千葉県・ルーツを探して柏へ

黎明期をリードしたあの学校がある街「柏」

 今回、取材で目指した学校は「第9回 欧州連合賞」受賞の千葉県柏市立旭東小学校。青森の草薙小学校や、兵庫の内橋君など、この回も優秀な作品が集まって激戦だった。その中で、テーマ性や面白さ(子どもたちが楽しく参加していることが、そのワクワク感を素直に伝えていた)は際立っていたと私は思っている。作品の応募があった日、しばらく他のことをを忘れてこのページを見せてもらったのを今でも憶えている。

 JR柏駅は、常磐線沿線ではもっとも開発が進んでいるといっていい。駅周辺東側は商業施設が集積し、Jリーグのチームも抱えることもあって、時間に関係なく、つねに賑わいを見せている。旭東小学校は住居地域が広がる西側にある。東京と茨城を結ぶ幹線道路(六号線)沿いに位置し、これまでに取材してきた街とはまったくロケーションが違う。突然に取材を決めたので、出かける前に学校のホームページ(※1)を見てきた。

※1
この学校は他校にはない方法で情報をを配信している。それは「記録と報告」に徹しており、リアルタイム性もあって、インターネットやモバイルの特長をうまく出していると思う。

連休中の平日だった今日は遠足だったらしい。放課後の学校は静かなものである。学校の傍の公園には七,八人だったか、いったん家に戻った子ども達が集まってきていた。

 呆気なく目的地についてしまったので、校区の住宅街を歩いてみることに・・・。東武野田線に沿って春日部に向かって歩きはじめる。住宅街を歩くうちに、このコンクールがインターネット形式になる前に優秀な作品を輩出した「田中北小学校」を想い出し、そこまで足を伸ばしてみたくなった。すでに線路を縫うように歩いてるうちに「豊四季」まで来ていた。ブラっと入ったコンビニで喉の渇きを潤すついでに、ロードマップを調べてみると、最寄駅の江戸川台まで二駅(※2)。この際だからもう少し歩いてみることにした。

※2
都心から郊外へと短時間に移動すると、感覚が都心にいるままなので、「二駅も」を「たった二駅」と思ってしまった。

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