インターネット電子地図を利用した
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11月14日の大川小学校を皮切りに,粕屋町の小中学校で,公開形式や通常の授業形式での多数の実践授業が行われた。ここでは,下記に示す代表的な実証授業の概要を示す。
大川小学校 第6学年 総合 単元「森と地球環境」
粕屋中央小学校 第3学年 社会科 単元「わたしたちのくらしと物をつくるしごと」
粕屋西小学校 第5学年 社会科 単元「これからの工業と環境」
粕屋中学校 第1学年 社会科 単元「身近な地域」
第6学年の総合的な学習の単元「森と地球環境」でインターネット電子地図を利用した。11月14日に行われたこの授業が,本プロジェクトでの最初の実証利用となった。大川小学校での電子地図の利用風景を図 8に示す。なおインターネット電子地図の操作説明等には,2名があたった。
図 8 インターネット電子地図の利用風景(大川小学校)
この授業では,都市部に比較的近い大川小学校と,隣町の自然環境が豊かな場所に立地している篠栗小学校萩尾分校が協力して,それぞれの校区内の環境調査を行い,その内容をインターネット電子地図に書き込むことにより協働学習を行った。授業では,様々な自然環境を含めて調査したが,特に,空気中の二酸化炭素濃度や,降雨の酸性度に注目し,その数値データをインターネット電子地図に書き込んで(図 9)いった。この時点では,インターネット電子地図に画像データを記録する機能がなかったために,文章と数値の記録のみを行った。現在では,画像なども記録できるため,今後は,調査地点や調査作業の写真などを数値データなどと共に記録することにより,より具体性のある調査結果を示せるものと考えられる。たとえば,二酸化炭素の濃度を調査している場合,その調査地点のそばの道路の車の通行状態などを記録した写真を一緒に記録することができる。
図 9 インターネット電子地図の環境学習への応用
この授業では,以下のような理由により,データの入力は1台のPCからに限定して行った。
インターネット電子地図が小学校のPCを利用して子供たちによって学習に利用される最初の授業であったため,システムの障害発生と指導手順の混乱を防ぐため。
この時点では,まだ大川小学校にWWWキャッシュが設置されておらず,複数のPCでインターネット電子地図を同時に利用するとネットワークの帯域の制約により,授業が円滑に行えない可能性があったため。
この授業では,インターネット電子地図が問題なく稼動すると共に,子供たちもシステムの操作にすぐになれ,楽しみながらデータ入力を行えることが確認できた。
この授業では,環境調査の内容をインターネット電子地図に入力し,成果発表(図 10)に利用したり,萩尾分校との情報交換に利用した。インターネット電子地図を利用すると,調査データをきれいに判りやすくまとめることができ,成果発表にも効果的に利用することができた。また,他の学校との協働学習でも,これまでは情報交換を電子メイル等で行ってきたが,調査結果を文章で分かり易く表現するのは大変であった。しかしながら,インターネット電子地図を利用すると,調査結果を場所と関連付けて簡単の記録できるため,わかりやすい形式で容易に時間的な遅延もなく情報交換を行うことができることが確認できた。
図 10 インターネット電子地図を利用した成果発表
大川小学校での実証授業の成功を受けて,粕屋中央小学校での最初のインターネット電子地図を利用した実証授業が11月24日に実施された。対象は第3学年で,社会科の単元「わたしたちのくらしと物をつくるしごと」でインターネット電子地図を利用した。
[1] 単元「わたしたちのくらしと物を作るしごと」
第3年3組社会科学習指導略案
[2] 単元の目標
粕屋町の生産物を持ち寄る活動を展開し,自分たちの町を中心とした地域の重要な生産活動を調べる意欲を高める。それらの生産活動は,自然環境を生かしながら営まれていること,原料の入手や生産品の販売などの面で工夫がなされていることについて調べさせ、地域の生産活動の特色と工夫について理解させるとともに,自分たちの地域は生産活動を通して、広く国内の他地域や外国と関わりがあることに気づかせる。
見学の計画、工場や農家の見学,まとめの一連の学習を展開する中で,問題解決的な学習方法を身に付けさせるとともに,見学のしかたやまとめ方,問題解決に必要な資料の収集,選択、活用の仕方などの能力を育てる。
[3] 単元の構成
導入
私達の身の回りには,粕屋町で作られたものがたくさんあるのではないか? |
