重県立みえ夢学園高等学校 平山 欣孝
hirayama@mint.or.jp
人と人を分断するもの
英語検定の2級は当たり前という学校の生徒も、2級が取れたらばんばんざいという学校の生徒達も、そんなものには捕らわれず、京田辺の合宿では、打ち解けていました。そんなものやら、偏差値やら、そして、国の違いによる国際紛争など、人と人とを分断するような物は、みんな了見の狭い大人の作りだしたものなのでしょうか?
海外からの高校生も含め、夜中まで英語で歓談している若者達をみて、考えさせられました。合宿中のこの国際平和を、これからの世界平和につなげる大人になってくれることを期待しています。心をつなぐインターネットこういう国際交流を可能にしてくれたのが、インターネットです。
台湾と韓国の高校生が名古屋空港に到着した日、「ドリーム・ハイスクールの平山です。」と紹介すると、セイ・ワンとサン・ヨンの顔が、急にぱっと明るくなり、「あ、アキコとクミコの学校ですね。」と言ってくれました。女子高校生どうしのふざけたメールや病気の気遣いなど、顔を合わせる前から、メーリングリストによる交流があったので、翌日のご対面を楽しみにしている様でした。
禁煙という国際標準
津から乗り込んだわが校の生徒は禁煙車でしたが、名古屋からの生徒は喫煙車であり、海外の高校生も日本の高校生たちもタバコの煙を嫌がっていました。合宿が終わってからの観察でも「日本人はよくタバコを吸う。」という厳しい意見をもらった。そして、それは、帰国してからの生徒達のメールングリストでの話題にもなり、各自が、いろんな場面でいかにタバコの煙と戦っているかという報告も続き盛り上がっていました。
確かに、公共の場所での禁煙の徹底は、今後の国際交流でも、そして、大人になってからのマナーとしても大切です。ホームステイも引き受け、付き合いの長かった生徒ほど、そういう意味での国際感覚も身に着いたようです。
涙涙の別れ
合宿が終わり電車で名古屋に向かった。わが校の生徒は途中に家があり下車したのですが、別れまぎわで韓国の生徒と抱きあいながら、涙、涙のお別れシーンでした。
後で聞いたら、「韓国の子が、英語で泣きながら、離してくれなくて、私も泣いてしまった。」と言っていました。その場にいた私も、もらい泣きしそうで、写真など撮っている気分でもなく、写真はありません。
夢学園へようこそ
京田辺の合宿で、特別参加をしていたタイからの留学生にも出会い、その後、電子メールで交流が続き、夢学園の創立記念行事に合わせて、彼は、大阪から自転車でやって来てみんなを驚かせました。クラスでの紹介に続き、体育館での行事に参加しました。その後、生徒達が、「ここから電子メールを送っていたのだよ。」と言って学校の中を紹介しました。彼は、無事、家に帰ってから、感謝の気持ちをこめて、夢学園の校歌をMIDIファイルにして、インターネットで送ってくれました。生徒達もそれを聞いて感動しました。
パソコン買おう
夢学園は、夢のような設備と言われることもありますが、鍵は教師が開けなくてはならないし、LL教室にある1台だけを使ってのメール発信であり、生徒にとっては、まだまだ不自由なものです。「不便すぎてしょうないから、家でパソコンを買ってもらうことにした。」とはっきり言う生徒もおり、このプロジェクトに参加した生徒は、それぞれの家で買ってもらうことになり、どの機種を買おうか相談を受けているところです。英語の勉強しようと参加した生徒は、「追い立てられた受験勉強はしたくないけど、ちゃんとした英語の勉強はせなあかんな。」と言っています。アジアの生徒との交流で、やはり単語を知っていないと通じないと思ったらしく、そういう本を買ってがんばっています。
プロジェクトに参加しなかった生徒が、先日、「私は単位が欲しいから英語の授業を受けているだけですから。」と言いました。ああいう経験が有るのと無いのでは、こうも違うのかと思い、「そんな古典的なことを言っていないで、アジアの高校生のガンバッテる姿を見よ。」と言って、ドリーム・ハイスクールのホームページにある交流の写真などを見せたりしています。
歪められた英語教育
歪められた日本の教育、国際的に通じない日本の教育と言えるのではないかと思います。日本以外のアジアの国々の方が、ちゃんと子供を育てているのではないでしょうか。と、そんな気がします。昨年来日したネパールの高校生と出会った時もそう思いました。
開かれた学校
グレースのホームページにある顔写真を持って空港で彼女らを出迎えました。その写真があったので、簡単に気付いてくれました。
顔写真のあるホームページのありかたには、議論のあるところでしょう。しかし、閉鎖的な日本の学校が考えることは、規制をすることばかり。そういうことばかりに熱心になる傾向はないでしょうか。「手術は成功、しかし患者は死亡」というのが、多くの学校でのインターネット利用の現実ではないでしょうか。進歩的に、そして果敢に利用を進めているアジアの国々の意欲を感じます。「日本よ。大丈夫?」と言いたい気持ちです。
発信する学校
教師が生徒の肖像権、著作権を無視してはいけないというようなことは常識です。でも、生徒が、自ら意見表明や自己表現をしたい、そして交流をしたいと思う場合は、彼らが自らの個人情報を発信することは、ある程度の注意を払いながらも、許されるべきでしょう。
子どもの権利条約を批准した精神を尊重して教育実践を行わないと、日本だけが、サイバースペースの孤島になり、実際の国際社会でもうまくつき合えない日本人を育てる結果になりはしないでしょうか。これらの解決方法は、インターネットのオープンな利用を推進し国際交流をすることだと思います。
三重県立三重ゆめ学園高校生徒感想文
