デジタルポートフォリオを実施することにより,発表会に至るまでの活動の目的意識が高まった。また,自己評価や相互評価が,曖昧な判断や表現ではなく,基準を持って,評価できるようになった。それにあわせて,生徒の活動に対する教師の役割が整理され,評価も確実に行えるようになった。
しかし,今年度は初めての取り組みであったため,基準作りが不十分だったり,教師の役割が十分に果たせなかったりした。今後は,基準を活動の最初から,生徒に明確に示せるように準備し,活動の流れや教師の役割を明確にし,生徒により確かな見通しを持たせられるような,教師や生徒へのマニュアル作りをしたいと考えている。
また,保護者による活動参加を促すように,保護者と教師・生徒による学びのためのメーリングリストを整備し,地域掲示板を稼働したいと考えている。
ワンポイント・アドバイス
デジタルポートフォリオは,それを生かす授業設計が大切である。つまり,目標,活動内容,評価場面・基準,それに合わせた教師に役割の明確化が大切である。これを決めるときには,一人ではなく,3,4人で知恵を出し合い,話し合うことが重要である。
参加協力校
つくば市内全小中学校,潮来市立潮来第二中学校
参考文献
「生きる力を育てるデジタルポートフォリオ学習と評価」余田義彦編著 高陵社出版
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