2.3 100校プロジェクトの支援活動

2.3.1 事務局の活動

2.3.1.1 ネットワーク運用支援

 100校プロジェクトで構築したネットワークは、IPA情報基盤センター、 111の学校等、38の地域ネットワークオペレーションセンター(NOC)等 のそれぞれに設置した設備、及びこれらを接続する回線から成っている。

 100校プロジェクトでは、これらネットワークの維持、学校等に対する技術 的な支援、ネットワークの有効活用のためのサービスを行った。

2.3.1.1.1 ネットワーク利用環境の稼働状況の監視

 各対象校のアカウントから、下記情報を記載したメールを自動または手動で収 集することで、対象校のサーバの動作確認を行った。

 対象校のサーバの動作状況を確認し、異常を発見した場合、該当する関係先に 連絡するとともに、問題に対しては適切な対処法を検討して対処した。  〔確認した内容〕

 稼働状況を監視したことにより、多くの情報を得ることができた。これらは、 今後のネットワーク運用において、新しい支援内容を考える時の資料として重要 である。

2.3.1.1.2 技術相談および支援窓口の運営

 対象校がネットワークを運用する上で発生する様々な問題(機器の操作方法、 設定方法、運用方法)に関する相談窓口を開設(平成7年10月26日)して、技術的 な支援を行った。

 相談窓口では、電子メール(madoguchi95@woo.mri.co.jp)による相談受付の他 に専用電話、FAXでも対応した。

(1) 相談窓口に寄せられた相談件数
 相談窓口に寄せられた相談件数は、以下の通りである
年月 相談件数年月 相談件数年月 相談件数
95/ 55 96/ 136 96/ 9 92
95/ 615 96/ 238 96/10 70
95/ 7111 96/ 312 96/11 102
95/ 845 96/ 421 96/12 43
95/ 955 96/ 528 97/ 1 33
95/1051 96/ 654 97/ 2 30
95/1144 96/ 736 97/ 3 17
95/1228 96/ 87
(2) 相談内容の分類
  寄せられた質問、相談を内容別に分類すると、以下のとおりである。
相談内容件数(%)
納入したソフトウエアに関する技術的質問(含トラブル)37.5
納入したハードウエアに関する技術的質問(含トラブル)8.6
納入したものに関する非技術的質問(価格、登録など) 8.3
納入したもの以外のソフト/ハードに関する質問 15.4
メーリングリスト関係(アドレス変更など) 21.2
企画、研究会関係(参加希望など) 1.0
その他(含部外者の相談) 8.0
 窓口が運営されていたことにより、学校の担当者が遭遇するさまざまな問題に 対して支援を行うことができたと考えられる。特に、トラブルの対応については、 窓口の担当者がリモートログインすることにより、実際の状況を調べることがで きたため、他の方法では実現出来ない適切な対応が可能となった。
(3) FAQの作成・公開
 技術相談窓口に寄せられた質問の内、普遍性のあるものについて選び出し、 WWWサーバで情報公開できるよう、HTML文書化した。

 このFAQは、以下のURLで公開している。

http://www.cec.or.jp/es/madoguchi95/faq.html

2.3.1.1.3 情報基盤センターサーバを利用したサービスと管理

 対象校がネットワークを利用した各種の活動を行うための拠点を提供するため、 情報基盤センターのサーバを活用した以下のサービスと管理を行っている。
(1) メーリングリストの運営
 対象校におけるネットワークの円滑な運用や、事務局と対象校との事務連絡・ 対象校同士の情報交換を支援することを目的としたメーリングリストを平成7年 4月から順次立ち上げサービス・運営している。
○100校プロジェクト事務連絡用メーリングリスト
「akinotano@woo.mri.co.jp」
対象者 :各学校の正副担当者および事務局
参加者数:275名(96/3現在)
主な目的:100校プロジェクトに関する事務連絡
ネットワーク教育環境に興味のある方々を対象にしたメーリングリスト 「aimiteno@woo.mri.co.jp」
対象者 :ネットワーク教育環境に興味のある者。特に参加資格に制 限をつけていない。
参加登録:電子メールによる申請後、自動的に受理
参加者数:490名(96/3現在)
主な目的:ネットワーク教育環境に関する意見交換。
自主企画、共同利用企画等に関連するメーリングリストの開設
共同利用企画に参加している参加校同士の意見交換や、共通の興味 を持つグループの情報交換などに活用して貰うため、代表者2名の申 請により、自由にメーリングリストを作成するサービスを提供してい る。
メーリングリストの開設数と利用状況
内容 メーリングリスト数参加者メール数
教師・児童・教師専用3 64 120
共同利用企画用 20 490 2,850
自主企画用 5 179 429
分科会用 4 120 488
事務局連絡用 2 5 206
(H9/3現在)
(2) ニュースグループの運営
 教師が参加するもの、高校生、中学生、小学生が各々参加するものなど以下の ニュースグループを運営している。