Eメールを通じて開催された
“ Asian High School Project”の合宿に参加して、私は素晴らしいものを得ることが出来ました。
私たちは、以前から暇を見つけてはコンピュータに向かい、他校とのそして海外の人達とメールのやりとりをしてきました。そして今回、その人達と日本で生活を共にする機会が与えられました。
初日、私たちは緊張していましたが、メールのやりとりのお陰でお互いの名前を知っていたので、顔と名前が一致してしてしまえば、すぐに仲良くなれました。韓国の人に英語で『久美子ですか?』と話しかけられた時にはすごく嬉しかったです。
その時初めて『international』を感じました。自己紹介を含めた各学校のプレゼンでは、まだ打ち解けきれず堅苦しい雰囲気の中で、各学校の素晴らしい発表を聞きました。
中でも印象に残っているのは韓国のセイ・ワンが歌った“サウンドオブミュージック”です。そしてチマチョゴリという綺麗なビンク色の民族衣装を着ての発表でした。
私の英語力が弱いため、聞き取れない事もたくさんありましたが、一生懸命耳を傾けていました。そして、私たちの順番が来て、場に笑いを作ろうと3人で話し合い、ユニークなポーズでおじぎをしました。みごとに受けたので大成功でした。
夜は、外でバーベキューをし、野外スクリーンで映画を見ました。協力して肉を焼いたりすることで、コミュニケーションをはかることができ、時間が経つにつれ親睦が深まっていきました。
私は、この合宿でサン・ヤングという韓国の女の子と出会うことができました。私たちは短い期間にもかかわらず親友になることができました。英語での会話は難しく何度繰り返しても伝わらないことがありました。けれども、私と金田さんは、サン・ヤングとはバンガローが違うにもかかわらず、夢中になって夜通し話しました。そして、一緒におなかを抱えてわらいました。私たちは、心で通じ合えたのだと思います。
3日間、寝るのも惜しんで、この合宿を楽しみ、みんなに会えたことに喜びを感じていました。そして、私たちは別れの時を迎えました。みんな同じ特急に乗り私が一番先に名張で降りなければなりませんでした。他のお客さんが同じ車両に乗っていたにもかかわらず、みんなが私に声をかけてくれ、車内全体にうるさいぐらいの声が響きわたりました。ハワイの人、台湾の人、タイの人、日本の人。私は、最後にサン・ヤングとセイ・ワンのところに行きました。セイ・ワンは「ずっと忘れない。」と私の手にキスをしてくれました。そしてサン・ヤングと抱き合い友情を誓い合いました。彼女は泣いてしまい、私を離しませんでした。この合宿でこんなに別れが辛くなるとは思ってもいませんでした。私は、彼女と出会えたことを心から幸せだと思いました。私たちは再会の約束をして別れました。
私は、いくら言葉が通じ合っていても言葉は心をこえないことを知りました。そして、再会を信じて、私はもっともっと英語を一生懸命勉強しようと思いました。
私たちは、今、それぞれの国で、それぞれの街でそれぞれの生活を送っています。私は、単語の参考書を買い、勉強を始めました。そして、私の机の上には、一枚の写真が飾られています。その写真には、笑いかけてくるサン・ヤング達の姿があります。
私たちは、これからもEメールを通じて友情を確かめあうでしょう。
最後に、この機会を与えられたことに心から感謝します。
1998.7.29 斉藤 久美子 三重県立みえ夢学園高等学校
峯山侑太
まず、一番率直な感想は、本当に行ってよかった。それと、もう一つはまだまだ10%くらいしか英語が使えないと思った。他校の人はみんなすごくてびっくりした。「どうして、みんながみんなうまく会話ができるんだろう。」と不思議に思ったりもした。僕は、まだ聞き取ることの方が未熟だった。聞き取ることができたら、たどたどしくても、返答できると思う。『hearing』の練習も今以上にしていきたいと思う。
台湾のGraceはめっちゃすごかった。しゃべるのが僕から見るとvery速いし、ジェスチャーなんかも織り交ぜて「英語が母国語やろ。」とか思ったくらいだった。(そんなことは100%ありえないけど...)
23日、プレゼンが始まって、どの学校(人)も、画像で内容がだいたい理解できたが言ってることはところどころしか理解できなかった。
24日に奈良市内を探索する時はカレンさんが同じグループだったので、センターにいる時よりかは多く英語で話せたと思う。(ほとんど単語でだけど....)この探索の引率の先生は古市先生だった。この時、少しばかり英語の勉強の仕方を教えてもらった。
それは、こうだ。基本の文法ののってるノートでも買ってきて「まずは文法。簡単な熟語を覚えろ。」と。「やっぱり、基本(土台)をしっかり勉強するのはどの教科でも変わらないんだな。」と思った。なんか、一回終わった学習ノートをまた一からやり直すのは面倒くさいけど、それが一番話せるようになるための簡単な方法なんだなと思うと、やっぱり、もう一度、いや何度でもやり直して覚えるように、覚えるように勉強しようと思う。いわば、これがステップになるんだと思う。
キャンプファイヤー。これには、かなり苦心した。自分たちの番がまわってくる直前まで、やろうかやるまいか迷っていた。(でもやるつもりでテンションは高くなってたけど)各校1つの出し物をやらなきゃ駄目だと聞いて、キャンプファイヤーが始まる前ギリギリにもう何も案がうかばないから最初にちらっとでた『ヒゲダンス』をやっちゃおうということになってやってしまった。でも3人じゃやっぱり引くしとか思って事前に勧誘をしまくった。始まってからもかなりむなしかったので、手を引いて無理矢理ダンスを踊らせた。あの時間は長かった....
