3.4.システム上の問題点と改善

3.4.1 システムのインタフェースの改善

(1) 改善の方針
 情報検索という点でデータベースと共通するサーチエンジンは、WWW上の情報検索としてのデータベースのそれより、今日では広く使われ、多くの人に浸透している。また、それらのインタフェースは使われる中で、より使いやすいものへと改善されており、これらの長所を分析し、新聞記事データベースにも適用することを試みた。その結果を以下の表のようにまとめる。

 問題点:日経新聞データベースの問題点
 サーチエンジン:サーチエンジンで見られたスタイルや利点
 改善方針:改善方針

(1)検索画面

 

問題点

サーチエンジン

改善方針

キーワード入力・検索スタイル

キーワード入力スペースで複数のキーワードを入力すると自動的にOR検索となる

「検索のスタイル」が難しい

プルダウンメニュー形式で検索方法を選択

以前の「検索のスタイル」をなくし、プルダウンメニュー形式でAND検索かOR検索を選択する

日付(検索範囲)

日付をいちいち打ち込まなくてはならないので、打ち間違えが発生しやすい

プルダウンメニュー形式

検索オプションとして検索範囲を指定できる

プルダウンメニュー形式

 

期間を設定する

(例:3ヶ月、1年)

検索結果表示数

検索結果表示数は「最大個数」と表現

 

 

最大500件まで選択可能だが、表示に時間がかかる

少ないものは10件から多いもので100件まで

最初は10件から20件程度に設定されている

選択できる表示数を少なめに設定する

(500件など省く)

ユーザー名

パスワード

・学校単位で登録してあるので、必要ないのでは

 

 

個人の認証をする必要があるときには必要だが、とりあえず必要ない

 

(2)利用マニュアル画面     

問題点

サーチエンジン

改善方針

文章がずらずらと並んでいるだけで、分からない部分がどこと対応しているか探しにくい

スクリーンイメージを用い、視覚的に分からない部分と対応しやすい

別のウインドウが開く場合がある

スクリーンイメージを用いる

利用マニュアルにどこのページからでもいけるようにする

 

(3)検索結果画面

 

問題点

サーチエンジン

改善方針

表示順

表示順がわからず、記事がさがしにくい

新着順、関心度順、適合度順などから選択可能

ヒット数や記事の古さなどの観点から表示順を選択

表示内容

検索や検索の表示に時間がかかる

表示内容をタイトルのみかタイトルと要約文とするか選択可能

見出しのみか見出しと説明文とするかを選択

見たページの履歴

記事の詳細を見てから、検索結果のページに戻ってくるとどのページを見ていたのかわからない

見たページはタイトルの色が変化する

見たページは見出しの色を変化させる

前後の件数

多くの記事が見つかっても表示されない記事がでてくる

例:次の10件を表示、前の10件を表示

数字の羅列ボタン

次の10件を表示、前の10件を表示というボタンをつける

 

(4)検索された記事画面

問題点

サーチエンジン

改善方針

記事本文の表示が、改行があまり行われていないため、横に文章が長く、見にくい

 

改行を加え、文字サイズ、行間なども考える

 

 

 

(5)その他

問題点

サーチエンジン

改善方針

検索のキーワードをうまく絞り込むことができないので、多くの記事にヒットしたり、的違いな結果しか得られなかったりする

ディレクトリ型は、ざまざまなカテゴリが用意されているので、キーワードが曖昧でもカテゴリからたどって検索できる

ディレクトリ検索をあたらたに設ける

キーワード集を作り、いくつかのキーワードを用意しておく

 

[前のページへ] [次のページへ]