2時間 |
展開
【いろいろな工場で作られたもの】 ○ インスタントラーメンをつくる工場 ○ 焼酎をつくる工場 ○ 食酢をつくる工場 それぞれの工場での様子をしらべどんな工夫をしているのかしらべよう |
10 時 間 |
【田や畑でつくられるもの】 ○ ブロッコリーを作る農家 ○ 花をつくっている農家 それぞれの農家の様子をしらべ,どんな工夫をしているのかしらべよう |
まとめ
【電子地図を利用して見学したことをまとめよう】(本時) 見学グループごとに調べたことをまとめ,交流会の準備をしよう 【 粕屋町で作られているものについてみんなに知らせよう 】 工場グループ 農業グループ ポスターセッション等による交流会 |
8時間 |
[4] 本時の目標
電子地図の意義・使い方を知り,自分たちで見学した場所を写真や文でまとめることができる。
コンピュータは,自分たちが学習したことをまとめたり,情報を交換したりするために大切な役割があることに気づくことができる。
[5] 本時指導の考え方
前時までに子ども達は,自分の課題に応じて見学の場所を自己選択し,工場(ラーメン工場,食 酢の工場,酒の醸造所)や農家(花栽培,ブロッコリーの栽培農家)をグループ毎に見学し,わたし達のくらしを支える町内の産業についての現状や課題について学習してきている。そこで,本時では自分達で調べたことを電子地図や絵や文でまとめる活動を通して,コンピュータの活用によって自分たちの学習が他の人達にも役立つことや情報の交流が容易にできることに気づかせるとともに,コンピュータの使い方に習熟させようとすることを目的に指導していきたい。
[6] 準備
見学ノート・デジタルカメラ・プロジェクター・4つ切り画用紙・マジック
[7] 展開
学 習 活 動 と 内 容 |
教 師 の 支 援 |
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1.前時までの学習を想起し,本時のめあてを確認する。 |
○事前に,コンピュータで電子地図を画面に呼び出したり,まとめに必要な道具を準備しておく |
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見学したことをコンピュータを使って写真や文でまとめよう |
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2.硴崎先生の話を聞き,電子地図を作られた目的を知り,使ってみたいという意欲を持つ。 3.電子地図の使い方を知る。
4.電子地図に見学した場所・見学途中に見たもの等を題目つけ写真を取り込む。 5.電子地図の更新の仕方について知り,電子地図を更新する。
6.次の時間の作業内容を確認し,パソコンを終了する。 |
○硴崎先生(GT)と次のような内容で子どもた ちに話していただくようにお願いしておく。 ・コンピュータの役割・電子地図を作った目的 ○電子地図の使い方を説明する。 ・ポイントのつけ方 ・見学場所の入力の仕方 ・デジカメの画像の貼り付け方 ○担任,寺本,硴崎先生で各グループの作業の支援を行う。 ○自分達の入力した電子地図を残しておく方法を説明し,いつでも自分達が書きこみたい時に作 業できることを確認させる。 ○作業終了の手順を説明する。 |
粕屋中央小学校は,すでにWWWキャッシュが設置されており,ネットワーク帯域の問題も改善されていたため,インターネット電子地図を多数のPCから同時に利用することができるか否かも含めて検証を行うことにした。子供たちはグループ毎に分かれ,10台程度のPCが同時に利用されることとなった。教室の様子を図 11に示す。なお,インターネット電子地図の操作説明等には,5名程度があたった。
図 11 インターネット電子地図の利用風景(粕屋中央小学校)
この授業に先立って,子供たちはグループ毎に分かれて,前日までに地元の工場や農場などを取材し,その説明文や写真を準備しておいた。デジカメによる写真の撮影の際には,画像ファイルがコンピュータ画面上で参照する際に過剰な大きさになることや,インターネットを通じて転送する際に長い時間を要する容量にならない様に,640×480ピクセルを基準とするようにした。
図 12 インターネット電子地図へのデータ入力操作
図 13 インターネット電子地図へのデータ入力結果
