E-Square ProjectEスクエア・プロジェクトホームページへ 平成13年度 成果報告書
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ア・ラ・カルト方式による学社協働「こめのくに」

6.7 事例(7)

 「学習に役立つ本やビデオを紹介しよう!」 新潟県東蒲原郡津川町立津川小学校教諭 丸山 裕輔

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6.7.1 「米の学習に役立つ本やビデオを紹介しよう!」

 実践校:新潟県東蒲原郡津川町立津川小学校
 指導者:教諭 丸山 裕輔

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6.7.2 教育活動の概要

1.関係教科名:
 ・ 生活科

2.概要
 米に関わる調べ学習を行っていく上で,学習メディアを準備することは教師にとって必須の作業である。そこで,学習メディアとして活字メディアとしての図書や図鑑,映像メディアとしてのビデオ番組に着目し,米の学習に役立つと思われる図書資料やビデオをリストアップする活動を行った。本報告では,それらの活動の中で生活科に関する実践について述べる。

3.教育効果・成果等:
 ・ 図書資料を準備・紹介することによって,児童の課題解決の方法として本を調べ方の一つとして考えるようになった。
 ・ 学校で準備した図書資料以外に,家庭にある本を探して調べ学習に役立てようとする意欲が育ってきた。
 ・ ビデオ番組を視聴することによって,いろいろなことに興味・関心を持ち,発展的な課題を持つようになった。

4.対象学年・人数:
 小学校2年生 29人

5.実施期間:
 7月〜3月(本実践は,12月〜1月)

6.施設・設備・メディア等:
 パソコン20台,デジカメ5台,デジタルビデオカメラ1台,カラーレザープリンター1台,衛星回線によるインターネット接続,ホームページ,スキャナー2台,本や図鑑等の書籍,視聴覚ライブラリー所有のビデオ番組,テレビ電話。

7.協働機関・協力者等:
 ・ 地域住民(対象学年の保護者)
 ・ 三川村立三川小学校
 ・ 栃尾市立中野股小学校
 ・ 新津市立図書館
 ・ 三市中東視聴覚ライブラリー

8.スケジュール
 詳細は,別紙1 指導計画案参照
 7月・・・図書資料,映像資料の洗い出し
 8月・・・資料紹介のホームページ作成
12月・・・実践:お正月調査
 1月・・・実践:調べ学習,小正月行事
 2月・・・実践:他校との交流
 3月・・・資料紹介のホームページ修正

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6.7.3 活動報告

1.ホームページによる情報発信・交流
 ・ ホームページ「米とメディア」の開設
 (http://www.tsugawa-e.aga.ed.jp/kome.htm)において,米の学習に役立つ図書資料や映像資料の紹介や2年生の活動を情報発信し,米や稲作に関わる実践や他校との交流に役立てる。

2.図書資料の利用
 ・ 学習メディアの一つとして図書資料を積極的に活用する。学校図書館の本・図鑑や研究協力校(三川村立三川小学校)所有の本だけではなく,公共図書館の図書資料も利用範囲に含める。
 公共図書館である新津市図書館では,ホームページを開設し,図書の検索もできる。
 新津市図書館 http://lib.city.niitsu.niigata.jp/
 ・ 本実践で主に活用した図書資料
  「よくわかる2年の生活」 小学館
  「パノラマ絵わかり生活ずかん」 小学館
  「生活探検大図鑑」 小学館
  「お米のひみつ」  さ・え・ら書房

3.映像資料の利用
 ・ 学習メディアの一つとして映像資料を活用する。視聴覚ライブラリーにある米やそれに関連するビデオ番組を積極的に活用する。
 三市中東視聴覚ライブラリー
 ・ 本実践で活用した主なビデオ教材
  「ビデオ植物図鑑 イネ」
  「越後の小正月」
  「阿賀路の鐘馗様」

4.ホームページのデータ活用
 ・ 学習課題の解決に向けて情報を収集するための一つの方法として,ホームページのデータを活用する。データ活用の一助として,リンク集を作成する。
 ・ 本実践でデータを活用した主なホームページ
  いいまちお正月料理 http://www.e-machi.gr.jp/docs/tokusyu/01zouni/
  もち・もなかおのづか http://www5.ocn.ne.jp/~onoduka/
 ・ リンク集の作成 http://www.tsugawa-e.aga.ed.jp/komelink.htm

5.制作されたホームページ
 米とメディア http://www.tsugawa-e.aga.ed.jp/kome.htm
 津川小学校ホームページ http://www.tsugawa-e.aga.ed.jp/

6.授業実践例
 生活科の「冬のくらし」単元に関連し,お正月調べでは米からできるお餅や豊作を願う伝統業,わらからできるしめかざり等を学習対象とする。また,小正月行事として団子差し行事を実際に保護者とともに体験することを通して,学習過程で米からできる団子,団子差しが行われるいわれなどを学習する。学習したことを交流相手校に情報発信をする。
 団子差し行事の詳細については,http://www.tsugawa-e.aga.ed.jp/を参照。

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6.7.4 教育実践活動の実施体制

 学年1クラスによる活動を軸に,交流相手校と共同授業も行う。担任教師1名が調べ学習を中心に実践を行い,団子差しの体験活動は複数教師におるTT体制で行う。団子差しの体験活動では,保護者(十数名)も講師役としてお願いした。交流相手校の学級担任教師1名からの協力も得た。

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6.7.5 指導構想

指導構想

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6.7.6 教育実践活動の準備作業

 ・ 図書資料,映像資料の洗い出し
 ・ メディア環境の整備
 ・ ホームページやリンク集の作成
 ・ 研究協力校への依頼と事前の打ち合わせ
 ・ 体験活動実施のための連絡,諸準備

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6.7.7 教育実践活動における留意点,課題の抽出

 ・ 低学年児童に対しては,教師があらかじめ学習メディアを準備しその活用を推奨した。中・高学年と発達段階が上がるにつれて,児童が自ら学習メディアを探しだし選択し活用するといったような自己主導型の学習に進めていけるように留意する必要があると思われる。
 ・ インターネットでホームページを検索することが低学年には困難な作業であり,また漢字の読みや意味に対しては教師の支援がかなり必要となった。また,電子メールでの交流は,低学年児童にとって文字入力が困難であり,特定の児童に限られたり,担任教師が代理入力という形をとった。

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6.7.8 教育実践活動の対外的な公開,普及方法

 ホームページによる公開
 ・ 「米とメディア」 http://www.tsugawa-e.aga.ed.jp/kome.htm
 ・ 「津川小学校ホームページ」 http://www.tsugawa-e.aga.ed.jp

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6.7.9 支援者,協力者の役割と要件および関係構築と維持方法

1.要件
 交流相手校としては,同学年の学級が望ましいと思われるが,同一テーマであれば異学年交流も可能と思われる。

2.関係構築と維持方法
 交流相手校との関係構築は,メーリングリストによる紹介,担任の今までの人脈の活用。関係維持の方法としては,電話による連絡と実際に会っての話し合い。電話やテレビ会議システムの利用や電子メール利用による綿密な連絡の取り合い等。

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6.7.10 資料
公開したホームページ
公開したホームページ(1) 公開したホームページ(2)
公開したホームページ(3) 公開したホームページ(4)
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