韓国のSe−WonとSun−Youngは、上手かった。アカペラでのあの歌のハモリ、かなりきれいだった。とても感銘を受けた。CUseeMe実験。きれいな音は入ってはこなかったけど僕は実験に参加できて楽しかった。これもインターネットのおかげだと思った。そして、Johnが僕を指名してくれたおかげ。話が前後するけど、僕たちの奈良市内探索後の発表(環境について)は、これも他校より内容も薄いし、文も短かったけど自分たちなりに、まあ頑張ったほうかなと思う。(写真はもっと撮れたと思うけど...)探索中少ししゃべりに夢中になってしまっていた。というより、春日大社にはゴミ箱がなかった(?)ように思う。でも、発表で思わぬ『つかみ』がとれたからOKかな? 次にもこのような機会があれば、リフレッシュを目的に場所を替えて外国の人ももっといっぱい各班に2人づつくらい入るようにたくさん招待して欲しい。 But、有意義な日々が送れたと思う。
電車の中
三重県立みえ夢学園生徒感想文
金田亜季子
私は学校の行事以外の行事に参加するのは、初めてでした。だから前日は、期待と緊張で胸がいっぱいでした。前々からE−meilでやりとりをしていた人たちに会うのがすごく楽しみでした。
私達が泊まる所は自然でいっぱいだった。周りには何もないほど山の中でした。外国人ばかりだと思っていたけど日本人の方が多かったです。まだみんなに会ったばかりだから、どうも遠慮しがちになりました。最初に話したのはGraceという台湾の人でした。彼女は英語がうまくびっくりしました。私は速くて分からなかったところもあったけど、なんとか会話できました。
プレゼンの時の風囲気は普段の授業そのものでした。
私達夢学園は、記念宣言をしました。すごく緊張して声が震えました。英語の発音がめちゃくちゃだった気がします。でも私達は場を盛り上げようと面白いポーズをしました。みんな笑ってくれて嬉しかったです。その日の夜は部屋の人達と、遅くまで話をしておもいっきりみんなで笑いました。
二日目になると緊張もとれ、みんなと仲良くなりました。みんなの英語のレベルはすごく高かったけど、マイペースで頑張りました。
キャンプファイアーの時はおもいっきりはじけました。みんな恥ずかしがりながらも、頑張っていました。韓国のSe−wonとSun−youngの歌声がすごくきれいでした。そして校歌を歌ったり、ハイパーヨーヨーを披露してくれたり、二人羽織をしたり、いろいろでした。
その日の夜も、やっぱり遅くまで話していました。今度は、Se―wonとSun―youngと斉藤さんと西陵高校のえみさんと話しました。Se−wonは先に寝てしまったけどすごくすごく楽しかったです。私と斉藤さんとSun−youngはかなり盛り上がりました。友達になりました。お互いが頭をひねって、考えながら喋っていました。笑ってばかりいました。韓国の言葉を教えてもらったり、日本語を教えたりもしました。
三日目は、奈良で班別に取材してコンピュータにまとめたのを発表しました。やはり私達の班は、内容を面白くしました。うけてて良かったです。
こうして合宿も終わりました。3日間涼しくてなによりでした。そして電車の中で別れをしました。みんな感動の別れだったでしょう。私は車両が違ってみんなに別れを言えなかったからすごく後悔しています。
私はこの企画に参加して本当によかったです。いい思い出になりました。もう一度みんなに会いたいし、また参加したいです。3日間でこんなに仲良くなれるなんて思っても見なかったです。出会いってすごい大切だと実感しました。
今まで自分が消極的だったと思った。英語なんて外国に行くとき使うだけだというふうにしか考えてなかったから、いい教訓になりました。英語の勉強をもっと頑張ろうと思います。いろんな国の人と喋りたくなりました。
これからどんどんいろんな企画に、参加して1つ1つの出会いを大切にし、友達を作っていきたいです。
おわり。
名古屋市立名東高等学校
http://www.tcp-ip.or.jp/~nmeito/index.html
教諭 森 伸子 nmeito@tcp-ip.or.jp
1 アジアプロジェクト参加について
今年のプロジェクトは「ごみ問題」に内容を絞った研修を行い、合宿という形態で生徒達が背伸びせずに自然体で国際交流に臨めるのではないかと思い2名(二年生)の生徒を参加させてもらった。また学校に今年からインターネットが入ったので、このような交流を通してインターネットの活用法を考えていきたいと思った。
2 学校のネットワーク環境
インターネット用の部屋にはMacintoshが一台あり、現在ネットワーク(ISDN64ライト)につながっていて生徒が使えるのはその一台のみである。学校の規定で生徒は昼放課と授業後に教員の付き添いのもとで使用できることになっている。今回事前にメーリングリストに目を通させ、電子メールを書かせたが、双方の都合を合わせて取り組むのが思いのほか煩わしく、充分に時間が取れなかったのが残念だ。また、合宿終了時から新学期まで長い夏休みを挟んで、生徒がインターネットから遠ざかってしまっているのが実情で、継続して交流を続けていくことの難しさを感じている。
3 生徒に期待した変容
参加した生徒は二人とも英語科で、普段から米人教師や外国人留学生との交流があり、一人は米国からの帰国子女なので国際交流そのものには慣れている方だが、決して多くない他のアジア人との交流を経験して幅広い視野を持ってくれることを願った。また得意な英語を生かして活躍できる場を見い出し、更に自己啓発をして欲しいと思った。
4 参加生徒活動
メーリングリストの他に各校に簡単な発表分担があり、名東高校は「奈良について」レポートをし、合宿中に英語で発表をした。夏休みに入ってすぐ、クラリスホームページというソフトを使って奈良の歴史や名物についてページを作成した。写真などを入れて嬉々として取り組んでいて、コンピュータそのものにも興味を持てたように見受けられた。
奈良市内でのごみ問題の研修ではハワイの生徒と一緒のグループで、わいわい取材を楽しみつつも「ごみ問題」に関してとても真剣に観察していた。とりわけ「ポイ捨て」を止めるよう書かれた車や、作業着を着て掃除をする方々は、名古屋っ子には新鮮に映っていたようであった。また、奈良ならではの鹿が観光客が捨てたお菓子のビニールを食べているのを見て、この町のごみ問題への熱心な取り組みの理由が分かったと言っていた。また、その鹿が落としていく糞をこまめに掃除する町の人々にも感心していた。研修の終了後各々のレポートをwebページにした。
5 この合宿を通して
合宿の意義とは仲間と寝起きを共にして、ともすれば「ごみ問題」の調査が済んだらばらばらになってしまう人間関係が、ごく自然に繋がりをもつことができるという点であると思う。今回台湾の生徒は英語がとても得意で、日本人の生徒たちは初め敬遠していたが、様々なことを彼女とやっていかなくてはいけないことが分かると次第に逃げずに発言するようになっていった。また日本人同士も他校の生徒との交流を通して様々なインスピレーションを受けたと思う。ただ合宿そのものは体験してわかりやすいものだが、まだまだインターネットでの人と人との交流の実感が希薄に感じるのは否めない。今後ネットの向こうに人がいることをもっと実感できるような交流をさせたいと思う。
三重県立四日市商業高等学校
