産業界との協力授業
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実践事例
龍野市立小宅小学校
実践事例
龍野市立龍野小学校
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実施した教育機関・
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実践事例
醤油づくりと環境
実施した教育機関・生徒数・実施日
■兵庫県龍野市立小宅小学校
学年 クラス 生徒数 実施日 合計授業時間
第6学年 1クラス 33名 平成14年11月11日、18日、29日、12月2日、6日 8時間

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実施した教科・単元
学年 教科名 単元
第6学年 総合的な学習の時間 「いきいき学校応援団─
地域とITから学ぶ私たちのまち」

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主催した教育機関
兵庫県龍野市教育委員会

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授業概要
 全国的にも知られる地域の地場産業のひとつである「醤油」を取り上げ、ヒガシマル醤油株式会社、兵庫県指定有形民俗文化財として指定されているうすくち龍野醤油資料館の支援を受けて授業を行う。
 長くこの業界にかかわり、醤油の歴史を知り尽くす産業人であり地史研究者でもある館長の授業を通じて、地場産業としてうすくち醤油を築き上げた先人の働きについて理解し、郷土に愛情と誇りを持ち地域社会の一員として真に自覚を促す。また、業界では日本のトップ企業であるヒガシマル醤油の、製造現場及び製品管理におけるリーダーを講師として、地元企業の製品製造過程における徹底した品質管理の様子などを直接学ぶことによって、環境教育を含めた調べ学習を展開していく。
 醤油資料館の見学や情報コンテンツ化された資料、そして館長が地場産業として築き上げた先人の取り組みから、日本屈指の産業として発展させてきた現在までのエピソードを直接授業の中で語ることにより、ものづくりへの先人の志や地場産業の支えてきた会社に対する意識の芽生えから郷土愛を育ませることができる。
資料館の持つ貴重な資料や、製品の製造現場の様子などをデジタル化して、授業を分かりやすくするコンテンツとして編集し、学校用教材として作成したマルチメディアライブラリーCD-ROMから資料を検索して取り出して、大型ディスプレイに表示させたり、学習者が調べる過程で検索し、活用する。
 また、龍野市内の全小学校を光ファイバーで結んだ地域イントラネットを活用して、テレビ中継による連携授業を行う。相互の児童が、産業界の講師の授業を通じて学んだ知識や思いをまとめ学習を通じて整理し、相手校の児童に伝えることにより、学習の効果をあげる。
授業全体は、「見学」、「講義」、「発表」の三段階にわかれており、それぞれ段階別に、総合学習が必要とするところに考慮して、児童の産業界への理解や興味を促すように企画している。
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授業のねらい
 地場産業としてうすくち醤油を築き上げた先人の働きについて理解し、郷土に愛情と誇りを持ち地域社会の一員として真に自覚を促す。地元企業の製品製造過程における徹底した品質管理の様子などを直接学び、環境教育を含めた調べ学習を展開していくことによって、「醤油製造業の環境配慮について知る」「醤油の品質管理の取り組みを理解する」「醤油の製造の歴史を学ぶ」「醤油の製造工程における先人の工夫と努力を知る」ことを期待する。またその効果として「地場産業としての醤油製造業に対する関心を高める」「地域に対する誇りをもつ」という学習効果を得る。そして、産業界の講師の授業を通じて学んだ知識や思いを発表するためのまとめ学習において、マルチメディア教材を利用することにより、「コンピュータを使って資料を入手する」ことや「学んだことをグループウェアとしてまとめる」能力を育てることを目標としている。
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授業内容
実施単位 テーマ
1時限目 うすくち龍野醤油資料館見学

