3.4.教員研修の方法

 小中学校の教職員が研修のねらいは,教師が学習活動の中で情報機器を計画的意図的に位置づけ,児童生徒に適切な助言・指導をすることができるようになることである。そのために以下のような研修内容を位置づけた。
児童生徒が使用するソフトの操作方法に関する研修
学校事務に関する研修
Web情報操作に関する研修(学級のWebページ作成方法を中心に)
ネットワーク利用に関する研修(E-mailの利用方法を中心に)
 これらの研修内容は,児童生徒の学習に関わりのある事柄に加えて,学校事務など教師自身が情報機器をどう活用するかという内容も含まれている。それは,児童生徒が情報機器を活用できるようにするためには,まず,教職員も自分の仕事の中で情報機器が活用できるようにならなければならないからである。

3.4.1転入教職員への研修(輪之内町立大薮小学校)

○研修の目的
  転入教職員は,前述したように,「ワープロなどでの文字の入力」「ウインドウの操作」ができることを前提にしたうえで,情報機器を活用した児童生徒の学習を適切に支援できるように,また,教職員自身が学校事務等の処理に活用できるようにすることを目的とする。
研修の概略
  転入してきたばかりの教職員が最初に戸惑うのは,周辺機器の接続に関することが多い。接続順序を誤ると,マウスが動かない,プリンタが作動しない等が生じることを実際に体験してもらい,一人ずつ正しい順序で接続できるように練習をした。
  次に「ID」「パスワード」「ログオン」等,ネットワーク利用に関わる研修を設けた。ログオンされた状態でないとネットワークの利用ができないこと,そのために,IDとパスワードを入力する必要があることを学んでもらった。そのうえで後ほど述べるE-mailの概略の説明を加えた。
  また,児童生徒が活用する学習用のソフトの操作方法についてはマニュアルを配布し,適時質問・疑問に答えるようにした。

3.4.2学校事務に関する研修(輪之内町立輪之内中学校)

○学校事務のコンピュータ利用について
 情報機器の操作能力を定着,向上させていくためにはコンピュータ等を日常的に活用していくことが必要であるが,教職員にとっては普段の文書作成や成績処理などをコンピュータ等を使って行うことが望ましい。特に文書作成はほぼ毎日,行うものであり,これをコンピュータを使って行えば,いろいろな基本的な操作を習得,定着させることができる。
 そのため,校務文書はワープロ専用機でなく,コンピュータのワープロソフト(一太郎)で作成することにしている。このワープロソフトは町内の小中学校でも統一している。また,名簿作成や成績処理も同様に,同一の表計算ソフト(LOTUS123)を使用することにしている。
 ワープロソフトや表計算ソフトを校内や町内で同一のものにすることの利点は,次のようなことである。

・研修会を行いやすい。普段の教職員同士の教え合いが可能になる。
・校内,町内の各教職員が作成したものを結合して文書を作成することができる。
・各教科のテスト結果を各教科担任が一つのファイルに入力して,成績処理ができる。
・行事のときやクラス替えのときなどの名簿作成が便利である。小学校においては, 町内の学校連合行事のとき,名簿作成に便利である。
・校務文書の引き継ぎに便利で,前年度のファイルを引き継げば文書作成がたいへん効率的である。
教職員の実態
 本校に赴任する前は,コンピュータのワープロソフトを使ったことがなく,ワープロ専用機で文書作成していた教職員が多い。したがって,文字入力についてはすでにできるが,それ以外のコンピュータ操作はほとんどできない転入教職員が多い。
 これらの転入教職員から,本校に何年も勤務している教職員まで,操作能力の進度の差は大きく,個々の実態は様々である。
研修内容 
ワープロソフト
 本校に赴任すると自分の校務分掌に関する前年度の文書を「一太郎」のファイルで受け取るが,そのファイルの呼び出し,簡単な編集,印刷,保存などの基本的操作については,4月に転入教職員を対象にして研修を行う。
 それ以外の次のような操作についての研修会を1学期に行う。
・命令(コマンド)の選び方(ドロップダウンメニュー・アイコン)
・文書スタイルの設定(用紙設定,字数,行数,マージン・ページ番号)
・範囲指定,切り取り,コピー,貼り付け
・罫線
・文字のサイズ,フォントの変更,記号の入力
・文字揃え
・便利なカーソル移動
・アンドゥ,リドゥ
表計算ソフト