インターネット電子地図の利用当日は,準備していた文章や写真を電子地図に入力していく作業を行った。子供たちの利用状況を図 12,図 13に示す。また,入力されたデータ例を図 14に示す。この授業では,自分が入力したデータが画面上に表示された時の子供たちのうれしそうな笑顔が印象的であった。また,この時点では大川小学校のものしかなかったが,他の学校の子供たちが入力したデータを興味深そうに見ていた。
10台程度のPCから並行してデータの参照や入力が行われたが,インターネット電子地図を実用的に利用することができ,WWWキャッシュの効果があったものと考えられる。ただし,画像の登録時は,PC側からインターネット電子地図サーバー側に画像ファイルが転送されるため,WWWキャッシュが機能しない。このため,複数のPCから画像の登録を行おうとすると,画像の転送がなかなか終わらないことが若干の問題となった。
図 14 登録データ例(中央小学校)
当初予想されなかったような問題は発生しなかったが,対象学年が第3学年ということに起因するいくつかの障害があった。
最も大きな問題は,まだローマ字を学習していないため,アルファベットを知らないということである。このため,インターネット電子地図のURLをアルファべットで打つことができないという問題があった。これに対しては,URLのアルファベットに対応したキーに割り振られているカナを列挙し,それを入力することによりURLの入力を行わせた。他の方法としては,ブラウザのブックマークに登録するか,適当なポータル画面にリンクを設定しておき,マウスで簡単に選択できるようにすることが考えられる。
その他の問題としては,まだコンピュータを使い慣れていないため,データを入力する場所を指定したあとに,その説明文を入力するのに多大な時間を要するということであった。これに対しては,短く単純な文を1つだけ記載してもらうことで対処した。
インターネット電子地図を利用した学習に関するアンケートの結果を以下に示す。
[1] 電子地図を使った学習の楽しかった所
粕屋町のいろいろな所が分かって楽しかった。
いろいろな所を探すのが楽しかった。
マウスやキーボードを使うのが楽しい。
地図を出すのが楽しい。
他の学校が調べたのを見るのが楽しかった。
地図で他の町をみれたこと。
[2] 難しかった所
アドレスをキーボードで入れる。
印刷する方法。
マウスやキーボードを使う所
言葉を入れるところ。
英語があった所。
漢字が多くあった所。
[3] 他に地図を使って勉強したいこと
地図を使っていろいろな所に行ってみたい。
日本中の地図を見てみたい。
世界中の地図を見てみたい。
地図の記号とか写真とか入れて作りたい。
地図の上で探検してみたい。
粕屋西小学校での最初の実証授業は,第5学年で社会科の単元「これからの工業と環境」を対象として,12月14日に行った。
学習活動・内容 |
教師の支援 |
1.本時学習のめあてを確認する。 電子地図に水質検査の結果を打ち込み、電子地図のよさをさぐろう。 電子地図に水質検査の結果を意欲的に入れることができる。 電子地図の利便性を理解することができる。
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2.電子地図に水質結果を打ち込む。 |
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(1)パソコンの使い方の確認をする。
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・「電子地図を使おう」 ・GTを紹介する。
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(2)自分たちが調べた水質検査の結果を電子地図に打ち込む。(電子地図を使おうを参照しながら) ・ 打ち込む内容 名称:場所 種別:どんな種類の場所か 説明:水の臭い 色 透明度 パックテストの結果 パソコンを開く人に伝えたい内容 考えたこと 感想等 * 早く終わった班は他の学校の電子地図を開いてみる。
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・今までの検査結果を黒板に掲示して意欲高める。 ・前もって打ち込む内容をプリントに記入させておく。 ・机間巡視の担当 1〜10 中尾 10〜 佐藤 *GTも随時指導
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(3)他の班が打ち込んだ電子地図の場所を開く。 @ 分かったことを出し合う。 ・小さな溝の水は汚い ・調べた内容が詳しい ・分かりやすくまとめている。
