(1) ねらい
インターネットを通して積極的な情報収集・情報発信をすることは,学校という枠を越えて,学習の場が大きく広がることにつながる。ホームページの閲覧による情報収集もそうだが,メールやweb掲示板による外部の人との情報交換は刺激的であり,学習成果をより実り多いものにしてくれる。また,子供たちが夢中で端末を操作する姿からは,学習意欲の高まりも感じさせる。
このようなことから,ネットワークを通して積極的に外部とのかかわりをもつことで,子供たちの情報活用能力が高められていくと本校ではとらえている。しかし,外とのかかわりだけで子供たちの情報活用能力の育成を図るのは難しい。なぜなら,顔の見えない遠くの他人との情報交換には,精神的に大きなプレッシャーがかかるからである。コンピューターに慣れ親しみ,ネットワークを縦横無尽に使えるようにするためには,まずは垣根の低いところから始めることが大切である。そのための手段が内部だけのネットワーク,つまり校内イントラネットである。
毎日顔を合わせている友達とEメールでやりとりをしたり,閲覧する人の少ない小さなネットワークの上でホームページを公開したりことに何の価値があるのか。日常的にインターネットを活用している企業の方々などは,このような疑問をもつことだろう。交換する情報の内容は,どんなささいなことでもいい。遊びの約束をしたり,テレビ番組の感想を述べあったりすることであってもいい。要は,親しい者どうしで,日常的にネットワークを活用していくことが大切なのである。
やや突飛なたとえではあるが,校内イントラネットは,自動車教習所のようなものである。危険のない所で,ネットワークの活用の仕方をみっちり勉強する。そうすると,インターネットという一般公道に出ても,物怖じしないで積極的に情報活用ができるのである。
(2) 指導目標
大野小中2校間イントラネットを使って,メールの交換をしたり,購買部オンラインショッピング等のデータベースを活用することでネットワークのよさを体感させるとともに生徒の情報活用能力を高める。
(3) 利用場面
この学習では,次のような場面でコンピュータを活用する。
1) Eメールによる情報交換
中学校生徒同士,あるいは,小学校児童宛のメールを書いて,情報交換をする。
2) Web掲示板による情報交換
日常の学校生活の中で,掲示板をとおして情報交換を行う。
3) 購買部オンラインショッピングの活用
購買部の商品をオンラインで購入することで,ネットワークのよさや便利さに気づく。
(4) 利用環境
・使用機種 DOSV機(4台)
・周辺機器 デジタルカメラ ソニーMAVICA(1台)
・稼働環境 図書室(クライアント4台,サーバー1台)
職員室(サーバー1台)
※サーバーのOSは,RedHat-Linux6.1
※web,メール,プロキシ,データベースの機能を2台のサーバーで分担して受け持たせる。
・利用ソフト インターネットエクスプローラ
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