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![]() 神々が集う街旅のつづき・・・瀬戸大橋でつながれた瀬戸内海を渡り、岡山駅から伯備線で岡山県を北上する。今回の旅は宿泊先を決めないで行動するために、気分次第で行く方向も場所も変えることができる。しかしながら、その日に泊まれる宿を探すのは結構、骨の折れることである。伯備線の車内から携帯電話を駆使して、やっとのことで出雲での宿泊先が決まった。 学校へ・・・朝の街は静かだった。まだ、登校時間には早いので駅前もヒッソリとしている。目指す大津小学校は、地元ローカル線である一畑電鉄の大津駅にある。駅で時刻表を見てみるが、あまりの本数の少なさに、そのまま歩いて向かうことにする・・・。この日は雲は多かったが、雨の心配はなく、目的の大津小学校まで順調に歩き進んだ。学校までの間、さすがに出雲と思わせるほど、神社に出くわした。そう言えば今日は10月だから神無月(出雲では神在月となる)だった・・・。 斐伊川(虫取り)・・・
大津小学校の作品は、学校ぐるみで取り組んでくれている上に、東京から離れているために表彰式でも子供たちに会ったことがない。学校に着いてみると、意外なまでに静かだった・・・、ふと気がつくと、土手(斐伊川)の方から子供たちの歓声が聞こえてきた。そこでは元気に子供たちが虫取りをしていた。 いざ大社へ・・・
観光旅行気分はまったく無いのだが、神無月ということもあって、大津小学校から出雲大社を目指すことにした。先ずは斐伊川の土手から見えた出雲ドームを目指して歩き始めた。昨日から久しぶりに長距離を歩いたので、かなり足も疲れている。 人間(自分)に出来ること・・・「着いたぁ・・・!」 ここまで来るのに、合併して大きくなった新・出雲市を横断することになった。多少(?)迷走したが、時間にすると3時間くらいかかったことになる。自信(目的)のない道を歩くのは不安が多く、その道のりはとても長く感じる。 帰り道は幸運なことに、駅の写真を撮っていると、発車する寸前の電車が待っていた・・・。 「まだ間に合いますぅ?」 周りは「そんなに急がなくても、切符を買う時間ぐらい待ちますよ!」という雰囲気に満ちていた。ローカル線にはそんな優しさがある。しかし、さすがに私に缶コーヒーを買う時間は与えてくれなかった(笑)。走りだした電車は甲高い鉄の擦れ合う音を立てながら走った。途中で松江方面と出雲方面に分かれるために乗り換えなければならなかったが、電鉄出雲市駅までの所要時間は約20分程。この数時間歩いてきた道が、呆気なく着いてしまったことに・・・ひとりでに笑いがでてしまった。 どんなに頑張っても、人間(自分)ができることには限界がある・・・。例えば、広大な土地を開墾する作業も機械でやってしまえば、簡単に終わってしまいます。しかし、人が一日中、鍬で畑を耕しても、最後にふと後ろを振り向くと「人間の力とはこんなものなのかぁ」と実感することでしょう。ふと、人間(自分自身)の限界を感じることも、たまにはいいことです・・・。 (2005.10.12/kun.) |
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