指定討論
影戸 誠:
どうも再びです。お疲れだと思うんでビシバシと一緒にやっていきたいと思います。
本当にああいうシステムがあると学校の先生は使いたいなぁと言う。私は今,内山先生のコンセプトと全く同じものをやっているんです。で,提供するものをちょっとだけお見せします。例えばデータベースがいろんな形で提供されるわけですね。これは画像データベースなんですけども,いろんな海外日本人学校の教育素材をですね,日本から見れるようにしようという海外デンタルコンテンツというコンテンツなんです。これはナイロビの日本人学校のデータを日本からですね日本のサイトからとれるようにと。で,データベース型の提供はいろいろあるんですが,1つ私のほうから提案なんですが,私今ちょっと作ってみたんです。これは文部省のほうからでてる生徒がまとめれるようなツールはないだろうかというので,データベースなり「こめのくに」から得られた情報を生徒が自分の考えをまとめるためのツール。それもあわせて提供したいなぁと,してほしいなぁというのが1つの大きな流れです。
さっき内山さんのお話の間にインターネットで「こめのくに」のページにアクセスしましてそれでですね,「貼る」というだけでここにプレゼンテーションファイルの方に貼られちゃうわけですね。こういう風に,1ページ目,2ページ目,あるいは3ページ目と。こういうことでプレゼンテーションファイルなんですが,小学校用のプレゼンテーションが簡単にこうできちゃうと,だから生徒がしゃべる時間をきちっと保障してくれる,そういうイーダム的なものを「こめのくに」はなってくれるんじゃないかなと大変期待しております。
やっぱりこれだなと思いますね。地域の良さ,協働の良さってのは実体験だろうなと。メダカが100匹すくえるっていうその体験は本当にいろんなところで生きるのだろうなと思います。水越先生のお話の中にもあるんですが,映像教材ってのは限界があるんですね。小学校4年生のときにみなさん一緒に勉強しましたよ。川の上流っていう,滝が,川の流れが速くって。実際に行ってみると,滝の音はゴウゴウっとなるし,神秘で冷っとした感じがあるんですね。なんかすごい神秘的だと。ビデオで見ちゃうと,あぁそうかうんうんテストはできるよと。そうじゃなくて本当にこう実体験ってものだけが,本当に力になってくるんじゃないかなという感覚があります。それをうまく生かされて,その後ネットワークもうまく生かされていて大変感動しました。
で,先程言ったこの日本人学校のホームページ,12月8日にできるんですけども,赤堀先生中心で文部省の海外協力課のプロジェクトでやってるんですが,篠田先生おっしゃったように,特にニューヨーク日本人学校なんか依頼ばっかりだというんですよね。もう依頼ばっかりで,本当に現地にとってお返事書くだけで疲れちゃうというニューヨークのがあるんですね。そのかわり,アルゼンチンとかブエノスアイレスなんかではリクエストが少なくて,重宝してるという話もあるんですが,とにかく日本人学校を今どんどんどんどんはねることも,つながってくるんじゃないかなと思います。
やっぱり,ここで勉強さしてもらいましたDVDの活用ということできちっとやっていることの見える,そして次にやる先生,次に学ぼうとする生徒たちが到達のイメージができる。それと,乗り越えようという形がきちっきちっといく。これいいなぁと思いました。本当に。そうですよね。先生のところの生徒さんたちは本当に幸せじゃないかなと。
で,最後に「こめのくに」の可能性ということで言われたのですが,本当に意外に感動を共有するというようなことが,意外になくなっちゃってる。なんかそういうところにもう一回焦点をあてたりとか,生徒今一番感動してるこの言葉見て思ったのですが,「運は川の中を流れてくる,長い間水に浸かっていたから,それをずっとあっためる辛抱強さが必要だろう。この2つによって運というものが,自分の中で花開くんだよ。」っていう言葉が,これはホンダの社長の言葉なんですけど,そういったことが,この「こめのくに」の可能性の中で実際に場面としてあればですね,先生も生徒も本当に生きていける。僕はそういうのを生きる力と思うんですよ。やったらできたと。あれができたんだからやろう。くじけそうになったら,誰かがサポートしてくれる。ネットワークからでも直接でも,そういうことができる力なんじゃないかなと思います。