実施単位 うすくち龍野醤油資料館 実施時間 90分
講師 うすくち龍野醤油資料館館長 正田富夫 使用教材 パンフレット「うすくち龍野醤油資料館」

授業の進行・内容 授業の様子
■進行
講師の説明とともに資料館を一巡見学し、うすくち龍野醤油の歩みや、醤油の歴史、地場産業としてのうすくち醤油を築き上げた先人の働きについて学ぶ。その後グループ毎に、興味あるポイントで解説をしてもらいながら、展示物などを取材する。
ロビーにて、産業としての歴史、うすくち醤油の原料や製法、地場産業としての成立など、クイズ形式で学ぶ。
・ 原料処理場で、龍野醤油固有の製法と先人の知恵を学ぶ。
・ 陳列室で、道具の使い方、製品の輸送、当時の社会的背景について学ぶ。
・ 麹室にて、醤油づくりのポイントについて学ぶ。
・ 仕込み蔵で、仕込み樽を観察する。
・ 製樽場で、樽づくりの様子や素材の歴史を学ぶ。
・ 圧搾場で、古い圧搾装置の仕組みを実演して学ぶ。
・グループに分かれて、興味のある展示物を実際に使ってみたり、巨大な仕込み桶や渡り板に登ってみたりしてみて、その感覚から昔の人の労働状況を推察する。

■内容
・館内説明を受けた後、1グループ4〜5名に分かれて、2グループ単位で資料館内をまわり、各ポイントで説明者の解説を聞いた。
・デジタルカメラを使い、後のまとめ学習で利用する学習発表資料の制作素材として、資料館の展示物の写真を撮影した。
・製法や材料の違いを知り、実際に味わうことにより、「うすくち」と「こいくち」の違いを確認し、先人の知恵に興味を持てるよう説明を聞いた。
・過去と現在の製造方法の変遷についての説明を受け、製品管理の大切さについて学んだ。
・疑問や意見をまとめて、質問カードに記入し、産業界の講師から、後の教室での講義学習において回答を受ける準備をした。

資料館見学風景
資料館見学風景

あみだ車を実際に動かしてみせた
あみだ車を実際に動かしてみせた


実施単位 テーマ
2時限目 「醤油づくりと環境」

実施単位 小宅小学校
4階音楽教室
実施時間 45分
講師 ヒガシマル醤油株式会社製造部副部長 四方日出男 使用教材 醤油実験道具、もろみ、甘酒、マルチメディアライブラリーCD-ROM、産業紹介用映像、パンフレット「うすくち醤油のできるまで」

授業の進行・内容 授業の様子
■進行
環境をテーマにするという教師による授業導入を行い、実験や映像情報を使った講師による説明を行う。
・前回の資料館見学で分かったことや気がづいたことを児童一人一人にノートに箇条書きにするよう指示。その後書けた児童から教師に見せ、よいと思われるものを一つずつ板書した。
・板書したものを発表する。
・食物連鎖について教師が説明する。
・講師がヒガシマル醤油を使っているかどうかという質問をなげかけ、商品についてのイメージをつかませる。
・環境汚染が原因で地球が今どんな状況になっているのか質問し、児童が答える。(酸性雨や温暖化について)。醤油づくりに関するリサイクルの話に進む。
・醤油を作るときにできるごみ(カス)についてビデオの映像を見ながら説明する。
・醤油をつくるときに発生した汚水の浄化の説明を実際に浄化の過程を処理場のビデオ映像とあわせて説明する。バクテリアの分解状況を、処理段階別の汚水を入れたペットボトルの色合いで示す。
・絞りかすは飼料となることも話す。
・講師が自然のサイクルにしたがって製造を進めていることを伝えた後で、教師が自然サイクル図を示してどこが難しいかをクイズ形式で整理する。
・講師が工場での環境への工夫をビデオとあわせて説明。

