産業界との協力授業
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龍野市立龍野小学校
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実施した教育機関・
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実践事例
醤油づくりと環境
実施した教育機関・生徒数・実施日
■兵庫県龍野市立龍野小学校
学年 クラス 生徒数 実施日 合計授業時間
第5学年 1クラス 40名 平成14年10月28日、31日、11月7日、11日、12月6日 7時間

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実施した教科・単元
学年 教科名 単元
第5学年 社会 我が国の工業生産について, 生産に従事している人々の工夫や努力

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主催した教育機関
兵庫県龍野市教育委員会

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授業概要
 全国的にも知られる地域の地場産業のひとつである「醤油」を取り上げ、ヒガシマル醤油株式会社、兵庫県指定有形民俗文化財として指定されているうすくち龍野醤油資料館の支援を受けて授業を行う。
 長くこの業界にかかわり、醤油の歴史を知り尽くす産業人であり地史研究者でもある館長の授業を通じて、地場産業としてうすくち醤油を築き上げた先人の働きについて理解し、郷土に愛情と誇りを持ち地域社会の一員として真に自覚を促す。また、業界では日本のトップ企業であるヒガシマル醤油の、製造現場及び製品管理におけるリーダーを講師として、地元企業の製品製造過程における徹底した品質管理の様子などを直接学ぶことによって、環境教育を含めた調べ学習を展開していく。
 醤油資料館の見学や情報コンテンツ化された資料、そして館長が地場産業として築き上げた先人の取り組みから、日本屈指の産業として発展させてきた現在までのエピソードを直接授業の中で語ることにより、ものづくりへの先人の志や地場産業の支えてきた会社に対する意識の芽生えから郷土愛を育ませることができる。
 資料館の持つ貴重な資料や、製品の製造現場の様子などをデジタル化して、授業を分かりやすくするコンテンツとして編集し、学校用教材として作成したマルチメディアライブラリーCD-ROMから資料を検索して取り出して、大型ディスプレイに表示させたり、学習者が調べる過程で検索し、活用する。
 また、龍野市内の全小学校を光ファイバーで結んだ地域イントラネットを活用して、テレビ中継による連携授業を行う。相互の児童が、産業界の講師の授業を通じて学んだ知識や思いを整理し、相手校の児童に伝えることにより、学習の効果をあげる。
授業全体は、「見学」、「講義」、「発表」の三段階にわかれており、それぞれ段階別に、新しい学習指導要領の社会科が必要とするところに考慮して、児童の産業界への理解や興味を促すように企画している。
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授業のねらい
 地場産業としてうすくち醤油を築き上げた先人の働きについて理解し、郷土に愛情と誇りを持ち地域社会の一員として真に自覚を促す。地元企業の製品製造過程における徹底した品質管理の様子などを直接学ぶことにより、「醤油製造業の環境配慮について知る」「醤油の品質管理の取り組みを理解する」「醤油の製造の歴史を学ぶ」「醤油の製造工程における先人の工夫と努力を知る」ことを期待する。またその効果として「地場産業としての醤油製造業に対する関心を高める」「地域に対する誇りをもつ」という学習効果を得る。そして、産業界の講師の授業を通じて学んだ知識や思いを発表するために、マルチメディア教材を利用することにより、「コンピュータを使って資料を入手する」能力を育てることを目標とする。
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授業内容
実施単位 テーマ
1〜2時限目 ヒガシマル醤油株式会社第一工場 見学

実施単位 ヒガシマル醤油株式会社第一工場 実施時間 90分
講師 ヒガシマル醤油株式会社製造部副部長 四方日出男 使用教材 パンフレット「うすくち醤油のできるまで」

授業の進行・内容 授業の様子
■進行
講師及び製造現場の担当者、研究者の説明とともに、工場内の見学コースを工程順に回る。
・資料倉庫
・諸味圧搾
・甘酒室
・中央仕込場
・第2諸味管理室
・環境管理
・瓶詰場
・出荷場
・研究所

