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2001年度の全国発芽マップの活動について評価するため,例年12月に参加校を対象としたメーリングリスト調査を実施している。 |
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調査はメーリングリストを利用して実施した。すべての参加校の教師が加入しているメーリングリストに,質問内容を配布し,無記名式の回答を指定したメールアドレスに返送するよう,依頼した。 I. 学校等について 回答形式は,選択法と自由記述法である。以下のような質問内容を,2001年12月20日に,参加校の教師用メーリングリストに流した。この際,調査は宮崎大学の大学院生と4年生から流すという形式を取り,集計結果は卒業論文とプロジェクト報告書の両方に利用されることを明記した。 |
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調査対象は,2001年12月20日の時点で「全国発芽マップ」の教師用メーリングストに登録されていた教師である。この時点で加入校数は202校であった。 |
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有効回答が得られた学校種の内訳を,表3-2-1に示す。 |
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表3-2-1. 回答学校種
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表3-2-2に,回答者が所属する学校規模の内訳を掲げる。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||
表3-2-2. 回答者の学校規模の内訳
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表3-2-2を見ると,26校中9校は100人未満の学校であり,調査の回答者の所属校には比較的小さな学校が多いことが分かる。回答者には,全国発芽マップで活躍している学校が多いこととあわせて考えると,全国発芽マップは小規模校で実践しやすい企画である可能性を示唆している。 表3-2-3に回答者の参加のべ年数を掲げる。 |
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表3-2-3. 回答者の参加のべ年数の内訳
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のべ参加年数が3年以内と,短い参加者が多い。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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3.2.5.2 全国発芽マップへの参加が児童・生徒や教師にもたらしたもの 表3-2-4に,全国発芽マップが児童・生徒や教師にもたらしたものについての回答の集計結果を掲げる。 |
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表3-2-4. 全国発芽マップへの参加が児童・生徒や教師にもたらしたもの
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この表から,ほとんどの項目について肯定的な回答が多いことが分かる。しかし,観察を行う習慣がつくかどうかについては否定的な回答が5件あり,全国発芽マップの当初の目論見の一つとしての「植物の観察」が実現されるとは限らないことが表れている。 以下に,2001年度から利用が開始された全国発芽マップの電子掲示板についての回答結果について検討する。 |
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表3-2-5. 全国発芽マップの電子掲示板について
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表3-2-6と表3-2-7は,電子掲示板を見る頻度と,これまでに見た回数である。 「ほぼ毎日」が6人,「週に3から4回」が4人で,これらを合計すると10人の教師が1週間のうちに何度も電子掲示板を見ていることになる。週に1回の6人を加えると,16人が一週間に最低一度は電子掲示板を見ている。 このように,ひんぱんに掲示板を見る教師と,それ以外の教師の間には,全国発芽マップへの参加の仕方に違いがありそうである。 表3-2-7を見ると,これまでに電子掲示板を見たことがない教師が1人,1から9回くらいの教師が6人いる。これらの教師は,電子掲示板の利用を中心に据えずに全国発芽マップに参加する教師である。参加の形態が,必ずしも掲示板を中心にしたものだけではないことをうかがわせる。 |
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表3-2-6 電子掲示板を見る頻度
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表3-2-7 電子掲示板を見た回数
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表3-2-8に電子掲示板への書き込み経験についての集計結果を掲げる。 15人の教師は2回以上書き込んだことがあり,掲示板への能動的な参加者と言える。一方,書き込みをしたことがない教師が26人中に8人もいる。これは,メーリングリストに参加していても,書き込みをしない教師がいるのと同様に,見るだけの参加という形態があることを示している。 |
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表3-2-8 電子掲示板への書き込み経験
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図3-2-9に,主に見た電子掲示板の集計結果を示す。 落花生プロジェクトと,BK(ブルーケナフ)情報部が,意外にも少ない。一方,「ケナフから広がる夢 〜ぼくのたね,わたしの夢〜」や「全国発芽マップ何でも掲示板」が多い。比較的自由な内容の書き込める掲示板のアクセスが多いようである。 |
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表3-2-9 主に見た電子掲示板
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表3-2-10に,掲示板を利用した子どもの活動の有無についての集計結果を掲げる。これによると,10人の教師が掲示板を利用した子どもの活動をしていないことが分かる。前にも述べたように,全国発芽マップの参加形態には,掲示板の利用を重視するものとそうでないものがあることが分かる。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||
表3-2-10 掲示板を利用した子どもの活動の有無
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本節では,2001年度から導入された植物の成長記録ボードに関する回答の集計結果について検討する。 |
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表3-2-11 植物の成長記録ボードについて
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表3-2-12で,植物成長記録ボードを見た頻度を調べると,26人中20人の教師がしゅぅに1度未満しか見ていない。掲示板を見る頻度と比較すると,著しく低い頻度である。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||
表3-2-12 成長記録ボードを見た頻度
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表3-2-13で,植物成長記録ボードをこれまでに何回見たかを調べると,10回以上の教師は8人で,大半が1〜9回くらい,そして5人が「見たことがない」と答えている。 |
