(1) 地域協力団体(野田ネットワーク研究会)の立ち上げ
市内の「情報教育推進委員」及び市教育研究会の「情報教育部会」から,本研究の趣旨に賛同してくださる方々を募った。次に,賛同してくださった教員が持つ人的ネットワークからメンバーを増やすようにした。
会員が10名を越えることが確実になった段階で研究会準備委員会用のメーリングリストを設置した。これによって会員の交流が活発になっていった。このメーリングリストでの交流から,地域協力団体の名称が「野田ネットワーク研究会」となった。
(2) 例会(off会)による研修
野田ネットワーク研究会という名称が決まってからも少しずつ会員が増えてきた。そこで,オンラインによるメーリングリストでの交流をメインとしながらも,研究会としてはオフラインによる例会が不可欠であると判断し,
6月より例会を開くようにした。
以下は例会によって研修してきた内容である。
6 月 第 1回研究会の開催
・ Webの作成計画
・ メーリングリスト設置 研究会準備委員会メーリングリストを改めて,野田ネットワーク研究会メーリングリストとしてリ・スタ ートさせる。
8 月 第 2回研究会の開催
・ LAN研修 Linuxサーバによるネットワーク構築の実技研修を2日間実施してサーバ機として設定できるようにした。
講師:千葉県市川市立第二中学校 林 教諭
9 月 第 3回研究会の開催
・ Web作成の実技研修 野田ネットワーク研究会のWebを立ち上げるきっかけとした。
講師:野田ネットワーク研究会会員 須田 教諭
10月 第 4回研究会の開催
・ ネットデイ開催準備の研修 千葉県柏市立第五小学校ネットデイ事前工事に参加して,実際の工事内容や事前準備に必要な内容を研修した。
11月 第 5回研究会の開催
・ 研究会のWeb立ち上げ
・ LAN実技研修 講師:千葉県柏市立中原小学校 梅津 教諭
・ ネットデイ開催準備の検討 野田市の小学校にインターネット接続回線(ADSL 一部ISDN)が12月に引かれることになり 1月中に岩木小学校でネットデイを開催することを決める。
1 月 第 6回研究会の開催
・ 岩木小ネットデイ開催 詳細は次項を参照
2 月 第 7回研究会の開催
・ 尾崎小学校ネットデイ開催
・ 研究の総括 これまでの活動状況の総括とこれからのネットデイ開催予定を検討する。
(3) 岩木小ネットデイの開催
ネットデイを初めて開催するためには,最低限なにをすべきかを示す。
1) 学校内外にネットデイ開催の気運を高める
これまでの野田ネットワーク研究会による活動とは別に,岩木小職員に校内 LAN敷設への意識を高める必要から,既存の職員室LAN利用を推進し,LAN利用率を4月当初は30%であったものを1月現在では80%へと引き上げた。また,夏季休業中には,千葉県情報教育センターや野田市教育委員会によるコンピュータ実技研修へ岩木小職員が積極的に参加するように勧めてきた。その結果,職員の日常会話にネットワークやコンピュータリテラシーに関する内容が毎日聞かれるようになってきた。
また,ネットデイによる校内 LAN敷設が,野田市内では初めての試みになることから,今後の展開も考慮して,岩木小の保護者とPTA 役員のOBによって組織されている「岩木小おやじの会」にも協力いただけるように働きかけた。
以上のような活動によって,学校・保護者・地域の三者連携によるネットデイ開催を準備した。
2) 校内LANの工事計画を立案する
今回の岩木小ネットデイの場合,事前に LAN敷設工事に関わった経験を持っている人数の割合が全体の参加者の20%であった。こうした状況で詳細な計画案を立てて説明してもかえって「私にはできない」といった雰囲気が生まれてくる可能性があった。そこで,計画案としては以下のものだけにした。
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