清水 豊
shimyuta@inetmie.or.jp
アジアの高校生と日本の高校生とのインターネットによる交流をすすめるこのプロジェクトは、今年で3年目をむかえる。一昨年はネパール、昨年はネパール・韓国を中心に交流を続けてきた。本年は、韓国・台湾を中心にEメールによる交流を続け、7月にはハワイの高校生も合流して京田辺市の野外活動センターで4カ国の高校生が2泊3日の合宿を行いながら、さまざまな活動を展開した。
この企画を通じて、生徒のインターネットや国際交流への興味・関心がどう変化したか、また生徒自身がどのように変わっていったかについて発表する。
2.今年の企画概要
本年も、昨年までと同様に、「Eメールによる交流」→「実際に顔を合わせての交流」と「共通テーマによるシンポジウム」という基本的な流れは変わっていない。
昨年までの企画では、企画に関わるものが一堂に会するシンポジウムをメインにすえながら、それぞれの学校や地域で外国からのゲストとの個別の交流プログラムが計画された。また、東海・北陸地区以外でも北海道や広島など遠方の学校も参加していたため、それらの地域との交流はシンポジウム後に別の形で行われた。
本年の企画は、@合宿形式にすること、A各国・各学校によるシンポジウムの発表に加えて小グループによる共同研究・共同作業ををとりいれる、という2点で昨年までの企画と大きく異なる。これらの変更点は、いずれも交流により深みをもたせるためである。
【具体的な企画の内容】
メーリングリストによる交流…4月より
「student」
(生徒用日本語ML)
「student-e」(生徒用英語ML)
「world」 (教師用日本語ML)
「teacher」 (教師用英語ML)
の4つのメーリングリストを立ち上げ、生徒どうしの交流、教員の打ち合わせ等が行われた。
A 京田辺市野外活動センターにおける合宿(7月23日〜25日)…(1日目)国際シンポジウム、(2日目)グループ別奈良市探索およびホームページ作り、キャンプファイヤーなど交流企画、(3日目)グループ別発表、韓国とのCU-Seemeセッション
B 合宿後の交流…メーリングリストによる交流継続、合宿に関するホームページ作り、Web新聞の発行など。
3. 生徒のアンケート
今回の企画を検証するために、京田辺合宿後に生徒向けのアンケートを実施した。アンケートの主な内容は
インターネットへの関心と利用について、
外国や英語への興味・関心について、
今回の企画全体について、の3項目で、
全部で40近い質問に答えてもらった。このアンケートの考察とアンケートに寄せられた生徒たちの声の一部を紹介する。
4. まとめ
私自身は昨年の企画からの参加であるが、この企画に参加することによって、生徒も私自身も今まで大袈裟に縁遠く考えていた国際交流をかなり身近なものとして、とらえられるようになった。それは、インターネットという大変便利なもののおかげであると思う。しかし、アンケートに寄せられた生徒たちの声は、インターネットやEメールの便利さを認めながらも、最終的には顔を合わせての交流、face
to faceの交流こそが真の交流につながると考えている。そういう意味では、今回のアジア企画が「合宿」という形を取ったことには大きな意義があると思う。実際にアンケートの質問で、「あなたはこの企画中に外国の人と話しをしたか」という質問に対して、参加者全員が「はい」と答えていることからも、その成果がうかがえる。
それでは顔を合わせての交流だけでよいかといえば、そうでもない。事前にメールを交換したりしてお互いのコミュニケーションがある程度とれているからこそ、実際に会った時の感動がより大きなものになるのである。
インターネットを通じた日常的な交流と顔を合わせての交流、この二つを両立させて初めて、この企画が成功するといえる。
今後の課題として、ここでは三つのことをあげておきたい。
一点目は、学校間のインターネット環境の格差の問題である。今回参加した学校でも、生徒がインターネットを自由に使える端末が一つもない学校からいつでも自由に使える端末が何十台もある学校まで様々である。この環境の違いによって生徒の参加の度合いが変わってくることは否めない。すべての学校で一刻も早く快適な環境を整える必要を強く感じた。
二点目は、事前・事後の交流をいかに活発化するかという問題である。特に事後の活動については、合宿やシンポジウムが終わってしまうと、どうしても下火になってしまう。日常的な交流や活動をいかにして持続させるかという点は今後の大きな課題である。
三点目は、生徒と教師の負担の問題である。積極的に参加したい生徒がいても、学校の正規のクラブ活動ではないため金銭的な問題や引率時の教師の責任問題などが付きまとう。また外国からのゲストをむかえたり、合宿やシンポジウムに参加するにもそれなりの費用もかかる。このあたりの問題をクリアできればより広く、深い交流が実現できるのではないかと考える。
以上の課題は、学校や教師独自の努力で何とかできるものもあれば、それだけではいかんともしがたいものもある。
今後も交流を続けていく上で、これらの課題を少しづつでも解決できるようにしていかねばならない。
三重県立菰野高校
教諭 浦田 治
urata@tcp-ip.or.jp
1.お世話になってます
相変わらずのどたばた劇ではあるが、今年もアジア企画が進行している。毎年出会うこのアジアの子供たちの目が、どうゆうわけか自分の頭からは離れない。予想できない印象的な場面をこの企画は不思議と生み出すのだ。
運営には障害や困難もいろいろあり、参加する海外の高校生らの数が増えていくと調整にも相当な尽力を要するがCECならびに中心になって動いている影戸先生には大変ご苦労頂いています。あらためてお世話になってます。
2.菰野の2名
今年は本校からは2名の男子生徒が参加した。3年の三鬼は昨年からの参加で今年は合宿を楽しみにしていたし、2年の森井はテレホーダイ時間中自宅で繋ぎっぱなし、学校は遅刻というネットワーカーだ。この2名の個人のホームページは共に1万hitを超え、日頃からWEB作成を含めインターネットに関わる技術を競い合っている。菰野高校のホームページも現在彼らに運営を任せている。
3.役割や目的
この企画へ参加を通してわかってきた事として一般に男子生徒と女子生徒の特性からして
男子 …… テクニカル
女子 …… コミュニケーション
を交流活動の切り口に持ってくるとうまくすべりだせる。プレゼンテーションに関しても一般に女子の方が高い欲求を持つ(人に良く見せたい)ために、その技術的なサポートに男子生徒をまわすのがひとつ秘訣である。つまり
「****君すごいね!」とか女の子に喜ばれてしまうとどんどん助けてしまう悲しい男のサガを利用してしまうのだが、結果的に交流は進み、新たな発見や展開が生まれるというわけだ。
本校生徒の場合、過去の例からも英語でのプレゼンテーションを強要すると、極度に教員の負担になるためあきらめた。自分がPC部の顧問をしている事もあり、人選にあたっては技術支援できる部員を参加させることにしている。
こういった多校間の交流には自分の役割を明確に持っていないと子どもはなかなか場に参加できない。役割や共通の課題があれば英語なんかろくにできなくてもそれなりにやり取りを行なえるようになっていく。台湾のGraceと本校の2名はしきりとWeb作成などの技術的な話に興じていたし、今でもその交流は日常的に継続している。インターネットは世界の多くの子供たちに共通の話題を提供しているのだ。