本当にいろいろ勉強させていただきました。ありがとうございました。終わります。
司会:
はい。突然のお話でもこれだけまとめられて発表されるというすごい情報の加工といいますか,発信力じゃないかと思いますが。それでは,水越先生お願いします。
水越 敏行:
私,ご発表を聴いてですね,私自身は大変感無量のものがあります。なぜかっていうと,実はNHKで今「おこめ」っていう番組を作ってるんですね。その企画を去年の決めたのが7月31日東京なんです。急に決めたんじゃないんです。もうずっと討議してて,総合的な学習を支えるのが,「たった一つの地球」とか「地球のための大百科」とかやってるんだけど,もっと社会科とか理科の教科に密着したもので,かつ総合等でできるものはないかっていうのを討議して,結局「今日もまたいいのができなかった。」ってんで私月に3回ぐらい東京に通って最終の新幹線で寂しく大阪へ帰るというのをやっとんたんですね。とうとうもう7月の最後になって放送部長が「もう今日決めなきゃだめですよ。」ということを言われて,でやっと「米にしましょう。」と,「そのお米ってのは社会科の番組じゃなかったか。」ったら「いやもう社会科もくそもないです。これはこれでいきましょう。」ということになってやったと。で,今年の4月から始めたんです。したがって,7月に決めてますから,田植えの時期とか農薬を撒く時期なんてのは,全然撮影できなかったわけです。おわかりになると思うんですね。だから,前にNHKがもっておるあれで,全部作っていたんですけども,そんな形で「たった一つの地球」の他にも「おこめ」ってのを小学校5か6年生を対象に今流しています。でただその番組と15分番組20本,で15分番組20本の他に動画クリップをおいて,いつでも子ども達が必要なやつをめくれるように,最後に学校間の交流をやれるようにという,いわば番組とクリップと交流という3段階で行っていく番組を走らしたわけですね。
それに非常に自分なりに苦労しておりましたので,それが新潟でね,こういう形で,さすがに日本の米どころですからこんな形でやられているっていうのは,私にとっては全然知らなかったんですね。で,ものすごくある意味では刺激を受けたし,と同時に私自身もこれからもっと学ばなきゃいけなかったと思っております。ただ,これをやる時にですね,私今お聴きしているとやっぱり誰先生だかおっしゃったように,バスで行って田植えはする,バスで行っては稲刈りはする,真ん中が抜けている。こういうことをおっしゃいましたが,やっぱりその辺の危険性は随分あるんですね。ですから,むしろそのプロセスがとっても大事だということと,それから東京の子どもと七尾,石川県の七尾と交流するときはやっぱり農薬の問題が大論争になるわけです。「農薬なんかいらん」というし,片方は「農薬なんかなかったら全然兼業農家は成り立たない」というふうに言っていわば大口論になるわけですね。
そんなようなことをやっているわけですが,ちょっと急いでやりますので,これは富山の小学校,ここの隣の県なんですが,この間発表会がありまして,このお米の研究発表をやっている場面ですが,ちょっと関係のあるところだけ2つ3つ画像を見てもらいますが,新潟のものと比べていただきたいと思うんですね。これまぁ発表しておりますけれども,「お米につく害虫のようなものをどういうふうにするか」ってなことをここで発表しているわけなんですけれども,こういう世界のおいしい米の食文化なんかを比べてやってますが,こういう調べ学習の発表の仕方もいろいろありますが,ここの学校の特徴はですね,実物を使っているというところが大事なところでありまして,例えば"農薬をまいたコシヒカリ","農薬をまかないササニシキ"というような形でですね,米の実物の展示をやってるんですね。
