兵庫県:つながっていくこと。つないでいくこと。

「つながり」を創る。「つながり」を大切にする。

 お盆を過ぎ、毎年徳島の鳴門で行われている学校の先生方が集まる2日間のセミナーに参加!飛行機に乗ればすぐに東京に戻れるものを、「帰りは巡礼の旅にでます」と言って東京を出てきたので、みちくさをするために神戸へ向かうバスにのり込んだ。

 1年前、同じセミナーでは、7年連続受賞の村井先生と惜しくも入選できなかった小宅小学校(兵庫県たつの市)の石堂先生、それに私(なんとも微妙な立場だった)が加わってのパネルディスカッションとなった。徳島から神戸に向かうバスの中ではその石堂先生と1時間ほど語り合った。

「実践を分かり易く伝えるデザイン(見せ方)って難しいですよねぇ」

「やっぱり見た目のデザインよりも授業の方が大切ですよ」

「子どもたちを伸ばすための授業力って何でしょうねぇ」

「連続性というか。つながりじゃないですかぁねぇ」

「そうか、単元ごとのつながりですよね・・・」

 徳島を出て淡路島を縦に走りきったところのJR舞子で降りた。まだ話し足りない気分ではあったが、「では、また!」と東西方向に向かう電車にわかれて乗り込んだ。

 その会話の続きは第16回の「内閣総理大臣賞」受賞という形で見せてもらうことができた。本当に見事な子どもたちのプレゼンテーションだったと思う。これまでに受賞した学校の先生たちの話を聞くと小さな学校にも、大きな学校にも規模に応じて様々な悩みがある。たつの市立小宅小学校の4年生担任の先生たちはそれぞれの得意分野を活かし、学年全体で大きな成果をあげたところも大きく評価された大きなポイントだった。たくさんの人の心がひとつになるとそのパワーは当然大きくなるものだ。小宅小学校の取り組みは、一つひとつの授業や活動がつながりを持ち、さらにそれらは交流の輪を広げていった。活動(実践)が連鎖してゆく様子は、まるで童話の「わらしべ長者」のようだった。そのワクワクするような話は「JUST.School(ジャストシステム社)」という雑誌にとてもいい記事で紹介されている。

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