4.イベントと教育活動
このアジア交流をはじめた頃は活動を通して一部の生徒が成長する姿を見て満足できたが、次第にそれだけではいかんなと感じるようになってきた。つまり参加した生徒が皆何らかの成果をつかんで終わらなければ教育活動とは言えないということである。ここがイベントでなく教育活動となる分岐点なのではないかと思っている。教員である以上、子供に対しての責任がそこにある。
このアジア交流企画も“異文化交流”や“インターネット”というような流行ものを扱うことで単なるイベントに陥る危険性を持っていることを十分注意せねばと思っている。
5.現実には
学校で生徒がインターネット端末を自由に使えるということが教員として指導にあたるためにも最低限必要になってくるわけだが、残念ながらそれがままならぬのが多くの学校の現実である。にもかかわらず生徒を引き連れ、合宿にまで参加してくる先生達はネットワークが教育にもたらす事の意味を考え、この目で見ようとしているからだ。
繋がるまでもう少しの辛抱です。一緒にがんばりましょう。
福井県立福井商業高校
田嶋 基史
E-mail tajima @fukusyo.jeims.co.jp
1.はじめに
アジア高校生交流プロジェクトに、この夏初めて参加させていただきありがとうございました。県立大学での内地留学中にインターネットと出会い、その文化がもたらす効果や効用を調べたりしていくうち今後の学校教育の現場を変革していく一つの指針になると考えていました。具体的な実践を今回プロジェクトに参加することで生徒の国際交流にたいする興味、関心の変化の様子と生徒の変化していく様子を報告していきたいと思います。
2.アジアプロジェクト参加に至る経緯
最近生徒と話していると、明らかに自分の意志で考えて行動がすることが少なくなってきている。自己決定能力が非常に乏しいと感じる。学力成績でその人格をも判断されるようないまの教育のなかで国際的な人格の形成が果たして可能かどうかいつも疑問に感じていた。そのときこの企画を、影戸先生から紹介していただいた。生徒に少しでも様々な人々と知り合い、意見交換する中で自分をはっきりと主張できる力を少しでも身につけてくれればと感じていた。
またネパールや、タイ、韓国の生徒達と会話することで国際交流の第一歩となってくれたらと考えたからである。
3.学校のネットワークの環境
我が校のネットワークの環境は以下のとおりである。
コンピュータ数:60台
OS windows95 OFFCE 97
サーバー NEC Express5800/140Pro
ネットワークになっており動作を毎回統一にするためセルフメンテナンスを使用。
使用ソフト: 一太郎Ver8 エクセル97
情報処理科以外の情報の授業では、ほとんどEXCELでの表計算が基本であとデータベースでACCESSを学習している。
平成10年〜12までの文部省による「光ファイバ網による学校ネットワーク活用方法開発事業」に参加が決定した。そこでネットワークの利用方法や本校での学校でのインターネットの取り組みのベース作りを現在進めているところである。将来的には、全校生徒にアドレスを持たせてeメールでの交流させていきたいと考えている。現在ネットワークにつながっているパソコンを使用するには教員がついていなければ使用できず、その点で生徒の自由が制限されている。今回参加した生徒もメール交換の意欲があっても教員の管理下という制限が生徒をパソコン室から遠ざける原因となっている。もう少し自由に使用できる環境作りをしていく必要性を感じている。
なお今回参加した生徒は私の方でメールの窓口となり発表内容を進めていった。
4.参加に期待した生徒の変容
参加した生徒は国際経済科の生徒が3名と情報処理科の生徒1名である。国際経済科の生徒はALTでの授業でイギリス人教師と接しており、また海外研修があるため国際交流そのものを意識した学校生活を送っている。今回のプロジェクトで同世代のアジア人との交流により、アジアの連帯を少しでも感じてくれたらと思った。また情報処理科の生徒については卓越したプログラミングの知識に今回の参加で自己表現する力を少しでも模索して欲しいと思った。
5.参加生徒の活動
福井商業高校はテーマ「ゴミ問題」であったので生徒に学校のゴミ収集の様子をチームを作って写真をとったり、また市役所や県庁などにいき福井県のゴミ問題について調査し、パワーポイントを使用してプレゼンテーション用に作成した。なお国際経済科の生徒が英語を担当し、プレゼンテーションの資料は情報処理科の生徒という具合に役割を分担し、準備を進めた。また学校で何回かプレゼンの練習をするなどして内容のチェックを充分行った。京田辺市では生徒は毎日がとても充実している様子でホームページ作りや奈良のゴミ問題研修では積極的な行動が見られた。
研修後、生徒は交流する楽しさと一緒に調査研究することの意義を学んでくれたのでは無いかと思う。特に情報処理科の生徒の変化には毎日が目を見張るものがあり、普段の学校生活の中でも積極的な発言がみられるようになった。
6.この合宿を通して
自分を表現するのは自分自身である。そして主体的に行動することのすばらしさを3日間の研修を通じて感じてくれたのではないかと思う。国際交流は自分に大いなる自信をつけてくれる宝物のように感じた。
その宝を私は少しでも多くの生徒に紹介していきたいと思う。
川崎市立商業高等学校
yoshino@kawasaki.kch.ac.jphttp://www.kch.ac.jp
教諭 吉 野 勉
yoshino@kawasaki.kch.ac.jp
1.アジアプロジェクト参加に至る経緯
本校の国際ビジネス科の「総合実践」ではインターネットを利用した授業を検討していたところ、名古屋市立西陵商業高等学校で韓国と模擬貿易取引を行っていることを知り、名古屋市立西陵商業高等学校と交流が始まりました。その中でこのプロジェクトがあることを知り、参加させていただきました。
英語によるプレゼンテーションや班行動などの合宿で、生徒がきちんと自己表現できるか不安でした。
2.学校のコンピュータ環境
・パソコンの数
Windows3.1 約350台
Windows95(98) 6台
内インターネット接続数 約150台
・主なソフト
一太郎,MS-Office,Netscape 3.0
メールソフト(ATOSON,Winbiff)
・回線
128kbps専用線(ODNに接続)
・生徒使用環境
特に使用制限なし。ただし、教室の施錠 管理は教員が行っているので、放課後は使用したい教室の担当教員に申し出て利用する。
このような環境にも関わらず、授業時間以外にあまり利用されていない。本校の生徒は労働意欲が旺盛で、放課後は一刻も早く下校しようとするためと思われる。
・おわび
本校のインターネットの保守管理はN社に委託料をお支払いして管理しています。
本校は昨年より川崎市総合教育センターを経由してインターネットに接続していました。その総合教育センターが本年7月初旬にプロバイダを変更しました。