言いたいのは,交流学習のときはテーマがしっかりしてないと交流はできない。だからテーマなしにただ単に話し合いましょうでは2回くらい続いてアウトになってしまう。だからやっぱり交流するときにはテーマを絞って,で圧倒的に都会の子どもは不利なんですね,そうなってくると。テーマがないわけですから,農業の。例えば新潟の子どもとやったりする時。そうすると,東京や京都の子どもはマーケットへ行って,いったいどれくらいのお米が,例えば魚沼コシヒカリってのが5kgなんぼと,そういうのはでるんですが,その魚沼コシヒカリが5kgなんぼというのは出るんだけどもその後,どういうのがでてくるのか。というとですが,魚沼コシヒカリがなんぼいくらということよりも,農薬が使ってあるかどうかというような掲示が全くそこにはされてないと。農薬があるのかどうか,てなことの掲示が全くないというようなことになりますと,結局,大都会の奥様方はお買いになるときに,何をメインにして買われるかっていうと,結局それはブランド米かどうか,ということをあれして買っているようだけだと。まあこういうふうにして,テレビ会員をやっているんですけれども,テーマをうんと絞り込んでやるとですね,こういうようなかなりゆとりをもった交流ができるのではないかというふうに,私は思います。
それからもう1つは,こんな発表をどんどんやってますけども,できればこんなふうな表に書くということとか,それからこの人はデジカメで子どもたちのあれを写しておられますけども,ここの小学校は随分あれに書くのが大事にしておられるように思いますが,それと他にですね,やっぱり子どもたちは1人1人みんな共通に調べられることと,それから自分のこだわり学習ってのがありますから,できれば共通にできるものとこだわり。これなんか見てください。左側は世界のお米,右側は日本のお米。これは現物を並べてます。こういうふうに。世界のお米と日本のお米,両方現物を並べてそれを比べてそしてどうだ,というような本当にそれで料理がどんなものが考えれるか,てなことをやっておりますが,こういうような発表の仕方やまとめ方もそれは大変大事かと。発表のポイントなんてのも,実に詳しく書いてありますから,こういうことを1つの学校の習慣にしておいて,「こめのくに」なんかを使ってやっていくことが,大事なんじゃないかというふうに私は思ってお聴きしました。
これは当時の発表会の模様ですけれどもできれば,こういうふうにですね,お米のカレンダーなんかも4月,5月,6月,こんな風にやって,7月,8月,9月,10月どんなことやったか,これが全部,どこにツイスイをやってどこに草刈りをしてってのが全部書き上げてある。このようなことを,具体的に体験して,それを基にしてまた友達の学校と交流する。できれば近い学校とやった方がいいってのが,僕の意見です。遠い学校と交流することもいい。海外の日本人学校大いに結構。だけれども近いところとやれば,オンラインでやってるだけじゃなくて,ダイレクトにエクスチェンジができる。直接この学校へ行って交流ができる。だから遠いところだと結局web上の交流だけですんでしまう。そんなことを考えると,別に新潟同士だとか,どこだからっていうことではなくて,そういうふうな直接の交流がしていけるような,そういうあれをしていかれたらどうかというのが,私の意見です。
いずれにしましても,非常に私今日は,お米って言うことを,ここでこんなことをやっていることを,全く僕知らなかったです。私どもが今まで1年間やってきたデータなり資料を今まとめて本に出すことにしていますが,ここの資料なんかをまた勉強してもらって,さしてもらって,来年度の「おこめ」って番組は来年も続きますので,是非ともそういうときに,乗り入れをさしていただくようなことができればありがたいなというふうに思っています。ありがとうございました。
司会:
