本プロジェクトによる教育実践研究の成果は,以下である。
(1) 学社協働体を形成して地域の特色および専門性を活かした学校教育用Web教材「こめのくに」を企画制作のうえ公開した。
(2) 参加校において稲作と地域に関わる総合学習あるいは社会科を中心とする指導計画の実状に即して組み込み,学校実践テーマを実施した。
(3) 連携する学校実践テーマでは,取りまとめ校により他校への参加協力要請が行われ,プロジェクトの拡大がはかられた。
(4) 学校教育用Web教材と学校教育用メールマガジンの併用によりPush & Pull型の学習情報提供を行った。
(5) 学校実践テーマとして当初企画されていなかった博物館による出前講座「ペーパークラフトで新田開発を学ぼう」は,博物館の出前講座実施の意向を,学社協働体を介し講座内容で取り扱われている地域の学校での出前講座として企画実施されたテーマである。このように学社協働体は,新規の教育実践活動を生み出す要素を十分持っていることが立証された。
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