E-Square ProjectEスクエア・プロジェクトホームページへ 平成13年度 成果報告書
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ア・ラ・カルト方式による学社協働「こめのくに」

4. 実践研究方法
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4.1 「こめのくに」の実施体制

 本プロジェクトを遂行していくための実施体制の概要は,以下のようになっている。
(1) プロジェクト実行委員会…各専門分野の代表者により構成する。プロジェクト全体を策定し,個々のテーマについて企画立案,遂行管理を担当する。
(2) 実践テーマ検討委員会…各専門分野の代表者により構成するプロジェクト実行委員会が兼ねる。学校教育現場における学習指導計画を支援するための教育実践活動案=学校実践テーマを策定する。
(3) 参加校(小中学校)…学校実践テーマを自校の学習指導計画に組み込み教育実践活動を行う。共同学習を要請する取りまとめ校とそれに応え参加する協力校がある。
(4) 協働・協力機関(個人も含む)…学校実践テーマを組み込んだ学習指導計画に基づき教育実践活動を実施する上で関係する農業および教育関係機関。
 また,上記のうち主要メンバーは,メーリングリストに参加して,相互の情報連絡・交換をするほか,訪問面談・電話・FAX等により相互の連絡も図る。これらの関係の概略を示すと次図になる。

「こめのくに」体制外略図

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4.2 プロジェクト実行委員会

 本プロジェクトは,各分野の専門家および専門機関を学社協働体として形成し,各専門分野の代表者により構成するプロジェクト実行委員会が全体進行を担当し,教材の企画特集を策定するものである。また,プロジェクト実行委員会は,学校で実施の実践研究案を策定する実践テーマ検討委員会を兼ねるものでもある。プロジェクト実行委員会の体制は,次である。

 プロジェクト実行委員会(実践テーマ検討委員会を兼ねる)

  • プロジェクト実施に関わる内容および実践テーマ企画立案等
    • プロジェクトリーダー:1名/代表,プロジェクト統括
      生田孝至(新潟大学教育人間科学部教授)
    • ディレクター:1名/マネージメント
      渡邉正親(新潟県立生涯学習推進センター所長)
    • 教育関係機関:6名/指導および助言
      石野正彦(新潟県立教育センター副参事)
      根布屋由規,吉川良一,戸田義隆(新潟県立教育センター指導主事)
      茂呂良彦(下越教育事務所情報教育主事)
      浅井勝利(新潟県立歴史博物館主任研究員)
    • 参加校代表:9名/実践内容検討
      倉松 栄(新潟県岩船郡関川村立土沢小学教諭)
      高野 榮(新潟県新発田市立竹俣小学校長)
      野澤一吉(新潟県新潟市立鳥屋野中学校教諭)
      岩崎道郎(新潟県西蒲原郡巻北小学校教諭)
      後藤康志(新潟県新津市立小合東小学校教諭)
      丸山祐輔(新潟県東蒲原郡津川町立津川小学校教諭)
      篠田賢一(新潟県長岡市立表町小学校教諭)
      永井 茂(新潟県十日町市立野中小学校教諭)
      木嶋達平(新潟県新井市立新井中央小学校教諭)
    • 農業関係機関:3名/指導および助言,情報・資料提供
      三村哲司(亀田町郷土資料館館長)
      阿部佳弘(亀田郷土地改良区理事長)
      能登剛史(NPO「里のじむしょ」)
    • 外注先:2名/機材設置,情報機器・技術サポート,Web作成
      金子  等(日本電子計算(株)新潟支店情報システム事業部)
      山田 顕義(日本電子計算(株)マルチメディア事業プロジェクト部
    • 事務局:2名/連絡調整,事務処理,記録
      内山 渉(NICE事務局)
      平賀保博(NICE事務局)
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4.3 事務局

 本プロジェクトにおいて人的ネットワークおよびWebサーバ,メーリングリストを扱うメールサーバなどバックボーンとしての役割を果たすNICE事務局が本プロジェクト事務局を兼ねることが望ましいと判断し,事務局を設置した。事務局の所在は,新潟大学教育人間科学部附属教育実践総合センター内である。

