ちょっと難しかった」と答えている。ほっとしたのは、どちらの生徒もほとんど「また授業を受けたい」と答えていたことで、方向性は間違いではなかったと思っている。

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実施環境
実施場所 ・ 城山小学校 4年生教室 図書室及び家庭科室
・ 稲荷山小学校 4年生教室 視聴覚室 パソコンルーム及び理科室
・ 水の科学館・有明給水所
・ 虹の下水道館・有明処理場
使用した機器 ・ ノートPC、プロジェクター、スクリーン、デジタルビデオカメラ、デジカメ、リサイクルカメラ
その他 実験道具

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使用教材
教材タイトル 「たんけん!くらしの中の水」
教材仕様 Microsoft(R)PowePoint(R)ファイルドキュメント
教材概要 「水」の基礎知識・・・復習(1学期)これからの授業の予習
くらしの中で使われている水−家庭の中、町の中、工場、農場など水はどこからやってくる?−緑のダム、ダム、取水せき、浄水場
水の使用量−今、昔、江戸時代の水事情、使った水はどこへいく?
栗田工業案内。
実写静止画・動画、CGイラスト解説、アニメキャラクター使用

教材タイトル 「飲めるかな?−みんなが汲んできた水の検査の結果」ビデオ
教材仕様 VHSビデオテープ 2校分 計約8分
教材概要 1回目の事前授業の時に採取した水の検査結果について
クリタ分析センターの検査担当の方から、各校が採取した水(それぞれ5ヶ所)の水質検査を行い、飲料水に適するか適しないかを解説を交えて結果発表する。

教材タイトル 「水は地球のたからもの その1」
教材仕様 Microsoft(R)PowerPoint(R) ファイルドキュメント
教材概要 「水」の基礎知識・・・大切な資源−水、きれいな水・よごれた水のこと
地球上の水、人間が利用できる水、人口増加と水の関係、水の再利用
水をきれいにする、下水処理場について、究極の水−超純水
「良い環境を守る」「水を汚さないこと」
実写静止画・動画、CGイラスト解説、アニメキャラクター使用

教材タイトル 「水は地球のたからもの その2」
教材仕様 Microsoft(R)PowerPoint(R) ファイルドキュメント
教材概要 「水」の基礎知識・・・水の惑星、日本の水・世界の水のこと
水に恵まれた国−日本、砂漠で暮らす人々と水、世界の国々の水使用量
海水を淡水にする取り組み、『うまい水』とその理由、
水を使う−お米と水・家畜と水、食料を輸入する日本−水との関係
「水は地球に住むみんなのもの」「水の循環」
実写静止画・動画、CGイラスト解説、アニメキャラクター使用

教材タイトル 「水を調べる」校外学習へ行こう! ちょっと予習をしよう!
教材仕様 Microsoft(R)PowerPoint(R) ファイルドキュメント
教材概要 校外学習で学ぶ「水」・・・復習と予習
校外学習−行き先 水の科学館・給水所、虹の下水道館・処理場
水の循環の復習−給水所と下水処理場の確認
各施設の紹介、処理場の仕組み、校外学習メモサンプル
実写静止画・動画、CGイラスト解説、アニメキャラクター使用

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授業協力メンバー
所 属 氏 名 授業での説明
栗田工業株式会社 田原 進
講師
クリタ分析センター株式会社 今井 智康
講師

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授業の感想
■授業実施者
 (産業界講師)から
生徒たちに「水は貴重な資源であること」「水を汚さない−環境への配慮」を学んでほしいと思い、講義と実験を行った。予想以上の成果は得られた手ごたえを感じている。校外学習においても積極的に学んできたことについて見学していたようであった。今後の課題として、「担任の先生に企業体験をしていただき一緒に授業を作っていく」また「JICA(国際協力事業団)などで渇水地に井戸を掘る仕事をしている方の話を聞く」など、より「生きた授業」を心がけると良いと思う。学校での教育が将来の自分、そして地球を守るということと結びついていることがもっとわかる工夫が必要ではないかと感じた。
■担任の先生から 水の循環、再利用そして資源としての水その大切さ・・・パワーポイントを使った教材の中でもアニメが入ることで興味関心が高まったことがわかる。見学も発表メモからもその効果がうかがえる。「水博士=科学の先端の(すごい人)」の登場により話に重みが加わったようである。実験では、積極的に参加していた。感想から自らが体験することにより感動が生まれたようだ。授業の回数を重ねるごとにコミュニケーションも生まれより効果があったと思う。社会の方々との交流授業はとても有意義であり重要である。これからの実施のためにもっと準備時間を取る、予算を考えるなど課題があるが、学校内だけではできない授業なので是非続けたい。
■生徒から
  • 水は蛇口をひねればいくらでも出ると思っていた。
  • 水について色々勉強をして、大切なことがよくわかった。これからは水をよごさない。節約をする。
  • 地には飲める水が少ししかなくて驚いた。
  • 下水処理場のことがよくわかった。
  • 毎日、ひとりが沢山の水を使っていることがわかりびっくりした。
  • 校外学習―楽しかった。また行きたい。勉強になった。
  • またこういう授業をしたい。
■教育関係の立場から
  • 保護者から
    子どもたちが、「水」に興味を持ち知識が増えていくようす見ていてもわかった。見学に参加し一緒に学習する機会が普段はあまりないので非常に有意義だった。毎回子どもたちにアンケートを実施して、保護者も一緒に授業について考え、勉強したら良いと思う。
  • 市民活動の方から
    全部授業を見学したわけではないが、まとめ作業・発表からの様子ではよく勉強してきたことが生かされているように思えた。
  • 教育の立場から
    生徒たちに「水」の授業をしたという思い出と一緒に残るものがある。他の総合的な学習とのつながりもあり、虫や魚といった生物を育てたり観察したりする中にも学習効果が見える。
    産業界の方、授業サポーターの方々とのふれあいーつまり人と人との交流が大切である。とても良い機会だった。
■授業情報提供者から 生徒たちは、かなり興味をもって授業を受けたように感じられる。教材の工夫・授業の構成など普段と違う授業を実施するということは、成果につながると思われる。以前の授業実施の経験から動画、アニメーション解説、キャラクターの使用など興味を促す教材制作を心がけた効果が現れたと思っている。社会の中の講師チームが授業を実施し教材を用意する。これから必要な授業であると思う。それだけに1学期の授業プログラムを決めるときからの参加、余裕を持ってコミュニケーションを図り、打合せを密にして授業に参加することが一番良いのではないかと感じた。予算をはじめクリアしなければならない課題は多いが、教育全体を考えていく上で今後必要なことであると思っている。

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授業情報 実践事例 教材紹介

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