(1)目標の達成度
生徒・先生・オブザーバー (授業参観者)に対して行ったアンケート結果からみて目標である「CGの基礎およびカメラワークや、視覚効果など映像表現の基礎技術の理解」は、ほぼ達成できたのではないかと考える。アンケートの「授業のどのようなところが楽しかったですか?」に対する自由記述として「自分で考えて作ったモデルが動くところがすごく良かった」という内容の回答が多かったことからも“モノづくり(デザイン)”の楽しさを感じてもらえたのではないかと考える。
(2)産業界の講師としての効果
CG制作における表面的な技術については教材であるDOGA-Eシリーズを用いることでCGの知識があまりなくても教えることは可能である。しかしオンタイムなCG技術の動向や流行などはやはり産業界に身を置いていないと教える事は難しい。それは生徒に見せる作品例の選び方などにも現れてくる。また実際に仕事として作品を作っているからこそ、たとえ基礎的、表面的な技術を語っていても机上の理論ではなく、言葉に重みがあり、生徒はそれを敏感に感じ取っていたのでないか。それこそが産業界の講師が授業を行うことの最大の効果であると感じた。
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