その時からインターネットが利用できなくなり、その原因が登録ミスによるものとわかるまで約1ヶ月かかり、急遽教育委員会と相談して本校が独自にプロバイダと契約することになりました。そして、8月末に接続できたのですが、一部の学校には本校のメールは届くのですが、相手からのメールが本校に届かないという現象が起き、正常なメール交換ができない状態が約2ヶ月続きました。原因がよくわからない内に突然メールが正常になりました。
このような状況でしたので、プロジェクトのメーリングリストのメールも入ってこなかったため、事前・事後の生徒のメールによる交流ができず、ご迷惑をおかけし、申し訳ございませんでした。
3.生徒に期待した変容
生徒(一部の教員も)は国際交流というとややもすると英語圏ばかりに目がいってしまうようである。最も近い外国であり、日本と古くから交流のあったアジアに関心を持って欲しかった。
4.参加生徒活動
先に述べたようなインターネット環境であったため、事前・事後の活動が不十分だったのが残念である。
ただ、今回のプロジェクトに参加したことによって期待通り、生徒はアジアに関心を持ち、特にハングル語を学び、韓国に行ってみたいという声が聞かれた。
5.まとめ
川崎というところは在日韓国・北朝鮮の方が多くいらっしゃるのですが、本名ではなく日本名を使っている方が多いのです。これはまだ差別が残っているためでしょうか。
我々日本人は韓国や北朝鮮から多くのことを学んできた歴史があるにも関わらず未だに差別があるとしたら非常に残念です。
ある学校で国際理解として在日韓国人の方に話をしてもらった時、生徒の反応は様々でした。しかし、このプロジェクトに参加した本校の生徒は韓国に関心と親しみを持ち、最も近い外国であることを認識し、もし差別や偏見があるとしたら、それは誤りであることを教えられたのではなく、自ら学び取ったようでした。
学校で国際理解教育を進めていくことは大切ですが、頭で理解しているだけでなく、心で感じ取ったものが本当の国際理解になるのではないかと思っています。
その意味でこのプロジェクトは有意義なものでした。
三重県立川越高校 近藤 泰城
今回川越高校からは2名の生徒がアジア高校生インターネットプロジェクトに参加させていただいた。この2名の生徒は、本校の英語部、インターアクト部に所属し、文化祭の英語劇上演、ボランティア活動、国際交流活動に参加している。クラブの中ではどちらかというと大人しい部類に属していた。しかし、この夏休みをはさんで、積極的になったという風に筆者は感じている。今回の報告にむけて作文を依頼したが、無理な締切りにもかかわらず、短時間でしっかりした文章を書いてくれた。
筆者は、アジアプロジェクト参加生徒2名を含む英語科2年生の生徒を対象にEメールによる海外の高校生との交流授業を展開中である。今年度1学期は、アメリカ、ロシア、スペインと3つの学校と交流した。
校内LAN、教室内LANがなく、生徒のパソコンは、テキストエディタを使うのがやっとというもので、筆者自身のパソコンから、自宅で送受信するという一昔前の美談的な交流を行った。そのため、一学期間で、2,3往復、相手もよく分からない交流であった。2学期に入って、コンピュータ教育開発センターから、2台の端末の貸与を受け、画像を添付したメールによる交流、その後、画像と音声を組み合わせたプレゼンテーションを作成、圧縮、送信できるWith
Voice Multiによる交流を行い、親近感が増した。しかし、これらと比較するとアジア高校生交流プロジェクトの生徒へのインパクトは大きかったようである。フェイストゥフェイスの交流が何よりであると思う。もちろん、アジア交流プロジェクトでは、事前にメールで自己紹介などを交換しあって、相互理解を図っていたことがフェイストゥフェイスの交流をより意味深いものにしたことも忘れてはならない。
生身の交流が一番だということを強く印象づけた出来事がひとつあった。参加した2名の生徒のうち1名がアジアプロジェクトの後、ロータリークラブの援助で韓国へホームステイに出かけた。夏休みに入って、韓国で知り合った高校生たちが、逆に日本を訪れたのである。その交流が最終日になり、韓国高校生たちを乗せたバスが出発する時、その本校生徒はワンワン泣いていた。メールだけの交流ではああいう風景は見られないであろう。
さて、その交流会で、別の高校の生徒であるが、「なぜ私たちは韓国語を学ばないのか、なぜ韓国について知ろうとしないのか」というような感想文を読み上げていた。これには不思議な感動を覚えた。一週間足らずの滞在で、このように感じてくれるのだという事実に驚いた。たとえ、短い時間でも、ホームステイ先の韓国の高校生と過ごす時間が大きな意味があったようだ。もしかすると、この生徒の人生の選択そのものにも影響を与えるかもしれない。「近くて遠い国」である韓国を近くに感じたこの生徒はなにかしらそうした進路を選びそうだ。
振り返って、筆者自身の実践を見るとアジアは視野に入ってきていない。決して避けたわけではない。交流相手を探すためのメーリングリストに投稿し、返事が来たのは、アメリカ、オーストラリア、ヨーロッパなどの教師たちからだったからだ。語学教育ということを考えるとネイティブスピーカーとの交流というのは意義深い。しかし、同時に英語を学習する生徒たちとの交流も意味を持つ。多少間違っていてもコミュニケーションが成立し、思いを共有できるという体験が可能だ。
かつてある研究でポケベルについてアンケート調査を行った。文字メッセージによるコミュニケーションに頼る内向的な高校生をイメージして調査を行ったが、結果は、ポケベルを持つ生徒の方が外交的であるというものであった。ある人は、「当たり前だろ。コミュニケーションのチャンネルは多い方がいいに決まってんだよ」と言った。まさにその通りだ。それらを自在に操り積極的に生きている高校生もたくさんいるのだ。
電子メールやWWW、CU-SeeMeを介したコミュニケーションとフェイストゥフェイスの交流を融合したアジア高校生交流プロジェクトに来年度はフルに参加するつもりである。
三重県立川越高校 生徒の感想
No.1
I learned a lot about the
interchange of the people from many countries,
and globalization through this Asia High School Students Project meeting,
including what I should do in this society of so many people, for example,
about our interest and responsibility for refuse. I learned I had been so
ignorant of the refuse that come along with the production and the
consumption of all the things. Now I know some people take their
responsibility on their refuse until the last stage of the refuse
disposal, and I feel that I should have thought about this matter more
deeply.