  1. momo.announce
    参加者:momoニュースグループの全参加者
    目 的:momoニュースグループに関する事務局からの連絡
  2. momo.general
    参加者:momoニュースグループの全参加者
    目 的:momoニュースグループに関する事項一般
  3. momo.test
    参加者:momoニュースグループの全参加者
    目 的:記事の投稿練習、投稿試験。
  4. momo.chat.teacher
    参加者:学校の先生、および関連した意見を述べるもの
    目 的:先生同士または、先生と他の者の情報交換、意見交換
  5. momo.chat.high
    参加者:高校生、および関連した意見を述べるもの
    目 的:高校生同士または、高校生と他の者の情報交換、意見交換
  6. momo.chat.jinior
    参加者:中学生、および関連した意見を述べるもの
    目 的:中学生同士または、中学生と他の者の情報交換、意見交換
  7. momo.chat.elementary
    参加者:小学生、および関連した意見を述べるもの
    目 的:小学生同士または、小学生と他の者の情報交換、意見交換
  8. momo.chat.misc
    参加者:momoニュースグループの全参加者
    目 的:(4)〜(7)に当てはまらない者による情報交換、意見交換
  9. momo.sys.general
    参加者:momoニュースグループの全参加者、主に技術的な興味のあ る者
    目 的:100校プロジェクトの導入システムに関する議論、バグ レポートなど
 ニュースグループの記事の投稿数は以下の通りである。
ニュースグループ 投稿数 投稿者数 投稿数
合計
投稿者数
合計
平成7年度平成8年度平成7年度平成8年度
momo.announce 11 1 1 1 12 2
momo.general 138 4 41 2142 43
momo.test 4154917826464204
momo.chat.teacher 8 0 6 0 8 6
momo.chat.high 2521 1511 46 26
momo.chat.jinior 9 3 8 2 12 10
momo.chat.elementary 7 0 7 0 7 7
momo.chat.misc 0 0 0 0 0 0
momo.sys.general 10430 1710134 27
(96年3月10日現在)

2.3.1.1.4 機器等の保守契約

 対象校および地域ネットワークが機器および回線設備を利用する上で支障が生 じないよう、各ブロックの納入業者との保守契約を結び、保守管理の体制を整え た。

保守に関する窓口は、E-mailおよびCECへの電話で受け付けることとして、保守 作業はCECよりそれぞれ業者の保守担当窓口へ依頼し、現場での対応・保守を担 当させている。

回線および機器納入業者一覧
ブロック 対象地域ネットワーク 回線 NOC側機器 学校側機器
北海道・東北NORTH,TiA 日本電気 昭和電線電纜日本電気
関東 RIC-Tsukuba, TRAIN, WIDE NTT NTT 日本電気
北陸・東海 FITnet, FAIRnet, HINT, TIC NTT NTT 内田洋行
近畿 NCA5, ORIONS 大阪メディアポート NTT 河合楽器製作所
中国・四国 CSI 日本電気 NTT 日本電気
九州 KARRN NTT NTT 富士通

2.3.2.2 研修支援

2.3.2.2.1 専門研究会の開催

 対象校にサーバ・システムを導入したことにより、対象校のネットワーク管理 者を対象とした高度な技術研修会(専門研究会)を実施した。

 この研修会は、UNIXの技術研修と演習を中心とした3日間(平成8年2月9日 〜2月11日)のコースで実施した。

 教育現場でこれからネットワークを活用していくためには、ネットワーク管理 者が不可欠となる。ただし、教育者自身がネットワーク管理者を兼務することは 、困難性を伴うものであり、アメリカなどで採用している専門指導主事制度など を今後検討していくことも考える必要があることから、試験的に参加校30校、 参加者32名に限定して実施したものである。

 本研究会への参加者には、事前の学習をお願いし、講義はインターネット利用 者マニュアル(サーバ編)の「第2章 機器操作」と「第3章 機器運用・システム 管理」を前提に行った。

 研修の内容は以下の通りである。

講義項目 講義内容
基本操作 X Window、shell、コマンド
ファイルシステム ファイルの設定、ファイルの中身、ファイルのコピー・リネーム・移動、 ファイルを探す、正規表現、コマンドの結果をファイルに保存、エディタ
ユーザー管理 アカウントの追加削除、環境設定
ネットワーク環境設定 ネームサーバの設定、メールサーバの設定、httpサーバの設定、 anonymous FTPサーバの設定
管理者の知っているべきコマンドuuencode/uudecode、 compress/gzip、tar、df/du、cron
メーリングリストメーリングの応用
Webを使ったアンケート Perl、Shellスクリプトを使った簡単な操作、スクリプトの作り方

2.3.2.2.2 インターネット活用研究会の開催

 インターネット活用研究会は、インターネットの教育への応用技術研究、校種 別教育利用実践研究、並びに情報交換を目的としてネットワークの教育利用関係 者を対象に開催した。

