 |
写真1 ふるさと先生から踊り方を教えていただく子供たち |
(1) 成果について
<1> 児童に関して
・ 必要な情報を効果的に取得できるデータベースの有効性や必要性を実感し,取組が活発になってきた。また,何が課題なのか,解決へのステップや役割分担をどうしたらよいのか,解決に必要な情報をどこからどう取得したらよいのか等々,問題解決能力が高まってきた。
・ 表現活動の楽しさを実感するとともに,伝統を継承することの意義やそのために必要な学びの重要性についての理解が深まってきた。
・ 自分たち取組が地域の文化を守り発展させていくことになることを実感できた。また,今回の学習をさらに発展させたり他の活動に広げたりしようとする意欲も高まってきた。
<2>教師に関して
・ 「伝統芸能」の授業への位置付け方を検討したりするためのデータベースの有効性・必要性を実感し,「伝統芸能」を位置付けた「総合的な学習の時間」のカリキュラム開発が促進された。
・ 授業を通して「伝統芸能」を継承・発展させたり,学校全体の文化として位置付けたりする手だての在り方が明確になってきた。
(2) 今後の課題
<1> 地域の歴史・文化・芸能等の掘り起こしや教材化を継続し,データベースを充実させるとともに,データベース機能を改善しさらに使いやすいものとしていく。この際,これらの使用例,活用例も充実させていく。
<2> 地域の歴史・文化・芸能を素材とした表現活動を媒介とした交流活動の在り方を追究していく。
【ワンポイントアドバイス】
<1> 地域に埋もれている芸能や表現活動を授業に取り入れ,子供たちとともにその姿や意味を考え直すことで新しい文化としてよみがえらせることができる。また,この過程で多くの方々の考えや力が生かされ,新しい地域づくりにもつながる。
<2> 授業等の活動から生まれた資料(動画,静止画像,テキスト等)をデータベース化しておくことで,その単元におけるふりかえりはもちろん次年度以降の学習においても有効に活用できるようになる。
|