While I was watching groups of the students present their report, I
realized the big needs of computers more than before, though I didn't
know much about computers. We can exchange text letters, voice, or
movies with the people in far countries. This is so effective that it
make the distance between countries smaller. I think that computers will
have more necessity because computers can promote mutual understanding
and cooperation of the people all over the world in this borderless world.
Computers, however, cannot do everything. Though computers can make our
life more convenient, we cannot not rely on them for everything.
Establishing good relations with people needs more than the communication
through computers. In this sense, also, the Asia High School Students
Project was very important to me.
No.2
I learned a lot in this Asia
High School Students Project meeting. The
most important thing I learned was on environmental issues. When I went
to Nara with the students from other countries, I learned the environmental
problems the people in Nara have, especially on refuse. Nara was a
beautiful city. People there are making efforts like splinkling water on
the streets, sorting the refuse, or setting up signboards. That's the
reason why Nara is so clean and beautiful. In my home town, we can see
empty cans and trash scattered along the roads. I'm ashamed of our bad
manner. We have a lot to learn from Nara people. Second, I'm glad that we
had very good time with the students from other countries who are
learning English as a second language by talking with gestures. I
happened to be going for the homestay in other countries, so this was
such a good training to me.
Finally, I learned a lot about computers in this meeting, although I had
known very little about them. Among various experiences, I was most
surprised to know one can talk on the microphone with the people in
distant countries and see each other on the screen. It was so wonderful
that the experience made me feel trying everything on computers.
This meeting was so fabulous. The only complaint I have is that I could
not know early enough the schedule and the aim of this meeting and project.
Tell me much earlier next year!!
Thanks!!
Camusahamunida!!!
第一
今回の交流で私は、様々な国の人との交流、国際化に伴う交流について学ぶことができました。たくさんの人たちとの生活の中で自分のすべきこと、例えば、当たり前の事である食事、自分たちの出すゴミへの興味、関心、責任、そんなものを学びました。物を生産、消費する上で必ず生まれるゴミについて、私はあまりにも無関心であったことを知りました。ゴミに対しても、ゴミを出す人が最後まで責任を持っているということを知り、自分の考えの甘さを知りました。またコンピュータを使った、各班のレポート作りにおいても、これからの時代のコンピュータの必要性を改めて実感しました。自分はあまりコンピュータのことについて詳しく知らないけれど、コンピュータの必要性をとても感じました。日本にいながら、外国の人との文章のやりとりや、声や映像でやりとりできることは、とても便利であり、国と国とが、とても身近であるように感じました。国際社会となる中で、世界中の人との協力や、互いを認め合う心や、思いやりがより必要になると思うし、よりコンピュータの必要性が高まって行くと思います。その中で忘れてはいけないことは、あくまでコンピュータは私たちの生活を便利にする
第二
交流会があってからもう約半年が過ぎてしまったのであまり思い出せませんが印象に残ったことを書きたいと思います。
私は、交流会で色々なことを体験することができました。
まず、環境問題についてです。奈良訪問をした時に主にゴミ問題を中心とした環境問題について知ることができました。奈良は大変美しい町でした。でも、その裏にはそこの住民の人が清掃をしたり、ゴミの分別をしたり、水を道路にまいたり、ゴミについての看板などの光景を多く見られたので、日ごろから住民の人はいつも奈良を美しい町にしようと心がけています。だから、あのような美しい町が存在することが分かりました。私たちの町は、空き缶やゴミが道路に転がっているのが現状です。基本的なマナーが守られていない所に済んでいることが大変恥ずかしく思いました。私たちも、奈良の人々を見習わなければいけないと痛感しました。
次に、海外交流についてです。主に英語を第二言語として学ぶ海外の人たちとジェスチャーを交えながら話すことができいっしょに過ごせたことは光栄です。また、ホームステイが控えていたので役に立ちました。
最後に、コンピュータについてです。私はコンピュータを使用する機会があまりなく、今回、今のコンピュータシステムを知ることができました。その中で一番驚いたことは、TV電話のように画面を通じてマイクで話せることです。海外交流が画面を通してできることはすばらしいことだと思いました。私もコンピュータで色々なことにチャレンジしたいです。
この交流会は本当に良い会でした。でも、来年もこの会を開催するならばもっと目的と計画を早く明確に知らせてほしいです。
Thanks!!
カムサハムニダ!!
片岡 ミゲル 西陵商業高校
1.京田辺前
インターネットには大変興味がありました。2年になりやっとE-メールが使える
ようになりました。覚えるまで大変でしたが今ではメールをチェックするのが楽しみで毎日自由に使っています。
2.京田辺
星空がとてもきれいなのが印象的でした。2泊3日と短い間だったけど1日、1日が新たな発見との出会いでした。お互いの国について話をしたりして文化の違いにビックリしたりしました。自然に囲まれながらそしてインターネットの設備までが整っていて、こうした交流ができたことはとても贅沢だと思いました。韓国のSae-won
と Sun-youngが星空の下で歌ってくれた歌は今でも心の中に残っています・・・
3.英語の活用について
英語はまだあまり話すことができなかったけどお互い、自分の持っている英語を駆使して話をしました。それでもうまくいかなかったときは、ジェスチャーを使い身振り手振りで伝えました。コミュニケーションをするとき言葉がうまく話せなくても一生懸命伝えようとする気持ちさえあれば十分通じあえるんだなぁ〜と思った。
4.仲が悪い国といわれているが(韓国と)
そんなことさえ感じない、韓国の子はとても思いやりがありました。
自分たちのことや文化など一生懸命理解しようとしてくれました。
日本語の歌も覚えてくれました。今、そう思っている人たちはもう時代遅れではないのか?