 ネットワークの教育利用を普及させていくためには、各地域での活動の活性化 や拡大が不可欠であり、また100校プロジェクトの対象校を中心としたネット ワークの教育利用の実践例を、地域に還元していくことを目的に、各地域のネッ トワーク協議会に協力をお願いして開催した。

 インターネット活用研究会の開催場所と主な内容は以下の通りである。

1.平成7年度の活用研究会
 平成7年度は、主に教育委員会・行政の方々を対象に、全国6ケ所と、小・中 ・高等学校それぞれの研究会を各1回(開催場所:幕張)、特殊教育諸学校の専門 研究会を1回(開催場所:情報基盤センター)、計10回を開催した。

 平成7年度は、以下の内容で実施した。

 各フロックでの実施内容は以下の通りである。

(a) 近畿ブロック(開催場所:大阪)
○講演:
「インターネットの現状と将来」 和歌山大学講師 渡辺健次氏、大阪大学助手 山内祐平氏
「インターネットの応用的な使い方」 日本IBM 伊藤数之氏
○実践事例発表:
「奈良県立高取高等学校の取り組み」奈良県立高取高等学校
「インターネットの利用について」 京都府立工業高等学校
「バーチャルスクールとは」 神戸市立摩耶兵庫高等学校
「インターネットを利用した教育」 大阪府立柴島高等学校
(b)特殊教育(開催場所:幕張)
○講演:
「インターネットー未来に向けて」 筑波大学 山本順人氏
○実践事例発表:
「筑波大学附属盲学校の取り組み」筑波大学附属盲学校
「兵庫県立神戸聾学校の取り組み」兵庫県立神戸聾学校
「福井大学教育学部附属養護学校の取り組み」 福井大学教育学部附属養護学校
「インターネットに期待出来そうな事」東京都立光明養護学校
「そよ風分教室の取り組み」 東京都立光明養護学校そよ風分教室
(c)関東ブロック(開催場所:東京)
○講演:
「インターネットの動向と今後の教育利用」 山梨大学教授 林英輔氏
「インターネットの応用的使い方」 日本電気ソフトウェア(株) 唐澤清彦氏
○実践事例発表:
「横浜市立本町小学校の取り組み」横浜市立本町小学校
「インターネットの活用について」つくば市立桜南小学校
(d)北海道・東北ブロック(開催場所:仙台)
○講演:
「インターネットの現状と将来ー教育利用についてー」 仙台電波工業高等専門学校 脇山俊一郎氏
「インターネットの応用的使い方」 日本電気ソフトウェア(株) 唐澤清彦氏
○実践事例発表:
「仙台1中インターネット環境の改善と課題」仙台市立第1中学校
「葛尾中学校の取り組み」 葛尾村立葛尾中学校
「旭川凌雲高等学校の取り組み」 北海道旭川凌雲高等学校
「東北学院中学高等学校の取り組み」 東北学院中学高等学校
(e)九州ブロック(開催場所:熊本)
○講演:
「インターネットの現状と展望ー地域ネットワークと100校プロジェクトー」 九州工業大学助教授 中村順一氏
「学校システムの活用技術とサーバの管理」 富士通(株)中沢研氏
○実践事例発表:
「美里高等学校の取り組み」 沖縄県立美里高等学校
「小川工業高校における100校プロジェクトへの取り組み」 熊本県立小川工業高等学校
「山口大学附属光中学校の取り組み」 山口大学附属光中学校
「インターネットを利用した遠隔授業への取り組み」 佐賀県武雄北中学校
「日田林工業高校の活動状況について」 大分県立日田林工業高等学校
「鹿児島水産高等学校の取り組み」 鹿児島県立鹿児島水産高等学校
(f)北陸・東海ブロック(開催場所:名古屋)
○講演:
「インターネットの教育利用における問題点と東海スクールネット 研究会の活動」 南山大学助教授 後藤邦夫氏
「北陸地域におけるネットワーク利用環境提供事業への取り組み」 金沢大学助教授 岩原正吉氏
○実践事例発表:
「インターネットの有効利用」 高松町立高松小学校
「大薮小学校の取り組み」 輪之内町立大薮小学校
「情報の表現を中心にした普通科高校の試み」 富山県立大門高等学校
「生徒はこう使っている!インターネット」 名古屋市立西陵商業高等学校
「100校プロジェクト供与機器活用例」 清水国際中学・高等学校
(g)中国四国ブロック(開催場所:広島)
○講演:
「インターネットの現状と教育利用について」 安田女子大学助教授 染岡慎一氏
「技術講義:やさしいHTML講座」 広島大学講師 深田昭三氏
○実践事例発表:
「小学校におけるインターネットの教育利用事例」 広島市立鈴張小学校
「福山附属校におけるインターネットへの取り組みの経緯」 広島大学附属福山中・高等学校
「白峰中学校の取り組みについて」 坂出市立白峰中学校
 開催場所別参加校数、来場者数は以下のとおりである。

