ポスト100校プロジェクト(仮称)


平成11年3月
文 部 省
通商産業省

 文部省及び通商産業省は、「100校プロジェクト」及び「新100校プロジェクト」を平成6年から実施してきたが、全国の公立学校を2001年度末までにインターネットに接続する計画が進んでいる中で、来年度から新しいフェーズとして、「100校プロジェクトのノウハウの提供・展開支援」、「教育関係者が参加し相互に貢献し、高めあえる場の提供」及び「情報技術を活用した先進的な教育手法の実証」の3点を柱としたプロジェクトを実施する。

1.背景

ポスト100校プロジェクトの詳細説明資料

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 100校プロジェクトは、大企業でさえインターネットの導入・普及が十分でなかった平成6年に、インターネット等の情報技術を情報化に先進的な約100校の学校に導入し、学校教育におけるインターネットの有効性、可能性を複数校による共同研究等の様々な取組により実証したプロジェクトである。その後、こねっとプラン等のインターネットを利用したプロジェクトが広がっており、現在では、7800校以上がインターネットに接続するなどインターネット普及の引き金となった。現在、全国の公立学校約4万校へのインターネットの整備が2001年度末を目途に進められており、今後は年間約1万校のペースでインターネット接続校が増大する予定である。

2.プロジェクトの目的

 本プロジェクトは、以下の3点を目的とする。

3.プロジェクトの概要

 100校プロジェクトでの経験をはじめ有用と考えられる情報を提供するとともに、学校関係者や学校を支援する自治体、企業、ボランティア等が自由に出入りし、共同研究やコミュニケーションを通じて参加者相互が共に貢献し、学びあえるネットワーク上の情報交流の場を提供する。また、この場では、従来100校プロジェクトで実施してきた共同研究、高度技術実証等を引き続き行い、教育の情報化分野のトップランナーを支援すると共に、広く参加者を募ることにより、教育の情報化の輪を広げていく。本プロジェクトの当面の実施期間は、インターネットの整備が年間約1万校のペースで進められていく2001年度までとする。

4.プロジェクトの内容

(1) 学校ネットワーク促進プロジェクト
 これからインターネット接続を始める学校から日常的にインターネットを使っている学校までを対象に、100校プロジェクトで取り組んできた成果をもとに授業に役立つ情報を提供する等を行うとともに、教育の情報化に係わる全ての人が交流し相互に高めあえる場を構築する。また、これらを行う上で日常の運営に必要な技術的な情報提供も合わせて行う。ここで議論されたもので、さらなる検証が必要なものについては(2) 先進的情報技術活用プロジェクトで実現を図っていく。
 (100校PJ:報告書、akinotano、aimiteno、共同研究、madoguchi95)
− 情報の流通の場を提供
・学校のための実践事例、ソフトウェア、コンテンツを広く普及するための流通の場の運営
・各種情報技術を活用するための手引き等をデータベース化 等
− 日常的なコミュニケーションの場を提供
・メーリングリスト、電子会議室、掲示板の運営 等
− 共同研究の場を提供
・全国レベルでの比較検討等の共同研究 等
− 技術的な支援
・ヘルプデスク、メーリングリスト等による技術相談
・頻出質問(FAQ)のデータベース化 等
(2) 先進的情報技術活用プロジェクト
 3〜5年程度先を考え、教育委員会や教育現場等からの提案等を反映して、今後普及が予測される情報技術を使った先進的な教育の情報化プロジェクトを行うとともに、教育現場に必要な技術の検討・実証・提言を行う。この成果は随時(1)学校ネットワーク促進プロジェクトに反映し、意見交換などを図っていく。
・先進技術の利用方法の開発や、今後必要となる技術の検討 等
 (100校PJ:自主研究、rating、セキュリティ等)
<プロジェクトの推進方法>
 今後、上記プロジェクトを円滑に推進していくにあたり、情報処理振興事業協会と(財)コンピュータ教育開発センタ−で運用を行っていく。また、教育の情報化を巡る議論や共同研究等の企画を行うための各種委員会など交流会や普及のためのセミナーなどを実施していく。また、政府の補正予算においても教育の情報化に関する各種事業が行われており、これらの成果も適宜このプロジェクトに成果を反映していくとともに、省庁横断的タスクフォースであるバーチャル・エージェンシー、大学等の高等教育機関、各種ネットワークプロジェクトとも連携を図っていく。
 (100校PJ:活用研究会、成果発表会等)

5.プロジェクトの名称

 本プロジェクトの名称については、情報化の先進的事例と新しく情報化に取り組む教育現場との交流の場であり、また、相互の連絡・有機的連携の架け橋であるところから、以下のような名称案を考えているが、インターネットにより公募をかけ、実際の教育現場からの声を反映することとしたい。
(案の1)Learning Webプロジェクト
 自立共愉的な協働学習という社会思想家イヴァン・イリイチの唱えるLearning Webの概念を学校において実現するプロジェクトという意味
(案の2)School Square プロジェクト
 街の中心広場の様に、教育に関係する全ての人が自由に出入りし、情報交換、議論、共同作業等の交流を行うプロジェクトという意味
(案の3)100校Square プロジェクト(100校2プロジェクト)
 上記の広場という意味に加えて、年間10,000校増加する学校を支援するという意味で、100校の2乗(10,000校)と言う意味を併せ持つ。
(その他)

(別紙)

今後の検討方法

 ポスト100校プロジェクトは、参加する方々の意見に基づき、より良いプロジェクトにしていきたいと考えております。そこで、100校プロジェクトで運営してきた教育関係者のメーリングリスト「aimiteno」の中で、教育現場の先生方をはじめ教育委員会の方々等広く教育関係者の方々と議論しながらプロジェクト内容を決めていく予定です。「このようなプロジェクトを行いたい」「このようなサービスを提供して欲しい」また「このようなサービスは不要」等、メーリングリスト上での忌憚のない意見をお寄せいただきますようよろしくお願い申し上げます。
 また、インターネットの環境をお持ちでない学校も多いため、FAXでもご意見を受け付けますので下記のFAX番号までよろしくお願い申し上げます。
ご意見、討論受付期間
ご意見や討論は、平成11年4月8日までにお寄せ下さい。
新しい事業は、5月10日から開始する予定です。

メーリングリスト
(財)コンピュータ教育開発センタ− 100校プロジェクトメーリングリスト 「aimiteno」
  参加方法
(既に登録されている方は、再度登録する必要はありません。)
 http://www.cec.or.jp/net98/shin100.html
1) 左のフレームから「100校プロジェクトについて」を選択
2) 右のフレームから「提供サービス情報」を選択
3) 「メーリングリスト」を選択
4) 「主なメーリングリスト」を選択
5)「あいみての」の詳しい案内のページを選択
6) 登録方法に従い登録を行ってください(メールアドレスを登録)
7) メーリングリストに参加できるようになります
FAX
(財)コンピュータ教育開発センタ−
ポスト100校プロジェクト係 宛
03−3593−1806
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