 表計算ソフトは,主に名簿作成,成績処理に使用するが,それらの定型は引き継がれている。その中に計算式などが入力されているので,文字とテストの素点などを入力できればほとんどの作業ができる。
 その他の次のような操作についての研修会を一学期に行う。
・ファイルの呼び出し,保存
・範囲指定,切り取り,コピー,貼り付け
・文字サイズ,フォント,色,文字位置
・列幅,行高の変更
・行,列の挿入削除

・罫線
・表題
・ソート
・印刷書式の設定,印刷
研修方法
 研修会を全教職員対象に一度に行えば一回で済むが,次のような問題点がある。
・各教職員の進度の差が大きい
・マンツーマンに近い援助が必要

・ソフト数に限りがある
・日程上,全教職員が揃うことが難しい
 そこで,数人ずつを数日に分けて研修会を行い,指導者も複数にしている。
 以上のような研修会を行うが,そこでの内容は限られたものであり,また,一回の練習でマスターすることは難しい。また,マニュアルを職員室に置いてあるが,それを読んで習得しようとする教職員は少ない。その都度,近くの教職員で教え合うことが大切である。

3.4.3夏季パソコン研修(輪之内町教育委員会)

○研修の目的
 輪之内町に転任してきた教職員は,使用しているソフトについて十分把握していないことが多い。特に児童生徒が使用しているソフトについて分かっていない場合,授業でのコンピュータの活用に消極的にならざるをえない。そこで,少しでも輪之内町で使用しているソフトを理解してもらい,積極的にコンピュータを活用してもらおうとするのがこの研修のねらいである。新しく転入してきた教職員を対象とする場合,できるだけ早い時期に行うことがよいのは当然であるが,時間的に余裕がある夏休みに,町内の全教職員を対象に,集中的に研修を行っている。
研修内容
 研修を行ったソフトは以下のものである。
Windows 95
  Windowsの基本操作ができる。
cube for Windows
  ワープロ,グラフ機能付き表計算,図形処理,データベースからなる統合ソフトである。小学校においては基本的な操作方法を学習し,中学校においては目的に応じて各機能を生かして活用できるようにする。Webページの作成や簡易メールの送信・受信もできる。

@ PowerPoint
プレゼンテーションソフトであり,主に教職員が,発表等に活用する。

A えがお
保健面で活用するソフトである。養護教諭が各児童生徒のデータを管理するために活用する。

○研修方法
 輪之内町は全教職員が60名程いるため,一度に全員が研修を行うことは無理がある。また,夏休み中とはいえ都合の悪い日もあるということから,
@Bの研修はそれぞれ4回ずつ研修日を設け,都合のよい日に研修できるようにした。1名から15名と人数のばらつきはみられたが,どのソフトも研修に積極的な希望者が多くみられた。研修人数は以下の通りである。
・Windows95基本               27名
・cube for Windows              32名
・PowerPoint                 30名
・えがお                     4名
 研修会の講師は,情報研修室の指導主事が行い,各校の情報教育主任はその補助を行った。また,研修するに当たっては,具体的な操作手順が書かれているテキストを作成した。各校に戻って研修した内容を実際に活用しようとしたとき,分からなくてもテキスト通りに行えば,自分でできるようになっているからである。
 研修日には,一人1台のコンピュータを操作し,テキストにそって行われた。分からなかったときは,講師や情報教育主任に聞いたり,隣同士で教え合ったりして研修を進めることができた。
 なお,えがおは研修の対象者が,養護教諭だけであり,各自が日常保健室で使用しているコンピュータを研修会場に持参する事を条件に,ソフト会社のインストラクターがその指導に当たった。
研修を終えて
 研修に関するアンケートの結果は以下の通りである。(数字は%)

     研修内容

 

Windows95

Cube

Power Point

えがお

すでに知っていた

10.5

9.1

8.0

簡単だった

15.8

4.5

8.0

よくわかった

73.7

77.3

72.0

100

難しかった

9.1

12.0

0

わからなかった

0

0

0

 

     研修方法

 

Windows95

Cube

Power Point

えがお

よかった

83.3

69.6

69.2

100

まあまあよい

16.7

30.4

30.8

あまりよくない

0

0

0

0

よくなかった

0

0

0

 

     テキスト

 