開催期日 ブロック・校種 会場参加者数
10月13日(金)近畿ブロック 大阪大学コンベンションセンター100名
10月27日(金)全国(東京)特殊教育 障害者職業総合センター40名
11月13日(月)関東ブロック 工学院大学 100名
11月17日(金)北海道・東北ブロック (株)仙台ソフトウェアセンター60名
11月24日(金)九州ブロック 熊本県工業技術センター60名
12月1日(金)北陸・東海ブロック 名古屋市立西陵商業高校 80名
12月8日(金)中国・四国ブロック 中国電子計算機専門学校 70名
12月15日(金)高等学校 情報基盤センター50名
1月12日(金)小学校 情報基盤センター50名
1月26日(金)中学校 情報基盤センター60名
2.平成8年度の活用研究会
 平成8年度は全国を6地区(北海道・東北ブロック、関東ブロック、北陸・ 東海ブロック、近畿ブロック、中国・四国ブロック、九州ブロック)に分けて 6ケ所で開催した。

 平成8年度は以下の内容で実施した。

 実施内容は以下のとおりである。
(a)関東ブロック(開催場所:東京)
○講演:
「米国におけるインターネット教育利用環境の現状」  川崎市立川崎総合科学高等学校 宮澤賀津雄氏
「京都府綴喜郡田辺町の小中学校インターネット接続事業について」 田辺町教育委員会 中島 唯介氏
○実践事例報告:
「発信する児童をめざして」 大津市立平野小学校
「教科の部屋」の授業実践記録 葛尾村立葛尾中学校
「インターネットを利用した教育の授業の方向性」 富山県立大門高等学校
「障害児教育とインターネットの活用」 東京都立光明養護学校
(b)北海道・東北ブロック(開催場所:旭川)
○自治体等の実践事例:
「標茶インターネットプロジェクト(PIS)の取組について」 阿歴内小中学校/PIS 大久保一樹氏
「京都府綴喜郡田辺町の小中学校インターネット接続事業について」 田辺町教育委員会 中島 唯介氏
○実践事例報告:
「4年生の社会科での活用事例」 札幌市立幌南小学校
「E-mailを調べ学習の中で有効に活用させる授業」 つくば市立桜南小学校
「だれもが情報を発信できるように」をめざして  歌志内市立歌志内中学校
「インターネットを利用した絵本の国際共同編集」 清水国際中学校・高等学校
「高校教育における生徒の自律的情報交換について」 北海道立旭川凌雲高等学校
「国際交流が生徒を変える」 名古屋市立西陵商業高等学校 
(c)近畿ブロック(開催場所:神戸)
○自治体等の実践事例
「兵庫県の取組について」    兵庫県立教育研究所 上谷 良一氏
「横浜市教育情報ネットワークの取組について」  横浜市企画局高度情報化推進室 奥野總一郎氏
「神戸市の取り組みについて」 神戸市外国語大学講師 芝 勝徳氏
○実践事例報告:
「ヒューマンネットワークの拠点をめざして」 横浜市立本町小学校
「学校におけるインターネット活用について」 箕面市立茅野小学校
「テレビ会議システムがもたらすもの」 武雄北中学校
「CEC共同利用企画に参加して」 帝塚山学院泉ケ丘中高等学校
「インターネットの活用とバーチャルスクール」 神戸市立摩耶兵庫高等学校
「インターネットが広げる世界」 大阪市立聾学校
「コンピュータを活用した授業について」 神戸市立泉台小学校
「神戸商業高等学校におけるインターネットを利用した授業」 兵庫県立神戸商業高等学校
(d)中国・四国ブロック(開催場所:高知)
○自治体等の実践事例:
「高知県教育センターの取組について」 高知県教育センター戸梶忠行氏
「地元の取り組み」 高知県教育委員会
○実践事例報告:
「小学校での学習活動におけるインターネット活用の試み」 広島市立鈴張小学校
「小学校におけるインターネット利用」 港区立神応小学校
「日常的なインターネットの利用を目指して」 徳島市徳島中学校
「数学科におけるインターネットの活用に関する実験的研究」 岡山大学附属中学校
「本校の取組ーGLOBEプログラムを中心として」 土庄町立土庄中学校
「平素の授業に常時使えるネットワーク利用」 高知県立高知西高校
「新世紀の教育を創ろう」 愛媛県立新居浜工業高等学校
(e)九州ブロック(開催場所:佐賀)
○自治体等の実践事例:
「地域ネットワークと教育」 佐賀大学ーKARRN(九州地区研究ネットワーク)協会 近藤弘樹氏
「佐賀県教育情報システム"EDU-QUAKE SAGA"の取組み」 佐賀県教育センター 大島正豊氏
○実践事例報告:
「公立学校教育におけるインターネットの利用 北九州市立小森江西小学校
「双方向性を活かしたネットワークの教育実践 宮崎大学教育学部附属小学校
「インターネットは教室を開く」 宮城教育大学附属小学校
「テレビ会議システムがもたらすもの」 武雄市立武雄北中学校
「子どもたちの学びの道具としてのネットワーク 山口大学教育学部附属光中学校
「メーリングリストの活用」 沖縄県立美里高等学校
「こんなに元気になった生徒たち」 名古屋市立西陵商業高等学校
(f)北陸・東海ブロック(開催場所:金沢)
○自治体等の実践事例:
「小学校におけるメディア学習環境の工夫」 金沢大学教育学部附属小学校
「金沢市立工業高校校内LANの紹介」 金沢市立工業高校
「活気を呼び覚まし、国際理解を深める学校間交流」 東海スクールネット研究会
○実践事例報告:
「はじめてのインターネット活用研究に取組んで」 福井市春山小学校
「ヒューマンネットワークの拠点をめざして」 横浜市立本町小学校
「教科の部屋」の授業実践記録 葛尾村立葛尾中学校
「インターネット活用で拡がる情報交流教育の実践」 長野市立篠ノ井西中学校
「発達段階に応じた科学的視点にたつ情報教育」富山県立大門高等学校
「インターネットと生徒の主体的活動について」 富山県立富山西高等学校
「英語の授業におけるインターネット活用」 茨城県立岩井高等学校
「インターネットを用いた授業実践ー新しい授業形態をめざして」 石川県立小松工業高等学校
「盲学校におけるインターネット利用」 福島県立盲学校
開催場所別参加校数、来場者数は以下のとおりである。
開催期日 ブロック 会場 参加者数
10月1日(火) 関東ブロック 全日空ホテル 260名
11月1日(金) 北海道・東北ブロック 旭川勤労者福祉会館 100名
11月22日(金)近畿ブロック 神戸市総合福祉センター160名
11月28日(木)中国・四国ブロック 高知会館 100名
12月3日(火) 九州ブロック アバンセ 160名
12月13日(金)北陸・東海ブロック 金沢市文化センター300名