5.共同生活以後
電子メールを使ったりして交流を続けています。韓国のJohn先生と生徒たちでCu-see-meをやっています。また話をすることができてよかったです。今後もさらに電子メールなどを使い交流を続けていきたいです。
今回の交流を通じていっそう海外への関心が深まりこうした交流をどんどんやっていけたらいいなぁ〜と思います。
花木 笑 西陵商業高校
1.京田辺前
インターネットは、影戸先生のおかげで、1年の頃からやっていました。1年の頃は、肩身が狭かったですが、2年になってもう毎日のように実践室に来ては、インターネットを楽しんでいます。
毎朝始業前と、放課後のあいているとき、使っています。先生達が私達の為に、いつも開放していてくれるので、とても便利です。こんな自由に使えるところは、滅多にないと思うので、つくづく西陵に入って良かったと思います。
2.京田辺&3.英語の活用について
印象的なシーン・・・・
やっぱり、女の子同士の、夜中のお喋りでしょうか。日本でも韓国でも女の子には、世界共通の”ノリ”があります。言葉は完璧に通じなくても、わいわいととても楽しく夜更かししてました。
いろんな言葉を教えてもらいました。それ以上に、いろんな言葉を教えて上げました。Sea-wonもSon-yonも、とても積極的に日本語を聞いてくるのです。日本人同士で話しているときでも、”なんて話してたの?”、
”それはどういう意味?”って、しきりに聞いてきました。取材をしていて、町並みの中に簡単な日本語を見つけると”あれは知ってる!””ーーって書いてある!”って、楽しそうでした。興味のあるものを見つけるとしきりに”Emi!!Emi!!”と引っ張ってでも連れてきて、説明を頼んできました。そんな、二人の姿が、すごく感動的で、あの私を呼ぶ声が耳について離れません。
あっちから話してくれるときも、とても一生懸命でした。英語はあまり得意じゃないらしく、日本語混じりの英語でがんばってました。どちらかというとSea-wonは、日本語の方が得意だったみたいで、悩みながら、一生懸命話してくれました。その分、どうしても通じなかったりするととても悲しそうな顔をしていました。
私も、がんばって、いろんなことを話しました。英語で過ごすということは、何回か経験があるので、動揺はしませんでしたが、やっぱり難しいですね。その反面、とても楽しくて心地がいいです。京田辺では、日本のメンバーともそのうち会話が英語混じりになっていたり、帰ってからも返事が”Yes””O.K.”という癖がついてしまっていて、みんなで、それをおかしがりながらも楽しんでいました。ああいう経験を、みんながしょっちゅうすることができれば、どれだけ能力が上がるだろうと思います。
歌も、一緒に歌いました。”エーデルワイス”をSea-wonと二人でハモりました。歌ってもらった歌も耳に焼き付いています。歌も、教えました。
みんなで見た「もののけひめ」のテーマ曲を。映画自体、とても感動して、話を説明するのは、大変でしたが気に入ってくれてるようで、良かったです。
Sea-wonは、ホントに音楽が大好きで、映画の途中も”この音楽きれい!”
と感動していました。その日の晩にみっちり、歌の特訓をしました。
取材の途中でも、歌っていました。(・・・最近気づいたんですけど、韓国って日本の歌、禁止でしたっけ?関係ないですよね?)
あと、一つ事件がありまして、初日、プレゼンテーションができなかったということでSon-yonが泣いてしまい、部屋に戻ってからも閉じこもって泣いていました。私達は、最初何が起こったのかも分からず、会って1、2日しかたっていないこともあって、声をかけにくく、Sea-wonに、”大丈夫?””なんかあった?”って、聞いてまかせてました。でも気になってジュースを持ってきては”ここに置いておくから”とかそういう用事で様子をうかがっていました。しばらくたって、やっと気持ちの落ちついたSon-yonが、まだ赤い目で、”ありがとう”っていってくれたのが、うれしかったです。
4.韓国との仲
仲が悪いって?私達にはそんなこと関係ありません。禁止されている日本の歌(?)にも興味を持ってくれて、ホントに日本を好きでいてくれて・・・。こだわっているのは、一部の大人と政治家だけじゃないですか?仲が悪い国の子だという素振りは、ほんの微塵もありませんでしたし、そんなこと全く頭に浮かびもしませんでした。
帰ってからのSea-wonのメールには”I Love You”の文字がありました。
感動でした。
5.共同生活以後
もう一度、早く会いたいです。筆無精(もしくは、学校であまり使えない。)らしく、なかなかメールをくれないので、会って話したいです。
でも、またメールを送っていこうと思います。
韓国とだけでなく、日本の学生同士での交流の輪も広がりました。学園祭に招待しあったり・・・どんどん、輪を広げていきたいと思います。ジョン先生と会話したとき、ちゃんと覚えててくれたので、嬉しかったです。(なぜか白い帽子とカメラというイメージでしたが)
冬休みには、ホントに行くんですか??????
是非、行きたいですっっっ!!
竹内、坂本 西陵商業高校
1.京田辺前
インターネットを自由に扱うことができず戸惑っていた。
海外に興味はあったが、実際には、交流が少なく自分から海外のことを知ろうとはしなかった。
2.京田辺
「O.K. What does it say? Foreign visitors want to recycle, too.」
のコメントに観光課の課長さんも
「それは・・なおさなくては・・」
(奈良市役所にて)
注:市役所の観光課でのミーティングで、ごみ箱に英語標記がないことに対するやり取り。
初めていろんな国の人と会話をしたり、生活を共にして難しく考えていたけど、思ったより話せた。分からないときはジェスチャーで表したりした。たまに日本語が出たときに、韓国の子が、日本語を勉強してたらしく、理解してくれたので驚いた!!夜、野外スクリーンで「もののけ姫」をみた後セイウォンと、ソンヨンが、かの有名な、「もののけ姫」の歌を気に入って覚えてくれた。二人ともすごい声がきれいでハモっていた。奈良で電車に乗ってるときにもうたっていた!!
夜、怪談話では、私たちの下手な英語で一生懸命、みんなで相談しながらジェスチャーを交えながら力説したら、ちゃんと(?)通じたみたいで、怖がってくれた!!
韓国の子も怖い話をしてくれた。
3.英語の活用について
奈良から帰って来て、自意識過剰になった私たちは、名古屋でも「英語だけで会話しよっかー」という話になって外人になった気分でいた。
西陵商業高校での交流会