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4.4 参加校の募集

 新潟県教育委員会主催平成13年度全県指導主事会議においてプロジェクトプロットを配布し,出席した全県の指導主事を通じ地域の学校への参加要請をはかった。

配布資料(プロジェクトプロット)

 また,プロジェクトプロットをWeb化し,オンラインで公開した。併せてNICEメーリングリストにおいても呼びかけを実施した。これにより参加校が9校となったが,これらの参加校は,指導計画あるいは学校実践テーマを実施していく中では,共同学習を計画している学校もあり,参加協力要請をして参加校(協力校)を募り,その連携をはかった。参加校(取りまとめ校)は,以下の通りである。いずれも新潟県内である。
(1) 関川村立土沢小学校(教諭 倉松栄)
(2) 新発田市立竹俣小学校(教諭 長谷部弘美)
(3) 新潟市立鳥屋野中学校(教諭 野澤一吉)
(4) 巻町立巻北小学校(教諭 田中晃)
(5) 新津市立小合東小学校(教諭 後藤康志)
(6) 津川町立津川小学校(教諭 丸山祐輔)
(7) 長岡市立表町小学校(教諭 青木弘明)
(8) 十日町市立野中小学校(教諭 永井茂)
(9) 新井市立新井中央小学校(教諭 木嶋達平)
 この参加校を通じて参加した学校は,以下の通りである。
(1) 新潟県板倉町立豊原小学校
(2) 新潟県安塚町立安塚小学校
(3) 山形県山辺町立鳥海小学校
(4) 山形県山辺町立中中学校
(5) ケニア・ナイロビ日本人学校
(6) インドネシア・ジャカルタ日本人学校
(7) ペルー・リマ日本人学校
 また,このほかに各参加校においては,記載学校以外の連携校等もある。

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4.5 プロジェクト実行委員会

(1) 準備検討会

開催日時:
 平成13年5月26日17時〜20時

会場:
 新潟大学教育人間科学部

出席者:
 生田孝至(新潟大学教育人間科学部),渡邉正親(新潟県立生涯学習推進センター所長),茂呂良彦(下越教育事務所情報教育主事),浅井勝利(新潟県立歴史博物館主任研究員),高野榮(新潟県新発田市立竹俣小学校長),後藤康志(新潟県新津市立小合東小学校教諭),丸山祐輔(新潟県東蒲原郡津川町立津川小学校教諭),林なおみ(新潟市立関屋小学校教諭),近藤正毅(新発田市立住吉小学校教諭),内山渉(新潟大学教育人間科学部)

主な議事:
・ Eスクエア地域企画公募への応募申請内容の再確認。
・ 採択に備えた体制と役割の再検討。
・ 各学校における平成13年度の特色ある年間指導計画実施状況の報告。

(2) 第一回プロジェクト実行委員会(実践テーマ検討会)

開催日時:
 平成13年7月29日13時30分〜16時30分

会場:
 新潟市万代市民会館

出席者:
 生田孝至(新潟大学教育人間科学部),渡邉正親(新潟県立生涯学習推進センター所長),茂呂良彦(下越教育事務所情報教育主事),浅井勝利(新潟県立歴史博物館主任研究員),高野榮(新潟県新発田市立竹俣小学校長),木嶋達平(新潟県新井市立新井中央小学校教諭),倉松栄(新潟県岩船郡関川村立土沢小学教諭),後藤康志(新潟県新津市立小合東小学校教諭),丸山祐輔(新潟県東蒲原郡津川町立津川小学校教諭),篠田賢一(新潟県長岡市立表町小学校教諭),林なおみ(新潟市立関屋小学校教諭),近藤正毅(新発田市立住吉小学校教諭),金子等(日本電子計算(株)新潟支店情報システム事業部),櫻井佑樹(新潟大学学生),内山渉(新潟大学教育人間科学部),平賀保博(新潟大学教育人間科学部)

主な議事:
・ 各学校の教育実践活動と「こめのくに」との関わりについて報告。
・ 素案を元にした学校実践テーマの策定と分担。
・ 素案を元にした企画特集の策定と分担。

議事概要:
 学校実践テーマについては,その活動記録の様式・方法としてWebフォーム経由での記録,PDF形式でのWebによる公開などは可能であるが,各学校の事情や活動内容の違い,著作権等の問題で統一できるものではないので保留とする。
学校実践テーマの分担については,おおむね以下のように決定した。

