3.3 本企画の実施

本企画は、次の様に実施した。

・研究グループの設立
・参加者の募集
・参加者への支援
・管理用サーバソフトウェアの作成
・参加者の評価

3.3.1 研究グループの設立と検討

(1) 研究グループの設立
 本企画を推進するために研究グループを設置し、企画の内容、実施方法等について検討した。委員の選定として現場の実務に重点を置き、更にコンピュータの教育利用に十分経験を有している、中・高等学校教諭にお願いした。さらに、協力者としてインターネット上のソフトウェアを提供している企業2社に技術的な協力をお願いした。

主 査 天良 和男  東京都立駒場高等学校
委 員 角  順二  東京都立国際高等学校
委 員 木名瀬伸博  東京都渋谷区立笹塚中学校
委 員 芳賀 高洋  千葉大学附属中学校
協力者 大野 三郎  貝本サン・マイクロシステムズ(株)
協力者 緒方 秀俊  マイクロソフト(株)
表3.3-1研究グループのメンバー

(2) 研究グループ検討会議の実施
 本企画の実施方法、具体的な実施及び勉強会を研究グループ検討会議で行った。また、研究グループの意見交換として下記会議実施以外にjsoft-Kのメーリシグリストを用意し、事前及び事後の討議、意見交換を行った。

・第1回平成9年8月1日
本企画の今後の進め方、参加者に対する支援方法、参加者が実施する内容等を検討
・第2回平成9年8月27日
参加者のソフト作成と蓄積の条件、アンケートの実施、例示ソフトの作成等について検討
・第3回平成9年9月26目
JavaBeansについての勉強会を一般参加により実施し、その後に例示ソフトの内容について検討
・第3回臨時平成9年9月29日
例示ソフトの具体的な内容について検討
・第4回平成9年11月4目
ActiveXやWindowsDNAについての勉強会を一般参加により実施し、その後ソフト管理システムについて検討
・第5回平成9年12月16日
報告書等の検討


3.3.2 参加校の募集及び支援

 本企画の参加募集をメーリングリスト及びCECホームページ上から行い、参加した者に対しCECホームページ及びメーリシグリストから支援を行った。
(1) 参加校の募集
 参加校の募集に当たり、本企画は個人の技量によるところが多分に有り、学校単位の募集ではなく先生単位の募集とした。また、募集方法としては、新100校のメーリングリスト等及びにCECホームページで行った。
・メーリングリスト
 aimiteno,biglobe(sts)、NiftyServe(Fcai)等
・CECホームページ

参加の案内及び実施内容等をCECホームページ上で行い、合わせて申し込みもホームページ上から事務局宛てに特定のフォームでメールが転送されるように行った。

(2) 参加校の活動

・参加校等や協力者で教育用ソフトウェアを共同作成
研究グループで検討した必要とされる教育用ソフトウェアについて、実際のソフトウェア作成や授業の経験を通じて意見を出す。
・ソフトウェア登録のシステムの評価
登録システムを実際に操作し、その課題や問題点について意見を出す。
・本企画についての検討
本企画について、今後の技術面や利用面について評価、検討する。

(3) 参加者への支援
 参加者へは、CECホームページからの情報の提供、メーリングリストでの支援、勉強会等を行った。

・CECホームページ上からの支援
ホームページからは次のぺージを用意して情報提供を行った。
本企画の説明ぺージ。実施の内容の説明ぺージ。参加者の募集ぺージ。参加状況や研究グループのメンバーのぺージ。Java等の入門情報、開発キットの入手先情報、例題や応用の情報を提供しているリンク情報等の勉強ぺージ。公開された勉強会等案内ぺージ。打ち合わせ状況のぺージ。
・メーリングリストによる支援
メーリングリストを2つ用意して支援を行った。
jsoft-N本企画の内容や教科への適用等の相互情報交換用のメーリングリスト
jsoft-GJavaやスクリプトなど技術的内容に参加者が相互に答える形で支援するメーリングリスト
・勉強会
最新の情報提供の場としてメーカから講師を招いて勉強会を2回開催した。
内容として、Javaの部品化とActiveXの動向、技術的背景等について行った。
(4) 参加者の状況

 本企画は45名の参加者により実施した。

校種 校数 人数
小学校 4 4
中学校 6 6
高等学校 13 15
大学 4 11
教育委員会 4 5
一般 4 4
合計 35 45
表3.3-2 参加者の内訳
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