c.「山梨の伝統工芸」のWeb教材化
竜王西小学校 志村香代子
@対象 小学校5年生
Aねらい
社会5上(教育出版)単元名「伝統に生きる工業」の学習の際には子どもたちの身近な地域の素材を教材化して,関心・意欲を持って追求できるような単元構成を図りたい。県レベルくらいまでの地域を広げて,伝統に生きる工業を地域教材化したい。しかし,単なる地域学習に終わらせることなく,教科書の典型的な教材との比較・検討をさせて学習をまとめさせていきたい。そのような時に,子どもたちが情報収集の場としてのウェッブページになるようなものを作っていくことがねらいである。また,インターネットで調べて,見学可能な場所であれば,子どもたちが見学に行ったり,取材に行ったりすることもできるであろう。
Bウェッブページ作成までの経過
・「ザ・甲斐 山梨の伝統工芸品」(山梨伝統産業会館監修)を見て,ウェッブページ作成の構想を立てる。
・山梨伝統産業会館の館長さんに会う。館長さんの写した写真やパンフレットの写真などを使うことの許可をもらう。
・「市川大門手漉和紙」
市川和紙工業協同組合に連絡を取る。市川でただ1件きりの手漉き和紙の工場(豊川製紙工場)を紹介してもらう。取材に行き,作業工程をデジタルカメラで撮る。
・「甲州水晶貴石細工」
アイメッセに於いて「全国伝統的工芸品大会」開催。そこで,甲州水晶貴石細工の取材をする。竜王西小の先生方と一緒に作る。
・「甲州鬼面瓦」
山梨大学の学生(教育ボランティア)と一緒に若草町商工会に行き,取材をする。「鬼面師」石川新次さんの話を聞く。工房を見せてもらう。若草町作成のビデオを見せてもらい,その中の画像をウェッブページに載せることの許可をもらう。ビデオを借り,ビデオキャプチャーボードのついたパソコンから,画像をフロッピーディスクに取り込む。(学生)
・ホームページビルダーというソフトを使用して,ウェッブページ作り。
・デジタルカメラやイメージスキャナーでとった画像は,スーパーキッド95
やペイントショッププロを使用して画像処理をした。
Cウェッブページの構成
1200年の歴史を持つ甲州の和紙。伝統の手漉きの技を生かしながら,画仙紙や書道半紙はもとより,最近では,はがき・便せん・名刺・ワインのラベルなども作られてる。
●市川大門町の位置 iti.thm
●和紙作りの工程−−○紙漉の材料の準備
koutei1.html
○紙漉の様子 koutei2.html
4紙漉
5脱水
○紙漉の仕上げ koutei3.html
6天日乾燥
7火力乾燥
●和紙の原料 genryo.htm
昔から「御岳昇仙峡」の奥,金峰山周辺は,良質の水晶原石を産出することで有名でしたが,原石のまま置物などに珍重されていました。
京都,玉屋の番頭「弥助」が金桜神社の神官に玉の手磨きの方法を教えたのが,甲州水晶貴石細工の始まりとなり,以来2004年にわたり,技術の工夫,改善につとめ,現在に至っています。(山梨県水晶美術彫刻協同組合発行のパンフレットより)
●甲府市の位置
ichik.html
●甲州水晶貴石細工の加工工程
kouteik.html
1石取り
2原石切断
3原石へ絵付け
4切り込み
5カキ込み
6荒摺り加工
7中仕上げ摺加工
8磨き加工
●水晶貴石細工の原料
genryouk.html
・水晶の種類
・現在は,ブラジル・マダカスカル・スリランカから輸入
●甲州水晶貴石細工の歴史
rekisik.html
●主な製品
seihink.html
(仏像,香炉などの置物・帯留,ネックレスなどの装身具)
若草町商工会では,約300年の瓦作りで培った技術に着目,瓦作りの技を用いて「甲州鬼面瓦」を開発。製品のすべては,町内の制作工房で手作りで制作している。
●若草町の位置
itio.html
●鬼面瓦の作業工程−−鬼面瓦工程の様子
kimenkoutei.html
1土練り |
kimenkou1.html |
2あらじ取り |
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3型入れ |
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4一次乾燥 |
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鬼面瓦工程の仕上げ |
kimenkou2.html |
5へら仕上げ |
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6二次乾燥 |
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7焼成・いぶし |
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●瓦作りの原料
genryoo.html
●鬼面瓦作りの歴史
rekisio.htnl
●主な製品
seihino.html
魔除,無病息災,家内安全,商売繁盛など一家のおまもりとして,また,工芸品や新築祝,開店祝等の贈答品としても使われている。