Windows95

Cube

Power Point

えがお

よかった

78.9

78.3

76.9

100

まあまあよい

21.2

21.7

23.1

あまりよくない

0

0

0

0

よくなかった

0

0

0

 

     その後

 

Windows95

Cube

Power Point

えがお

大変役立つ

23.5

13.1

16.0

75

まあまあ役立つ

52.9

47.8

44.0

25

あまり

17.7

30.4

24.0

0

役立っていない

5.9

8.7

16.0

0

 

 研修内容については,Cube for WindowsやPowerPointについては,難しかっと答えた教職員が少しいたが,ほとんどの教職員は,よく分かったと答えている。
 研修方法,研修テキスについては,全員が,よかった,まあまあよいと答えている。
以上のことから,研修は教職員にとって有効であったと考える。  
しかし,その後の活用となると十分役立っていない教職員もいるようである。今後役立つときが来るのではないかと答えている教職員もいるが,使用する機会がないと研修しても忘れてしまうことがある。研修内容が生かされるためには,課題をもって研修に参加することが大切である。
 研修の人数は,5人から10人ぐらいが適当であると答えている教職員が多く,15人は少々多すぎたようであった。
 研修の時期については,大変よい 41.5%,まあまあよい 58.5%と答えており,夏休みの研修は適切であったと考える。
 今後,研修内容が各校で広がるようにするためにも,各校の実情にあった研修と組み合わせて行う必要がある。

3.4.4Webページの作成(輪之内町立大薮小学校)

○研修の目的
 この研修の目的は,児童・生徒がWebページを作成するのを指導・援助できるように,教職員がWebページ作成できるようにすることである。
 なお,作成されたWebページは,校内WWW上にアップロードする。その後,校内の組織で検討して,インターネット(外部)上に公開することになる。特に,インターネット上に学級のWebページを公開する際には,すべての学級のWebページが公開されているようにしたい。
Webページの完成イメージ
 教職員の経験や情報量により,次のいずれかの形でWebページを作成した。
・1ページのWebページ
 ワープロで文章を作成する感覚でWebページを作成できる。
・複数ページのWebページ
 学級での活動や児童の作品があり,情報量が多い場合にはWebページは2,3ページになる。情報量によっては,フォルダを設定し,情報を整理する必要がある。
・目次のあるWebページ
 Webページが複数になり,教職員に余裕があれば,目次のあるページを作成する。リンクの設定などの操作が必要になる。
 最終的には目次のあるWebページを作成できるように研修をすすめる。
研修項目及び研修の方法の概略
 研修の目的,Webページの完成イメージ,教職員の実態を考慮し,以下のような研修内容を設定した。
・デジタルカメラの操作方法
  撮影,画像の取り込み,仲間分けして同一フォルダに保存
・ホーム作成ソフトの操作方法
   壁紙設定,文字の属性設定,リンクの設定,画像の貼り付け(位置設定)
・サーバへのアップロード

 研修日には,教職員一人一人が自分のWebページ完成のイメージをもって望む。簡単なテキストが用意してあって,Webページ作成に向かって問題が生じたときには,そのテキストを見たり,教職員相互に教え合って,Webページを完成させる。
  ただし,ほとんどの教職員が初めてならうことについては,操作方法を一斉に説明した。今回は,サーバへのアップロードの方法について説明した。
教職員研修(夏休み,Webページの作成)
  夏休みの3日間をWebページ作成のための研修日とした。Webページ完成に向けて一人一人が自分のペースで取り組んだ。夏休みにこの研修があるということで,デジタルカメラですでに撮影した画像があったり,児童の作品があったり,途中までWebページが作成してあったり,自主的な取り組みがすでにはじまっていた。
  一方,はじめての教職員や自信のない教職員は,Webページ作成ソフトの簡単な操作やデジタルカメラの画像の取り込み方法などの説明を聞き,実際に操作し,その方法を覚えた。