■内容
・産業界の講師の解説を受けながら、ヒガシマル醤油第一工場の見学を行った。
・醤油の製法、品質管理、環境への対策という、学習の重点ポイントを、実際に現場で専門家の話を聞き、実物に触れることにより、理解を促し、地場産業に興味を持てるよう授業を進めた。
・学習の結果を、児童一人一人が「ふりかえりカード」にまとめた。
主なポイント
・圧搾の過程を観察させながら、生産だけではなくその後の処理の環境的配慮を考察した。
・黒酵母菌の功罪について現場で体験させ、周辺環境への環境対策について理解できるよう進めた。
 

実施単位 テーマ
3〜4時限目 うすくち龍野醤油資料館 見学

実施単位 うすくち龍野醤油資料館
実施時間 90分
講師 うすくち龍野醤油資料館館長 正田富夫 使用教材 パンフレット「うすくち醤油資料館」

授業の進行・内容 授業の様子
■進行
講師の説明とともに資料館を見学し、うすくち龍野醤油の歩みや、醤油の歴史、地場産業としてうすくち醤油を築き上げた先人の働きについて学ぶ。
・ロビーにて、産業としての歴史、うすくち醤油の原料や製法、地場産業としての成立など、クイズ形式で学ぶ。
・原料処理場で、龍野醤油固有の製法と先人の知恵を学ぶ。
・陳列室で、道具の使い方、製品の輸送、当時の社会的背景について学ぶ。
・麹室にて、醤油づくりのポイントについて学ぶ。
・仕込み蔵で、仕込み樽を観察する。
・製樽場で、樽づくりの様子や素材の歴史を学ぶ。
・圧搾場で、古い圧搾装置の仕組みを実演して学ぶ。

■内容
・資料館内をまわり、各ポイントで展示物に触れたり、使い方を実演したりしながら解説した。
・適時、質疑を加えたり、クイズ形式の問いかけをしたりして、児童の興味を惹きつけながら進行した。
・製法や材料の違いを知り、先人の知恵に興味を持てるよう努めた。
・うすくち龍野醤油の歩みを振り返ることにより、郷土に愛情と誇りを持つ自覚を促した。
・学習の結果を、児童が「ふりかえりカード」にまとめた。
主なポイント
・樽の作り方を実演し、樽に使われる杉の木の産地が樽の用途によって違うエピソードを話した。
・昔の醤油製造の担当別役割や責任ある人の仕事について説明した。
・麹の役割や、管理方法について説明した。
・あみだ車を使った醤油の絞り方など昔の人の知恵と工夫を紹介した。
資料館見学風景
資料館見学風景

展示物を実際に使い方を示して説明した
展示物を実際に使い方を示して説明した


実施単位 テーマ
5時限目 「醤油づくりと環境」

実施単位 龍野小学校 水田教室
実施時間 45分
講師 ヒガシマル醤油株式会社製造部副部長 四方日出男 使用教材 醤油実験道具、もろみ、甘酒、マルチメディアライブラリーCD-ROM、産業紹介用映像、パンフレット「うすくち醤油ができるまで」

授業の進行・内容 授業の様子
■進行
・工場見学時に出しておいた課題「ヒガシマルの製品を食してみる」の感想を児童に聞く。
以下、質問に答える形式で
・もろみから醤油をつくる実演
・うすくち醤油づくりに使用する甘酒の試飲
・排水浄化の過程と環境への影響説明
・環境管理の歴史
・現在の醤油づくりの製法を映像で紹介

■内容
・授業進行のポイントとして、自然食品である醤油の特徴、自然環境への影響、環境問題とその解決に留意しながら、学習理解を深めた。
・産業紹介用ビデオを使って、講師が解説を加え、製造現場の様子を振り返った。
・現場の生きた知識や経験を、もろみや甘酒など実物を持ち込んで体験しながら、地元企業の製品製造過程における徹底した品質管理の様子など、地場産業の努力、感激的なエピソードを紹介した。
・昔の資料や見ることができなった工場の様子を、随時補助者が、動画や画像としてマルチメディアライブラリーCD-ROMからリアルタイムに検索して取り出し、講師の説明を理解しやすく支援した。
・学習を通して、ヒガシマル醤油が「環境にやさしい」企業であり、古い歴史を守りながら企業努力をしていることが伝わるよう努めた。
主なポイント
・醤油の製法を実際に、フラスコと濾紙を使った即席製造方法で、もろみから作ってみせる。
・醤油を造るために必要な材料を児童から発表させる。
・うす口醤油には甘酒を入れることが必要だという紹介を加え、実際に児童全員に甘酒を試飲させて興味を深めた。
甘酒を試飲
甘酒を試飲