○ 生き物図鑑(新井中央小学校):5年生総合学習への組み込み。
 協働として実施し,地域の専門家(地域理科センター,大学の専門家等)に要請する。協力校も必要なので,地域の学校に要請。

○ 米は,なぜ主食なんだろうか?主食用穀物の世界地図を作ろう!(鳥屋野中学校):1〜3年生合同の総合学習への組み込み。
 参加各校に国別(エリア別)の割り振りを行い,その国の主食を調べ,E-mail等で報告,取りまとめを行う。

○ 米の食味検定(竹俣小学校):5年生総合学習への組み込み。
 収穫祭で終わりではなく,食味検定を実施する。次年度への取り組みに備える。

○おいしい米のひみつ事典を作ろう
 検討の結果,次年度以降の活動とする。

○ こめのくに通信を発行しよう
 Web「こめのくに」で伝えるトピック,活動紹介については,参加校よりE-mailで伝える。集約してのメールマガジン発行は,学校レベルで厳しいので,懸案事項。

○ 米は売れているか(鳥屋野中学校)
 「米は,なぜ主食なんだろうか?主食用穀物の世界地図を作ろう!」(鳥屋野中学校):1〜3年生合同の総合学習への組み込みと併行できるか検討。

○ 新潟県が「こめどころ」なわけ(小合東小学校):5年生総合学習への組み込み。
 田んぼの開発史,市町村史,土地改良等非常に多岐に渡る。

○ 米の加工品事典を作ろう!(小合東小学校):5年生総合学習への組み込み。
 3年生のスーパー調べと関連する内容。

○ 新潟の米作り いま むかし:企画特集
 専門機関,個人との協働のほかに参加校の取材で補う。

○ 外国の米作りを知ろう!(表町小学校):5年生総合学習への組み込み。
共同学習とし海外日本人学校への要請。

○ 企画特集
1 こめのくにミニミニブックシリーズ
2 なつかしい農機具や生活用具(日程調整)
3 基礎からわかる魚沼コシヒカリ用語集(魚沼農政事務所資料より作成)
4 基礎からわかる魚沼コシヒカリ栽培(魚沼農政事務所資料PDF化)  
5 基礎からわかる魚沼コシヒカリ栽培(子ども向け版:次年度へ)
6 こめのくにデーターベース(全員でURL収集)
  データーベースを作りながら「しなぷす」(後「つながり」)を増やす。
7 米作り早わかり(次年度へ)
8 農家には,これだけの道具や農機具が必要(ホームセンターに打診)
9 野沢恒雄さんの棚田写真館(県庁地域政策課へ)
 類似資料の発掘も。
10 大型精米工場探検記(表町小学校):学校実践テーマへ変更。
 日本有数の精米工場を紹介。

特記事項:
 議事の中で,新潟県立歴史博物館主任研究員の浅井勝利より,館内講座として実施予定の「ペーパークラフトで新田開発を学ぼう」(西蒲原三潟水抜き工事)の内容と講座で使用するペーパークラフトが紹介された。新潟県立歴史博物館は,新教育課程に備え積極的に学校現場への出前講座(授業)実施に意欲的であることが開陳され,講座内容の西蒲原三潟水抜き工事は,新潟県の多くの学校で扱う地域教材に含まれていることもあり,本プロジェクトを通じ,新潟県立歴史博物館にとって最初の出前講座実現へ向けて,新規学校実践テーマの素案作りへ向けた。

(3) 第二回プロジェクト実行委員会

開催日時:
 平成13年12月2日17時30分〜19時30分

会場:
 新潟大学教育人間科学部

出席者:
 生田孝至(新潟大学教育人間科学部),渡邉正親(新潟県立生涯学習推進センター所長),茂呂良彦(下越教育事務所情報教育主事),高野榮(新潟県新発田市立竹俣小学校長),木嶋達平(新潟県新井市立新井中央小学校教諭),後藤康志(新潟県新津市立小合東小学校教諭),丸山祐輔(新潟県東蒲原郡津川町立津川小学校教諭),篠田賢一(新潟県長岡市立表町小学校教諭),林なおみ(新潟市立関屋小学校教諭),近藤正毅(新発田市立住吉小学校教諭),東海林新司(山形県東村山郡山辺町立鳥海小学校教諭),内山渉(新潟大学教育人間科学部)