2.3.2.3 広報活動

2.3.2.3.1 成果発表会

 ネットワークを利用した教育の実践的な研究成果を、広く教育界等に普及する ことを目的に、対象校、地域ネットワーク協議会関係者や本プロジェクトへの協 力者の他、教育界、産業界などの方々に広く案内を行い、毎年1回年度末に成果 発表会を開催し、事業の報告と成果の発表を行った。

 成果発表会は二部形式で開催し、第一部では分科会形式により複数の会場に分 けて校種別の実践事例と成果の発表を行った。  また、第二部ではシンポジウム形式により主催者側からの事業の報告とパネル 討論を行った。夕方からは情報交換会を開催した。

(1)平成7年度成果発表会
 平成7年度成果発表会の内容は以下の通りである。
○日 時
平成8年3月9日(土)
10:30 〜 19:30成果発表会
10:30 〜 12:30分科会
13:30 〜 17:05全体会
18:00 〜 19:30情報交換会
10:00 〜 18:00インターネット体験・相談コーナー
○場所
メトロポリタン・プラザ (東京都豊島区西池袋)
○参加者募集方法
○参加者人数・内訳
参加者619名(参加申込者:679名)
参加者内訳:教育界458名(構成比74.0%)
内訳 100 校対象校: 114名
100 校対象校外:224名
教育委員会等: 120名
産業界105名(構成比17.0%)
その他 56名(構成比 9.0%)
○分科会
第1会場  司会:墨田区立墨田中学校 三橋 秋彦氏
 「理科の部屋を中心としたインターネット資源の活用」 葛尾村立葛尾中学校
 「ネットワークを学びに活かした授業展開」 山口大学教育学部附属光中学校
 「ツールからメディアへー小学校におけるインターネットの活用」  大津市立平野小学校
 「ロシアの子どもたちとのインターネットによる国際交流記録」 清水国際中学校高等学校
 「少数台数設置校におけるインターネットの活用」 札幌市立幌南小学校
 「インターネットを通じておこなった3年選択科目」 慶応義塾普通部
第2会場 司会:北海道旭川凌雲高等学校 奥村  稔氏
 「生徒が自由にインターネットにアクセスできるようになるまで」 岡山県立岡山芳泉高等学校
 「卒業研究として取り組んだホームページの制作、他校との交流」 大分県立津久見高等学校
 「インターネットを利用した共同翻訳プロジェクト」 東金女子高等学校
 「現在実践中の事例経過報告及び今後の展開について」 山梨県立谷村工業高等学校
 「情報の多様な表現をもとにした授業をめざして」 富山県立大門高等学校
第3会場 司会:神奈川県立第二教育センター 田村 順一氏
 「酸性雨調査プロジェクトの実施と支援体制」 広島大学附属福山中・高等学校
 「1本の樹」「教育素材・教材の交換(お正月)」に関する本校の取り組み」 港区立神応小学校
 共同利用企画「身の回りの問題について」 東京工業大学赤堀研究室
 共同利用企画「地域情報の交換」 奈良県立高取高等学校
 ネットワーク利用環境の活用状況調査報告」 大阪大学 山内 祐平氏
○パネル討論
テーマ 「ネットワークは学校に何をもたらすか」
司会 松田 稔樹氏 東京工業大学助教授
パネリスト小川  亮氏 上越教育大学助教授
渡辺 健次氏 和歌山大学講師
宮澤賀津雄氏 川崎市立川崎総合科学高等学校教諭
井口  巌氏 東北学院中学高等学校教諭
苅宿 俊文氏 港区立神応小学校教諭 
○インターネット体験・相談コーナー
 成果発表会に併設して「インターネット体験・相談コーナー」を開設した。