醤油を作る実験を行った
醤油を作る実験を行った


実施単位 テーマ
6時限目 「龍野醤油の文化と歴史」

実施単位 龍野小学校 水田教室
実施時間 45分
講師 うすくち龍野醤油資料館館長 正田富夫 使用教材 資料館展示物、説明パネル、麹、マルチメディアラリブラリーCD-ROM、産業紹介用映像、パンフレット「ヒガシマル醤油株式会社」

授業の進行・内容 授業の様子
■進行
資料館見学の振り返り学習として、講師が質問し児童が答える形で進める。
・醤油の原料
・醤油づくりに使用する道具
・ヒガシマルの名前の由来
・こうじ菌の役割(麹に実際に触れてみる)
・うす口とこい口を比べる(色と味を比べる)
・醤油の種類について(パネルで学ぶ)
・鉄分が醤油に与える影響(サンプルで確認)
・産業紹介用ビデオを見ながら、古い製造現場の様子をつかみ、現在の製法と比較して違いを児童が発表する。

■内容
・授業進行のポイントとして、うすくち醤油の製造文化、存続の危機と産業としての成立、地場産業としての誇りに留意しながら、学習理解を深めた。
・醤油づくりや地域とのかかわり、時代の変化への対応など、知識や経験を、実物を持ち込んで体験しながら、地場産業を全国屈指の企業に育て上げた先人の努力、感激的なエピソードを紹介した。
・昔の資料や教室に持ち込めなかった資料館展示物などを、説明後に振り返りのために補助者が動画や画像としてマルチメディアライブラリーCD-ROMから検索して取り出し、授業内容についての理解を深めた。
・随所にクイズを交え、フリーディスカッションのような形で的確に児童の疑問を解決し、地域産業への興味と理解を深めた。
・学習の結果を、児童一人一人が「ふりかえりカード」にまとめた。

主なポイント
・醤油製造に必要な原料や材料を発表させ、なぜ龍野でうすくち醤油が生まれたのか、歴史的必然性を説明した。
・麹菌の役割を説明し、実際に触らせて温度調整の苦労を考察するよう授業を進めた。
・うす口醤油とこい口醤油の違いを、色と味で確認させた。
・産業紹介映像や写真を見ながら、昔の製造方法、道具の使い方、製造方法の変遷を理解させた。
・醤油造りに重要なポイントを児童の覚えやすい言葉で伝えた(1麹、2櫂、3火入れ)。
うすくちとこいくちの醤油を比較する資料
うすくちとこいくちの醤油を比較する資料

ビデオを使って製造方法を説明
ビデオを使って製造方法を説明


実施単位 テーマ
7〜8時限目 「学習発表会」

実施単位 龍野小学校 水田教室
実施時間 90分
講師 龍野小学校教諭 水田理 使用教材 発表用児童制作物

授業の進行・内容 授業の様子
■進行
龍野小学校と小宅小学校の地域イントラネットによるテレビ中継を利用した交流学習発表会。
龍野小学校の発表(3グループ)、小宅小学校の発表、意見交換、講師の総括
それぞれの学校に児童による司会者を設け、龍野小学校から「醤油の秘密を探ろう!」「歴史と文化」グループによる紙芝居、「醤油の製法と環境」グループのプレゼンテーション、「醤油なんでもQ&A」グループのクイズを行った。クイズでは、龍野小からの質問に小宅小の児童が答える形で進行された。

■内容
・小宅小学校と龍野小学校の間を、地域イントラネットを活用したテレビ中継で結び、相互の教室の様子をリアルタイムにプロジェクタで投影しながら、コラボ学習を進めた。
・自分たちが学んだことをクイズや紙芝居にまとめ、小宅小学校へ向けて発表した。
・小宅小学校の児童が行う発表によって、品質管理や環境に努力する地元企業の姿勢と、醤油づくりにかかわる地域と文化の魅力を、学習した。
・小宅小学校の発表を通じて、互いの学習内容の総整理をした。
・発表後、産業界の講師が、より理解と感動が深まるように、それぞれ専門分野のアドバイスやコメントを述べた。
クイズ形式で醤油饅頭の作り方を紹介したグループ
クイズ形式で醤油饅頭の作り方を紹介したグループ