主な議事:
・ 全体進行および企画特集の報告と検討。
・ 成果報告書作成に向けた検討。

議事概要:
 中心となった議事は,当初計画の亀田町郷土資料館の取材が遅れていたため,その具体的な取材日程と取材体制についてである。席上,プロジェクトディレクターの渡邉正親(新潟県立生涯学習推進センター所長)より,新潟平野の代表的な湿田地帯であった亀田郷を乾田に変容させた歴史的経緯をWebとして整理して土地改良区,郷土資料,新田開発等の理解促進を図るためにも是非成し遂げたいテーマであり,8月に渡邉正親(新潟県立生涯学習推進センター所長)および事務局員の内山渉(新潟大学教育人間科学部)の両名により亀田町郷土資料館,亀田町公民館,亀田郷土地改良区へ訪問面談した際の経緯が報告された。この取材は,協議の結果,冬季学校休業となる12月末に向けて実施でまとまり,機材・要員・取材ポイント・取材資料の加工方法等についても協議した。

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4.6 プロジェクト活動経過

 本プロジェクトは,多種多様なテーマを同時進行させている関係上,全体会的な会合において全てが決定し,進行しているわけでない。とくに新潟県内全体に渡り協働機関が散在している関係もあり,その多くへは,訪問による面談を経た後にメーリングリストおよび電子メール,電話,FAX等による連絡および再訪問を繰り返してきた。以下に,プロジェクトの流れを事務局サイドの活動記録として示す。また,参加校における活動経過等は,6. 教育実践活動の事例 を参照願う。

○ 平成13年5月末〜6月
(1) 5月26日(土)新潟市において準備検討会を開催し,趣旨・現況説明と全体進行計画を協議。
(2) 県内小中学校9校に事務局が出向き説明のうえ学校長により正式参加の意志を確認。
(3) 参加依頼で参加校に出向いた際,校内施設設備調査。
(4) 県立教育センター,博物館,資料館等による協力および資料等提供を含め承諾を得た。
(5) 土地改良区,農協等による協力および資料・技術情報等提供を含め承諾を得た。
(6) Web教材「こめのくに」の見直し,情報追加等の随時更新を行った。
(7) プロジェクト概要等の企画Web作成と公開を行った。
(8) 毎週火曜を主にし,事務局サイドで企画運営打ち合わせを7回行った。

○ 平成13年7月
(1) 学校実践テーマおよび企画特集の素案検討と実施レベルの立案を行った。
(2) 参加校代表者によるレポートを収集し,現況を分析し検討した。
(3) 7月29日(土)新潟市においプロジェクト実行委員会(実践テーマ検討委員会)を開催し,学校実践テーマおよび企画特集の内容を策定し,分担を協議。
(4) 学校実践テーマWebの検討と作成を公開に向け完了した。
(5) 実践テーマと別役割分担Webの検討と作成を8月初旬公開に向け完了した。
(6) 西蒲原郡の水田を空撮取材。
(7) Web教材「こめのくに」の見直し,情報追加等の随時更新を行った。
(8) 毎週火曜を主にし,事務局サイドで企画運営打ち合わせを9回行った。

○ 平成13年8月
(1) 7月実施のプロジェクト実行委員会の結果を受けて学校実践テーマ・企画特集のWebを作成公開。
(2) 取りまとめ校において協力校への要請を行い,概ね参加校の確保が行われた。
(3) 地域においてビデオ取材および収録済みビデオを公開。
(4) 学校現場へ出向き教員から改善点等を聴取し再構築に向けWeb構成案を作成。
(5) 新潟県立歴史博物館の升潟小学校における出前授業の形でとりまとめ,11月実施の準備に入った。
(6) 日本教育工学会第17回大会の発表原稿を作成し,送付。
(7) 毎週火曜を主にし,事務局サイドで企画運営打ち合わせを7回行ったほか,学校現場へも訪問。

