(1) 改善の方針
情報検索という点でデータベースと共通するサーチエンジンは、WWW上の情報検索としてのデータベースのそれより、今日では広く使われ、多くの人に浸透している。また、それらのインタフェースは使われる中で、より使いやすいものへと改善されており、これらの長所を分析し、新聞記事データベースにも適用することを試みた。その結果を以下の表のようにまとめる。
問題点:日経新聞データベースの問題点
サーチエンジン:サーチエンジンで見られたスタイルや利点
改善方針:改善方針
(1)検索画面
|
問題点 |
サーチエンジン |
改善方針 |
キーワード入力・検索スタイル |
キーワード入力スペースで複数のキーワードを入力すると自動的にOR検索となる 「検索のスタイル」が難しい |
プルダウンメニュー形式で検索方法を選択 |
以前の「検索のスタイル」をなくし、プルダウンメニュー形式でAND検索かOR検索を選択する |
日付(検索範囲) |
日付をいちいち打ち込まなくてはならないので、打ち間違えが発生しやすい プルダウンメニュー形式 |
検索オプションとして検索範囲を指定できる プルダウンメニュー形式 |
期間を設定する (例:3ヶ月、1年) |
検索結果表示数 |
検索結果表示数は「最大個数」と表現 |
最大500件まで選択可能だが、表示に時間がかかる 少ないものは10件から多いもので100件まで |
最初は10件から20件程度に設定されている 選択できる表示数を少なめに設定する (500件など省く) |
ユーザー名 パスワード |
・学校単位で登録してあるので、必要ないのでは |
|
個人の認証をする必要があるときには必要だが、とりあえず必要ない |
(2)利用マニュアル画面
問題点 |
サーチエンジン |
改善方針 |
文章がずらずらと並んでいるだけで、分からない部分がどこと対応しているか探しにくい |
スクリーンイメージを用い、視覚的に分からない部分と対応しやすい 別のウインドウが開く場合がある |
スクリーンイメージを用いる 利用マニュアルにどこのページからでもいけるようにする |
(3)検索結果画面
|
問題点 |
サーチエンジン |
改善方針 |
表示順 |
表示順がわからず、記事がさがしにくい |
新着順、関心度順、適合度順などから選択可能 |
ヒット数や記事の古さなどの観点から表示順を選択 |
表示内容 |
検索や検索の表示に時間がかかる |
表示内容をタイトルのみかタイトルと要約文とするか選択可能 |
見出しのみか見出しと説明文とするかを選択 |
見たページの履歴 |
記事の詳細を見てから、検索結果のページに戻ってくるとどのページを見ていたのかわからない |
見たページはタイトルの色が変化する |
見たページは見出しの色を変化させる |
前後の件数 |
多くの記事が見つかっても表示されない記事がでてくる |
例:次の10件を表示、前の10件を表示 数字の羅列ボタン |
次の10件を表示、前の10件を表示というボタンをつける |
(4)検索された記事画面
問題点 |
サーチエンジン |
改善方針 |
記事本文の表示が、改行があまり行われていないため、横に文章が長く、見にくい |
|
改行を加え、文字サイズ、行間なども考える |
(5)その他
問題点 |
サーチエンジン |
改善方針 |
検索のキーワードをうまく絞り込むことができないので、多くの記事にヒットしたり、的違いな結果しか得られなかったりする |
ディレクトリ型は、ざまざまなカテゴリが用意されているので、キーワードが曖昧でもカテゴリからたどって検索できる |
ディレクトリ検索をあたらたに設ける キーワード集を作り、いくつかのキーワードを用意しておく |