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・他の班の電子地図のよさに気づかせるようにする。 ・自分がパソコンを開く立場に立って考えさせる。
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(4) 電子地図活用のよさを出し合う。 ・粕屋町のようすがよく分かる。 ・実際に検査に行かなくてもわかる。 ・全国ネットになったらいろいろなことが分かるだろうか
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・かきざき先生や企業の方の考えを聞く。 ・電子地図のよさを中心にまとめをする。 ・みんなの内容が全国のみんなから見られる喜び。 |
3.本時学習のまとめをする。 電子地図のよさを確認する。 |
これまでの実証授業で,インターネット電子地図が安定して稼動することと,WWWキャッシュが設置されていれば,ある程度多くのPCで同時に利用しても実用的な性能が得られることが明らかになっていた。このため,この日の実証授業では,コンピュータ教室の20台ほぼすべてのPCを利用して,インターネット電子地図を利用することを試みた。PCの利用状況を図 15に示す。なお,インターネット電子地図の操作指導には,6名程度があたれるようにした。
図 15 インターネット電子地図の利用風景(粕屋西小学校)
この時点では,大川小学校や粕屋中央小学校といった他の学校が入力したデータがすでに多数あったため,この実証授業では,まず,それらの様々なデータを参照させた。インターネット電子地図上で既存のデータを参照させたことにより,他の学校の子供たちがどのようなことを学習し,どのようにまとめているのかに大いに興味を持ったようである。また,この参照により,これから自分たちが行う作業とその結果を明確な形で理解させるのに非常に役に立った。
図 16 ローマ字表を見ながらの文書入力
粕屋中央小学校の場合と同じく,インターネット電子地図に入力すべき文章や写真はすでに準備ができており,それらのデータを調査地点に関連付けて記録していく作業を行った。事前に準備した記入用紙を図 17に示す。
図 17 電子地図への記入用紙
コンピュータを使い慣れていないため,最初は説明文の入力に手間取っていたが,時間と共に入力速度が目に見えて速くなっていた。データの入力には1時間半程度の時間を割いたが,最初にもかかわらず,かなりの量の説明文と写真を記録することができた。入力されたデータ例を図 18に示す。
図 18 入力データ例(粕屋西小学校)
自分が入力したデータが,きれいに整形されて表示されると,そこかしこで喜びの声があがっていた。また,すでに自分のデータの入力が完了した者は,近くの友達のデータ入力の手伝いをしたり,友達によって入力された内容を調べて話し合ったりしていた。
図 19 インターネット電子地図の検討会
最後に,インターネット電子地図と白地図の違いについて,子供たちに意見を述べさせた(図 19)。インターネット電子地図の特徴として,データを分かり易くきれいに整理できること,データを簡単に参照できること,友達と分担してデータを入力できること,データを他の学校の友達に見せることができることなどがあがっていた。
粕屋中学校での実証授業は,1月24日に行われた。
[1] 学年及単元
1年生社会「身近な地域」
[2]単元のねらい
地図のきまりや記号を学び、その活用法を学び、地図に親しむ。
身近な町内を実際に歩き、これまで気がつかなかった地域の様子に気づく。
歩いて気づいた事を、電子地図に入力する事を通して、コンピュータの活用について学ぶ。
[3] 学習計画
地図の基本(縮尺,地図記号,等高線 等),読図の練習。
粕屋町をネット地図に表現しよう。
[4] 授業実践(単元構成)
時 |
活動内容 |
留意点その他 |
|
1 |
予備練習 |
地図に自宅および周辺の様子や通学ルートを書き込む。 |
入力・修正・消去を確実にできるように練習する。 |
2 |
探訪プランたて |
班ごとに地域分担を決め、あらかじめどんな所に行くかを決める。 |
なるだけ町外の人に粕屋町をアピールできるような場所を選ぶ。 |
3 |
校区探訪 |
班(居住区)ごとに校区探訪(町内の施設・旧跡・風景のデジタル写真撮影) |
写真撮影と共に文章メモも。 |
4 |
「紹介ページ」構想 |
「紹介ページ」のプランとレイアウトづくり |
書き込むポイントの選定、それぞれのレイアウトを工夫。 |