ありがとうございました。ただ機械で伝え合うということよりも,実物の体験や,あるいはそれを子どもたちに肌で感じさせるっていうこと。これが昔から私も水越先生の話を何度かはお聴きしたんですけれども,私は実はアナログ時代の人間です。ビデオの画像,画面はどうやって構成したらいいだろうかとか,こういうことを水越先生の前で言うと恥ずかしい話なんですが。でも最近はカメラが便利になればなるほど,カメラで伝えることがものすごく下手になってると思います。画面をどういうふうに切ってやったら。
今日のお話の中にも4コマ漫画っていう話がでてきましたけれども,4コマ漫画で田植えの様子だったり,あるいは桶屋さんの職人さんの桶を作っている様子を伝えるのに,どうすればよいだろうか。大変難しい課題だと思います。最近ちょっと気がついたのですけれども,漫画は日本の平安時代からあるっていうこと,あるいはもっと昔からあるということ。みなさん鳥獣戯画だとか,何とか絵物語とかってのよくご覧になるんじゃないかと思うんですが,あの中には本当に言葉を,言葉で書いても読めない人たちに伝えるわけですから,ものすごいインパクトがあります。あの鳥獣戯画が蛙やウサギや猿がいるんですけれども,私が一番感心したのは,あのかかれている動物の目線です。目は口ほどにものをいいとかいろいろなことをいうんですけども,ものすごいインパクトがあります。是非ご覧になってください。今現在の漫画も目線がものすごく,描く人はたぶん注意して描いていると思います。で,そういうところにいろんな技術や情報があるんですが,今まであったこの「こめのくに」プロジェクトは要するに,機械でやれるところは機械で便利な所をうんと使っていこう。それにプラス人間がどうしなきゃならないのか,人間がどう繋がらなきゃならないのか,ということを,…あっ,これは余計なことなのでいいんですけれども,これ私の勝手なメモなんです。こういうふうに勝手にしちゃうんです。一番最初のは大変失礼なんですが,水越先生の「適切なメディアの選択と問題解決」,あっ,これ後藤さんのでした。違いました。1番上が水越先生からのキーワード,「コミュニケーション能力,含みあるコミュニケーション能力」,書ききれなかったんですが,最後は山形県からきておられる,東海林さんの「情熱,自分から出かける熱き心,これが教師になきゃダメなんだ」。それぞれが,このキーワードが言ってる本人も分からないぐらいの,私の勝手なメモなんですけれども。ということと,実はこれではなくて最後に,時間がきたようなんですが,1つ見ていただきたいものがあるんですが,時間が今2分ほど過ぎてますが,みなさんに1つだけ見てもらいたいものがあったんです。
愛知県の小牧市という小牧中学校というところがあります。Yahooかgooで「小牧中学校」と検索するとすぐにでてきます。そこのホ−ムページには,あっここにありますね。その中で「先生の部屋」とかってのがあるんですが,先生が中で子どもたちにできることをいろいろ書いてるんです。理科の先生が理科の実験,あたりまえのことなんですよね。で,ある先生が,心配事だとか失恋の相談だとか,先生ができることが書いてあるんです。それから「地域の人の部屋」では,地域の人がやれることが書いてあるんです。私はこういう事を教えられますよ,こういう相談にのりますよ,ていうのがあるんです。それから「注文部屋」っていうのがここにありまして,「注文部屋」っていうのは,地域のお祭りをやるとか,ドブ掃除をやるとかいうのに中学生に土日にきてくれないかって注文を出すわけです。で,子どもたちが手を挙げてそこに参加すると。で,その終わった結果が地域の人がまたweb上にのせたり,あるいは子どもたちの感想がそこにのっかると。というこれ大変なホームページなんですが,本当に地域の人と一緒になってやる,いわゆる協働というんでしょうかね。そういう意味で動いているホームページです。是非時間があったらこういう協働もあるんだというのを見ていただければと思います。
5分ほど超過してしまいましたが,最後にまとめにならないまとめになって申し訳ありません。以上で終わらせていただきます。ありがとうございました。
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