テレビ中継で小宅小の発表を見る
テレビ中継で小宅小の発表を見る


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授業の成果
 龍野小学校5学年において実施した今回の一連の授業では、普段はあまり触れ合う機会の少ない学校現場(教員や児童)と、地域の地場産業に関わる人たち(産業人)が、子どもの学習活動を通して、直接的な関わりを持てたことによって、人的なネットワークの広がりと深まりが図れたことが特筆される。
これによって、明らかに普段の授業とは違う学習の深まりが、子どもたちの学習態度やその結果である発表などに現れていた。醤油資料館館長が反省会で「これまでの資料館見学と子どもたちの意欲や質問する内容が格段に変わっている」と述べたように、子どもたちの興味・関心・意欲は高まり、教育的効果が上がった。
 また、市内においては、本格的なテレビ会議は初めてのことであったが、子どもたちは、互いの発表を大型ディスプレイの映像を通してしっかり受け止め、情報を双方向でやりとりするという学習ができた。予想したより、子どもたちの適応能力が優れていたことは印象深い。
 産業人である講師が、体験的要素や、クイズを積極的に授業に取り入れ、子どもたちの知識欲を誘導した。そして、教師では知り得ない経験や知識、また地場産業に携わる人材ならではのノウハウなどを活かして、地域人としての誇りを児童に伝えることにより、「うすくち醤油は龍野だ」と郷土の誇りや自慢ができるようになったことは、大人になっても忘れないとても貴重な学習であると言える。
 今回の授業を通して、「醤油づくりの文化と歴史」を学ぶことにより、醤油産業に従事する人々の「工夫や努力」を知ることができ、「地場産業に対する意識を高める」という目的は、概ね達成できたといえよう。
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実施環境
実施場所 うすくち龍野醤油資料館
ヒガシマル醤油株式会社第一工場
龍野市立龍野小学校(水田教室)
使用した機器 ノートパソコン、プラズマディスプレイ、プロジェクタ、スクリーン、テレビ会議システム、映像用ウェブカメラ
その他

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使用教材
教材タイトル マルチメディアライブラリーCD-ROM「うすくち醤油のふるさとめぐり〜歴史・文化から製造・環境まで」
教材仕様 資動画(WMV)274コンテンツ
静止画(JPEG)798枚
音声(WAV)123コンテンツ
教材概要 ヒガシマル醤油株式会社の工場内、資料館の展示物を画像・映像・音声で紹介するコンテンツ教材。工場と資料館のマップから、得たい情報を選択して取り出したり、キーワードを入力して検索することが可能。児童が目的にあわせて自学できるシステム。

教材タイトル パンフレット「うすくち醤油のできるまで」
教材仕様 A4変形版カラー1頁の印刷物
教材概要 戦前の機械化されていない時代の醤油製造を再現した映像と、現代の醤油製造ラインの紹介映像。(小学校3学年以上)

教材タイトル パンフレット「ヒガシマル醤油株式会社」
教材仕様 A4版変形カラー16頁の冊子
教材概要 「産業の紹介」「醤油づくりと龍野の風土」「うすくち醤油」「製品紹介」「研究所と工場」「沿革・年表」「会社概要」で構成。(小学校5学年以上)

教材タイトル パンフレット「うすくち龍野醤油資料館」
教材仕様 A4版モノクロ1頁の印刷物
教材概要 「資料館のいわれ」「醤油と龍野」「資料館展示物の解説」で構成。(小学校5学年以上)

教材タイトル 醤油実験道具
教材仕様 資料館、工場、研究所から持ち込んだ教材
教材概要 汚水を封入したペットボトル、ロウトとフラスコの濾過装置、ビニール袋に入れたもろみ、ダンボール箱入り麹、試験管に入り酸化した醤油、コップ入り甘酒、説明パネル