 Webページの作成中はイメージ通りに作業が進んだ。しかし,サーバにアップロードすると画像がでないという問題がでた。原因は2つあった。
・リンク先が複雑になっている。
  原因は様々であった。画像ファイルの呼び出し場所が多方面にわたり,画像ファイルをアップロードし忘れたり,特定のコンピュータでしか使用できないようなリンクの設定であったりした。
 今後の対策として,関連ファイルはできるだけ,同じフォルダの中に入れて,その中でリンクするようにした。
・ファイル名が半角カタカナや全角文字で保存されている。
  児童がお絵描きソフトで絵を描き,保存した。そのファイル名は児童が任意の文字で入力してあり、半角カタカナや全角文字のまま保存されていたのである。ワープロ感覚でWebページが作成できるツール(Netscape Gold Ver3)を使用していると,ファイル名などを意識しなくてもよい。画像を見て,それをはりつけるだけで済む。そこがいい点でもあり,欠点でもある。結局は,全部の画像のファイル名を書きかえ,それに伴ってWebページの方も全部書きかえた。
 今後の対策として,児童にファイル名を保存させる際にファイル名を数字やアルファベットを用いて保存するように指導することにした。
Webページ作成能力のレベルアップ
 夏休みのWebページ作成に関する研修を中心に教職員は研修を積み重ねてきて,以下のようなWebページ作成に関する技能が向上した。
  研修,1年目,2年目では,手伝ってもらいながらWebページを作成した。
 研修3年目には,目次を作成し,Webページの中にたくさんの児童の作品をのせることができた。Webページ作成方法を十分に理解し,学年はじめの段階から計画的にWebページ作成に取り組むことができるようにしたからである。
研修1年目のWebページ
http://www.tanpopo.ne.jp/~ohyabu/grade/h083_1/h83_1.html)
研修3年目のWebページ
http://www.tanpopo.ne.jp/~98y501/)
  このように研修を積み重ねることにより,確実にWebページ作成能力のレベルアップが図れた。

3.4.5E-mailの利用について(輪之内町立福束小学校)

○研修の目的
  本年度より輪之内町内の小中学校と教育委員会がネットワークで結ばれた。また,町内教職員全員にMail Addressが割り振られたことをうけて,E-mailの便利さを理解し,即,活用できるようにするための研修である。
職員の実態
  個人的に既にE-mailを活用している教職員は別として,ほとんどが初体験に近いのが実状であった。これまで設置されていた「県民ネット端末」でのメールの送信等のマニュアルは常時活用できるように準備してあったが,なかなか活用されなかった。そこで,情報研修室の指導主事も交えて,「E-mailは難しいものではない」ことを理解してもらいながら,実際に全員に操作してもらいながら学べるように研修を設定した。
研修の方法
  まず,tsworksの概略を示すマニュアルを用意し,それに従って,
 
@送信・受信及び返信
 
Aホルダーの作成
をすることを第1回目の研修とした。
  送信の練習は校内の教職員にテストメールを送ることから始めた。自分のメールが確かに相手に送られていることを確認したうえで,続いて受信の仕方,受信したメールに対して返事を送る方法を学んだ。
 次に受信したメールを整理するためのホルダーの作成を行った。また,自分から送信・返信したメールを残したいと希望した教職員には送信済みアイテムのホルダーも作成してもらった。
 ここまでを全体の研修とし,後は最低でも2日に1回はメールボックスを開くことを課題として設定した。課題が達成できているかどうかを確かめる意味からも,情報研修室に協力を願って,返信が必要なメールを流してもらったりもした。
 一度に多くの内容を研修してもなかなか実践に結びつかないのではと心配したが,二度,三度と利用するにつれて「添付ファイルはどうするの」や「アドレスの追加はできないの」といった質問があり,添付ファイルの貼り付けやアドレスの追加登録,メーリングリストへの参加,電子掲示板の利用の仕方等を2回目以降の研修内容とした。
3.4.6E-mailの配信による実践研修
研修の目的
  各学校でのE-mailの利用についての研修後,E-mailの日常化を図り,ネットワークを身近なものにすることを目的とする。
 これは,すでにE-mail Addressを取得している輪之内町立大薮小学校の教職員が,E-mailを有効に利用できない実態から,毎日自分のメールを確認する習慣化が必要であると考え,実施することとした。
 また,行政としては,最終的には町内学校間もFAX利用を最低限に押さえることにより,通信回線費用の削減・ペーパーレス化のよる紙使用の削減も目的としている。
Mailerの選択
 小学校にネットワークが整備された段階で,町教職員にE-mail Addressを配布,町教職員専用のメーリングリストを作成し,E-mailの配信の準備を完了した。
 コンピュータやメーラーは,一人1台で使用する設計が基本である。ところが,学校でのネットワーク環境は,不特定多数が不特定な場所で使用するということを考える必要がある。
 このような環境で,比較的低価格なソフトから,tsworksを選択した。
 実行ファイルをサーバにおき,iniファイルを各端末にコピーすることで,どのクライアントからも同じように利用できる。また,アドレス帳等についてもサーバ上に置くことで,共有できる点で,このソフトに決定した。
メーリングでの配信
 E-mailの研修で重点をおいたことは,E-mailの日常化である。そのためには,毎日Mailは送信されてくるということである。受信トレイを開いても新しいMailが受信されてなければ,習慣化できないと考えた。
 メーリングリストを通じて,週5回(月曜日から金曜日まで), E-mailを発信することで,教職員にメールを確認する習慣化されればと考え,E-mail01からE-mail100までを送信した。(配信期間:平成10年10月5日〜平成11年3月12日)
 内容も教職員に日常生活の情報を発信することに心がけた。特に,女性の教職員をターゲットに情報発信を行った。E-mailの日常化は,ネットワークが日常生活の一部になり,リテラシーの向上に繋がると考えたからである。