○ 平成13年9月
(1) 学校実践テーマで実施方法,手法等再検討の打ち合わせと見直しを実施した。
(2) メールマガジン配信代行サイトへ配信申請,第1号の原稿を作成した。
(3) 8月決定のWeb構成案に基づきWeb「こめのくに」を再構築した。
(4) 新潟県立歴史博物館の升潟小学校における出前授業の形で,11月20日実施と実施内容決定。
(5) 稲刈り,農業倉庫,土地改良区等を取材,その内容をエンコードし公開した。
(6) 9月10日JA全農長岡精米工場で学校実践テーマ実施。
(7) Web教材「こめのくに」の見直し,情報追加等の随時更新を行った。
(8) 日本教育工学会第17回大会の発表内容の準備を進めた。
(9) 毎週火曜を主にし,事務局サイドで企画運営打ち合わせを4回行ったほか,学校現場へも訪問。

○ 平成13年10月
(1) メールマガジン第1・2号(1,15日)を作成発行した。
(2) 昭和43年当時の映像資料8mmフィルム「三条市の農業」をエンコードし,承諾を得て公開した。
(3) 9月に引き続き日本教育工学会第17回大会の発表内容の準備を進めた。
(4) 新潟県立歴史博物館の升潟小学校における出前授業実施に向けた細部の打ち合わせを実施した。
(5) 野沢恒雄氏のWeb写真集「野の風の道」を制作公開した。
(6) 現職教員向け公開シンポジウムを12月2日開催として企画及び調整を行った。
(7) Web教材「こめのくに」で用いるデータベース及び関係Webの逐次更新を行った。
(8) 毎週火曜を主にし,事務局サイドで企画運営打ち合わせを6回行ったほか,学校現場へも訪問。

○ 平成13年11月
(1) メールマガジン第3・4号(1,15日)を作成発行した。
(2) 食味検定セットを配送するとともに,食味検定の実施。
(3) 農閑期のわら仕事「わらぐつ」作りを事務局でビデオ取材した。12月公開予定。
(4) 日本教育工学会第17回大会(鹿児島市11/23-24)において学会発表を行った。
(5) 新潟県立歴史博物館の升潟小学校における出前授業を実施した(11/20)。地元新聞・NHKが報道。
(6) 公開シンポジウム(12/2開催)に向け,中間報告的位置付けで発表者と発表内容を決定し,準備した。
(7) Web教材「こめのくに」で用いるデータベース及び関係Webの逐次更新を行った。
(8) 毎週火曜を主にし,事務局サイドで企画運営打ち合わせを8回行ったほか,学校現場へも訪問。

○ 平成13年12月
(1) メールマガジン第5・6号(1,15日)を作成発行した。
(2) プロジェクト実行委員会を開催し亀田町郷土資料館でビデオ収録,スキャン等実施について打ち合わせを行った。
(3) 11日(先遣取材),22日(本取材)の両日,亀田町郷土資料館でビデオ収録,スキャン等実施。
(4) 公開シンポジウム(12/2開催)において「こめのくに」関係5件の発表を実施。
(5) 上越情報教育研究会主催研修会('02/1/13-14)での「こめのくに」実践発表準備,代表校として長岡市表町小学校が実践発表準備実施。
(6) Web教材「こめのくに」で用いるデータベース及び関係Webの逐次更新を行った。
(7) 毎週火曜を主にし,事務局サイドで企画運営打ち合わせを6回実施し学校担当者とも打ち合わせ実施。

○ 平成14年1月
(1) メールマガジン第7・8号(1,15日)を作成発行した。
(2) 亀田町郷土資料館でビデオ収録,スキャン等の資料を加工してWebの作成公開をした。
(3) 新潟県立歴史博物館出前授業の取材結果をとりまとめたWebの作成公開をした。
(4) 成果とりまとめを実施するとともに報告書を作成した。
(5) 毎週火曜を主にし,事務局サイドで企画運営打ち合わせを7回実施,学校訪問を実施した。

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4.7 実施体制の役割と要件

 各委員会,参加校,支援・協力機関等の果たす役割と要件は,次のようにまとめられる。また,関係をまとめたものが次図の実施体制の役割と要件関係図である。

実施体制の役割と要件関係図

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4.8 企画特集

 プロジェクト実行委員会で策定され,協働・協力機関としてNICEが中心になって機関および個人とともに実施するものである。新潟県が持つ稲作にかかわる人材,文献資料,写真・映像資料等を取材,収集のうえ制作しWeb化する。とくに映像(動画)については,インターネットの広帯域化(ブロードバンド)の進展を見据えて先見性および将来性を持たせるとともに,インターネットの高度教育利用に着目し,積極的に収集し公開する。企画特集の主なものには,次のものがある。