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表3-2-13 成長記録ボードを見た回数
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2001年度から導入された電子掲示板を用いた新企画に「スモールプジェクト」がある。表3-2-14は,これについての回答の集計結果である。 |
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表3-2-14 スモールプロジェクトについて
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表3-2-15にメールチェックのサイクルについての集計結果を示す。これによると,26人の教師のうち24人が「ほぼ毎日」を選んでいる。これを前述の掲示板や植物成長記録ボードを見るかどうかと比較すると,掲示板などを見ていなくても,メールチェックだけは行う教師がかなりいることを示している。毎日メールを見るような教師だからメーリングリスト調査に回答したのかもしれないが,教師がメールを重視していることが読みとれる。 |
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表3-2-15 メールチェックのサイクル
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表3-2-16 メーリングリストへの投稿経験
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3.2.5.7 取り組みについて | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||
表3-2-17 今年度の全国発芽マップで取り組んだこと
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表3-2-18 来年度の全国発芽マップで取り組みたいこと
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3.2.5.8 今後について | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||
表3-2-19 今後の見通し
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3.3.1 分析の目的と問題の所在 | ||||||||||||||||
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3.3.2 分析対象と方法 | ||||||||||||||||
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3.3.3 分析対象 | ||||||||||||||||
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電子掲示板の分析は,2001年5月〜12月の書き込みを対象に行った。電子掲示板については,今年が最初の試みである。まず,各掲示板にどれくらいの数の書き込みがあったか。書き込み件数を下図に示した(図2-5)。 |
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![]() 図2-5. 各掲示板の書き込み件数(5月〜12月) |
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5月から12月まで掲示板には1803件の書き込みがあった。その約1/3は『全国発芽マップ何でも掲示板』に書き込みがされたことがわかる。次に,電子掲示板への5月から12月まで月ごとの書き込み件数を次のページに示した(図2-6)。 | ||||||||||||||||
![]() 図2-6 月別 電子掲示板への書き込み件数(5月〜12月) |
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上の図から書き込みが多かった月は6月と10月であることがわかる。では,この書き込みの内容はなんだったのだろうか。全国発芽マップ2000のメーリングリストの話題について川野(2000)は「種まき」「発芽」「成長」「開花」「採種」「自然災害」「紙すき」「紙すき以外」の8種類に分類している。これについて,「紙すき以外」を「その他」として,2001年度の電子掲示板の書き込みの分類をした。分類した図を次のページに載せた(図2-7)。 | ||||||||||||||||
![]() 図2-7. 電子掲示板の話題の分類 |
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話題として分類できるもので一番書き込みが多かったものは,「成長」である。「その他」の話題については第5章で触れることにするため,ここでは触れない。図2-6と図2-7から特徴の出ているものを強調させたものを図2-8として次のページに示した。 | ||||||||||||||||
![]() 図2-8. 月ごとの話題と件数 |
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これらのことから言えるのは,6月の書き込みの多い理由として「成長」についての話題が多かったこと,10月は9月と分類できる話題と書き込み件数に差はあまり見られないが,分類できなかった「その他」についての書き込みで差が出た。話題は植物の成長過程に従って移り変わっていくことがわかる。 |
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図2-9. 電子掲示板のアイコン |
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![]() 図2-10. アイコン別 電子掲示板への書き込み件数 |
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上の図から教師や子どもの書き込みが活発だったことがわかる。ただ,実際に書き込んだ人とアイコンが必ずしも一致しているとは言えないものもあり,これはおおよその数値となる。 |
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![]() 図2-11. 書き込みへの返信件数(電子掲示板上での会話) |
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上の図から,全体に比べて子どもたちの電子掲示板上での会話は少なかったことがわかる。子どもたちの電子掲示板上の会話は活発ではなかったが,分析を行っていく中で,自分なりに一つの推測を立った。それは,ある一人の子どもの書き込みから考えたことである。その書き込みを次のページに載せた(図2-12)。 | ||||||||||||||||
![]() 図2-12. ある子どもの書き込み |
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この書き込みは,2001年12月12日にある女の子が載せたものである。この書き込みの内容は,だちょうの卵を使って料理をしたというものである。この書き込みに対して子どもから多くの返信があった。 |
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![]() 図2-13. 写真の載っている書き込みに対する返信の割合 |
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上の図から子どもたちは,写真の載せてある書き込みに対しての返信が全体に比べて多いことがわかる。子どもたちは視覚で入ってくるものに興味・関心をもつということが読み取れる。子どもたちは写真の中から自分で疑問をみつけることができたことがわかる。 <引用・参考文献> http://www.fes.miyazaki-u.ac.jp/HomePage/kyoudoupuro/hatuga13/hatuga13.html |
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