参考 E-mail001

平成10年10月5日

輪之内町各学校
teacher-ML参加者様

輪之内町教育委員会
情報研修室
拝啓 時下ますますご清祥のこととお喜び申し上げます。平素は,本教育委員会の活動にご協力いただき厚く御礼申し上げます。
今日より,このメーリングリストを利用し,いろいろな情報を配信していきますので,最低2日に1回は,メールを確認して下さい。
 電子メール(E-mail)は、生活の道具です。これを使わなくても生活はできますが、使いこなせると便利なものです。これからの時代を生きる児童・生徒には近い将来使いこなしてほしいと考えます。
 児童・生徒を指導する立場にある教職員の方々には、どんなものであるか理解した上で、いろいろ意見をいただきたいと思います。
 電子メール(E-mail)は、コンピュータに向かって、キーボードをたたかねばなりません。コンピュータは機械ですが、道具として使っているのは人間です。つまり、電子メール(E-mail)を発信するのは、人間であり、電子メール(E-mail)を受信するもの人間です。ですから、電子メール(E-mail)もその書き方に個性があり、書いた人の表情があるのではないでしょうか。
 次のようなWeb Pageを参考にされてはどうでしょうか。 児童・生徒のコミュニケーション能力の育成にもつながるのでは?
メールを書く心がけ
http://www.st.rim.or.jp/~hyuki/mailmake.htm
文章を書く心がけ
http://www.st.rim.or.jp/~hyuki/writing.htm
書き始めれば、書ける「文章を書く心がけ」2
http://www.st.rim.or.jp/~hyuki/writing2.htm
校正の実例「文章を書く心がけ」3
http://www.st.rim.or.jp/~hyuki/writing3.htm
*************************************************************************
Wanouchi Town Board of Education Information Training Room
TEL 0584-69-4500 FAX 0584-69-4592 E-mail:
itr@tanpopo.ne.jp
1495,NAKAGOUSHINDEN,WANOUCHI-CHO,ANPACHI-GUN,GIFU,JAPAN,503-0212
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○研修の実態
 次にあげるグラフは,E-mailを配信し,3ヶ月後の12月末でのアンケート結果である。

 E-mailの受信については,82%の教職員が,操作をマスターし,常に情報を受信することができるようになった。
 送信については,「誰に送信するか。」という問題もあるが,教職員の1/3が,20通以上を送信していることを考えるとある程度,日常化が可能であると考える。課題は,送信経験のない15%の教職員に対する今後の研修方法である。
 E-mailの日常化に向けて,83%の教職員が便利さを感じていることは,ネットワークの日常化に向けて大きな第一歩であると考える。教職員が,ネットワークを理解できなければ,学習活動での利用への進展は難しいと考える。
 ただ,E-mailなどネットワークの利点は,インタラクティブであるが,教職員が自ら情報を発信するための手だてが今後の課題となるし,tanpopo.ne.jp内での送受信から外部への発信などネットワーク社会への自立を促していきたい。

 

 実際,1月下旬より,インフルエンザが流行したことで,各学校の欠席者数の報告を各学校の養護教諭にE-mailで行うよう連絡し,1ヶ月あまり実施したが,その結果,E-mailを利用した町教育委員会への報告のみでなく,学校間の養護教諭の情報交換が活発に行われた状況を考えると,公私の区別なく,自由に利用できる環境を維持していくことが,教職員のリテラシー向上へもつながると考える。

 

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