■内容
・授業進行のポイントとして、自然食品である醤油の特徴、自然環境への影響、環境問題とその解決に留意しながら、学習理解を深めた。
・環境学習についての導入を自然界の連鎖について教師がパネルを使って解説し、テーマを意識づけた。
・産業紹介用ビデオを使って、講師が解説を加え、製造現場における環境への取り組みを振り返り理解させた。(ビンのリサイクルや産業廃棄物の処理など)
・学習を通して、ヒガシマル醤油が「環境にやさしい」企業であり、古い歴史を守りながらの企業努力をしていることを伝えた。
・現場の生きた知識や経験を、もろみや実験器具など実物を持ち込んで体験しながら、地元企業の製品製造過程における徹底した品質管理の様子など、地場産業の努力、感激的なエピソードを紹介した。
・昔の資料や工場の様子を、随時補助者が、動画や画像としてマルチメディアライブラリーCD-ROMからリアルタイムに検索して取り出し、講師の説明を理解しやすく支援した。
・各自気づいたことをこまめにノートにまとめ、児童一人に一つずつ板書させお互いに発見を確認しあった。
・ヒガシマル醤油のボトルに貼られているラベルを児童全員に配り、そこから発見できることを書き出した。(ラベルに込められた環境への配慮を学ぶ)
ビデオを使って環境対策を紹介
ビデオを使って環境対策を紹介

うすくち、こいくち、鉄分の入った状態などを紹介
うすくち、こいくち、鉄分の入った状態などを紹介


実施単位 テーマ
3時限目 「龍野醤油の文化と歴史」

実施単位 小宅小学校 4階音楽教室
実施時間 45分
講師 うすくち龍野醤油資料館館長 正田富夫 使用教材 資料館展示物、説明パネル、麹、マルチメディアラリブラリーCD-ROM、産業紹介用映像、パンフレット「ヒガシマル醤油株式会社」

授業の進行・内容 授業の様子
■進行
講師が、醤油のタイプ別に試験管で示し、違いを説明したり、うす口、こい口の違いを実際に目と舌で確認させるなどの実験を交えながら講義をすすめ、随所に教材を使い、資料館や製造現場の映像を織り交ぜて文化と歴史についての授業を行う。
・ 資料館で何が一番記憶に残っているのか質問。
・ 前回の授業で四方講師から聞いた話を思い出しながら、昔の製造方法と現在の製造方法を比較する。(ビデオで認識を深める)
・ 原材料の加工の仕方
・ 麹の説明をし実際に麹を触ってみる。
・ 醤油づくりに活躍する菌をパネルで説明。
・ 麹室の仕組みについて、マルチメディアライブラリから取り出して説明。
・ 容器の変遷と樽の機能について説明。
・ ヒガシマル醤油が地場産業として取り組んだ環境対策の紹介。
・ 先人の醤油づくりにおける工夫。
・ 鉄分が醤油にどのような影響を与えるのか、試験管で実験したものを示す。
・ 「ききじょく」でこいくちとうすくちの味・におい・色を比べる。

■内容
・授業進行のポイントとして、うすくち醤油の製造文化、存続の危機と産業としての成立、 地場産業としての誇り、自然食品である醤油の特徴、自然環境への影響、環境問題とその解決に留意しながら、学習理解を深めた。
・醤油づくりや地域とのかかわり、時代の変化への対応など、知識人ならではの知識や経験と、実験器具、製品、麹など実物を持ち込んで体験しながら、地場産業を全国屈指の企業に育て上げた努力、感激的なエピソードを紹介した。
龍野での醤油製造の歴史、ヒガシマル醤油が生き残った理由、組合の話などを説明した。
・醤油は日常に欠かせないということのエピソードを講師の体験談を交えて紹介した。
・昔と今との販売方法の違い、入れ物の違い、値段の違い、運送方法の違いなど文化としての側面も伝えた。
・イメージが困難な昔の資料や持ち込めない設備などは、動画や画像として、随時、補助者が、マルチメディアライブラリーCD-ROMから資料をリアルタイムに検索して取り出し、講師の説明を理解しやすく支援した。
・学習を通して、先人の努力と今の人の努力は、原点が同じであることを知らせ、その中にあるドラマを通して、地場産業への興味を促した。
こうじを実際に触って体験
こうじを実際に触って体験