 このコーナーは、対象校並びに全国からインターネットに興味をもって成果発 表会に参加する来場者を対象に、コンピュータネットワークの最新情報を提供し、 またインターネットの体験や、導入・運用に伴う様々な疑問等に対応する目的で ネットワークのサービスプロバイダー、コンピュータ関連企業等の協力を得て開 催した。「インターネット体験・相談コーナー」に出展参加した企業・団体は、 以下の13企業・団体である。

(株)内田洋行、(株)SKJ、(株)SCC、グローバルオンラインジャパン(株)、
(株)ジャストシステム、セコムラインズ(株)、日本アイ・ビー・エム(株)、
日本電気(株)、ネットワーク情報サービス(株)、(株)日立製作所、富士通(株)、
メディアキッズ・コンソーシアム、CRインターネット
(2)平成8年度成果発表会
 平成8年度成果発表会の内容は以下の通りである。
○日時
平成9年3月7日(金)10:00〜20:00
10:00〜14:10分科会
14:20〜17:10全体会
17:30〜20:00情報交換会
○場所
 京王プラザホテル (東京都新宿区西新宿)
参加者募集方法
○参加者人数・内訳
参加者849名(参加申込者:718名)
参加者内訳:教育界535名(構成比63.0%)
内訳 100 校対象校: 102名
100 校対象校外:260名
教育委員会等: 173名
産業界187名(構成比22.0%)
その他127名(構成比15.0%)
○分科会
第1会場 司会:港区立神応小学校教諭 苅宿 俊文氏
 「公立小学校ホームページのあり方を求めて」 横浜市立本町小学校
 「一人ひとりが意欲的に取り組む教育活動の展開」 相模原市立淵野辺小学校
 「自ら学ぶ力を育成するインターネット活用」 つくば市立桜南小学校
 「主体的な学習活動を支援するインターネットの活用」 輪之内町立大藪小学校
 「教育活動におけるメーリングリストの活用」 中郷村立中郷小学校
 「長野県美麻小中学校の活動・成果と課題」 美麻村立美麻小中学校
 「インターネットを使った国際協同学習をどう進めるか」 札幌市立幌南小学校
 「双方向生を生かしたネットワークの教育実践」 宮崎大学教育学部附属小学校
第2会場 司会:広島大学附属福山中・高等学校教諭 長澤 武氏
 「総合的な学習におけるインターネットの活用」 前橋市立第四中学校
 「中学校国語科におけるインターネット活用事例」 笠間市立笠間中学校
 「3か国を結んだ中学生の Virtual Class Room On The NET」 清水国際中学校・清水国際高等学校
 「お山の小さな学校のインターネット」 葛尾村立葛尾中学校
 「インターネット活用で拡がる情報交流の実践」 長野市立篠ノ井西中学校
 「数学科におけるインターネットの活用に関する実験的研究」 岡山大学教育学部附属中学校
 「国境を越えた生徒たちの学習活動」 下関市立長府中学校
 「社会科選択学習での国際理解教育」 坂出市立白峰中学校
第3会場 司会:川崎市立川崎総合科学高等学校教諭 宮澤 賀津雄
 「ネチケットホームページの運用を通じて」 東金女子高等学校
 「traceroute の旅」 栃木県立小山北桜高等学校
 「共同学習:ネットワークによる通信ディベートの経験」 東北学院中学高等学校
 「新しい情報教育をめざして」 岐阜県立海津北高等学校
 「学習資源・交流内容の充実と新しい評価方法について」 富山県立大門高等学校
 「インターネットを利用した教育改革の試み」 愛媛県立新居浜工業高等学校
 「熊本県立小川工業高等学校における活用事例」 熊本県立小川工業高等学校
 「校内ネットワーク環境とインターネット」 宮崎県立延岡商業高等学校
4会場 司会:神奈川県立第二教育センター指導主事 田村 順一 氏
 「数学における多解問題について」 慶應義塾普通部
 「特殊教育におけるインターネットの活用」 東京都立光明養護学校
 「アジア−高校生インターネット交流プロジェクト」 名古屋市立西陵商業高等学校
 「海を越え、言葉と心のキャッチボール」 帝塚山学院泉ヶ丘中・高等学校
 「高等学校における生徒の自律的意見交換」 北海道立旭川凌雲高等学校
 「盲学校におけるインターネット利用」 福島県立盲学校
 「発信する児童をめざして」 大津市立平野小学校
○パネル討論
テーマ 「ネットワーク教育利用の現状と今後の課題」
司会 坂元  昂 氏文部省放送教育開発センター所長
パネリスト林  英輔 氏山梨大学工学部教授
岡本 敏雄 氏電気通信大学大学院教授
越桐 國雄 氏大阪教育大学助教授
玉井 基宏 氏広島市立鈴張小学校教諭
古川 美樹 氏武雄市立武雄北中学校教諭
杉崎 忠久 氏奈良県立高取高等学校教諭

