ネット社会の歩き方 実践研究報告書


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5.開発手順及びスケジュール

5.1 開発指針

       開発作業は、本企画の趣旨に関連した研究活動や授業実践を行ってきた小学校、中学校及び高等学校の教師の意見をもとに、スケジュールなどを考慮したうえで、可能な限り反映するようにした。

       それぞれの教材を設計段階、ラフデザイン段階、プロトタイプ段階毎にWebサイトに公開し、メーリングリストを活用し、意見交換をしながら、より良い(利用しやすい)内容の教材を作成することを目指した。

5.2 開発手順

       以下の手順で開発を行った。

        a.検討委員会メンバーの決定
        b.開発項目の決定
        c.学習内容の決定
        d.学習方法の決定
        e.学習指導資料の作成
        f.教材の作成
        g.取扱説明書の作成
        h.公開用Webサイトの作成
        i.授業実践
        j.まとめ

      (1)検討委員会メンバーの決定

         本企画の主旨に関連した研究活動や授業実践を行ってきた小学校、中学校及び高等学校の教師を中心に経済産業省商務情報政策局(旧通商産業省産業政策局)のご協力を受けて検討委員会を設置した。

      (2)開発項目の決定

         当初設定した開発項目(カリキュラムとその学習目標)を検討委員会で検討し、開発項目を決定した。当初設定した開発項目(以下列記)

          ○Eメールの使い方と実践
          ○メーリングリストの実践
          ○Webメールの実践
          ○フリーメールの紹介
          ○BBSの実践
          ○チャットの実践
          ○Webブラウジングの実践
          ○オンラインショッピングの実践
          ○オンラインオークションの実践

         検討委員会での意見、要望、それ以降のメーリングリストでの意見交換、検討を重ねて以下のように学習項目を絞り、学習ユニットと電脳商店街の2種類の教材を作成することとした。

          ○「インターネットの安全な利用方法」の学習
          ○「情報モラル」の学習
          ○「賢い消費者として」の学習

      (3)学習内容の決定

         決定したカリキュラムの種類とその学習目標に従って、どのような内容を扱うか主にメーリングリスト上で検討し、決定した。

      (4)学習方法の決定

         決定した各カリキュラムの学習目標と学習内容をどのような方法で授業を進めるか、学習指導案と指導に必要な教材の概要をメーリングリスト上で検討し、決定した。

      (5)学習指導資料の作成

         学習内容、学習方法に応じた学習指導案を検討委員会にて検討し、それぞれの教材毎に学習指導資料を作成した。

      (6)教材の作成

         教材原稿を検討委員会にて作成し、開発グループがその原稿に従い、Flashムービーファイル、及びCGIプログラムを作成した。

      (7)取扱説明書の作成

         作成された教材の利用方法を説明した資料を作成した。

      (8)公開用Webサイトの作成

         教材を公開用Webサイトへ登録、及び教材を学校内LAN環境のWebサーバーにインストールする仕組みを作成する。

      (9)授業実践

         作成した教材、学習指導資料、取扱説明書を用いて実践校で授業を実施し、その報告をまとめた。

      (10)まとめ

         授業実践成果のまとめをもとに、改善点をまとめた。

5.3 個別スケジュール

      (1)スケジュール表

        (検討委員会開催について、メーリングリストで打合せを行い、実際には計2回開催した)

      (2)各作業項目毎の確認内容

        (1)検討委員会の決定 本開発テーマの主旨に従い、項目毎にカリキュラム等を検討、作成していただくメンバーを小学校、中学校の教師を中心に、決定されたか。

        (2)範囲の決定 カリキュラムの種類と、その学習目標が校種、ネットワーク環境毎に明確になったか。

        (3)学習内容の設計 カリキュラムの種類とその学習目標に従って、どのような内容を学習するか明確になったか。

        (4)指導案の設計 各カリキュラム毎に指導案と教材の概要が明確になったか。また、実践するためのネットワーク環境が明確になったか。

        (5)指導案の開発 指導案が設計方針に従った内容で開発され、ブラウザで閲覧できるか。

        (6)教材の開発 教材が学習方法の決定に従った内容で開発され、ブラウザで閲覧できるか。

        (7)システム構築マニュアルの開発 指導案に従った内容で授業のためのシステム環境や操作方法がアニュアルに従って構築できるか。

        (8)公開用Webサイトの開発 教材や指導案がe2サイト、学校内LAN環境で閲覧できるか。

        (9)授業実践校の募集 開発された教材、指導案を用いて本テーマの授業実践校を募集し、決定されたか。

        (10)授業実践 授業実践校にて本テーマの開発成果で授業を実践し、その成果が結果として纏められたか。

        (11)改善 授業実践の成果をもとに改善されたか。

        (12)〜(13)最終納品物の作成 数量、品質共に不足無く開発されたか。

5.4 スケジュール

      計画、準備:検討委員会メンバーの決定、検討委員会の設置

      設計:開発項目の決定、学習内容の決定、学習方法の決定

      開発:学習指導資料の作成、教材の作成、取扱説明書の作成、公開用Webサイトの作成



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