2.プロジェクトの概要




2.1 プロジェクトの内容

つくば市内全教員約1000名の人材バンク作りとその公開
 本事業の趣旨を市内の全小中学校に周知し,全教員(もちろん校長・教頭の管理職を含む)の人材バンクを作成する。作成に当たっては,メールアドレス,自分の得意分野を申告してもらう。申告内容は,冊子にして市内全学校に配布するほか,市内小中学校の児童生徒及び教員が利用できるサーバに公開する。
教員に対するWEBメール研修会の開催
 市内小中学校全教員に対してWEBメールアドレスを発行しているが,その利用を進めるための教員研修を実施する。情報担当者だけでなく管理職研修や学校訪問研修など教員の実態に応じて実施する。
ブログを使ったホームページ作り研修会の開催
 これまでのホームページを一新するブログの仕組みや使い方を市内教員に研修し教育利用への可能性を探る。
家庭学習支援システムの構築と児童生徒へのマニュアルの作成
 夏休みに児童生徒が利用できるように「家庭学習支援システム」の構築を行う。小学校1〜6年生4教科(国・算・社・理)200教材,中学校1〜3年5教科(国・社・数・理・英)200教材を用意する。児童生徒に対して利用方法を書いたマニュアルを作成し配布する。
家庭学習支援システムの利用
 市内全小中学校53校の児童生徒18000名が,夏休みをめどに家庭からインターネットを使って学習できるようにする。また,合わせて勉強を行ってわからないことをメールで市内1000名の先生に質問できるようにする。
不登校や病気で学校を欠席している児童生徒への学習支援
 「家庭学習支援システム」を不登校や病気などで学校を欠席している児童生徒への学習支援として活用する。
ブログによる学習支援の実施
 ブログによる学習支援ホームページを立ち上げ,児童生徒が学校や家庭から学ぶ楽しさや学ぶ喜びを見いだせるものを製作していく。(例,数楽の広場・ロボットを作ろう・英語ワールド・俳句の世界など)

2.2 有効性の検証

2.3 実践授業等の具体的計画

(1)つくば市内全教員約1000名の人材バンク作りとその公開

(2)教員に対するWEBメール研修会の開催

(3)ブログを使ったホームページ作り研修会の開催

(4)家庭学習支援システムの構築と児童生徒へのマニュアルの作成

(6)家庭学習支援システムの利用

(7)不登校や病気で学校を欠席している児童生徒への学習支援

2.4 全体スケジュール

2.5 実施体制

(1)体制図

(2)人員構成

プロジェクトメンバー

氏 名 所属機関 経歴・経験年数
坂場 治 つくば市教育委員会
指導課 課長
文部科学省「インターネット活用教育実践コンクール」内閣総理大臣賞受賞,HP歴10年指導課メルマガ発行担当者
毛利 靖
指導主事
文科省「インターネットフェスティバル」委員,日経「地域情報化大賞」CANフォーラム賞,東書教育賞東京書籍(株)創立90周年記念賞受賞,JAPET「コンピュータ教育実践アイディア賞」日経新聞社賞受賞他多数,IT教育担当19年
中島 達夫 つくば市教育委員会
教育相談センター
指導主事
不登校など学校に登校できない児童生徒への相談活動を行っている。
余田 義彦 同志社女子大学教授 1983年よりIT教育を研究,デジタルポートフォリオ,インターネット掲示板を使った共同学習等先進的な研究を行う。2003年日本科学教育学会科学教育実践賞受賞他多数受賞
石塚 康英 いばらきコンピュータ活用
ネットワーク事務局長
取手市立戸頭西小学校教諭JAPETコンピュータ活用アイディア集実践賞他多数。IT教育担当19年
吉田 浩
山田 摩耶
久保田 善彦
野村 光弘
杉田 慶也
佐野 賢一
浅野 陽子
竹園東小学校 教諭
吉沼小学校  教諭
並木小学校  教諭
並木小学校  教諭
手代木中学校 教諭
手代木中学校 教諭
手代木中学校 教諭
つくば市IT教育推進委員会メンバー
小中学校実践担当
永谷 幸久 シャープシステムプロダクト(株)
文教統轄営業部課長
家庭学習支援システム担当
飯田 幸彦 アイテックジャパン(株)
代表取締役社長
WEBメールシステム担当

プロジェクト体制

組織及び学校名 参加人数 役割
つくば市教育委員会指導課 2名 統括,理論研究
つくば市内全小中学校53校 教員約1000名
児童生徒
約18000名
家庭学習支援システム実践
教員人材バンク
同志社女子大学 1名 研修会講師
シャープシステムプロダクト(株) 3名 家庭学習支援システム構築
アイテックジャパン(株) 2名 WEBメールシステム構築

2.6 実施環境

 今回の検証ではe-ラーニングシステムとして、シャープシステムプロダクト(株)の教科学習支援システムで、Web上で学習できる『インタラクティブスタディ』を使用した。
『インタラクティブスタディ』は教育用基本ソフトウェアであるスタディシリーズにおける、基礎基本の確実な定着を目指した、対話型の教科学習支援システムである。
 子どもの理解状況に応じて個々に学習が組み立てられるようになっており、先生は子ども一人ひとりの学習理解状況やクラス全体の理解状態を把握することができる。そのため適切な個別指導が行え、子どもは自分のペースで学習できるので、基礎基本の確実な修得と、学習意欲の向上にもつなげることができる。また、このインタラクティブスタディは、教材作成支援ソフトウェア『スタディライター』を使用すれば、簡単に学習効果の高い教材を作成・編集できるため、個に応じた教材や評価用の教材を使用することも可能となっている。
 教科教材としては、進学会システムのスーパーインタラクティブスクールの基礎・基本コースおよび応用コースを使用した。この教材はつくば市内の全ての小中学校で使用しており、家庭学習支援システムである「つくばオンラインスタディ」からも、家庭からこの教材を利用できるようになっている。
 今回は上記システムに加え、学習のまとめや、他校との共同学習を通じての学習の深まり、学習のふりかえりをさせるための、発展学習用のシステムとして、つくば市内全校で使用している、学校教育用グループウェアソフト『スタディノート』もあわせて使用した。
 システムの詳細についてはメーカーホームページをご参照いただきたい。

http://www.study.gr.jp/index.html

 


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