(1)ねらい
レゴブロックを用いたロボット製作では,小・中・高と年齢に関係なく計測・制御をテーマとした学習活動を展開できる。そこで,制御技術を学ぶ高校生が小学生へレゴロボットの製作を指導することで,高校生にとっては日々の授業での学ぶ意義や学習の達成感を味わえ,小学生にとっては導入部分での敷居が高いロボット制御の題材が創造性を育む学習につながることをねらった。
(2)指導目標
高校生の学習,小学生の学習のどちらにも偏ることなく授業を展開し,高校生と小学生とのかかわりあいの中から,高校生については制御技術の理解の深まり,小学生については創造的な情報活用となるようめざした。毎回の授業の終了時,児童生徒に学習の記録を書いてもらい自発的な学習の振り返りにつながる環境づくりに努めた。
(3)利用場面
(a) プレゼンテーションソフトの活用
毎回,生徒が児童へ説明する際プレゼンテーションソフトPowerPoint2000を使って行った。生徒が説明した内容の多くの部分を簡単な操作でWebページ化でき,児童が学習を振り返る時に利用可能となる。また,PowerPointを用いると説明の流れを考える時,スライド単位で構想するので教員とのやり取りが便利になり修正も容易となる。
(b) 電子メールおよびWebページの活用
電子メール,Webページを用い場所と時間の制約を少なくしてコミュニケーションをとった。電子メールは児童が主体的にコミュニケーションをとっているとの自覚を持つことができ児童の関心も高い。授業後に生徒児童が書いた学習の記録から主だったものをWebページ上に載せることで,他の生徒児童と考えていることの共有化が図れる。また,学習の記録に分からなかったこととして児童が記入している内容に対して,生徒教員がじっくり考えてからWebページ上で回答できるようになる。
(4)利用環境
(a) 教室環境 インターネット常時接続,校内LAN
(b) 使用機種 Windowsコンピュータ 11台,液晶プロジェクタ
(c) 使用ソフト
「ロゴロボットコントロールシステム」ロゴジャパン株式会社(ロボット制御) http://www.logo.co.jp
「Microsoft PowerPoint2000」マイクロソフト株式会社(プレゼンテーション)
「Microsoft OutlookExpress」マイクロソフト株式会社(メール)
「Internet Explorer5.5」マイクロソフト株式会社(ブラウザ)
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