4.1で述べた改善の方針をもとにして、実際に新聞記事データベースのインタフェースの改善を行った。ここでは、その改善の詳細について紹介する。
(1)検索画面
「検索方法」「検索範囲」「表示件数」をすべてプルダウンメニュー形式にし、実際に記入するのはキーワード入力のみにした。
「検索方法」では「すべてを含む」か「いずれかの語を含む」のどちらかを選択する。
「検索範囲」では特定の年の月からそれ以降の期間を選択する形式にした。期間は1ヶ月間、3ヶ月間、6ヶ月間、1〜15年間(1年単位)、特定日から選択する。期間が長いと検索時間がかかるため、注意書きをしておいた。
「表示件数」は10、20、50件の中から選択する。これもあまり多いと検索に時間がかかるので、選択する件数を少なく設定した。
図6 検索画面
(2)利用マニュアル画面
まず、検索画面など各ページを分割表示し、使い方ヘルプ、記事、検索時間などのメニューをおいた。
利用マニュアルのページは、スクリーンイメージを用いて、わからない部分をクリックすることで説明文が表示されるようにした。
こうすることで、一度に多くの説明文を目にすることがなくなった。
図7 利用マニュアル画面
(3)検索結果画面
まず、表示順を選択できるようにした。「ヒット数順」「新しい記事順」「古い記事順」の3パターンを設けた。
また、表示内容も新聞の見出しという部分を利用して「見出しのみ表示」と「見出しと本文5行程度」のなかから選択できるようにした。
見出しと本文には色と文字の大きさで違いをつけ、1度見たページは色を変化させて、ユーザに見た記事であると知らせるようにする。
表示件数については、何件の記事中何件目を表示しているかを表し、その前後の記事にとべるようなボタンをつけた。
図8 検索結果画面
(4)キーワード集画面
日経新聞記事データベースは経済新聞であり、その性質もあってか、2章でのアンケート調査からその利用が社会科、あるいは課題研究で顕著なことがわかった。このことから、今回はそのような2つの分野に注目してキーワード集をつくった。
キーワードのおおまかな分類は、「経済」「政治」「国際」「環境問題」「文化」とし、それぞれのカテゴリにおけるキーワードをいくつか用意した。
図9 キーワード集画面