第2章●授業の中でのインターネット活用
授業の中でインターネットを用いて国際交流の活動をする場合のヒントとして,実際に実践可能で効果的と思われる教科・領域での学習内容を各校種別にまとめました。
第1節 小学校
教科 |
学 年
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領域・単元
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国際交流の内容
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子どもの活動
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生活 |
低学年
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・遊び | ・日本国内の遊び。(学校や家庭での遊び方) ・外国での遊び。 |
・日本の遊びを外国の子どもに知らせたり,教えてもらってお互いに比べて自分達の遊び方を考える。 |
社会 |
3学年
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・わたしたちのくらし | ・国内外の同じ品物の値段の違いを調べる。 | ・同じ品物の価格を調べて比較しながら,なぜ違うのかを考える。 |
理科 |
中学年
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・生物とその環境 | ・天候調査。日の出日の入り時刻。 ・植物の種まき,発芽成長及び結実の調査。 |
・国内外の地域で情報をお互いに交換し合い,成育の地域差を調べ,広い視野に立った観察を行い,考えを深める。 |
高学年
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・地球と宇宙 | ・太陽と月の形や位置などの観察。 ・月の見え方の違い。 ・日を決めて月の出る方向,形の違い。 ・北半球と南半球の違い。 ・月の出る時刻,沈む時刻など。 |
・観測したことを絵や写真などにして交換し,地球儀などを基に太陽,地球及び月の位置関係を調べ,月の満ち欠けの理解を深める。 | |
総合 |
中・高学年
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・環境学習 (社会科) |
・ゴミ問題,水,空気等の汚れ。 ・温暖化,CO2 等。 ・エネルギー。 |
・外国のゴミ処理や水,空気の汚れ等について調べる。 ・各国の取り組みを調べ,理解し自分達で出来ることを行う。 |
全
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・語学学習 | ・日常使われている各国の挨拶を知る。 ・動作の違い。 ・数の数え方。 ・「週や月」の言い方。 ・色の名前など。 |
・挨拶について調べ簡単な辞書を作成する。 ・簡単な日常生活の言葉を知らせ合って,お互いに理解を深める。 |
第2節 中学校
教科
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学 年
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領域・単元
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国際交流の内容
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生徒の活動
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社会
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1〜3
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・人々の生活と環境 | ・日本の人々の生活様式や行動。 ・諸外国の人々の生活様式や行動。 ・環境の多様性等。 |
・日本の生活様式や行動内容等を知らせたり,諸外国から教えてもらってお互いに比較しあい,理解を深める。 |
理科
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2〜3
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・地球と太陽系 |
・月や太陽の観測記録。 ・太陽高度の変化等を調べる。 ・星や惑星の動き,位置を観測する。 |
・観測記録したことを絵・図表や写真等で交換し,月・太陽・地球についての位置関係や特徴等を考える。 ・惑星と恒星の見え方の違いを知り,位置関係を理解する。 |
技・家
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全
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・情報基礎 ・栽培 ・家庭生活 ・植物 ・被服等 |
・作物の栽培。 ・家庭生活。 ・食べ物。 ・衣生活,手芸等。 |
・ホームページを作成し,テーマを決めて交流を行う。 例)・生活様式の違いを理解しあう。 ・作物の育成を通して生育過程の違いを考える。 ・食生活や料理の違い。 ・手芸品の紹介。 |
外国語
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全
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・英語 | ・学校生活,日常の家庭生活等について英語で知らせ合う。 ・お互いに相手に母国語を教え合う。 ・簡単なテーマを決めて意見交換を行う。 |
・個人又はグループで現在の学校生活や家庭生活等をお互いに英語で知らせ合い,生きた英語を学ぶ。 ・相手校とお互いに母国語を教え合う。 ・共通テーマによる意見交換をし,共通理解を深める。 |
総合
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全
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・環境教育 (社会科,公民,理科,技・家,英語等) |
・ゴミ問題,大気汚染,河川の汚れ,酸性雨等。 ・地球温暖化,CO2等。 ・エネルギー,食糧,各種資源問題等の調査。 |
・国内外の取り組みの調査を行う。自分達で出来ることを行う。 ・酸性雨等共同で定点観測を行い,測定結果をまとめて比較しあい,その原因を検討し合う。 |
第3節 高等学校
教科
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学 年
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領域・単元
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国際交流の内容
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生徒の活動
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地理 歴史 (地理T,U) |
1〜2 | ・世界の人々の生活と交流 ・生活と産業 |
・日本の自然環境,生活, 文化等。 ・諸外国の自然環境, 生活・文化等。 ・日本の地域での活動状況等。 ・諸外国の地域での活動状況等。 |
・各国の人々の生活・習慣, 文化等の違いを理解し合う。 ・各国の経済活動を調べ合って, つながりを理解する。 |
公民 (現代社会) |
1〜2 | ・現代の政治,経済と人間 | ・世界の主な政治のしくみを調べる。 | ・日本の政治のしくみと主な諸外国の政治のしくみを調べ, その違いについて考える。 |
外国語 |
全
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・英語 (独語) (仏語) |
・高校生の日常生活, 学校生活の紹介等。 ・トピック(核実験の是非, 環境問題等)を選んで交流。 ・お互いに母国語を教え合う。 |
・個人又はグループで現在の日常生活や学校生活等をお互いに外国語で知らせ合い, 生きた外国語を学ぶ。 ・共通テーマを選んで意見交換をし, 相互理解を深める。 ・相手校と母国語を教え合い, コミュニケーションを図る。 |
家庭 |
2
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・食生活 | ・日本と諸外国との栄養から見た食生活の違い。 ・食文化の違い。 |
・日本の高校生の栄養バランスについて考える。 ・各国の食文化について調べる。 |
総合 |
全
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・環境教育 (地理,公民,理科, 家庭,情・処,英語等) ・国際理解教育 (地理,公民家庭,英語等) |
・地球環境問題の調査。 (ゴミ問題,大気 汚染, 河川の汚れ,海洋汚染,地球温暖化,CO2等) ・エネルギー,食糧,各種資源問題等の調査。 ・文化比較。 (生活様式,習慣,食生活の違い等) |
・諸外国の取り組みについての情報交換を行い, 違いについて討議する。 ・共同で観測, 研究し, 成果を取りまとめる。 ・各国の生活や食文化等について調査し, その違いを理解しあう。 |