以下に活動の展開を記述する。
3.2 学習の展開
(1) 収録する音を決めよう
1) 児童が思い浮かべた音
収録する音は,三樹小校区を中心に考えることとし,クラブ員と録音する音を相談した。その結果,次の音が候補に上がった。
ア 三木祭り
イ 金物資料館
ウ 神戸電鉄(三木駅)
エ 三木鉄道(三木駅)
オ 三樹小学校校庭
カ 中央公民館前信号
これらの音をクラブ員で分担し録音することにした。三樹小校区は,大宮八幡宮の秋祭りが大変盛んで各町ごとに神輿を競い合い,児童も祭りが近づき太鼓の音が聞こえてくるとそわそわしてくる程である。その為,三樹小校区の音となると真っ先に三木祭りが思い浮かぶようである。
2) 地域の人が思い浮かべた音
次に,地域の人は,どのような音を思い浮かべるのかコンピュータクラブにボランティアに来ていただいている方々(約5名)に意見を聞いてみた。その結果次のような音が候補に上がった。
ア 学校に関する音(教室,休み時間,運動会等)
イ 企業に関する音(金物を作る音,金物を使う音等)
ウ 地域にいる生物の音(鳥の鳴き声等)
エ 地域の人・先生・生徒の声(何かのテーマについての発言)
オ 鍛冶屋の音(大宮町内には数軒の昔ながらの鍛冶屋さんが残っています。)
カ 祭りの太鼓の音
キ 神戸電鉄が鉄橋をわたる音(この鉄橋は川の上でカーブしているめずらしい鉄橋です。)
ク 神戸電鉄の車内アナウンス
ケ 美嚢川の流れる音
コ 鬼追いの太鼓とかけ声(1月20日 月輪寺と大宮八幡宮の共催)
これらの音も追加して収録することとした。また,児童が場所や時間的に収録しにくい音は,ボランティアの方や指導者で収録されることになった。ボランティアの方々も校区を紹介する音を考える過程で,住んでいる校区の様子を改めて思い浮かべておられた。
また,音の収録と同時にその場所の写真もデジタルカメラで撮影しておき,その場所を紹介するWebページの資料とした。
(2) 音の場所を紹介するWebページを作成しよう
各グループ(2名)ごとに音を決めてそれを紹介するWebページを作成していった。児童の希望は,やはり三木祭りが多く,祭りが生活に密着していることを改めて感じた。
Webページ作成ソフトは児童向けの作成ソフトを使用したので,楽しみながら自分の感覚をそのまま表現したようなページを作成していた。また,パソコンクラブの活動時間には,ボランティアの方(写真4)も参加してもらい児童の補助をしてもらった。校区の音マップの部分(写真5)は,音の加工とクライアントサイトイメージマップの作成方法が児童にはわかりにくいので,指導者の方で作成した。児童の作成したWebページは,地図の下にリンクさせて見るようにした(写真6)。
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