1.1 単元のねらい
本単元では,今までに学んできた算数の能力を項目に分けて総合的に評価テストを行う。この評価によって,児童一人一人の算数の能力を分析し,どこにつまずきがあるのかを見つけだして今後の指導方法を一人一人の児童に合わせて対応策を考察することがねらいである。
1.2 指導目標
算数の評価テストを行い,児童の学習でどこに課題があるのかを見つけ,指導方略を立案する。
1.3 利用場面
5年生の算数で「整数の性質」を学習する。この単元では,「偶数と奇数」,「倍数と約数」,「最小公倍数と最大公倍数」などを学習することになっている。この学習は今までの四則演算の計算の能力を基礎にして,数の意味を理解する大変重要な単元であり,後の分数の学習でも通分する際に必要な能力となっている。しかし,この学習でつまずいている児童も多く見られ,高学年の算数の一つの山場と考えられる。そこで,この学習を終えた時点で,総合的な評価を行い,一人一人の児童の持っている課題を見つけることにした。
1.4 利用環境
評価用のWBTのシステムとして,富士通の「インターネットナビウェアー」を利用した。このシステムは,教材の作成や評価などに大変細かく配慮されていて,優れたユーザーインターフェイスを持っている。このシステムのために専用サーバーを購入し,このサーバー内にコンテンツを作り込むことにした。
|