教材タイトル 産業紹介用映像
教材仕様 VHS(約6分)
教材概要 戦前の機械化されていない時代の醤油製造を再現した映像と、現代の醤油製造ラインの紹介映像。

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授業協力メンバー
所 属 氏 名 授業での説明
ヒガシマル醤油株式会社 四方日出男
「ヒガシマル第一工場」見学及び「醤油づくりと環境」講義の講師
うすくち龍野醤油資料館 正田富夫
「うすくち龍野醤油資料館」見学及び「龍野醤油の文化と歴史」講義の講師
野島電機有限会社 和崎 宏
進行及び機器操作補助

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授業の感想
■主催した教育機関 ・子どもたちの学習の深まりが図れたこと。醤油資料館の正田さんの言を借りるなら、「これまでの資料館見学と子どもたちの意欲や質問する中身が格段に変わっている。」と言わせるほど、子どもたちの興味・関心・意欲は高まった。
・郷土の誇りや自慢ができるようになったこと。「うすくち醤油は龍野だ。」と言える子どもたちが育ったことである。これは、大人になっても忘れないとても貴重な学習であると言える。
■授業実施者
 (産業界講師)から

・子どもたちが想像以上に熱心に授業をうけてくれた。
・実物を見て触れることで、児童の理解度が深まった。
・事前に見学をしてもらい、質問整理を整理していたのがよかった。
・実験を行ったことが、分かりやすかった。
・製造現場を見せることで、子どもたちの興味が深まった。
・現場、資料館、ビデオ、静止画像、現物、実験という、教材の組み合わせが授業をすすめるにあたって、役だった。
・醤油づくりにおける情熱と智恵を、授業の中で伝えることができた。

■担任から

・打ち合わせの上、今回の授業のために特別の見学コースを設定してもらえた。
・資料館が校区内にあるので、当初は子どもたちに知識差があったが、館長の丁寧な指導のおかげで、見学学習でその差が埋められたように思う。
・専門用語などがあっても、きちんと児童が理解できるように解説があり、その誘導方法も適切だった。
・最初に見学して知識が広まり、そこから自分たちで課題をもっていく学習過程を作ったことが、児童それぞれが意欲的に自分たちで課題が見つけら、調べ学習の意欲につながり、理解度・興味が深まった。
・教師に出来ないプロの深い知識に児童が触れることが出来た。
・マルチメディアの利用については、タイミングがなかなか難しい。
・教材としてのコンテンツの質をもう少しあげる必要がある。
・もろみを濾過して醤油ができる実験は、児童の驚きを誘い、他の実験や実証を含めて、体験的に学べたことが大いに効果的であった。
・講師の豊かなパーソナリティもあって、児童のモチベーションが高いまま継続したことは驚きだった。

■生徒から ・わかりやすくてわかった事が80こもかけた。おもしろい人だった。
・先生が仕事の人になりきって声を出したり、自分のことをいっていたのがおもしろかった。
・昔のしょう油づくりのことがよくわかった。→むかしの人はちえをいかしていいことをしていると思った。
・こうじきんがじぶんでたしたねつでしたりするは、はじめてしりました。
・実験をたくさんしてくれたのでおもしろかった。こうじきんの形がわかった。
・いろんな昔の道具を見てたいけんするのが楽しかった。
■教育関係の立場から

・画像・映像等、ITを活用した教材と、実物としての原料や環境を説明する「水」など、教材のバランスが良かった。また、講師の人柄とていねいな説明・知識が活かされ、すばらしい授業であった。
・体験学習を先行して行い、その後に画像を見せるという方式は、無理がなく非常に良かった。
・以前は見学もあっという間に終わり、質問も少なかったと聞いている。今回は授業中活発に質問の手が上がり、講師の説明を先取りする声が次々と上がり、生き生きしていた。
・企業側の広報担当者を交えて地域全体の活性化について、議論を重ねていくとよいと思われる。講師の方々の熱意と知識はすばらしかったが企業の顔がみえない感じがした。
・外部の講師のお話を聞くのは児童たちにとって非常によい事だと思う。特に「どうすればよい」という方法は思い当たりませんが、学校がオープンであればよりベターだと思います。
・予想以上に子供達が45分間集中して授業に取り組んでいたのが印象的でした。


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