「野の風の道」 棚田を中心とする野沢恒夫氏の写真集Web化。
昭和43年の三条市の農業 稲作作業の8mフィルム,野嶋義騎氏。
現在の農業 現在の稲作作業,施設設備のビデオ取材。
昔の農具,農機具 亀田郷歴史資料館所蔵品の写真・ビデオ取材。
米作りの今昔 作業,農機具,くらしの比較表。
魚沼コシヒカリ栽培資料 農政事務所他編資料の用語集,PDF化。
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4.9 学校実践テーマ

 学校実践テーマは,実践テーマ検討委員会により策定され,参加校の指導計画・施設設備・学校を取り巻く環境等の実状に即して,学校教育活動に組み込んで実施可能な実践テーマをア・ラ・カルト方式に選択実施するものである。
 教育実践活動として総合学習を想定した場合,従来教科と異なり,すべての学校において同じ指導計画・内容を実施することはなく,その指導計画や内容は多種多様なものとなる。また,策定にあたっては,特定教科の単元内容としての内容設定を想定するよりは,総合学習および教科の発展・応用学習を想定しての内容設定を行うことで,既習内容をベースとする教育実践活動となると考える。
 このように,ア・ラ・カルト方式により実践テーマを選択実施することは,総合学習の持つ特異性を考慮し,総合学習等の指導計画の実状に即して組み込み,その実践を実施できるようにするためである。本プロジェクトで策定した学校実践テーマは,次のものがある。

米の食味検定をしてみよう! 学校田収穫米のランク調べ。
主食用穀物の世界地図を作ろう! 世界の主食用穀物調べと稲作成立の要因を探る。
田んぼの生き物図鑑を作ろう! 生き物調査とデータベース作成,環境との関係調べ。
稲の生長記録を作ろう! 月ごとの稲の生長記録,定点観測カメラ。
米は,売れているか?(米の消費量調べ) 米の消費量増加の要因を探る。
新潟県が「米どころ」なわけ 米所としての多面的な要因調べ。
温度データからコシヒカリのうまさを探れ! 温度データ計測とうまさの関係調べ。
外国の米作りを知ろう! 国内外の米作りの比較。
大型精米工場探検記 米の加工技術,精米過程調べ。
米の学習に役立つ本やビデオを紹介しよう! 図書,視聴覚資料のリスト作成。
ペーパークラフトで新田開発を学ぼう 博物館による学校での出前講座。

 これらについては,「こめのくに」実践・企画テーマ一覧をWebとして公開している。各テーマでは,後述のテーマ解説表Webへのリンクが施されている。それが,次図である。「こめのくに」実践・企画テーマ一覧をとして公開している。各テーマでは,後述のテーマ解説表へのリンクが施されている。解説表Webの例が次図である。

解説表Webの例

 参加校(取りまとめ校)の選択したテーマは,以下の様になっている。

(1)米の食味検定をしてみよう! 新発田市立竹俣小学校
(2)主食用穀物の世界地図を作ろう! 新潟市立鳥屋野中学校
(3)田んぼの生き物図鑑を作ろう!  新井市立新井中央小学校
(4)稲の生長記録を作ろう! 西蒲原郡巻町立巻北小学校
(5)米は,売れているか?(米の消費量調べ) 新潟市立鳥屋野中学校
(6)新潟県が「米どころ」なわけ 新津市小合東小学校
(7)温度データからコシヒカリのうまさを探れ!  新津市小合東小学校
(8)外国の米作りを知ろう! 長岡市立表町小学校
(9)大型精米工場探検記 長岡市立表町小学校
(10)米の学習に役立つ本やビデオを紹介しよう! 東蒲原郡津川町立津川小学校
(11)ペーパークラフトで新田開発を学ぼう 西蒲原郡西川町立升潟小学校
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4.10 実施スケジュール

実施スケジュール

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