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〜吉野川流域校(三庄小学校,豊永小学校,柿原小学校)の実践から〜
本マニュアルは,吉野川流域校(三庄小学校,豊永小学校,柿原小学校)の交流学習の実践研究を通して開発されたノウハウ集である。
同一河川の上流域、中流域、下流域に位置する学校同士が、各種メディアを活用して流域固有の自然と生活、歴史と文化、産業経済の実態、流域間の特徴などを共同して調査し、インターネット等を介して他流域との学校および児童との交流を行いながら、こうした地域で生活する児童生徒が、自分の地域の特色を認識し、深い地域理解のための交流学習を実践した。
研究のもう一つのねらいは,以上のような学習活動を展開して、他の河川流域おける交流学習を実践研究のためのモデルカリキュラムとなるような「実践マニュアル」を作成することであった。
一口に「実践マニュアル」といっても,(a)教材選定の観点と工夫 (b)課題設定の手順と方法 (c)課題探究の手順と方法 (d)成果物のまとめ方の手順と方法 >(e)交流学習の手順と方法 (f)協力支援の受け方と進め方など多種多様である。しかも,それらを一般化することは,容易なことではない。
平成11年の8月から翌年1月までの実践研究を通して,今回,16項目に及ぶ交流学習の一般的な実践の手順と方法をまとめることができた。
しかしながら,教育の営みは,常に螺旋的に向上・発展するものであるため,確固たる手法はあり得ない。ここにまとめた内容自体,練り上げがまだまだ不十分である。また,交流学習の実践マニュアルとしての項目にも不足している点が多々ある。
この実践マニュアルを全国各地の学校での交流学習の1つのモデルとして,また,たたき台として活用いただき,ブラッシュアップしていただければ幸いである。
平成12年2月
(1)交流相手校を選定する基準
(2)交流相手校を探す手段
(1)相手校の状況への配慮
(2)交流を進めるのは,学年,学級,グループであることの認識
(1)メーリングリストの活用
(2)対面会議の実施
(3)電子掲示板の活用
(1)交流の開始前に理解しておくべきこと
(2)共通理解を図る上で望まれること
(1)学校訪問の日程調整
(2)TV会議の日程調整
(3)電子掲示板の使用確認
(4)Eメールの使用確認
(5)オフラインミーティングの日程調整
(1)学習テーマの絞込みの経過と実際例
(2)学習テーマの変容とすり合わせ
(1)各参加校毎に学習グループを設ける場合の長所と短所
(2)学校を越えて学習グループを設ける場合の長所と短所
(3)両者の組み合わせ
(1)学習ファイル等の作成と提供
(2)資料類の準備
(3)協力教授システムの導入
(4)テーマやグループの再編成
(5)共有化のための布石
(1)学習支援のあり方とポートフォリオの活用
(2)インフォーマルな相互評価の有効性
(3)外部評価導入の必要性
(1)使い慣れたメディアの長所と短所
(2)中間発表会のタイミング
(1)学習成果の発表
(2)交流相手校の活動の模倣
(3)交流相手校の活動へのコメント
(1)マルチメディア作品やホームページの作成
(2)壁新聞・レポート集やパンフレット等の作成
(1)発展的な課題やテーマの設定
(2)情報技術を活用した交流方法のステップアップ
(3)パートナーの増加(他地域,外国等との交流学習の計画・実施)
(4)共同ホームページ構築による成果の共有化
(1)交流学習の効果を高めるメディア環境の整備
(2)交流学習に積極的に取り組める児童・生徒の育成
(3)教師間でのノウハウの継承
(1)上級生・下級生に対する場合
(2) 地域に向ける場合
(3)社会一般への公開
(1)保護者や地域の人々の理解を得るために
(2)教育行政にも交流学習を理解してもらう
(3)マスメディアによるアピール
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