2.3.2.3.2 100校プロジェクトホームページ

 100校プロジェクト関連の情報は、従来情報基盤センター ( http://www.cec.or.jp/es/kyoiku/100/100.html/)とCEC (http://www.cec.or.jp/) のホームペ ージに分散していたが、これら100校プロジェクト関連の情報を集約して、新 たに100校プロジェクトホームページを立ち上げ、100校プロジェクト関連 情報や実践事例、活動状況などをタイムリに発信している。同時に、ネットワー ク上に散在する学習に活用できる情報をサーバに蓄積・整理して発信した。

( http://www.cec.or.jp/es/100school/)

Home Page

           

2.3.2.3.3 広報資料の作成、配布

(1) ニューズレターの発行
 平成7年4〜8月の初期導入期間に、その時々でネットワーク上や電話での問 い合わせなどで話題になった内容やトピックスを取りあげたり、事務局側からの 1連絡事項などを紙面で対象校に提供した。

 発行内容は以下のとおりである。

第1号(平成7年4月13日発行)
  1. トピックス(当面のスケジュール、メーリングリストについて)
  2. 100校プロジェクトの運用・保守体制(導入作業編)
  3. ネットワーク利用環境提供事業に関する導入確認作業について
  4. ネットワーク利用環境提供事業に関する導入研修報告について
  5. 100校プロジェクトの進行状況と今後の計画
第2号(平成7年4月26日発行)
  1. トピックス(メーリングリストから)
  2. その他(担当者変更届け)
第3号(平成7年5月16日発行)
  1. トピックス(メーリングリストから、メーリングリスト話題一覧)
  2. 100校プロジェクトの運用・保守体制(暫定運用段階編)
  3. 導入研修報告書の回収に関して
  4. モデムの設置環境について
  5. 行事・セミナー等の紹介
第4号(平成7年5月29日発行)
  1. トピックス(メーリングリストから、ニュースのテストについて)
  2. 行事・セミナー等の紹介
第5号(平成7年6月12日発行)
  1. トピックス(メーリングリストから、平成7年度計画)
  2. 100校プロジェクト 平成7年度計画
第6号(平成7年6月29日発行)
  1. トピックス(メーリングリストから、取材等について、他)
  2. マニュアル等の送付について
  3. 学校プロフィールデータ送付に関するお願い
  4. 行事・セミナー等の紹介
第7号(平成7年8月25日発行)
  1. トピックス(メーリングリスト・ニュースグループの状況、他)
  2. 研修支援について
  3. ネットワーク利用環境機器・ソフトウェアの追加貸与について
  4. 情報化月間について
  5. 導入研修報告書および学校プロフィールデータの回収について
  6. 行事・セミナー等の紹介
(2)導入資料の作成、配布
○「インターネット利用者マニュアル(サーバ編、クライアント編)」
 インターネット利用者マニュアルは、ネットワーク利用者が実際に学校内で運 用する上で必要となる事柄についてまとめたもので、「サーバ編」は主としてシ ステム管理者、生徒を指導する先生方を対象に記述した。また「クライアント編」 は、先生方をはじめ中学生から高校生レベルのユーザがインターネットの概要を 理解し、そのうえで動作するアプリケーションを活用できることを狙いとして記 述した。

 本利用者マニュアル(サーバ編、クライアント編)は、対象校における円滑な ネットワーク利用を目的として作成したもので、それぞれ対象校に配布した。

 利用者マニュアルの内容は、以下の通りである。

・サーバ編

  1. 機器操作
  2. 機器運用・システム管理
  3. 各種情報サーバの構築
・クライアント編
  1. インターネットとは
  2. インターネットを利用するときの注意
  3. インターネットへの接続
  4. TELNET
  5. FTP
  6. 電子メール
  7. メーリング・リスト
  8. NetNews
  9. Archie
  10. Gopher
  11. WAIS
  12. WWW
  13. その他のアプリケーション
  14. 日頃の注意について
○「インターネットにつなごう」
 全国のインターネットに関心のある小・中・高等学校の教員ならびに児童・生 徒を対象にして、インターネットに接続するための準備・手続き・手順を解説し た小冊子(初心者のための接続・利用の手引)を作成した。