5 |
入力・作成(1) |
地図に書き込み、ページ作成 |
授業の時間内におこなえるように、効率的に。 |
6 |
入力・作成(2) |
同上 |
1クラス=34人
[1] 校区探訪について
評価項目 |
評価 |
|||
とても |
まあまあ |
あんまり |
ぜんぜん |
|
楽しく活動できたか |
21 |
7 |
1 |
1 |
地域のことを知ることができたか |
5 |
23 |
3 |
0 |
十分に調べられたか |
10 |
18 |
2 |
0 |
グループで協力できたか |
15 |
12 |
4 |
0 |
[2] 電子地図作成について
評価項目 |
評価 |
|||
とても |
まあまあ |
あんまり |
ぜんぜん |
|
分担や協力はよくできたか |
18 |
12 |
1 |
0 |
説明の文章は十分入力できたか |
9 |
17 |
5 |
0 |
画像(写真)は十分入力できたか |
6 |
8 |
3 |
13 |
インターネット地図は使いやすかったか |
13 |
13 |
8 |
1 |
[3] 授業全体の感想
パソコンのことが前よりわかるようになってよかった。
ほかの班のを見るのが楽しかった。
外で粕屋町のことをいろいろ調べ、知らなかった事などがいろいろわかった。
粕屋町はいろいろな歴史を持ち、とてもおもしろい町だと思った。神社や店、図書館まであらゆる設備があった。
自分の書いた事が世界中から見られるから文を考えたりするのが楽しかった。
校外にでて粕屋町のいろんなところにいくのがとても楽しかった。
やっぱり、外に出ていろいろ調べるのが楽しかった。実際、目的地に行って写真をとることでその場所の事がよくわかった。
あんなに詳しくのっていたのですごいと思いました。時間がなくてまだできあがってないけれど自分たちの地図が作れたので楽しかったです。
みんなと考えながら文章をつくったりして、パソコンの使い方もわかってきた。
町内めぐりをしてクラスの人と仲良くなった気がする。
[4] 電子地図についての感想や意見
いろいろな人が作ることがせきるのでよくできているなあと思った。
けっこうわかりやすかった。
地図はまあまあ見やすかった。しかし、1個所に集中していたところがあった。
もう少し一人一人がパソコンになれるともっと早くできると思った。
インターネットはおそいなあと思った。
地図を自分たちで作っていく場所を少し大きくしてみたりしたらいいいと思った。
インターネット地図にちゃんと登録したつもりだったのに、登録されてなかったり、突然画面がかわったりした。
地図はちょっと使いにくかった。時間がとてもかかった。
いま見ているところが粕屋町のどこの地図かがわからなかった。また、間違ったら戻って違うところにいくとしてもそれだけで時間がかかった。
パソコンを使うというだけで楽しかったけどいろいろ詳しくわかった。
地区ごとにわ分かれていたけどできるなら「粕屋町」と入力して、ぱっと出るようにしてほしい。探すのに時間がかかる。
インターネットの地図は画面が出るのに時間がかかるけど、説明と一緒に画像が出てくるのでおもしろかった。どういう場所なのかよくわからなくても説明や画像のおかげでよくわかった。
設定とかいろいろ難しかったけどおもしろかった。
グループに別れていろいろなところをまわって写真を撮ったりしてとてもおもしろかった。インターネットは遅かったけど友達と協力できてとてもおもしろかった。
インターネット地図に入れたものが消えて、また入れ直しになったりして大変だったけど、自分たちがとった写真をパソコンに入力したりしておもしろかった。
やり方を覚えるまではむずかしかった。インターネットはすこし待つ時間がかかるけど、楽しかった。自分たちが入力したのがいろんな人に見られるのがなんかすごいと思いました。
[1] 成果
実地に歩いて調べる活動が、インターネット地図による表現活動と結びつき、生徒にとって二重に楽しい学習となった。
インターネット地図で表現するという事が動機となって、調査活動への意欲もいっそう高まった。
活動を通してクラスの成員相互の協力を育てることにも役に立った。
[2] 今後の課題
調査活動でのテーマや課題の明確化と工夫。
訪問先への十分な事前連絡と下調べ。
インターネット地図の作品としての充実(地図入力にあたっての班やクラスの内容の重複をどうするか。など)
調査したことや入力・表現したことの相互発表や評価ができなかった。
サーバーを増設していただいたがそれでも必要が大きい。
その他、地図の操作性についても改善の余地あり。