ビデオを使った説明
ビデオを使った説明


実施単位 テーマ
4〜6時限目 「発表のための調べ学習」

実施単位 小宅小学校 PC教室
実施時間 135分
講師 小宅小学校教諭
名村嘉洋
使用教材 児童学習ノート、パンフレット、マルチメディアラリブラリーCD-ROM

授業の進行・内容 授業の様子
■進行
・4〜5人を1グループとして学んだ児童の構成を、2〜3グループ程度ずつにわけて、ヒガシマル醤油の過去・現在・未来の3つのテーマ毎に、学習成果を整理する。

■内容
・資料館を見学した内容や、作成したマルチメディアライブラリーCD-ROMを使用し、産業界の講師の話から学んだことを、児童がまとめた。
・発表を通して龍野小学校の児童に伝えられるよう、5年生社会の単元を意識させながら、品質管理や環境に努力する地元企業の姿勢と、醤油づくりにかかわる地域と文化の魅力について学習を進めた。
・発表には、クイズ形式などを取り入れるなど、児童の理解・興味・関心を高められるよう努めた。
・発表の形式は、グループウェアを使用したり、寸劇仕立てにしたり、壁新聞形式を取るなど、児童に創意工夫を促した。
それぞれの児童が調べたノートを冊子にまとめた
それぞれの児童が調べたノートを冊子にまとめた

実施単位 テーマ
7〜8時限目 「学習発表会」

実施単位 小宅小学校 4階
音楽教室
実施時間 90分
講師 小宅小学校教諭 名村嘉洋
うすくち龍野醤油資料館館長 正田富夫
ヒガシマル醤油株式会社製造部副部長 四方日出男
使用教材 発表用児童制作物

授業の進行・内容 授業の様子
■進行
龍野小学校と小宅小学校の地域イントラネットによるテレビ中継を利用した交流学習発表会。
龍野小学校の発表。小宅小学校の発表。意見交換。講師の総括。
それぞれの学校に児童による司会者を設け、コラボ学習を実施する。
グループごとの発表内容
・ 劇(昔の醤油づくり)
・ 劇(バクテリアの働き/環境について)
・ ホームページ発表(醤油のみらい)
・ 紙芝居(しょうゆ資料館の巻き)
・ しょうゆクイズ

■内容
・小宅小学校と龍野小学校の間を、地域イントラネットを活用したテレビ中継で結び、相互の教室の様子をリアルタイムにプロジェクタで投影しながら、コラボ学習を進めた。
・龍野小の児童にテレビ中継を使って、小宅小学校の児童が、品質管理や環境に努力する地元企業の姿勢と、醤油づくりにかかわる地域と文化の魅力を伝えた。
・自分たちが学んだことをプレゼンテーションソフトやクイズ、寸劇にまとめ、龍野小学校へ向けて発表した。
・龍野小学校の発表を通じて、互いの学習内容の総整理をした。
・発表後、産業界の講師が、より理解と感動が深まるように、それぞれ専門分野のアドバイスやコメントを述べた。
龍野小とのテレビ中継
龍野小とのテレビ中継