・「インターネットにつなごう」初心者のための接続・利用の手引

  第1章 インターネットにつないでみよう
  第2章 インターネットではこんなことができます
  第3章 うまくいかないときには

 また、インターネットへの接続手順・インターネットのサービスの利用方法を 要約したクイックリファレンスを作成した。

・「インターネットにつなごう」クイックリファレンス

  1. インターネット接続サービス会社に電話回線をつなごう
  2. インターネット画面を開こう
  3. インターネットを閉じよう
  4. インターネット接続サービス会社との電話回線を切ろう
  5. その他 ・インターネット画面を開くソフトの代表的な機能
        ・接続先の例
 これらは、対象校ならびに100校プロジェクト対象校の募集に応募した応 募校(1,543 校)、全国の教育委員会、教育センター等に配布した。
○「WWWサーバガイド」
 小・中・高等学校でインターネットを教育に利用するあたり、インターネット で得られる情報にアクセスするための手がかりとして、またインターネットを活 用する担当教員の支援となる情報を提供するため、すでに運用されているWWW サーバ(特に日本語で見ることができる政府関係機関、大学、研究所、教育機関、 企業等)から、学校教育に役立つと考えられるWWWサーバの所在とその内容を地 域別にまとめたWWWサーバ・ガイドを作成した。  作成したガイドブックは、対象校ならびに応募校、全国の教育委員会、教育セ ンター等に配布した。  内容は、以下のとおりである。
  1. World Wide Webの歩き方
  2. 都道府県別WWWサーバガイド
(3)広報資料の作成、配布
   全国の小・中・高等学校の教員および教育委員会、教育関係者、一般の人々に、 インターネットの概要、100校プロジェクトの趣旨・概要の理解を深め、現在 の各校の活動状況や事業の報告、今後の事業の活動予定・計画等の情報が得られ るようにすることを目的として、以下の広報資料を作成した。

 これらは、教育関係の展示会など教育関係者・一般の人々にPRできる機会を 利用して広く配布した。  100校プロジェクトが作成した広報資料は、以下のとおりである。

〇「インターネットガイド(ビデオ、CD-ROM)」
(インターネットの概要を解り易く説明)
〇100校プロジェクト・パンフレット 
(100校プロジェクトの事業、活動を紹介)
〇インターネット利用ガイド「インターネットを使おう」
(100校プロジェクト対象校の内50校の平成7年度活動報告と、学校に おけるネットワーク構築モデル(4例)をシステム構成、利用形態、費用の 面から解説)
〇「平成7年度100校プロジェクトの活動と成果(CD-ROM)」  
(対象校の活動状況及び共同利用企画の報告書等を収録)
〇平成7年度事業報告書  
(100校プロジェクトの平成7年度の事業報告)

2.3.3 海外における100校プロジェクトの普及

1.第2回WFS会議出席

 アイルランド共和国のダブリンで開催された第2回WFS会議に出席して、ネット ワーク環境提供事業(100校プロジェクト)に関する発表を行った。

 また、EU各国から当会議に参加しているインターネット教育利用関係者との 意見交換を行い、今後のインターネット教育利用に関する検討材料とした。

 同時に、英国の北アイルランドにおける日本・北アイルランド電子メール交流 プロジェクトの参加校2校の訪問とISDNテレビ会議システムの視察を行った。

期間:1996年10月26日〜31日

2.ISAD CONFFERENCE AND EXHIBITION出展

 南アフリカ共和国で開催されたISAD Conference and Exhibitionにおける展示 会において、日本ブースの中で100校プロジェクトの紹介を行った。

期間:1996年5月13日〜17日

展示内容:パネル、ビデオ、インターネット端末、CDによる100校プ
     ロジェクトの紹介

3.米国視察

 米国における、インターネットの教育利用の現状を調査団を派遣し、公共機関 及び企業等を訪問調査した。

期間:1996年8月9日〜21日

主な訪問先:

New York City Librualy
Internet for Educators Conference (Mac World Expo Boston)
TENET (Texas Educational NETwork)
Highland Hill Elementaly School (Austin, Texas)
#13 District Education Saport Center (Austin, Texas)
Telecomunication and Information Fund Board
CISCO
NTT America
BAMTA(Broad Alliance for Multimedia Technology and  
Applications)
Apple Computer

2.3.4 新聞記事情報の登録・運用

 100校プロジェクトは、実験的にプロジェクト対象校に対して、新聞の記事 情報(新聞記事データベース)を提供し、受信者はその情報を教育的側面から活 用することを目的として、新聞データベースシステムを運営した。

 100校プロジェクト対象校に対して、新聞記事データベースを提供すること により、教室内、学校内に限定されない広域のネットワーク上での実践研究(情 報交換あるいはディベート)の材料として新聞の記事情報を活用し、またネット ワーク上で情報交換が頻繁に行われることにより学校間の交流が促進されること を期待した。

記事情報の取得に際しては、CEC内に専用の受発信用機器、通信機器を設置し て、新聞社との通信はISDNで、情報基盤センターとの通信はインターネット を使用した。


次(2.4 100校プロジェクトの実践)