村立葛尾中学校 Page1/2
100校プロジェクト 平成8年度実施状況
○ ネットワーク利用状況
平成7年度の反省に、全ての教育活動を通して全校でネットワークの教育利用に取り組
むための校内研究組織の必要性があげられていた。
そこで本年度は、前年度の研究仮説や研究内容を継続しつつ、発展的に研究を深化する
方針を定めた。「ネットワークの教育利用を先進的に推進しよう」という共通の課題意識
が職員間で確認され、現職教育の研究テーマとして取り組む体制が整った。
本校のネットワーク環境には大きな特徴がある。
それは、学校外のネットワークボランティアの存在である。定期的なシステム構築によっ
て極めて使いやすい校内ネットワーク環境が整備されつつある。さらに、村の支援や企業
等からの機器提供等によってネットワーククライアントが1台(100校立ち上がり期)
から約50台へと増加するなど充実した機器環境が草の根的に拡大しているのである。
○ 研究仮説
ネットワーク環境の特性を生かし、次のような手だてを講じた授業を行えば、生徒一人
一人が主体的に学習に取り組み、自ら課題を解決する喜びを体感することができ、自己成
長が図られるであろう。
- 情報を収集する道具としてのインターネットの活用
- 自分たちの情報を発信する手段としてのインターネット活用
- コミュニケーション能力を養う環境としてのインターネット活用
○ 研究の方針
- 学習指導要領における学力観、本校の教育目標を達成する一つの手段として、
ネットワーク環境を位置づける。
- パイロットプロジェクトとしての100校プロジェクトの存在意義を考慮して
研究に当たる。
- 教科・領域全般にわたって、ネットワーク環境の活用法を模索し、実践内容や
活動場面での生徒の変容を記録として蓄積する。
- 現職教育による研究の成果を、校内研修や実践授業を通して教職員全員の共有
財産とすると共に、WWWへ掲載することによって積極的にネットワーク環境
を活用した教育実践のあり方を提案する。
- 「走りながら考える」を基本として、実践を進めていく。
○ 研究組織
今年度は昨年の反省を生かし、全職員が一丸となって取り組む研究体制を整え、月ごと
の目標を設定して計画的に研究を行った。
研究の継続的な推進のために、研究推進部という全体を掌握できる中心の部門
を置き、その下に3本柱となる専門部を設置した。
- 調査研究部
生徒の意識とリテラシーの変容を定期的に調査し、インターネット活用の効果の把
握と今後の研究の方向を方針づける部門。
- 授業研究部
授業でインターネットを活用するために、どのような授業が展開できるか等、研究
授業の計画と推進、授業の構想についての研究の運営を担当する部門。
- 活用研究部
教師がインターネットを授業で活用するにあたり、機器活用に関する障害を低くす
るため、機器操作等に関する技術研修会を運営する。機器活用の支援を行う部門。
年度当初に平成8年10月の自主研究発表会を設定した。
研究発表会に向けて月1回の割合で研究授業を行い、さまざまな授業形態やインターネッ
トの活用方法を模索した。その効果については、各種アンケートを定期的に実施すること
によって変容をとらえる工夫と結果を実践にフィードバックするための報告を行った。
また、放課後に自主的に時間を捻出して機器の操作や活用研修会を実施し、リテラシー
の向上を目指して積極的に技術支援を行った。
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