学んだことを劇にまとめて龍野小へ発信
学んだことを劇にまとめて龍野小へ発信


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授業の成果
龍野市ではこれまでも、学校は地場産業の学習において、地域の方々と密接な連携はとってきたが、工場見学や資料館見学にしても通り一遍という印象が拭えなかった。今回は学校に地場産業に携わる専門家・技術者の方々が実際に教室で授業を実施することを中心において、見学と発表を前後に配置した授業展開を試みた。
見学では、普段のコースにはない設備をみたり、展示物に触れ体感する経験をして、児童にはこれまでの学習では得られなかった仕事への理解度と地場産業への興味を持たせることができた。この見学学習での高いモチベーションが、その後の講義や発表へと学習意欲としての効果を出させることができた。
産業界の講師は、講義においても教室に実物を持ち込んでの体験的要素や、クイズ形式での質問から児童の知識欲を誘導し、教師では知り得ない経験や知識、また地場産業に携わる人材ならではのノウハウなどを活かして、歴史的な経緯、企業としての努力、地域人としての誇りなど、児童の求める多様な疑問に、的確かつ丁寧に答えられた。普段の教師の授業では、絶対に成し得ない専門家としての経験と知識を、児童に体験させることができて、教育的効果は非常に大きかった。また、マルチメディア教材として授業に利用したマルチメディアライブラリーは、児童の理解を深めたり、調べ学習の教材として大いに役立った。
発表においては、多くの児童が自発的にその内容を吟味・企画し、グループ毎に個性ある表現方法で学んだことをしっかりと伝える努力をおこない、それを成し遂げていた。見学・講義と進んだ授業の中で、児童がしっかりとメモを取っている姿が印象的で、その成果が発表の質に反映されたものと思う。
今回の授業を通して、「醤油づくりの文化と歴史」を学ぶことにより、醤油産業に従事する人々の「工夫や努力」を知ることができ、「地場産業に対する意識を高める」という目的は、概ね達成できたといえよう。
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実施環境
実施場所 うすくち龍野醤油資料館
龍野市立小宅小学校(4階音楽教室、PC教室)
使用した機器 ノートパソコン、プラズマディスプレイ、プロジェクタ、スクリーン、テレビ会議システム、映像用ウェブカメラ
その他

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使用教材
教材タイトル マルチメディアライブラリーCD-ROM「うすくち醤油のふるさとめぐり〜歴史・文化から製造・環境まで」
教材仕様 動画(WMV)274コンテンツ
静止画(JPEG)798枚
音声(WAV)123コンテンツ
教材概要 ヒガシマル醤油株式会社の工場内、資料館の展示物を画像・映像・音声で紹介するコンテンツ教材。工場と資料館のマップから、得たい情報を選択して取り出したり、キーワードを入力して検索することが可能。児童が目的にあわせて自学できるシステム。

教材タイトル パンフレット「うすくち醤油のできるまで」
教材仕様 A4変形版カラー1頁の印刷物
教材概要 戦前の機械化されていない時代の醤油製造を再現した映像と、現代の醤油製造ラインの紹介映像。(小学校3学年以上)

教材タイトル パンフレット「ヒガシマル醤油株式会社」
教材仕様 A4版変形カラー16頁の冊子
教材概要 「産業の紹介」「醤油づくりと龍野の風土」「うすくち醤油」「製品紹介」「研究所と工場」「沿革・年表」「会社概要」で構成。(小学校5学年以上)

教材タイトル パンフレット「うすくち龍野醤油資料館」
教材仕様 A4版モノクロ1頁の印刷物
教材概要 「資料館のいわれ」「醤油と龍野」「資料館展示物の解説」で構成。(小学校5学年以上)

教材タイトル 醤油実験道具
教材仕様 資料館、工場、研究所から持ち込んだ教材
教材概要 汚水を封入したペットボトル、ロウトとフラスコの濾過装置、ビニール袋に入れたもろみ、ダンボール箱入り麹、試験管に入り酸化した醤油、コップ入り甘酒、説明パネル

教材タイトル 産業紹介用映像
教材仕様 VHS(約6分)
教材概要 戦前の機械化されていない時代の醤油製造を再現した映像と、現代の醤油製造ラインの紹介映像。

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授業協力メンバー
所 属 氏 名 授業での説明
ヒガシマル醤油株式会社 四方日出男
「醤油づくりと環境」講義の講師
うすくち龍野醤油資料館 正田富夫
「うすくち龍野醤油資料館」見学及び「龍野醤油の文化と歴史」講義の講師
野島電機有限会社 和崎宏
進行及び機器操作補助

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授業の感想
■主催した教育機関 ・子どもたちの表現力が向上したこと。パソコンを使ったり、寸劇、ポスタークイズ、新聞等々など多様な表現方法を身につけ、しかも説得力のあるプレゼンテーションができた。
・テレビ会議で学校間の交流ができたこと。市内においては、本格的なテレビ会議は初めてのことであった。しかし、子どもたちは、お互いの発表をしっかり受け止め、情報を双方向でやりとりするという学習ができた。
・ものづくりの偉大さと環境への配慮に気づくことができたこと。近代的な工場において、利益追求だけでは企業が存続しないこと、環境や地域社会に貢献して初めて企業と言えるということを地域の企業人から肌を通して学習できた。
■授業実施者
 (産業界講師)から

・子どもたちの知識レベルを知ることに苦労した。私自身が子どもがどの程度まで算数や理科を勉強しているのか良くわからなかった。
・なぜ、この仕事(作業)が必要かをもっと掘り下げる工夫が必要。
・現物に触れることが大いに役立った。
・初めての経験で、コンピュータの活用など更に工夫すればより解りやすい授業ができると思う。

■担任から

・複数の指導教師がいる。
・講義学習で、予定した時間を過ぎても児童が集中して聞いていたのに驚いた。
・見学の効果としては、子供たちがいろんなものに自信をもって、後々継続的な学習ができるようになった。
・授業実施には、講師とのコミュニケーションが大事。
・同じ学年に複数クラスある規模の学校では、少人数に限定される今回のパターンは難しい。
・授業は講師と教師がサポートしあって実施することが望ましい。
・もっとテーマを絞り込んだほうが学習効果があがると思う。

■生徒から

(見学)
・道ぐのつかいかたや、どんなときつかうかということが分かりました。
・むかしはタルのままでしてあるのがわかった。たるが大きいりゆうが分かった。てんびんのことをしった。ふねではこんでいたことがわかった。
・いろいろな、おもしろい道具が、たくさんあったこと。しょう油づくりは、とても大変だということ。
・ほそい台の上にのぼったりしている時がおもしろかった。(高い所)
・昔の人がどんな風にしょう油を作っていたかが実際あったのでよかった。

(講義)
・和歌山が最初だったこと。龍野はとてもえらくて生き残った。戦後苦労してたこと。
・説明が分かりやすかったし、おもしろかった。よかったです!
・しょうゆをなめたこと。いろんなえいぞうがみれたこと。
・麹をさわったり、醤油のにおいをかいだりしてこと。
・麹菌が、パサパサしていた事です。私は、ベタベタしていると、始め、思っていましたから・・・。

(発表)
・こい口醤油とうす口醤油のいいところ
・龍野小のクイズがおもしろかった。
・しょうゆまんじゅうの作り方を初めてしった。
・たつの小学校の子と話ができたこと。
・げきで、しょう油をつくっていたことや道具をつくっていたところ

■教育関係の立場から

・子どもたちの質問の多さ、メモの多さが興味、関心の高さを物語っている。
・資料館での実物に触れながらの講師の説明には迫力があり、子どもたちは真剣に聞いていた。また、子どもたち一人一人が課題を明確に持って取り組んでいる姿勢がとても印象的であった。
・子どもたちの問題意識の高まりに、予定の時間が不足である。今後も講師の指導を得られる機会が望まれる。
・こうじに手をふれさせたり、淡口と濃口、鉄分を含んだ淡口の色の比較等感覚に訴えた授業がよかった。
・疑問に一つ一つ答えてもらい目標は達成されたと思う。
・パソコンの静止画面より動画面の方がより認知を深めるのではないか。
・講師さんが何とかして子どもたちに伝えようと努力している姿に感動した。
・まとめの発表において認知された情報がよく理解され、演技等を含めた形においても十分に表現されていた。
・グループウェアとしてまとめた事を定説に発表用資料として活用できた。
・発表より良いものをつくり出していく工夫がとても上手に表現されていた。


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